憧れの異世界で個性あるイケメンたちに溺愛されてるみたいです！

冒険者！

考えます！

「ふわぁぁ～。」



ここ数日家から出してもらえないため運動という運動をしてこなかったからなのか、部屋に着き数少ない荷物を確認しているとあくびが漏れてしまった。

「寝るにはまだ早いか？」

窓の外を確認するとまだ日は落ちきっておらず多分5時、6時ごろの燃えるようなひかりが部屋に降り注がれている。

俺はそんなひかりを見てある一つの可能性を考えた


ここの部屋が広いだけあって窓も結構でかい。そしてこの宿は大通りから程近い。
自分で言うのは少し気が引けるが俺はこの日本とは違う色の多い世界でもとても。そうとても目立つ容姿をしている。そのためいつどこで俺の情報が出回りギル達に見つかるかわからない。

だから


シャーーーーーッ「、、、、、、、、、、、、。」


全力で分厚いカーテンを勢いよく閉めた。



今この瞬間だけはキラキラの愛くるしい美少年になってしまったことを恨まざるを得ない。



ボスン「はぁ～～～～」



ベットに飛び込み思わず深いため息をつく。
自分のこれからを考えると不安しかないが俺はそれでも自由快適な異世界生活のためにギル達から自立しないといけない。

バタバタバタバタ「うぅぅう～～～～。」


うつ伏せになり足をばたばしてしまうのもしょうがない。

俺、正直異世界なめてました。


だって漫画の主人公達はいつだって沢山の可愛い女の子や人に囲まれてうはうはしてるんだ。どこかぼんやり俺もそうなるのかなと期待してしまっても仕方がない。

俺だって分かってるんだ。ここが俺の今まで見てきたフィクションの世界じゃなくて、皆が意識を持って動いているゲームなんかじゃない本当の世界だってことは。

ギル達はすごいイケメンだ。女の子だったら絶世の美女だろうと思わせるほどの。もちろん助けてもらったりめんどうみてもらったことにたいしても　恩を感じている。でもやっぱりまだ受け入れられない。

俺にとって恋愛っていうのは男と女でするものっていうのが染み付いている。別に同性同士の恋愛を差別するわけじゃないけど自分が愛するのは女の人だけだと思ってた。

思ってたんだ。あいつらと一緒に過ごして意外な面を知るたび自分の中で柔らかい気持ちが浮かび上がってくるし、今もこうしてあいつらのことばかり考えている。

そんな事実からは今はまだ逃げたい。いつか向き合う時が来たとしても。






「嫌だなぁ～。」

はっきりとしない自分が┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈