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第一章 女から男に転生!?
第十二話 団員服と食事
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湯浴み場から出てきた私を、次の難関が襲う。いや、身体を洗うのもなかなかの難関だったんだけどね……。だって慣れてないから!
「コレさぁ、どうやって着るのが正解なのかな?」
私は手にしている服を見る。
鎖帷子? だったかな、そんなのが急所を守るように付いた、通気性の良さそうな布地の上下に、硬い素材で出来た手袋? そして靴に青い布……多分マントだ。
なんか騎士の服装っぽい?
ただでさえ、男性の服には疎いのに……よりによってこんな服、本当にどうやって着たらいいの?
戸惑い、困惑しながら格闘すること数十分。私は未だ着替えられず、気持ちばかりが焦っていた時だった。
「お前、何しているんだ?」
いつの間にか、脱衣場の入り口にリュドヴィックさんがいた。驚いて声こそ出なかったけど、腰に巻いていたタオルが落ちて、思わず隠して恥ずかしがる私に、リュドヴィックさんが困惑したように口を開いた。
「男同士だぞ? そこまで恥ずかしがるか?」
「いえ、その……なんというか、慣れていないみたいでして……?」
「そうか。お前、本当にどこから来たんだろうな……?」
呆れ半分、哀れみ半分の目で私を見てくるリュドヴィックさんに、結局私は恥を忍んで正式名称、団員服という服の着方を教えてもらうのだった。
****
「とりあえず、格好だけは様になったな」
私の格好を見て、少しだけ満足そうな顔をすると、リュドヴィックさんは私を食堂まで連れて来てくれた。
中は広く、白い壁が印象的で、長方形の木のテーブルと椅子が並んでいた。
「食べ物は適当でいいな?」
リュドヴィックさんは私を近くの椅子に座らせて、食事を取りに行ってくれた。多分、効率的にとかの理由なんだけど、ありがたいなぁ。
そこまで考えて気がついた。
リュドヴィックさんって、どんな立場の人なんだろう?
確実に私より上なのはわかるけど……。あれ? 上の人って上官だよね? 食事取りに行かせてよかったのかな……。
そんな私の目の前に、小ぶりな丸いパンとゴロっとした野菜とお肉の入ったスープを乗せたプレートが置かれた。リュドヴィックさんが戻って来たのだ。
「どうした? 何か、あったか?」
小首を傾げながら、私の真向かいに座るリュドヴィックさんの表情が、どこか可愛らしくて、羨ましかった。
「あ、いえ?」
「そうか? なら、食べるぞ。『唯一神、サジタリウス様へ恵みの感謝を』いただきます」
右手を小さく上に上げて指を丸めて額に当てる。そして、目を閉じたリュドヴィックさんを見ていると声をかけられた。
「何をしている? お前もやれ」
リュドヴィックさんに促され、私も見よう見まねでやり、リュドヴィックさんが目を開けたタイミングで私も目を開けると、ようやく食べる事ができた。
「コレさぁ、どうやって着るのが正解なのかな?」
私は手にしている服を見る。
鎖帷子? だったかな、そんなのが急所を守るように付いた、通気性の良さそうな布地の上下に、硬い素材で出来た手袋? そして靴に青い布……多分マントだ。
なんか騎士の服装っぽい?
ただでさえ、男性の服には疎いのに……よりによってこんな服、本当にどうやって着たらいいの?
戸惑い、困惑しながら格闘すること数十分。私は未だ着替えられず、気持ちばかりが焦っていた時だった。
「お前、何しているんだ?」
いつの間にか、脱衣場の入り口にリュドヴィックさんがいた。驚いて声こそ出なかったけど、腰に巻いていたタオルが落ちて、思わず隠して恥ずかしがる私に、リュドヴィックさんが困惑したように口を開いた。
「男同士だぞ? そこまで恥ずかしがるか?」
「いえ、その……なんというか、慣れていないみたいでして……?」
「そうか。お前、本当にどこから来たんだろうな……?」
呆れ半分、哀れみ半分の目で私を見てくるリュドヴィックさんに、結局私は恥を忍んで正式名称、団員服という服の着方を教えてもらうのだった。
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「とりあえず、格好だけは様になったな」
私の格好を見て、少しだけ満足そうな顔をすると、リュドヴィックさんは私を食堂まで連れて来てくれた。
中は広く、白い壁が印象的で、長方形の木のテーブルと椅子が並んでいた。
「食べ物は適当でいいな?」
リュドヴィックさんは私を近くの椅子に座らせて、食事を取りに行ってくれた。多分、効率的にとかの理由なんだけど、ありがたいなぁ。
そこまで考えて気がついた。
リュドヴィックさんって、どんな立場の人なんだろう?
確実に私より上なのはわかるけど……。あれ? 上の人って上官だよね? 食事取りに行かせてよかったのかな……。
そんな私の目の前に、小ぶりな丸いパンとゴロっとした野菜とお肉の入ったスープを乗せたプレートが置かれた。リュドヴィックさんが戻って来たのだ。
「どうした? 何か、あったか?」
小首を傾げながら、私の真向かいに座るリュドヴィックさんの表情が、どこか可愛らしくて、羨ましかった。
「あ、いえ?」
「そうか? なら、食べるぞ。『唯一神、サジタリウス様へ恵みの感謝を』いただきます」
右手を小さく上に上げて指を丸めて額に当てる。そして、目を閉じたリュドヴィックさんを見ていると声をかけられた。
「何をしている? お前もやれ」
リュドヴィックさんに促され、私も見よう見まねでやり、リュドヴィックさんが目を開けたタイミングで私も目を開けると、ようやく食べる事ができた。
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