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♡story♡
9章 相手の気持ち
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クリスマス会から数日経った。
なんか色々あったけど、龍二も武元もしつこくしてこない。また変な噂を流されると思っていたけど、とりあえず何もないようで安心した。
しかし....いつになったらアイツは気付くんだ?
広樹の方に視線を移す。今は朝の読書タイムなので真面目に本を読んでいる。
頭いい奴は読書をするって本当なんだな。
僕は読書なんてしない。特に、字が小さいのにページ数が多い小説とか読んでいられない。
よくわからない考え事をしていたらホームルームが始まった。
那須島先生の適当な話が右から左に流れていく。
アイツは読んでいた本を机の中にしまい、先生の話を真剣に聞いている。
ってなんで広樹ばっかり気にしてるんだ!アイツのことなんて別にどうでもいいし!
那須島「あ、そうだ。あと、この辺で刃物を振り回しながら歩く危ない不審者が現れたらしい。だから、なるべく複数で登下校するように。発見した場合はすぐ警察と学校の方に連絡を」
え、刃物を振り回しながら歩く不審者!?
もしかしたら、いや間違いなく僕が狙われてしまう!誰かと帰ろっと。
那須島「それでは朝のHRを終わります。号令ー」
号令係の適当な挨拶でみんなばらばらに散らばる。
広樹「りょーま!」
机に頬杖をついて考え事をしていると広樹がやってきた。
領真「……なに?」
広樹「もうそろそろ今年も終わるけど……誰と年越し迎えるんだー?」
年越し?そんなの家族だろ。
領真「なに言ってんだ?普通家族だろ?」
広樹「え、つまんなー」
あからさまにつまんなそうな顔をされる。
なんなんだよ、急に。
領真「あのなぁ、彼女とかいたらそりゃあ一緒に年越しするかもしれないけど、僕はそんな人いないし、一緒に年を越したいって思う人もいないんだよ」
広樹「じゃあ今年は俺んち来て一緒に迎えようぜ!」
って……はぁ?!
領真「なんでそうなんのっ?」
広樹「え、別によくね?家族ととかつまんなそう。ってか俺、親が実家に帰っちゃうんだ。だから毎年ぼっちで寂しいの」
領真「いや、お前も一緒に帰れよ」
自然とため息が出る。
広樹「おばさんがやけにうるさい人でさぁ?なるべくっていうか絶対会いたくないから毎年親だけ実家に帰るんだ。俺だけ1人家にいる」
領真「あっそ。でも行かないよ。めんどいもん」
広樹「そんなこと言わずにさぁー!」
腕を掴まれぐらぐらと揺らされる。
広樹「あ!それに、年越しってあれだろ?好きな人と過ごすもんだろ?」
ん?
広樹「だから一緒に過ごそーぜ!」
ん!?!?
それじゃあまるで広樹が僕のこと好きみたいな……
領真「はぁ?お前なに言って_____」
広樹「俺、お前と一緒に年を越したいんだ!……だめか?」
……………。
放課後……
学校近くの飲食店にて。
広樹「いやぁ!まさかお前がOKしてくれるなんてなぁ!超うれしー!」
領真「まぁ、僕は世界一優しい男だからね。当たり前だよ」
上目遣いで言われて……しかも悲しそうな表情で頼まれたら断れるわけないじゃんかぁ!
「年越しってあれだろ?好きな人と過ごすもんだろ?」
「だから一緒に過ごそーぜ!」
広樹の言葉が頭に浮かぶ。
つまり……そういうことだよな!?
広樹も僕のこと、その…好きで……
いやいやちょっと待て?広樹もってなんだ?僕はあいつのこと好きじゃないぞ!?何を言ってるんだ?自分。
いや、でもあっちはこっちのこと……
そんなことを考えていたら学校が終わっていたのである。
広樹「あのさ!2人で年越したらそのまま初詣も一緒に行こーぜ!」
領真「お前マジぼっちじゃん」
でもまさか誘われるなんて……嫌じゃないけど。
ん?待てよ?
年を越すってことはつまり……お泊まり?!
はぁあぁあああ?!
いや、まだ心の準備ができてないっていうか、そういうことはまだ早いっていうか?
ってかそういうことって一体何?!
第一、男同士なのにそんなんあるわけ…
広樹「おい、さっきから頭抱えたり顔を手で覆ったりしてるけど何考えてんの?」
声をかけられて、やっと現実世界に戻ってくる。
領真「……ううん、何でもない」
広樹「いや、でも_____」
領真「なんでもないからッ!!!」
バンッとテーブルを叩くと、広樹は驚いてこれ以上追求してくることはなかった。
それよりも。
領真「あのさ」
広樹「んー?どした?」
さっきの言葉はどういう意味だろうか。
領真「年越しは好きな人と迎えるものじゃないのか?って聞いたよな?それで僕を誘ってきたってことはさ……僕のこと、その……」
広樹「え、なに?聞こえなーい」
意地悪そうに広樹は笑う。
こいつ、絶対気付いてる!性格悪すぎっ!
もうこの際はっきり聞いてやろう!
領真「僕のこと好きなの?」
広樹「え、好きだけど?」
えぇぇええええ?!
顔が熱くなっていくのが自分でも分かった。
なんか色々あったけど、龍二も武元もしつこくしてこない。また変な噂を流されると思っていたけど、とりあえず何もないようで安心した。
しかし....いつになったらアイツは気付くんだ?
広樹の方に視線を移す。今は朝の読書タイムなので真面目に本を読んでいる。
頭いい奴は読書をするって本当なんだな。
僕は読書なんてしない。特に、字が小さいのにページ数が多い小説とか読んでいられない。
よくわからない考え事をしていたらホームルームが始まった。
那須島先生の適当な話が右から左に流れていく。
アイツは読んでいた本を机の中にしまい、先生の話を真剣に聞いている。
ってなんで広樹ばっかり気にしてるんだ!アイツのことなんて別にどうでもいいし!
那須島「あ、そうだ。あと、この辺で刃物を振り回しながら歩く危ない不審者が現れたらしい。だから、なるべく複数で登下校するように。発見した場合はすぐ警察と学校の方に連絡を」
え、刃物を振り回しながら歩く不審者!?
もしかしたら、いや間違いなく僕が狙われてしまう!誰かと帰ろっと。
那須島「それでは朝のHRを終わります。号令ー」
号令係の適当な挨拶でみんなばらばらに散らばる。
広樹「りょーま!」
机に頬杖をついて考え事をしていると広樹がやってきた。
領真「……なに?」
広樹「もうそろそろ今年も終わるけど……誰と年越し迎えるんだー?」
年越し?そんなの家族だろ。
領真「なに言ってんだ?普通家族だろ?」
広樹「え、つまんなー」
あからさまにつまんなそうな顔をされる。
なんなんだよ、急に。
領真「あのなぁ、彼女とかいたらそりゃあ一緒に年越しするかもしれないけど、僕はそんな人いないし、一緒に年を越したいって思う人もいないんだよ」
広樹「じゃあ今年は俺んち来て一緒に迎えようぜ!」
って……はぁ?!
領真「なんでそうなんのっ?」
広樹「え、別によくね?家族ととかつまんなそう。ってか俺、親が実家に帰っちゃうんだ。だから毎年ぼっちで寂しいの」
領真「いや、お前も一緒に帰れよ」
自然とため息が出る。
広樹「おばさんがやけにうるさい人でさぁ?なるべくっていうか絶対会いたくないから毎年親だけ実家に帰るんだ。俺だけ1人家にいる」
領真「あっそ。でも行かないよ。めんどいもん」
広樹「そんなこと言わずにさぁー!」
腕を掴まれぐらぐらと揺らされる。
広樹「あ!それに、年越しってあれだろ?好きな人と過ごすもんだろ?」
ん?
広樹「だから一緒に過ごそーぜ!」
ん!?!?
それじゃあまるで広樹が僕のこと好きみたいな……
領真「はぁ?お前なに言って_____」
広樹「俺、お前と一緒に年を越したいんだ!……だめか?」
……………。
放課後……
学校近くの飲食店にて。
広樹「いやぁ!まさかお前がOKしてくれるなんてなぁ!超うれしー!」
領真「まぁ、僕は世界一優しい男だからね。当たり前だよ」
上目遣いで言われて……しかも悲しそうな表情で頼まれたら断れるわけないじゃんかぁ!
「年越しってあれだろ?好きな人と過ごすもんだろ?」
「だから一緒に過ごそーぜ!」
広樹の言葉が頭に浮かぶ。
つまり……そういうことだよな!?
広樹も僕のこと、その…好きで……
いやいやちょっと待て?広樹もってなんだ?僕はあいつのこと好きじゃないぞ!?何を言ってるんだ?自分。
いや、でもあっちはこっちのこと……
そんなことを考えていたら学校が終わっていたのである。
広樹「あのさ!2人で年越したらそのまま初詣も一緒に行こーぜ!」
領真「お前マジぼっちじゃん」
でもまさか誘われるなんて……嫌じゃないけど。
ん?待てよ?
年を越すってことはつまり……お泊まり?!
はぁあぁあああ?!
いや、まだ心の準備ができてないっていうか、そういうことはまだ早いっていうか?
ってかそういうことって一体何?!
第一、男同士なのにそんなんあるわけ…
広樹「おい、さっきから頭抱えたり顔を手で覆ったりしてるけど何考えてんの?」
声をかけられて、やっと現実世界に戻ってくる。
領真「……ううん、何でもない」
広樹「いや、でも_____」
領真「なんでもないからッ!!!」
バンッとテーブルを叩くと、広樹は驚いてこれ以上追求してくることはなかった。
それよりも。
領真「あのさ」
広樹「んー?どした?」
さっきの言葉はどういう意味だろうか。
領真「年越しは好きな人と迎えるものじゃないのか?って聞いたよな?それで僕を誘ってきたってことはさ……僕のこと、その……」
広樹「え、なに?聞こえなーい」
意地悪そうに広樹は笑う。
こいつ、絶対気付いてる!性格悪すぎっ!
もうこの際はっきり聞いてやろう!
領真「僕のこと好きなの?」
広樹「え、好きだけど?」
えぇぇええええ?!
顔が熱くなっていくのが自分でも分かった。
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