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第二章 ルクバトにて
第二十四話 オクタヴィアンとの対人戦
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修練場で鍛錬すること三時間後。
だいぶ双剣が馴染んできた私を見て、リュドヴィックさんもとい、スパルタリュドヴィック先生から次なる課題を出された。
「よし、動きはいいな。なら、次は対人戦だ!」
「え? は、はいぃ!?」
対人戦って……リュドヴィックさんと?
戦々恐々としていると、隣で鍛錬をしていたオクト君が声をかけてきた。
「おっ、対人戦ですか? なら、リュドヴィック卿、俺とイグナートで手合わせさせてくれません?」
「オクタヴィアン卿……いいのか?」
眉を少し下げて言うリュドヴィックさんに対して、オクト君は眩しい笑顔で答える。
「勿論ですよ! なんせ、仲間ですからね!」
うぅ……なんてさわやかなんだ!!
「そうか。なら、頼む。お互い、いい刺激になるだろう」
私がオクト君のさわやかさにやられている間に、話はまとまったらしい。怖いけど……ここでビビってたら、『男が廃る』ってヤツだよね?
覚悟を決めた私は、オクト君と共に対人戦用のスペースに行き、そこで木剣を借りる。
私は当然二本、オクト君は一本を手に取ると、安全柵を開き、中に入った。
「おいおい、そんなに緊張すんなって!」
笑顔で言われても、怖いもんは怖いんです!
「はは、お手柔らかにお願いします……」
「おう!」
あ、これ、お手柔らかじゃないフラグだ。
それぞれ武器を構え、対峙する。
スペースの外側から、リュドヴィックさんの声が聞こえてきた。
「それじゃ、両名準備はいいな? 開始!」
私とオクト君が睨み合う。じりじりと距離を取りながら、出方を伺っていると、先に動いたのはオクト君だった。
「行っくぜぇー!!」
右腕を大きく振りかぶって、私の頭部を狙ってくる。それを、私は左手で構えていた木剣で防ぎ、右手に持ったもう一本でオクト君を突こうとする。
だが。
「おっと!」
オクト君が華麗にかわすと、私の右脇腹を狙って木剣を振るう。
私はかわしきれず、もろに受けてしまった。
「いっだぁ!?」
あまりの痛さに、思わずその場に座り込んでしまう。
すると、スパルタリュドヴィック先生から激が飛ぶ。
「なにをしている! 早く立たないか! 戦場だったら死んでいるぞ!」
うぅ……そう言われましても……。
「イグナート! 『男らしく』なるんだろ? なら、まだ行けるよな!?」
オクト君にそう言われ、私は頷く。そうだ、なるんだ……! 『男』に!
気力を振り絞り、立ち上がると私は木剣を構え直す。
それを、満足げにオクト君が見てくる。
「オクト君、行くよ!」
「おう!」
私はオクト君目掛けて走り出した――。
だいぶ双剣が馴染んできた私を見て、リュドヴィックさんもとい、スパルタリュドヴィック先生から次なる課題を出された。
「よし、動きはいいな。なら、次は対人戦だ!」
「え? は、はいぃ!?」
対人戦って……リュドヴィックさんと?
戦々恐々としていると、隣で鍛錬をしていたオクト君が声をかけてきた。
「おっ、対人戦ですか? なら、リュドヴィック卿、俺とイグナートで手合わせさせてくれません?」
「オクタヴィアン卿……いいのか?」
眉を少し下げて言うリュドヴィックさんに対して、オクト君は眩しい笑顔で答える。
「勿論ですよ! なんせ、仲間ですからね!」
うぅ……なんてさわやかなんだ!!
「そうか。なら、頼む。お互い、いい刺激になるだろう」
私がオクト君のさわやかさにやられている間に、話はまとまったらしい。怖いけど……ここでビビってたら、『男が廃る』ってヤツだよね?
覚悟を決めた私は、オクト君と共に対人戦用のスペースに行き、そこで木剣を借りる。
私は当然二本、オクト君は一本を手に取ると、安全柵を開き、中に入った。
「おいおい、そんなに緊張すんなって!」
笑顔で言われても、怖いもんは怖いんです!
「はは、お手柔らかにお願いします……」
「おう!」
あ、これ、お手柔らかじゃないフラグだ。
それぞれ武器を構え、対峙する。
スペースの外側から、リュドヴィックさんの声が聞こえてきた。
「それじゃ、両名準備はいいな? 開始!」
私とオクト君が睨み合う。じりじりと距離を取りながら、出方を伺っていると、先に動いたのはオクト君だった。
「行っくぜぇー!!」
右腕を大きく振りかぶって、私の頭部を狙ってくる。それを、私は左手で構えていた木剣で防ぎ、右手に持ったもう一本でオクト君を突こうとする。
だが。
「おっと!」
オクト君が華麗にかわすと、私の右脇腹を狙って木剣を振るう。
私はかわしきれず、もろに受けてしまった。
「いっだぁ!?」
あまりの痛さに、思わずその場に座り込んでしまう。
すると、スパルタリュドヴィック先生から激が飛ぶ。
「なにをしている! 早く立たないか! 戦場だったら死んでいるぞ!」
うぅ……そう言われましても……。
「イグナート! 『男らしく』なるんだろ? なら、まだ行けるよな!?」
オクト君にそう言われ、私は頷く。そうだ、なるんだ……! 『男』に!
気力を振り絞り、立ち上がると私は木剣を構え直す。
それを、満足げにオクト君が見てくる。
「オクト君、行くよ!」
「おう!」
私はオクト君目掛けて走り出した――。
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