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一章 立山に白鷹は舞い降りる
1話 いざ立山の登山口室堂へ!
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佐伯 まお 「なんでこうなった・・・」
隣には顔だけ爽やかなイケメン九田部 麒麟
春休みに入り、九田部と立山登山にこれから行くところだ。
佐伯 まお 「あの時、お菓子を食べていなければ・・・」
ロダンの「考える人」様に苦悶のポーズをとっている。
九田部 麒麟「まぁまぁ・・・立山参りが終わったら何かご褒美考えますか・・・」
佐伯 まお「絶対ね!、美味しい処つれてってね!」
どうやらまおは食べ物で簡単に釣れるようだ。
九田部 麒麟「わかりましたよ」
ニッコリと爽やかそうな笑顔を張り付ける九田部
食いしん坊の御姫様のご要望でコンビニサンダーバードで熊肉の昆布締めやら
きのこたけののチョコサンドを大量に買い込むのを見て若干表情に汗がでている
佐伯 まお「なんでも買ってくれるんでしょ?」
九田部 麒麟「・・・それは・・そうですが・・・全部たべれるんですよね?」
自分の財布が痛まないとわかって佐伯 まおの物欲に歯止めがとまらない
佐伯 まお「まぁね!成長期だからね!」
九田部 麒麟「成長・・するんですかね・・・ぐぇ!・・」
九田部の視線が自分の洗濯板にむいてるとわかって容赦なくケツにケリを喰らわす。
横江駅から立山駅まではおよそ20分程度
そこからさらにケーブルカーで20分
つるべ式でケーブルにくっついている車両が急斜面を引き上げられていく。
立山駅ではまだ新緑がみられていたがケーブルカーが上がっていくと
緑の景色から白の景色へと塗り替えられていく。
佐伯 まお「なんていうか‥空気が荘厳ね・・」
そういいつつ早くもさきほど買ってもらったサンドイッチをほおばり始めるまお
九田部 麒麟「芦峅はもう神の降り立つ場所ですからって・・もう食べてるんですか?」
佐伯 まお「いい景色をみて美味しいものを食べる、これは自然の理ってもんでしょ」
佐伯 まお「いい話もお腹がすいてる人の耳にははいってこないから、ハイ」
そういってまおはサンドイッチの半分をちぎって九田部に差し出す。
九田部にはご飯を早食いする為の詭弁にも、しかし真理といえば真理にも聞こえなくもなく
苦虫をかみつぶしたような顔でサンドイッチをうけとってほおばる。
九田部 麒麟「なんというか・・独特の味わいですね・・」
佐伯 まお「美味しいとわかっているものを毎回食べるのもいいけど、
たべてみないと解らない者を食べなれば新しい食べ物にも出会えないよ、
まずはどんなものでもたべてみないとね、
そーゆー意味では正直登山なんて面倒って思ってたけど、
いまのところ案外悪くないよ、楽しい、ありがとうね」
九田部 麒麟「へぇ・・・」
九田部はただの高校生とおもっていたこの小さな子に心外にも関心をした。
人はそーはおもっていても楽や美味しいとしっているものがあれば未知への関心は薄れていき
怠惰に走るものと思っていた。
そんな話をしているうちにケーブルカーは美女平に到達し
ここからはバスで富山黒部アルペンルートを走るこの時期はいわゆる「雪の大谷」
と呼ばれる高さ20mに及ぶ雪の壁の間をバスで室堂まで走っていく。
それは雪の白い「清らかさ」と大きな壁の圧迫感による「荘厳さ」を
感じる通路であったその通路を一時間かけてバスは走り、立山の登山口、室堂へと
ふたりは到着した。
隣には顔だけ爽やかなイケメン九田部 麒麟
春休みに入り、九田部と立山登山にこれから行くところだ。
佐伯 まお 「あの時、お菓子を食べていなければ・・・」
ロダンの「考える人」様に苦悶のポーズをとっている。
九田部 麒麟「まぁまぁ・・・立山参りが終わったら何かご褒美考えますか・・・」
佐伯 まお「絶対ね!、美味しい処つれてってね!」
どうやらまおは食べ物で簡単に釣れるようだ。
九田部 麒麟「わかりましたよ」
ニッコリと爽やかそうな笑顔を張り付ける九田部
食いしん坊の御姫様のご要望でコンビニサンダーバードで熊肉の昆布締めやら
きのこたけののチョコサンドを大量に買い込むのを見て若干表情に汗がでている
佐伯 まお「なんでも買ってくれるんでしょ?」
九田部 麒麟「・・・それは・・そうですが・・・全部たべれるんですよね?」
自分の財布が痛まないとわかって佐伯 まおの物欲に歯止めがとまらない
佐伯 まお「まぁね!成長期だからね!」
九田部 麒麟「成長・・するんですかね・・・ぐぇ!・・」
九田部の視線が自分の洗濯板にむいてるとわかって容赦なくケツにケリを喰らわす。
横江駅から立山駅まではおよそ20分程度
そこからさらにケーブルカーで20分
つるべ式でケーブルにくっついている車両が急斜面を引き上げられていく。
立山駅ではまだ新緑がみられていたがケーブルカーが上がっていくと
緑の景色から白の景色へと塗り替えられていく。
佐伯 まお「なんていうか‥空気が荘厳ね・・」
そういいつつ早くもさきほど買ってもらったサンドイッチをほおばり始めるまお
九田部 麒麟「芦峅はもう神の降り立つ場所ですからって・・もう食べてるんですか?」
佐伯 まお「いい景色をみて美味しいものを食べる、これは自然の理ってもんでしょ」
佐伯 まお「いい話もお腹がすいてる人の耳にははいってこないから、ハイ」
そういってまおはサンドイッチの半分をちぎって九田部に差し出す。
九田部にはご飯を早食いする為の詭弁にも、しかし真理といえば真理にも聞こえなくもなく
苦虫をかみつぶしたような顔でサンドイッチをうけとってほおばる。
九田部 麒麟「なんというか・・独特の味わいですね・・」
佐伯 まお「美味しいとわかっているものを毎回食べるのもいいけど、
たべてみないと解らない者を食べなれば新しい食べ物にも出会えないよ、
まずはどんなものでもたべてみないとね、
そーゆー意味では正直登山なんて面倒って思ってたけど、
いまのところ案外悪くないよ、楽しい、ありがとうね」
九田部 麒麟「へぇ・・・」
九田部はただの高校生とおもっていたこの小さな子に心外にも関心をした。
人はそーはおもっていても楽や美味しいとしっているものがあれば未知への関心は薄れていき
怠惰に走るものと思っていた。
そんな話をしているうちにケーブルカーは美女平に到達し
ここからはバスで富山黒部アルペンルートを走るこの時期はいわゆる「雪の大谷」
と呼ばれる高さ20mに及ぶ雪の壁の間をバスで室堂まで走っていく。
それは雪の白い「清らかさ」と大きな壁の圧迫感による「荘厳さ」を
感じる通路であったその通路を一時間かけてバスは走り、立山の登山口、室堂へと
ふたりは到着した。
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