7 / 14
外国人パートナー
セフレビザ
しおりを挟む
ホセはフィリピン人で当時22歳になる日本語学校の学生でした。出会いは私が最初に就職した食肉加工会社で、私が事務の正社員、彼は工場のアルバイトでした。さほど接点は無かったのですが、工場長の定年退職が会社近くの居酒屋さんで催された際、隣に座ったのがきっかけでした。
お別れ会(と言っても殆ど飲み会ですが)が始まりました。ほぼ初対面に近かったものの、年齢が近かったことやお酒の力も手伝って、私とホセは自然に会話をするようになりました。
フィリピン人の男性は優しいと聞いていましたが、ホセも御多分に洩れず優しい男性でした。
お刺身の盛り合わせが出てきたら席の遠い人に取って渡してあげたり、飲み物がなくなりそうな人に声を掛けたりはもちろんのこと、お子さんを持つ女性社員に予め帰らなきゃ行けない時間を聞いて、お店を出やすくしてあげたり。
日本人にもきっとそんな男性はいるんでしょうが、少なくとも過去に私が知った男性にはここまでの人はいませんでした。
「ホセって優しいんだね」
「ヤサシイ? フツウダヨ」
そんな人柄もあってか、お酒が進むにつれて私たちはだんだんフランクになってきました。
あっという間に2時間半程の時間が過ぎ、この会の幹事でもある私の上司から工場長に花束が渡され、会はお開きになりました。
まだまだホセと話したかった私は、
「ホセはこの後、どうするの?」
「ボクハイエニカエッテシュクダイスル」
「宿題?」
「ウン、ガッコウノ」
仕事をしながら学校に行き、きっと大変なんだなと思い、
「そっか、ごめんね。忙しいんだね」
するとホセはしばらく考えて、
「カナハコノアトジカンアル?」
「うん、大丈夫だよ」
「ヨカッタラ……」
私はドキッとしました。
(えっ、もしかして……今夜)
お酒を飲んだせいもあり、また、当時は恋人もセフレもいなかった時期でちょっぴりご無沙汰だった私。
「よかったら?」
「ウチニコナイ?」
(やっぱり!)
嬉しかったけれどちょっぴり躊躇う素振りをした後、
「うん……いいよ」と。
聞けばホセの家は工場から歩いて5分とかからないところにあるアパートだと言います。
「コウジョウノウラモンデマッテルネ」
周りの皆んなを気にしてか、ホセは先に店を出ました。
私は家に電話して、今日は会社の人の家に泊まると伝えるとトイレで化粧を直し、ホセが待つ工場の裏門へと向かいました。
続
お別れ会(と言っても殆ど飲み会ですが)が始まりました。ほぼ初対面に近かったものの、年齢が近かったことやお酒の力も手伝って、私とホセは自然に会話をするようになりました。
フィリピン人の男性は優しいと聞いていましたが、ホセも御多分に洩れず優しい男性でした。
お刺身の盛り合わせが出てきたら席の遠い人に取って渡してあげたり、飲み物がなくなりそうな人に声を掛けたりはもちろんのこと、お子さんを持つ女性社員に予め帰らなきゃ行けない時間を聞いて、お店を出やすくしてあげたり。
日本人にもきっとそんな男性はいるんでしょうが、少なくとも過去に私が知った男性にはここまでの人はいませんでした。
「ホセって優しいんだね」
「ヤサシイ? フツウダヨ」
そんな人柄もあってか、お酒が進むにつれて私たちはだんだんフランクになってきました。
あっという間に2時間半程の時間が過ぎ、この会の幹事でもある私の上司から工場長に花束が渡され、会はお開きになりました。
まだまだホセと話したかった私は、
「ホセはこの後、どうするの?」
「ボクハイエニカエッテシュクダイスル」
「宿題?」
「ウン、ガッコウノ」
仕事をしながら学校に行き、きっと大変なんだなと思い、
「そっか、ごめんね。忙しいんだね」
するとホセはしばらく考えて、
「カナハコノアトジカンアル?」
「うん、大丈夫だよ」
「ヨカッタラ……」
私はドキッとしました。
(えっ、もしかして……今夜)
お酒を飲んだせいもあり、また、当時は恋人もセフレもいなかった時期でちょっぴりご無沙汰だった私。
「よかったら?」
「ウチニコナイ?」
(やっぱり!)
嬉しかったけれどちょっぴり躊躇う素振りをした後、
「うん……いいよ」と。
聞けばホセの家は工場から歩いて5分とかからないところにあるアパートだと言います。
「コウジョウノウラモンデマッテルネ」
周りの皆んなを気にしてか、ホセは先に店を出ました。
私は家に電話して、今日は会社の人の家に泊まると伝えるとトイレで化粧を直し、ホセが待つ工場の裏門へと向かいました。
続
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる