人形の家

あーたん

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第四章

2つ目

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「次は2つ目。」

そう言って、メモを出した。

「くせーんだよバカ」
「先生と仲良いのキモすぎ!」
「早くでてけ!!」


「1回目はバカって書いてあって、
ムカついたから「ですけどなにか?」
って書いて貼っといたから無くなっちゃったんだけど、
他はとっておいたんだ。」


「「バカ」ってのが入ってた日は、私の期末の点数が良くなかったのを2人に話した日」

「「くせーんだよバカ」は、直美からクリーニング出した?って聞かれた日」

「「先生と仲良いのキモすぎ!」ってのが入ってたのは、私が教科書無くなって、先生に貰いに行った時。」

「「早くでてけ!!」は、私がまた引っ越すのを言った日」


「後の2つはみんなの前で言ったけど、
これは直美から聞かれた日だった。
これを知ってるのは直美と涼香だけ。」


そう言って「くせーんだよバカ」と書かれたメモを出した。


再びざわつく教室。

直美「私そんなことしてない!」
涼香「渚の事、友達だと思ってるんだよ!」

2人はこう続けた。

「そんなことしてない」と。


渚は静かにスマホを出し
写真を見せた。

友香が撮ってくれた、咲さんの家にあったメモだ。


渚「これはね、咲さんちにあったメモなの。
咲さんも同じことされてたんだね。」


静まるクラス。
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