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第四章 新たな任務
第四十九話 目的
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「えぇと……横断って結局どれくらいかかるんですかね?」
地図を見ながら私が言うと、リュドヴィックさんが告げる。
「馬車だけで行くと計算するなら三年だ」
……とんでもない年数が出てきたんですけど……。
「エルフのお前にとっては、取るに足らん月日ではないのか?」
驚きすぎたらしい。リュドヴィックさんに言われて、そういえばエルフって寿命長いんだよな……と気づく。
でもあの、元人間なんで! と言えるわけもなく。
「あはは……確かにそうなんですが。その、皆さんが……ね?」
必死に誤魔化すと、横からオクト君が口を挟む。
「ま、確かに俺ら的には困るな! ってわけだから、当然魔法は使いますよね?」
そう言われ、リュドヴィックさんが頷く。ちなみにブリアック卿はずっと無表情でこちらを見ている。ちょっと怖い。
「ああ。……イグナートに説明すると、ヌンキとメディアが姉妹都市でな? 姉妹都市同士で『瞬間移動魔法陣』が組まれているんだ」
『瞬間移動魔法陣』? ってなんですか?
私は素直にリュドヴィックさんに『瞬間移動魔法陣』について訊いてみる。
「簡単に言うと、その陣で繋がっている都市同士へ瞬時に移動出来る魔法だ」
「な、なるほど?」
つまり、テレポートみたいなものか! 魔法って、凄い……!
感心していると、リュドヴィックさんと目が合った。えっなに?
「ところで、お前。なんでアウストラリス山に向かうか知っているか?」
はい?
「確か、アウストラリス山の調査と『全てを見た魔女』さんと会うため? ではないのですか?」
私がそう答えると、リュドヴィックさんが頷く。
良かった~合ってた! とホッとしたのもつかの間。
「だが、それだけではない」
ハイ? ソウナノ?
「アウストラリス山の調査というのは、魔物達の活性化の原因を探れということだ。……お前もゴブリン達の所業を見ただろう。通常ならあそこまで被害を出すことは……ない」
一旦言葉を区切るリュドヴィックさんに変わり、オクト君が続ける。
「それに、『予言』の事もあるんだぜ? 俺がまだガキの頃から、『勇者』現れし時、『破壊神』現れ世界に破壊を巻き起こす……とかでさ……。んーとつまり、お前が現れたからみーんな危機感、感じてんの! だから、藁にもすがる思いで『全てを見た魔女』と会って色々教えてもらいてーみたいな?」
オクト君に言われ、そういえば、サジタリウス神に破壊神サテュロスが~とか言われたな……と思い出す。
なるほど、あれ予言されてたのね……。っていうか、藁にもすがる思い……?
「それに、お前の『ギフト』の件もあるからな」
リュドヴィックさんにそう言われて、胸がざわつく。
「イグナートの『ギフト』、どうにか制御出来るようにしてぇよなー! なんか案ないんです? 俺はひたすら訓練だと思うんですけど!」
オクト君がさらりと言うと、リュドヴィックさんが再び頷く。
「オレもそう思う。だから、アスケラに着き次第、アスケラ魔道士団と連携して模索したい。どうすれば制御出来るのか等、色々含めてな?」
「ハイ……」
私はそう返事をするしかなかった。だって……相変わらず圧凄いし……それに、制御は出来るようになりたいしね……。
こうして話はまとまり、私達は一度解散した。
地図を見ながら私が言うと、リュドヴィックさんが告げる。
「馬車だけで行くと計算するなら三年だ」
……とんでもない年数が出てきたんですけど……。
「エルフのお前にとっては、取るに足らん月日ではないのか?」
驚きすぎたらしい。リュドヴィックさんに言われて、そういえばエルフって寿命長いんだよな……と気づく。
でもあの、元人間なんで! と言えるわけもなく。
「あはは……確かにそうなんですが。その、皆さんが……ね?」
必死に誤魔化すと、横からオクト君が口を挟む。
「ま、確かに俺ら的には困るな! ってわけだから、当然魔法は使いますよね?」
そう言われ、リュドヴィックさんが頷く。ちなみにブリアック卿はずっと無表情でこちらを見ている。ちょっと怖い。
「ああ。……イグナートに説明すると、ヌンキとメディアが姉妹都市でな? 姉妹都市同士で『瞬間移動魔法陣』が組まれているんだ」
『瞬間移動魔法陣』? ってなんですか?
私は素直にリュドヴィックさんに『瞬間移動魔法陣』について訊いてみる。
「簡単に言うと、その陣で繋がっている都市同士へ瞬時に移動出来る魔法だ」
「な、なるほど?」
つまり、テレポートみたいなものか! 魔法って、凄い……!
感心していると、リュドヴィックさんと目が合った。えっなに?
「ところで、お前。なんでアウストラリス山に向かうか知っているか?」
はい?
「確か、アウストラリス山の調査と『全てを見た魔女』さんと会うため? ではないのですか?」
私がそう答えると、リュドヴィックさんが頷く。
良かった~合ってた! とホッとしたのもつかの間。
「だが、それだけではない」
ハイ? ソウナノ?
「アウストラリス山の調査というのは、魔物達の活性化の原因を探れということだ。……お前もゴブリン達の所業を見ただろう。通常ならあそこまで被害を出すことは……ない」
一旦言葉を区切るリュドヴィックさんに変わり、オクト君が続ける。
「それに、『予言』の事もあるんだぜ? 俺がまだガキの頃から、『勇者』現れし時、『破壊神』現れ世界に破壊を巻き起こす……とかでさ……。んーとつまり、お前が現れたからみーんな危機感、感じてんの! だから、藁にもすがる思いで『全てを見た魔女』と会って色々教えてもらいてーみたいな?」
オクト君に言われ、そういえば、サジタリウス神に破壊神サテュロスが~とか言われたな……と思い出す。
なるほど、あれ予言されてたのね……。っていうか、藁にもすがる思い……?
「それに、お前の『ギフト』の件もあるからな」
リュドヴィックさんにそう言われて、胸がざわつく。
「イグナートの『ギフト』、どうにか制御出来るようにしてぇよなー! なんか案ないんです? 俺はひたすら訓練だと思うんですけど!」
オクト君がさらりと言うと、リュドヴィックさんが再び頷く。
「オレもそう思う。だから、アスケラに着き次第、アスケラ魔道士団と連携して模索したい。どうすれば制御出来るのか等、色々含めてな?」
「ハイ……」
私はそう返事をするしかなかった。だって……相変わらず圧凄いし……それに、制御は出来るようになりたいしね……。
こうして話はまとまり、私達は一度解散した。
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