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プロローグ
プロローグ②佐伯家と白鷹伝説と居候
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家で専業農家をしているお父さんはわたしよりも家にいる率が高い。
お父さん「おーいかえりまお、そちらさんは?・・はっまさか!うちのこはまだ嫁にやらんぞ!?」
あわててイケメンに身構える父。
佐伯 まお「違うって!、なんか親戚から話が言ってるらしいんだけど、居候の話とかって」
お父さん「ぉぉ!そうかその話か!・しかし・・こんな容姿とは・・」
娘を心配しているのだろう、きゅうに渋り顔になる父の横から顔をだした母は
お母さん「あら?_あらあらまぁまぁ、とりあえずあがってくださいな」
父を脇から容赦なく肘打ちして横にどけるとイケメンを居間に案内する。」
居間には既に4人分の食事が用意されていた。
九田部 麒麟「改めて、九田部と申します、あ、これお土産というほどではありませんが」
料理をついばみながら九田部はお土産と言う名の付け届けを出す。
まずは私に小さなお菓子袋は渡す。
佐伯 まお「あ~高岡大野屋の高岡ラムネ!」
高岡ラムネは、昔の落雁の型枠に砂糖ではなくラムネを詰め込んだお菓子だ。
見た目もかわいく、味もラムネ味とあって和菓子だが若い女の子に大人気のお菓子だ。
九田部 麒麟「ご尊父さまにはお酒を、富山のものではありませんが、伊勢神宮の御料酒です」
お酒には「白鷹」と書いてあ。
お父さん「これはご丁寧に、佐伯の家に白鷹とは御大層ですな。」
佐伯 まお「?白鷹ってお酒とうちって何か縁があるの?」
ごはんもそこそこにしゅわしゅわとしたお菓子を堪能しながら質問する。
お父さん「そうだぞ、佐伯の御先祖様は京都で天皇の警護をしていたそうな」
「それを天皇が夢をみて越中富山に佐伯のものおくることを決められて」
「倶利伽羅峠を超える頃に白い鷹が現れてここ、芦峅寺まで案内したという逸話があってな。」
いまでも白鷹伝説として話がのこっているんだ。このあたりの佐伯はみんなその分家なんやちゃー」
「いやーいいお酒やちゃ!」
お父さんはお酒を注がれ上機嫌で話す語尾が少しづつ素で富山弁がでてくる。
九田部 麒麟「それで~わたしの~居候はいいですかね~?」
おとうさんが上機嫌になった頃合いを見計らってイケメンは攻勢にでる。
お父さん「ええぞ、ええぞ、いつまでおられ~~」
お母さんもイケメンが家にいるのは目の保養とばかりに横でうんうんと頷いている。
佐伯 まお「い・・いややちゃ!・・うら若き乙女がここにおるんに!」
自称うら若き乙女事、佐伯まおは富山弁をだしつつ、一応拒否の姿勢は見せた。」
両親「そーは言っても事前に遠戚さんから話きいていたんでなー
決まったことなんで一つ宜しく~んじゃそーゆーことで」
有無を言わせぬ決定を宣告してお父さんはそのままうとうととするお父さん。
お母さんももう決定とばかりにお父さんをお布団へ寝かしにつれていく。
寝かしつけに行くときにお母さんが。
お母さん「あとはお若いお二人で♡」と言って去っていく。
佐伯 まお「うっさいわ!」
出ていく瞬間に放たれた言葉にしっかり突っ込みをいれて座布団を投げる。
肩ではぁはぁと息をしてイキっている私を見てイケメンが一言
イケメン「九田部 麒麟です、安心してください
私、子供には興味が無いので。
爽やかな笑顔で毒を吐くイケメン。
佐伯 まお「ぉぉぅ!中々いい度胸しとるやんけ~、
今日はちょっと語り合おうか・・」
私は指をポキポキならしながらイケメン事、九田部 麒麟に詰め寄った。
佐伯 まおはそのまま九田部とテーブルを挟んで相向かいに座りなおす
テレビからはBGMの様に小さな音量が流れる。
アナウンサー「世界中で謎の病気がまん延しております。
日本政府は検疫を強化しつつ、仕事などの帰国者に関しては柔軟に対応していく
との発表でした。」
そんなテレビ音など、ただのBGMの様にいきり立つ自称ぴちぴちのJK佐伯まおは
目の前のイケメン 九田部 麒麟にくってかかる。
佐伯 まお「くーたーべーさん?だったかしら~~?
一応居候なんだからもう少し誠意をもった対応をしてくださるかしら~~?」
身体をわなわな震わせ髪のがいまにも逆立って天にも届きそうな表情のまお。
九田部 麒麟「いや~すいません~間違っても襲ったりとかありえませんから安心してくださいねって
言おうとしただけなんですが♡」
こいつ笑顔だけで乗り切ろうとしてるが毒を吐くのを辞める気はいっこうにないらしい。
九田部 麒麟「あ、あとまおさん今度僕と一緒に立山上ってくださいね。折角富山にきたので」
また爽やかな笑顔をわたしにふりまえいてとんでもないことを言い出すイケメン。
佐伯 まお「え?やだよ、めんどくさい。」
九田部 麒麟「え?高岡ラムネ、食べましたよね?」
笑顔を崩さない、こ、こいつ・・・
佐伯 まお「あ~~あ~~きこえない~~き~こ~え~な~い~」
そういって自分の部屋に退散していく私。
居候しかいなくなった居間でそこらの女性がその姿をみたら卒倒しそうな悩ましい溜息をつくイケメン。
九田部 麒麟「やれやれ・・・神様のお願いとはいえ面倒な・・・」
その言葉を受け止める者はそこには誰もいなかった。
お父さん「おーいかえりまお、そちらさんは?・・はっまさか!うちのこはまだ嫁にやらんぞ!?」
あわててイケメンに身構える父。
佐伯 まお「違うって!、なんか親戚から話が言ってるらしいんだけど、居候の話とかって」
お父さん「ぉぉ!そうかその話か!・しかし・・こんな容姿とは・・」
娘を心配しているのだろう、きゅうに渋り顔になる父の横から顔をだした母は
お母さん「あら?_あらあらまぁまぁ、とりあえずあがってくださいな」
父を脇から容赦なく肘打ちして横にどけるとイケメンを居間に案内する。」
居間には既に4人分の食事が用意されていた。
九田部 麒麟「改めて、九田部と申します、あ、これお土産というほどではありませんが」
料理をついばみながら九田部はお土産と言う名の付け届けを出す。
まずは私に小さなお菓子袋は渡す。
佐伯 まお「あ~高岡大野屋の高岡ラムネ!」
高岡ラムネは、昔の落雁の型枠に砂糖ではなくラムネを詰め込んだお菓子だ。
見た目もかわいく、味もラムネ味とあって和菓子だが若い女の子に大人気のお菓子だ。
九田部 麒麟「ご尊父さまにはお酒を、富山のものではありませんが、伊勢神宮の御料酒です」
お酒には「白鷹」と書いてあ。
お父さん「これはご丁寧に、佐伯の家に白鷹とは御大層ですな。」
佐伯 まお「?白鷹ってお酒とうちって何か縁があるの?」
ごはんもそこそこにしゅわしゅわとしたお菓子を堪能しながら質問する。
お父さん「そうだぞ、佐伯の御先祖様は京都で天皇の警護をしていたそうな」
「それを天皇が夢をみて越中富山に佐伯のものおくることを決められて」
「倶利伽羅峠を超える頃に白い鷹が現れてここ、芦峅寺まで案内したという逸話があってな。」
いまでも白鷹伝説として話がのこっているんだ。このあたりの佐伯はみんなその分家なんやちゃー」
「いやーいいお酒やちゃ!」
お父さんはお酒を注がれ上機嫌で話す語尾が少しづつ素で富山弁がでてくる。
九田部 麒麟「それで~わたしの~居候はいいですかね~?」
おとうさんが上機嫌になった頃合いを見計らってイケメンは攻勢にでる。
お父さん「ええぞ、ええぞ、いつまでおられ~~」
お母さんもイケメンが家にいるのは目の保養とばかりに横でうんうんと頷いている。
佐伯 まお「い・・いややちゃ!・・うら若き乙女がここにおるんに!」
自称うら若き乙女事、佐伯まおは富山弁をだしつつ、一応拒否の姿勢は見せた。」
両親「そーは言っても事前に遠戚さんから話きいていたんでなー
決まったことなんで一つ宜しく~んじゃそーゆーことで」
有無を言わせぬ決定を宣告してお父さんはそのままうとうととするお父さん。
お母さんももう決定とばかりにお父さんをお布団へ寝かしにつれていく。
寝かしつけに行くときにお母さんが。
お母さん「あとはお若いお二人で♡」と言って去っていく。
佐伯 まお「うっさいわ!」
出ていく瞬間に放たれた言葉にしっかり突っ込みをいれて座布団を投げる。
肩ではぁはぁと息をしてイキっている私を見てイケメンが一言
イケメン「九田部 麒麟です、安心してください
私、子供には興味が無いので。
爽やかな笑顔で毒を吐くイケメン。
佐伯 まお「ぉぉぅ!中々いい度胸しとるやんけ~、
今日はちょっと語り合おうか・・」
私は指をポキポキならしながらイケメン事、九田部 麒麟に詰め寄った。
佐伯 まおはそのまま九田部とテーブルを挟んで相向かいに座りなおす
テレビからはBGMの様に小さな音量が流れる。
アナウンサー「世界中で謎の病気がまん延しております。
日本政府は検疫を強化しつつ、仕事などの帰国者に関しては柔軟に対応していく
との発表でした。」
そんなテレビ音など、ただのBGMの様にいきり立つ自称ぴちぴちのJK佐伯まおは
目の前のイケメン 九田部 麒麟にくってかかる。
佐伯 まお「くーたーべーさん?だったかしら~~?
一応居候なんだからもう少し誠意をもった対応をしてくださるかしら~~?」
身体をわなわな震わせ髪のがいまにも逆立って天にも届きそうな表情のまお。
九田部 麒麟「いや~すいません~間違っても襲ったりとかありえませんから安心してくださいねって
言おうとしただけなんですが♡」
こいつ笑顔だけで乗り切ろうとしてるが毒を吐くのを辞める気はいっこうにないらしい。
九田部 麒麟「あ、あとまおさん今度僕と一緒に立山上ってくださいね。折角富山にきたので」
また爽やかな笑顔をわたしにふりまえいてとんでもないことを言い出すイケメン。
佐伯 まお「え?やだよ、めんどくさい。」
九田部 麒麟「え?高岡ラムネ、食べましたよね?」
笑顔を崩さない、こ、こいつ・・・
佐伯 まお「あ~~あ~~きこえない~~き~こ~え~な~い~」
そういって自分の部屋に退散していく私。
居候しかいなくなった居間でそこらの女性がその姿をみたら卒倒しそうな悩ましい溜息をつくイケメン。
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その言葉を受け止める者はそこには誰もいなかった。
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