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第二章 ドキドキの同居生活
このまま溶けてしまいそうだ *
しおりを挟むそう思ってオリヴァーを見ると、汗でぴたりと貼り付いた前髪を掻き上げている彼と瞳が合った。
「全部入ったよ。ありがとう。痛くないかい?」
オリヴァーが紅潮した顔で、優しく微笑んだ。
「ほんとう、ですか……? なんとか大丈夫、です」
シャーロットは弱々しく応える。逞しい彼の腰を挟んでいるので、華奢な脚はもうこれ以上開かないくらいに割られている。そのつま先は初めて男に貫かれた衝撃でぴくぴく震えていた。
「ああ……暖かいな、君の中は。入っているだけで気持ちが良い。このまま溶けてしまいそうだ」
「オリヴァー様……」
二人はひしと抱き合った。オリヴァーが濃厚な口づけをしかけてくる。柔らかい彼の舌に自分のものを翻弄されながら、シャーロットは初恋の相手と結ばれた喜びに涙を浮かべていた。
(夢みたい。子供の頃から想い続けてたお方と一つになれた……ずっと大好きだったオリヴァー様と)
唇を離すとオリヴァーが囁いた。
「少し……動いても構わないだろうか」
(動く……? よく分からないけれど、オリヴァー様が望むなら、いいわ)
シャーロットは戸惑いながらもコクンと頷いた。痛みはどうやら治まったが、しかし快感を得るところまではいきそうにない。けれども彼がそうしたいのなら、と彼女は了承した。
「ありがとう、俺の天使。君の負担にならないように、すぐに終わらせるから」
オリヴァーがゆっくりと抽挿{ちゅうそう}を始めた。
(うっ……こ、これは何ですの……?)
シャーロットは初めて体験する奇妙な感覚に戸惑っていた。世の乙女達は性交をすると先程までの前戯で得ていたような極上の快楽に酔いしれるという。しかし、それを経験するにはどうやらもっと回数をこなさなければならない、と彼女は悟った。
(でもそれで良かったわ。初めてで乱れてしまったら、とても恥ずかしいもの。それに処女ではないと疑われるのも嫌だわ)
シャーロットは自身の上で一生懸命腰を振るオリヴァーを見た。眉根をきつく寄せて目を閉じ、荒く呼吸している。その表情は普段の冷たい美貌とはまた違っていて、彼女の心を揺さぶった。
(なんて色っぽいの……これが本当のオリヴァー様なのね。女性と身体を重ねる時はこういう顔をなさるのね……。余裕がないわ……でもそれが逆にとてもセクシーだわ)
「……っ、はあ、くっ……シャーロット……っ」
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