※渇き。

但馬憂姫

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※渇きがなくなる時。

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「……ここ、は……?」

目が覚めたら、全く見覚えのない場所だった。
ホテルの部屋ではないようだ。
山小屋か何かだろうか?

そして。

両手両足を拘束されていた。

不思議と恐怖はなかったが、この状況をどうするかと考え始めた時、ギギィと音を立てて部屋の扉が開けられ、一緒にホテルへ行く予定だった青年が入ってきた。

「目が覚めたんだね。おはよう。よく眠れた?」
「……ここは?」
「ごめんね、ホテルじゃないんだけど。今日からここは君の家だよ。これから一生、ここで暮らすんだ。ぼくと一緒にね」
「……どうして……?」
「君がいけないんだよ。君はぼくのものなのに、あんな汚いおじさんとばかり寝るから。でももう大丈夫だからね。この山はぼくの持ち物で、いわば私有地だから誰も来ないし」
「……なんでボクは繋がれているの?」
「この山は危険な動物も多いんだ。君を守るためだよ」

さあ、身体を清めようね。

青年はそう言うと、ボクの服を脱がせ、全身に、入念に、クリームを塗っていった。
徐々に身体が熱くなってくる。
身動きが取れない身体を震わせ、自然と腰が動く。
頭の奥が痺れて、潤んだ瞳を青年に向けた。

「おねが、いっ……さわ、って……」
「ふふ。随分と淫乱なんだね。いいよ。君の身体がぼくを覚えるまで、何度でも犯してあげる」

軽くほぐされた後、何度も何度も突かれ、休む間もなく逝かされ続け、ボクは意識を手放した 



その後。

ボクは、首輪を付けられ、青年をご主人様と呼び。

ご主人様のペットとしての新しい人生をスタートさせた。

あんなに感じていた渇きが、全くなくなり。


ボクは、今とても、幸せです。



END。
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