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第八章 涙のプロポーズ

いじめないで下さい… *

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 シャーロットは言われるがまま、蜜を指先ですくう。そっと撫でようとすると、とろみの力を借りて、にゅるんと先端が逃げる。それを追いかけて、くりゅくりゅといじると、あまりの快感に嬌声がほとばしった。腰がビクンビクンと跳ねる。

「ああぁぁー……っ」
「シャーロット……」

 オリヴァーが唾を飲み込んだ。彼の熱い視線に晒されて、ますます身体が燃えてくる。

(見られているわ……!)

 彼の飢えた瞳だけで軽く達してしまいそうだ。

「花芽が勃起しているよ。まるで小さなペニスだね。君は本当に淫乱だ」

 オリヴァーがにやりと笑う。シャーロットを煽るためにわざと言っているのだ。

(オリヴァー様、いじわるですわ。でも、それも含めて全て感じてしまうの。だめ、もうイってしまいそう)

「ちが、あ……ぁ、いや……っ」
「違わない。ほら、指が今にも中に入ってしまいそうだよ」
「やっ、いぁ、あぁぁっ……」

 にゅるん。オリヴァーの囁きによって、彼女の細い指が本当に蜜口へ吸い込まれた。肉壁がきゅうきゅうと締めつけてくる。ねっとりした熱い粘膜の感覚に、シャーロットは一人で高みへ登ってしまった。

「ひ、あぁぁぁ……!」

 押し上げられた絶頂に、シャーロットは息を乱した。自慰の快感は凄まじいものである。

(イってしまったわ……)

 虚脱感に、開いたままの脚を閉じてへなへなと尻を落とす。呼吸を整えていると、クッションに背を預けたオリヴァーと目が合った。長い睫毛に縁取られた吊り上がった瞳が、満足げに細められた。

「すばらしい眺めだったよ。君がイクところを存分に観ること出来た。ありがとう」
「オリヴァー様……。もう、いじめないで下さい……」
「ごめんごめん。……さあ、おいで」

 呼ばれて身を寄せると、オリヴァーの逞しい腕に抱き締められた。胸板越しに、優しい鼓動が聞こえる。その安心感にシャーロットは目を潤ませた。
 今までのいつも通りのやりとりは、二人の照れ隠しのようなものだった。
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