憧れの異世界で個性あるイケメンたちに溺愛されてるみたいです！

冒険者！

イケメンはトクベツ

「ぐぅ、、、、、、」

みなさまこんにちは現在進行形で盗賊(？)に担がれて運ばれている日本産の男子高校生藤崎 奏です☆



馬車に揺らされ30分ほどそろそろ胃の中身を全部ぶちまけそうになった所奴隷市場に到着しました。盗賊モドキみたいな奴らにもう一度肩に担がれ、悪趣味な貴族の屋敷みたいなゴテゴテとした金の装飾が眩しい家具が置かれている小規模な屋敷を闊歩する盗賊with俺……あれ俺てっきり奴隷市場なんて盗賊達が話しているのを聞いたからもっと殺伐としたじめっとした雰囲気の場所を想像してたんだけど、趣味こそ悪いものの豪華な屋敷に運ばれたものだからなんだか拍子抜けしてしまった。

異世界の屋敷あるあるなのか知らないが、とにかく扉が多く通路が入り組んでいて外観はそんなに大きくなさそうだったのに歩き始めてもう10分以上は経過しているんじゃないだろうか。肩に担がれているせいでお腹が痛いよぅ誰かこの際俺のお尻を狙っちゃうような某変態2人でもいいです助けてください、、、、、、



俺がそんな現実逃避をしているうちに盗賊達はどんどん屋敷の中を進んでいき厨二病に罹患したものなら全員が1度は憧れるだろう本棚に擬態した隠し扉を慣れた手つきで解除し、地下への階段を盗賊一行は降りていく。地下と言ってもかなり綺麗で定期的に掃除されているのがよく分かる。でもそれって綺麗にされている=よく使うってことじゃないか？！？



もしかして俺これから地下の牢屋に入れられちゃってあはんうふんな調教をされちゃうの？？無理だよだって見た目だけでいったら可愛い可愛い華奢な美少年なんだよ？いくら俺がすこーし人より感じやすくってもえっちなご奉仕を仕込まれるなんてショックがでかすぎるよ(泣)え？イケメンに掘られてあんなに感じてだろって？あれはイケメンだからいいんだよ！！むっさいお腹が出た毛深いおじさんにあんなことされたら多分ショック死するよ、、、、そんなことだけは絶対に勘弁して欲しい










地下二階分の階段を下った時ようやく男たちの歩みが止まった

「とりあえず空いてるところに入れとくか、ボスが帰りしだいオークションにこいつを登録してもらう」

「用途としては性奴隷だろ？だったら俺らでちょーっと性技を仕込んでも問題ないだろやっちまおうぜ」

「おっいいな！こんな上玉俺らじゃ中々お目にかかれねぇからなちょっとくらい楽しんでもいいだろ」

おーい？聞こえてますよ？俺に聞かずにどんどん話を進めないでください。泥がところどころ指先についてるような汚い手で俺のおしりにイタズラしようなんて100万年早いわ！なんて心の中で威嚇しても事態は悪化するばかり盗賊の手が俺のズボンの紐に差し掛かったその時


「おい、お前ら何商品に手出そうとしてる！傷がついたらどうするつもりだ」

荒々しい音を立てて牢屋の重そうな扉が開いた。明かりが僅かしかないのではっきりと顔は見えないが俺を捕まえた盗賊の誰よりもたくましい体をしていて、背の低い俺からしたらまさにクマのような体格だと思ってしまう

俺からしたら希望の光である新しい第三者の登場にイタズラをしようとしていた盗賊たちはビクッと肩を跳ね上げさせ俺を担いでいた男なんて可哀想なくらいブルブルと震えてしまっている

「ボ、ボスこれはあの違くてこいつの体に虫がついててとってあげようとしただけなんです！」

「ソッソソソソソウナンデスハイッ」

「、、、、、」

さすがに苦しすぎる言い訳に気まずい空気が流れる


「ハァ、、お前らそいつを置いて早く出て行け」


「で、でも、、ボスｰｰ」


「うるせぇ！これは命令だ早く行け！！」


突如現れたボス（？）に恐れをなして脱兎の勢いで去って行く盗賊モドキ達。クマさんのような体格から出る声は威圧感が半端ない。俺に向けられた言葉じゃないのはわかっているけど危うくチビりそ、、あれ？なんか股が濡れてる気が？


「、、、、ぁぁあ」




静寂を切り裂く黄金の聖水の音色ｰｰｰｰ










「おいボウズお前もらしちまったのか」






言わないでくれ！！！！orz