16 / 19
2章
猫又山・大猫山
しおりを挟む
馬場島荘から猫又山まではおよそ二時間半の行程といったところ。
ブナクラ谷を流れる早月川をたどり遡っていく。
立山登山は観光ルートとして道の整備がされているが
こちらは蒸し暑く傍を流れる伏流水の汲み水が命の恵みを感じる。
佐伯 まお「ほ・・・本当にガチの登山じゃん~~~~」
出発して30分でもうまおも九田部も肩で息をしている」
なにせ道らしい道はなく早月川の沿線の大きな岩の上をたどって歩いているだ。
富山県は山と海の距離がとても近く下流にながされてもまだ岩は大きくほつほつと尖った
原型をとどめて居るモノが多い。
富山の海が深いのは山から流される大岩がそのままかわで丸くなり切らず
海に落ちていく為、海底が深くえぐられ続けその結果
深海魚も浅海生物も混在する多品目漁場となったと言われるほどだ。
神保 保則「まおちゃんがんばって!きつかったら荷物もつから」
このときばかりは保則兄ちゃんが神にみえるよ
九田部 麒麟「わ・・私の荷物も・・・」
神保 保則「くたべさんはがんばらないと~~」
九田部 麒麟「そ・・そんな~~~」
佐伯 まお「なんだか二人とも昨日一泊してから仲良くなてない?」
神保・九田部「「気のせいです!」」
その後だれも誰も脱落せずになんとか赤谷山と猫又山の分岐点までたどり着く
小さなお地蔵様が分岐点でお出迎え
まおは持っていた昆布おにぎりをお供えする。
九田部 麒麟「今回の登山成功祈願ですか?」
佐伯 まお「う~~んお地蔵様は皆を助ける人らしいからきっと忙しいだろうしいつも人間をきにしてくれてありがとう・・・かな?」
佐伯 まお「くたべさんがうちにきて思ったんだけど人はお願いばかりじゃなくてちゃんとありがとうっていうべきなんだよね」
そういってお地蔵様を拝むまお
神保と九田部は目をあわせてほっこりとした。
神保 保則「じゃぁほっこりしたところで先に向かいますかまだきつい道あるけどがんばれるよね?」
佐伯 まお「保則兄ちゃんまで九田部さんみたいにいじわるな言い方になってる~~」
佐伯 まお「帰ったら(ぼてやん 加奈子)のお好み焼き奢ってよね!ミックスの大で!」
ーーーーーー1時間後ーーーーーー
佐伯 まお「・・・・お好み焼きだけじゃ悪に合わない・・・」
いやまって?・・本当に道ないんですけど・・・登山ってこんななの?
途中崖の上からロープ降ろされてるだけだけの処とかありましたよ?
最近山ガールとかもてはやされてて道もしっかり舗装されてるもんだと思ったけど
ほぼ道なんてなかった!・・・
そうこうしているうちになんとか猫又山山頂に到着
360度大パノラマで山・山・日本海が一望できる。
佐伯 まお「わあ・・・すごい景色・・・だけど・・・一歩も動けない・・・」
見れば横には九田部さんがぴくぴくと痙攣する芋虫のごとく地べたに突っ伏して気絶している。
神保 保則「さて・・肝心の狒々・・だけど・・・」
暫く保則兄ちゃんが散策して帰ってくる
このあたりにいなさそうだね・・せっかくだから隣の大猫山までいってみようか?」
九田部・佐伯「え~~~~~~~~~~」
ーーーーーーーー更に一時間後ーーーーーーーーーーーー
神保 保則「おーいもう少しで大猫山山頂だぞ~~しっかり~~~」
山の天候は変わりやすいというが猫又山をでたときはすごい絶景だったのに
いまは辺り一面、霧と雲海の中にいる。
九田部・佐伯「ぜぇ・・・ぜぇ・・・やっと・・・ついた・・・・?」
もう歩けない・・そう思っていた時
???「キャ~~~~~!」
山頂で女性の声がする
三人で目を見合わせダッシュしようとするがくたべと私は当然足が追い付かない
保則兄ちゃんが先に山頂へと駆け上がる
見ると女性が一人倒れている
神保 保則「大丈夫ですか!?」
女性を抱え起こした瞬間女性が保則にだきついてくる。
神保 保則「お・お嬢さん落ち着いて・・・」
鼻の舌を伸ばしなががらも決め顔を作って女性を引き離す
するとみるみると女性の顔が猫の顔に変化していく。
猫又「ちっひっかっかったのは男かよ、まぁいいや」
そういうと猫又は保則をひっぱり共に雲海の中に霧散していった。
私と九田部さんがのぼりきったころには
保則兄さんの姿は無く
大猫山の山頂の目印として大きなお地蔵様が鎮座しているのみだった
しかし大きくて新しくて・・なんというか・・分岐点にいて雨風にさらされていない
新品のお地蔵様・・・新しすぎてまだ山あの風景に親しんでないというか・・・
そう思っているといきなりお地蔵様の口がにたりと笑う
狒々「ほう・・・隠れていてもバレバレであるか・・・一番骨のありそうなのを猫又がもっていったと思っていたが面白い・・・」
お地蔵様はその身体を3mまで大きくしたかと思うと大きな猿の姿となってまおの前に立ちはだかった。
佐伯 まお「ちょっと~~~力担当の保則兄ちゃんがいなくてど~~するの~~~!?」
ブナクラ谷を流れる早月川をたどり遡っていく。
立山登山は観光ルートとして道の整備がされているが
こちらは蒸し暑く傍を流れる伏流水の汲み水が命の恵みを感じる。
佐伯 まお「ほ・・・本当にガチの登山じゃん~~~~」
出発して30分でもうまおも九田部も肩で息をしている」
なにせ道らしい道はなく早月川の沿線の大きな岩の上をたどって歩いているだ。
富山県は山と海の距離がとても近く下流にながされてもまだ岩は大きくほつほつと尖った
原型をとどめて居るモノが多い。
富山の海が深いのは山から流される大岩がそのままかわで丸くなり切らず
海に落ちていく為、海底が深くえぐられ続けその結果
深海魚も浅海生物も混在する多品目漁場となったと言われるほどだ。
神保 保則「まおちゃんがんばって!きつかったら荷物もつから」
このときばかりは保則兄ちゃんが神にみえるよ
九田部 麒麟「わ・・私の荷物も・・・」
神保 保則「くたべさんはがんばらないと~~」
九田部 麒麟「そ・・そんな~~~」
佐伯 まお「なんだか二人とも昨日一泊してから仲良くなてない?」
神保・九田部「「気のせいです!」」
その後だれも誰も脱落せずになんとか赤谷山と猫又山の分岐点までたどり着く
小さなお地蔵様が分岐点でお出迎え
まおは持っていた昆布おにぎりをお供えする。
九田部 麒麟「今回の登山成功祈願ですか?」
佐伯 まお「う~~んお地蔵様は皆を助ける人らしいからきっと忙しいだろうしいつも人間をきにしてくれてありがとう・・・かな?」
佐伯 まお「くたべさんがうちにきて思ったんだけど人はお願いばかりじゃなくてちゃんとありがとうっていうべきなんだよね」
そういってお地蔵様を拝むまお
神保と九田部は目をあわせてほっこりとした。
神保 保則「じゃぁほっこりしたところで先に向かいますかまだきつい道あるけどがんばれるよね?」
佐伯 まお「保則兄ちゃんまで九田部さんみたいにいじわるな言い方になってる~~」
佐伯 まお「帰ったら(ぼてやん 加奈子)のお好み焼き奢ってよね!ミックスの大で!」
ーーーーーー1時間後ーーーーーー
佐伯 まお「・・・・お好み焼きだけじゃ悪に合わない・・・」
いやまって?・・本当に道ないんですけど・・・登山ってこんななの?
途中崖の上からロープ降ろされてるだけだけの処とかありましたよ?
最近山ガールとかもてはやされてて道もしっかり舗装されてるもんだと思ったけど
ほぼ道なんてなかった!・・・
そうこうしているうちになんとか猫又山山頂に到着
360度大パノラマで山・山・日本海が一望できる。
佐伯 まお「わあ・・・すごい景色・・・だけど・・・一歩も動けない・・・」
見れば横には九田部さんがぴくぴくと痙攣する芋虫のごとく地べたに突っ伏して気絶している。
神保 保則「さて・・肝心の狒々・・だけど・・・」
暫く保則兄ちゃんが散策して帰ってくる
このあたりにいなさそうだね・・せっかくだから隣の大猫山までいってみようか?」
九田部・佐伯「え~~~~~~~~~~」
ーーーーーーーー更に一時間後ーーーーーーーーーーーー
神保 保則「おーいもう少しで大猫山山頂だぞ~~しっかり~~~」
山の天候は変わりやすいというが猫又山をでたときはすごい絶景だったのに
いまは辺り一面、霧と雲海の中にいる。
九田部・佐伯「ぜぇ・・・ぜぇ・・・やっと・・・ついた・・・・?」
もう歩けない・・そう思っていた時
???「キャ~~~~~!」
山頂で女性の声がする
三人で目を見合わせダッシュしようとするがくたべと私は当然足が追い付かない
保則兄ちゃんが先に山頂へと駆け上がる
見ると女性が一人倒れている
神保 保則「大丈夫ですか!?」
女性を抱え起こした瞬間女性が保則にだきついてくる。
神保 保則「お・お嬢さん落ち着いて・・・」
鼻の舌を伸ばしなががらも決め顔を作って女性を引き離す
するとみるみると女性の顔が猫の顔に変化していく。
猫又「ちっひっかっかったのは男かよ、まぁいいや」
そういうと猫又は保則をひっぱり共に雲海の中に霧散していった。
私と九田部さんがのぼりきったころには
保則兄さんの姿は無く
大猫山の山頂の目印として大きなお地蔵様が鎮座しているのみだった
しかし大きくて新しくて・・なんというか・・分岐点にいて雨風にさらされていない
新品のお地蔵様・・・新しすぎてまだ山あの風景に親しんでないというか・・・
そう思っているといきなりお地蔵様の口がにたりと笑う
狒々「ほう・・・隠れていてもバレバレであるか・・・一番骨のありそうなのを猫又がもっていったと思っていたが面白い・・・」
お地蔵様はその身体を3mまで大きくしたかと思うと大きな猿の姿となってまおの前に立ちはだかった。
佐伯 まお「ちょっと~~~力担当の保則兄ちゃんがいなくてど~~するの~~~!?」
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
天之琉華譚 唐紅のザンカ
ナクアル
キャラ文芸
由緒正しい四神家の出身でありながら、落ちこぼれである天笠弥咲。
道楽でやっている古物商店の店先で倒れていた浪人から一宿一飯のお礼だと“曰く付きの古書”を押し付けられる。
しかしそれを機に周辺で不審死が相次ぎ、天笠弥咲は知らぬ存ぜぬを決め込んでいたが、不思議な出来事により自身の大切な妹が拷問を受けていると聞き殺人犯を捜索し始める。
その矢先、偶然出くわした殺人現場で極彩色の着物を身に着け、唐紅色の髪をした天女が吐き捨てる。「お前のその瞳は凄く汚い色だな?」そんな失礼極まりない第一声が天笠弥咲と奴隷少女ザンカの出会いだった。
金沢ひがし茶屋街 雨天様のお茶屋敷
河野美姫
キャラ文芸
古都・金沢、加賀百万石の城下町のお茶屋街で巡り会う、不思議なご縁。
雨の神様がもてなす甘味処。
祖母を亡くしたばかりの大学生のひかりは、ひとりで金沢にある祖母の家を訪れ、祖母と何度も足を運んだひがし茶屋街で銀髪の青年と出会う。
彼は、このひがし茶屋街に棲む神様で、自身が守る屋敷にやって来た者たちの傷ついた心を癒やしているのだと言う。
心の拠り所を失くしたばかりのひかりは、意図せずにその屋敷で過ごすことになってしまいーー?
神様と双子の狐の神使、そしてひとりの女子大生が紡ぐ、ひと夏の優しい物語。
アルファポリス 2021/12/22~2022/1/21
※こちらの作品はノベマ!様・エブリスタ様でも公開中(完結済)です。
(2019年に書いた作品をブラッシュアップしています)
警視庁の特別な事情2~優雅な日常を取り戻せ~
綾乃 蕾夢
キャラ文芸
友達と出かけた渋谷のスクランブル交差点で運悪く通り魔事件に遭遇したあたしは、何というか、止むに止まれず犯人を投げ飛ばしちゃった。
SNSやらニュースなんかに投稿されたその動画が元で、何やら過去の因縁が蘇る。
ちょっとっ! 人に怨みを買うような記憶は……ないとは言わないけど……。
平日は現役女子高生。間宮香絵。
裏の顔は警視庁総監付き「何でも屋」。
無愛想なイチ。
頭は良いけど、ちょっと……。なジュニア。
仲間思いなのに報われないカイリ(厨二ぎみ)。
世話のやけるメンバーに悩みの絶えないリカコ。
元気でタチの悪いこの連中は、恋に仕事に学業に。毎日バタバタ騒がしい!
警視庁の特別な事情1~JKカエの場合~
完結済みで、キャラ文芸大賞にエントリー中です。
~JKカエの場合~共々、ぜひ投票よろしくお願いします。
逢魔ヶ刻のストライン
和法はじめ
キャラ文芸
女装巫女に使役され、心の闇を食うバケモノの少女。
彼女はある日、己が使役者の少年に恋をしている事を知った。
そんな彼女の、終わりと始まりの物語。
※他サイト様にも投稿しております。
黎明のヴァンパイア
猫宮乾
キャラ文芸
仏国で対吸血鬼専門の拷問官として育った俺は、『オロール卿』と呼称される、ディフュージョンされている国際手配書『深緋』の吸血鬼を追いかけて日本に来た結果、霊能力の強い子供を欲する日本人女性に精子提供を求められ、借金があるため同意する。なのに――気づいたら溺愛されていた。まだ十三歳なので結婚は出来ないが、将来的には婿になってほしいと望まれながら、餌付けされている。そんな出会いと吸血鬼退治の物語の序幕。
【完結】陰陽師は神様のお気に入り
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
キャラ文芸
平安の夜を騒がせる幽霊騒ぎ。陰陽師である真桜は、騒ぎの元凶を見極めようと夜の見回りに出る。式神を連れての夜歩きの果て、彼の目の前に現れたのは―――美人過ぎる神様だった。
非常識で自分勝手な神様と繰り広げる騒動が、次第に都を巻き込んでいく。
※注意:キスシーン(触れる程度)あります。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※「エブリスタ10/11新作セレクション」掲載作品
我が家の家庭内順位は姫、犬、おっさんの順の様だがおかしい俺は家主だぞそんなの絶対に認めないからそんな目で俺を見るな
ミドリ
キャラ文芸
【奨励賞受賞作品です】
少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられるおっさんが妖の闘争に巻き込まれる現代ファンタジー。
次々と増える居候におっさんの財布はいつまで耐えられるのか。
姫様に喋る犬、白蛇にイケメンまで来てしまって部屋はもうぎゅうぎゅう。
笑いあり涙ありのほのぼの時折ドキドキ溺愛ストーリー。ただのおっさん、三種の神器を手にバトルだって体に鞭打って頑張ります。
なろう・ノベプラ・カクヨムにて掲載中
もののけもの
ふじゆう
キャラ文芸
『もののけもの』の世界は、化け物ぞろい!
『もののけ』とは、幽霊や妖怪その他人外の者の呼称であり、それらを討伐・使役・共存する者を『もののけもの』と呼ぶ。
高校入学と同時に、お家の諸事情により、『もののけもの』の世界に足を踏み入れた染宮時(そめみやとき)は、個性的な『もののけ』や『もののけもの』に出会い、新たな世界観や価値観を知る事になる。
三大霊能力者家系、通称『御三家』。中立の立場である『玄常寺』の住職であり、時の主人に当たる『歪屋(いびつや)』。同僚の面々に付喪神。
『見る』事しかできない時は、無力感に苛まれ、コンプレックスを抱きながらも、懸命に食らいついていく。
時が、玄常寺に仕えるようになって、三か月が経過した頃。高校の先輩からとある相談を受けた事により、加速度的に、『もののけもの』の世界は、時に牙を剥き始める。
新米『もののけもの』である時は、大事件に巻き込まれていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる