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オフィスラブ
終わらない夜
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バスローブを纏いベッドに戻る。
部長は私を右腕で腕枕をし、髪を撫でてくれる。
さっきまでこのベッドで互いを求め合い達した2人。皮膚に残る甘い感覚と身体の芯は種火が点いたままずっと火照っているようだった。
時刻はすでに午前1時を過ぎていた。
「明日は10時に会場にいれば大丈夫だから、ゆっくり眠れるな」
部長はそう言ってまた私の髪を撫でる。
「いつも部長は何時に寝るんですか?」
「普段は23時から0時くらいかな」
「奥さんと一緒に?」
部長の胸を指でなぞりながら、わざと意地悪な問いをする私。
「寝室は一緒だよ。でもーー」
私はその後に続く言葉が分かっていた。
(妻とはもうしてない)
案の定の答えだった。
「そうなんですね。じゃあ、どうして私を?」
「そ、それは……佳奈が綺麗で魅力ある女性だからだよ。後悔してる?」
「まさか。私は部長とこうなりたかったの……」
後悔しているのはきっと部長の方だろう。妻帯者であり、会社でも立場がある男が部下と寝たのだ。もし私が駄々を捏ね、面倒なことになったら……きっと困るだろうに違いない。
「よかった……」
部長は腕枕をしたまま身体を起こし、私のおでこにキスをした。
「でも……嬉しくて私、このこと誰かに言っちゃうかも」
「えっ?!」
部長は頭を上げ、真顔になって私を見る。
「だって、素敵だったんですもの……」
きっと彼の目には私が悪女に見えているに違いない。腕枕をしていた右腕抜き、身体を横に起こす。
「なぁ、佳奈……いや、河衣……」
明らかに困っている部長の顔。私は吹き出してしまうのを堪えながら、更に悪戯心に火が点いて、
「明日、結城先輩に会ったら、自慢しちゃいます。私、部長とエッチしたって」
そう言って部長に目を向ける。その途端、我慢できなくなって笑い出してしまった。
「お、おい、どうしたんだ? 何がおかしいんだ」
部長の頭は混乱していた。まるで精神異常者を見るような目で私を見ている。
「冗談ですよ、部長。私、ホントに部長のこと好きだったの。だから……こうなって嬉しい。それに絶対に誰にも言いません。だからーー」
「だから?」
部長はまだ神妙な面持ちを浮かべたまま私を見ている。
「もっと……して」
私は部長の首に両腕を巻きつけると、唇を重ね、そこに舌を挿し入れていました。
部長は私を右腕で腕枕をし、髪を撫でてくれる。
さっきまでこのベッドで互いを求め合い達した2人。皮膚に残る甘い感覚と身体の芯は種火が点いたままずっと火照っているようだった。
時刻はすでに午前1時を過ぎていた。
「明日は10時に会場にいれば大丈夫だから、ゆっくり眠れるな」
部長はそう言ってまた私の髪を撫でる。
「いつも部長は何時に寝るんですか?」
「普段は23時から0時くらいかな」
「奥さんと一緒に?」
部長の胸を指でなぞりながら、わざと意地悪な問いをする私。
「寝室は一緒だよ。でもーー」
私はその後に続く言葉が分かっていた。
(妻とはもうしてない)
案の定の答えだった。
「そうなんですね。じゃあ、どうして私を?」
「そ、それは……佳奈が綺麗で魅力ある女性だからだよ。後悔してる?」
「まさか。私は部長とこうなりたかったの……」
後悔しているのはきっと部長の方だろう。妻帯者であり、会社でも立場がある男が部下と寝たのだ。もし私が駄々を捏ね、面倒なことになったら……きっと困るだろうに違いない。
「よかった……」
部長は腕枕をしたまま身体を起こし、私のおでこにキスをした。
「でも……嬉しくて私、このこと誰かに言っちゃうかも」
「えっ?!」
部長は頭を上げ、真顔になって私を見る。
「だって、素敵だったんですもの……」
きっと彼の目には私が悪女に見えているに違いない。腕枕をしていた右腕抜き、身体を横に起こす。
「なぁ、佳奈……いや、河衣……」
明らかに困っている部長の顔。私は吹き出してしまうのを堪えながら、更に悪戯心に火が点いて、
「明日、結城先輩に会ったら、自慢しちゃいます。私、部長とエッチしたって」
そう言って部長に目を向ける。その途端、我慢できなくなって笑い出してしまった。
「お、おい、どうしたんだ? 何がおかしいんだ」
部長の頭は混乱していた。まるで精神異常者を見るような目で私を見ている。
「冗談ですよ、部長。私、ホントに部長のこと好きだったの。だから……こうなって嬉しい。それに絶対に誰にも言いません。だからーー」
「だから?」
部長はまだ神妙な面持ちを浮かべたまま私を見ている。
「もっと……して」
私は部長の首に両腕を巻きつけると、唇を重ね、そこに舌を挿し入れていました。
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