スパダリ猟犬騎士は貧乏令嬢にデレ甘です！【R18／完全版】

第八章 涙のプロポーズ

初恋は叶うのね ＊

（オリヴァー様がこうして私を抱きしめてくれる……。一度は止まりそうになった心臓が、また動いている……）

　――オリヴァー様……良かった、命があって。

　シャーロットの蒼い瞳から涙が流れた。ダイアモンドのようにキラッと光る。

「オリヴァー様……本当に嬉しいですわ、生きていらして……」
「シャーロット……」
「貴方様がいなければ、私も死んだも同然ですのよ。どうか、それをお忘れにならないで」
「分かっているよ。心配をかけた。ごめん」
「愛しています、オリヴァー様……」
「俺もだよ。愛している。この指輪に誓って……」

　オリヴァーがシャーロットの右手をとった。薬指にはまったハート型のリングにキスをする。

「傷が治ったらすぐ結婚式を挙げよう。君を妻にする」

　彼がシャーロットを真っ直ぐに見詰めた。

「オリヴァー様……」
「返事は？　俺の天使」
「もちろん……イエスですわ」

　シャーロットがオリヴァーを見上げ、涙を拭う。そして花のような笑みを作った。

（夢みたい……。オリヴァー様に身も心も愛される日が来るなんて）

　――初恋は叶うのね。

　窓から陽が差して、見詰め合う二人を優しく照らした。庭に積もった白い雪はどこまでも続いている。影が青みがかったグレイで、とても清らかだ。結晶がキラキラ光り、まぶしいくらいである。

（あの日から――十歳の時、兄の結婚指輪を見つけてもらったあの時から、私には貴方様だけでした）

　――オリヴァー様だけ、これからもずっと……。

「さて……続きをさせてくれないか？　俺はもう限界だよ」

　尻の狭間をオリヴァーの男根が上下する。シャーロットの秘部はもうぬるぬるで、受け入れ体勢はとうに整っていた。二人は対面座位で繋がろうとしている。

「あっ……お待ちになって」
「待てない」

　熱い唇が振ってくる。舌を割られ、先を甘噛みされた。

（オリヴァー様とのキス、大好きよ……。幸せだわ……）

「ん……んんっ……ふっ」
「……シャーロット……愛してる……。君は俺の永遠だ……。好きだよ。どうしたら俺の想いがもっと伝わるのか……いつも考えている……」

　オリヴァーが、口づけの角度を変える度に囁く。耳たぶをくりくりいじられると、それだけで蜜がどぷと漏れた。

「ふぁ……私、も……愛し……んんっ、アッ！」

　にゅるん、とオリヴァーの分身が蜜口に侵入してきた。　焦らされ続けた肉壺が、ようやくやってきた雄の幹に絡みついた。

「……ッ、相変わらずきついな……」

　オリヴァーがたまらずにうめいた。突き上げられ、ぬちゅぬちゅと結合部が鳴った。

（だめっ、気持ちいいわ。良すぎて、腰が勝手に動いてしまう……！）