蜜花

オフィスラブ

豹変

部屋に入るとタガが外れたのか、それまでのぎこちない部長が一気に豹変しました。
オートロックがカチャッという音を立てドアが閉まると、振り向きざまに抱き寄せられ、唇を押し当て舌が入ってきます。

私がそれに応じると舌が絡まる淫音が耳に入り、身体が熱くなっていくのが分かります。目を開けると部屋の奥に真っ白なシーツが掛かったセミダブルのベッドと、広い窓の向こうにはスカイツリーが見えます。

より激しく舌を絡ませながら部長は上着を脱ぎ、そして私の服を一枚ずつ脱がしていきます。そして、ブラジャーの上から胸を揉まれました。

「あう……っん……」
私は部長の唇から逃げて声を上げてしまいます。

「河衣……」
部長の低い声が耳元で聞こえ、あそこが更に熱くなるのが分かりました。

部長は耳から首筋へと優しく舌を這わせながら、ブラジャーのホックを外して直に触ってきます。

「あっ、ダメッ……気持ちイイ……」

立ったまま乱れていく衣服と、中腰で乳首を舐めてくる部長が鏡で見えます。

「ああっ……部長……感じるっ」

右の乳首を舐め回されながら左の胸を強く揉まれ、膝がブルブルと震えて立ってられなくなります。それを察してか、私をお姫様抱っこしてベッドへ下ろし覆いかぶさってくる部長。

「シャワー浴びなきゃ……部長」

私の言葉には応えず、部長は私のブラウス、ブラジャーを剥ぎ取り、音を立てながら乳首や胸の周りを愛撫してきます。

「あぁっ……凄くいいっ……」

これが大人のセックスなんでしょうか。優しくもあり、激しくもあり。そして焦らすように舐められたかと思うと、そこを集中的に弄られたり。

私は上司に抱かれていることに加えて、これまでに経験したことのない気持ちよさに身を委ねていました。