人形の家

第一章

ストーカー

体育の前

「渚！！体育だよ！先に行ってるねー！！」
休み時間まで寝てた渚は直美に起こされる

あ、やべえ、着替えなきゃ…
着替え始めた渚。

ふとドアの方を見ると
誰かに覗かれていた

「え。のぞき？」

（私の着替えなんか需要ないか…）

「キーンコーンカーンコーン」

「あ！！やべえ」

走って校庭に向かう。
ずっと誰かに見つめられてるなんてつゆ知らず。


給食の時間

「箸忘れた…」
渚が担任に言うと

「そういえば塩野！給食費が払われてないぞ？」

「あ、すみません、かあちゃんに言っときます」

「はい！箸！次から忘れんなよ！」
と、担任から頭をポンポンされる


戻った渚に
直美「渚、先生に触られてなかった？」
渚「え？みんなされないの？」
直美「されないよキモイじゃんセクハラだよ」

渚「え」
（そういえば毎回頭撫でられたりするなあ）（転校の日もずっと肩触られてた）
と渚は思っていた。
直美「セクハラされたらすぐいいなよ！！」
渚「あ、うん、ありがとう」



学校から帰るとメモが
「帰り遅くなるからこれで夕飯買ってね」と千円札。

しばらくテレビを見てると
時間はもう夜の7時。
買い物に行くかぁ…。着替えて外に出る渚。

スーパーに行き惣菜を買って帰り道

「コツコツコツ」後ろから足音

（人形の家…？？）と頭によぎるが

いや！呪いなんか信じない。

走って物陰に隠れる渚。
「コツコツコツ」と大きくなる足音。

「ﾄﾞｸﾄﾞｸﾄﾞｸ」心臓の音が早くなる

道に出て叫ぶ。「だれだ！！！！」

「え、先生？？」

担任「塩野、、こんな時間にダメじゃないかあ」
といいながら肩を触ってくる担任

（え、セクハラ？え？つけてたの？）

手が顔にくる。頬を撫でられる。

「どうしたの？せんせっ」

抱きしめられる。

渚は地元では援助交際をしていた。
実はこんなこと慣れている。

担任の耳元でつぶやいた。
「ねぇ、先生？好きにしていいよ？その代わり給食費タダにして？卒業まで」

担任の家に行く。


渚の上から下までじっくり見つめる先生

先生「見せて」

渚の服に手をかける先生。

「まって！一応紙に書いてくれない？」


テーブルの上に
「塩野渚の卒業までの給食費を全額払うことを誓います。荻野達也」と紙が置いてある


時が過ぎ

先生「ごめんな、塩野」
渚「大丈夫大丈夫！じゃあ帰るね」


（給食費ラッキー！！かあちゃんの負担が減るぜ）

帰りにコツコツ音は聞こえなかった

（やっぱ先生だったか、、）