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朔太郎参る!
心境の変化
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晃之進が帰ってきたのは、四つ半頃だった。
二階で男の子を寝かせたあと下りていくと台所で水瓶の水を柄杓ですくい飲んでいる。
「おかえりなさいませ」
相変わらず、晃之進の帰りはまちまちだ。建具屋のつねからは、かけおちまでしたのに亭主が家に居つかない可哀想な女房などと陰口を言われている。
「菜飯のおむすびがありますよ」
「田楽はねぇのか?」
「今日の分は、昼間にあの子に食べさせてしまいました」
晃之進が、残念そうに「そうか」と言った。彼は田楽が好物なのだ。
かけおちをするにあたって、倉之助はのぶに『煮売屋をしたらどうだ?』と言った。
のぶのお菜が美味しいと知っていたからだ。だが晃之進が、あれこれ置かず田楽だけにしろと言ったのだ。
『のぶの田楽は、天下一品だからよ』
いろいろなものに手を出す才覚は自分にはないと思ったのぶはその意見に従った。
どこにでも顔が利く晃之進が、豆腐屋と味噌屋、酒屋に話を通してくれたおかげで、相場よりも安くいいものを仕入れることができている。
そう段取りをつけて、晃之進は毎日のぶが残しておいた田楽を嬉しそうに食べる。
彼がのぶに田楽屋を勧めたのは、田楽を毎日食べたかったからなのだろうとのぶは思っていた。
望んでこうなったとは言えないが、三年経った今、のぶはこの暮らしを気に入っていた。ただひとつ、夫婦の間に子ができないことを除いては……。
田楽の代わりに握っておいた菜飯のむすび二つにたくあんを添えた皿を、小上がりで待つ晃之進の前に置くと晃之進が口を開いた。
「ぼうずは?」
「もう寝ました。一日、いい子にしていましたよ」
田楽を食べたあと、彼は小上がりの座敷の座布団にちまっと座ったままのぶが店じまいの片付けをしているのをじっと見ていた。
小さな子どもにはおもしろくもないだろうに、退屈したと暴れたり、泣いたりすることもなかった。
店の片付けが終わるとのぶは彼を連れて近くの湯屋へ行った。
そして家に帰り夜ごはんを食べさせて布団を敷いてやったら、こてんと寝てしまったのである。
なにもしていなくても、知らない場所で知らない人たちに囲まれていたのだ。
それだけでくたくたになったのだろう。
「あのぼうずだが、しばらくうちで預かることになった」
菜飯のにぎりめしを美味そうに食べながら晃之進が言う。
「わかりました」
のぶは即座に頷いた。
無茶にも思える言葉だが、のぶにはこれが普通だ。
晃之進の仕事は隠密廻り同心の手先、彼のすることを世間並みに考えてはならない。
理由も告げずに長く家を空けたことや、決して開けてはならないという奇妙な包みを持ち帰ったことも、亭主から逃げてきたという母子をかくまったこともある。
それにいちいちいつまでだとか、なぜだとか事情を尋ねることをのぶはしない。
かけおちしたのぶだが、安居家に忠義を誓っている気持ちには変わりない。
……だからこんなことは慣れっこだったははず。それなのに、なんだか今は胸がもやもやとして複雑な気分だった。
そう言えば、昼間も突然子どもを連れてきて置いていった彼に腹が立った。こんなことははじめてだ。
『晃さんの隠し子』というつねの言葉が頭に浮かぶ。
母親はどうしたのだろう?
尋ねたくなるのをぐっと堪えて、のぶは別の言葉を口にした。
「あの子の名前はなんと?」
昼間、田楽を食べ終えた男の子にものぶは尋ねた。すると彼はおぼつかない言葉で
「さくともうす」
と答えたのだ。
あまり子どもらしくない答えに面食らいながら、のぶは今日一日彼を「さくちゃん」と呼んで過ごした。
が、それに本人がふに落ちない様子だったのだ。だから正確な名前を聞き取れていなかったのだと思ったが。
「朔太郎(さくたろう)だ」
晃之進が答える。では合っていたというわけか。
「朔太郎。じゃあどうして……。昼間に、自分で"さく"だと言っていたので、"さくちゃん"って呼んでいたんです。でもあまりしっくりいってなかったみたいで」
「まぁ……ちょい風変わりに思えるかもしれねえな。生い立ちがここいらのがきどもとは違うから」
晃之進が曖昧に言葉を濁す。それ以上は聞けなかった。
「わかりました。そう言えば、さくちゃん耳を気にしていたんです。けがでもしたのでしょうか」
今日一日、終始不安げだった朔太郎は、特に湯屋がつらそうだった。眉間に皺を寄せてしきりに耳を押さえていたのだ。
見たところ怪我はないようだったが、痛いのかと尋ねても首を振るばかりだった。
晃之進が連れてきたということは事件がらみの子だろうから、のぶが見えないところで怪我をしているのかと思ったのだ。
「耳を? ……いや、そんなことはないはずだが」
「そうですか。念のため一度、玄庵先生に診ていただいた方がいいかしら?」
「慣れねえ場所だから、びびってるんだろう。なあに、すぐに慣れるさ」
気楽に言う晃之進を、のぶは睨んだ。
「そんな簡単にはいきませんよ」
晃之進の鷹揚な性格に、のぶは何度も救われた。特に子ができないことについて責めらることがないのはありがたかった。
責めないどころか彼は近所に『おれは散々女子とあそんだが、孕ませたことは一度もねぇ。種無しはおれだわな』と言って庇ってくれているのだ。
だから感謝はしているが、その分どうも細やかな気遣いに欠ける。
のぶはぷりぷりとして口を開いた。
「さくちゃん、今日一日、本当にいい子だったんです。きっととても気を張っていたんですよ。あんなに小さいのに、可哀想で」
のぶも両親が亡くなって、安居家に奉公に出たばかりのころは終始びくびくしていたものだ。その時を思い出して、胸が痛かった。なんとか心をほぐそうとあれこれしてみたが、子がいないのぶには小さな子の扱いがよくわからず、あまりうまくいかなかった。
「ああ、それはそうかもな。母親を亡くしたばかりなんだ」
「え? 母親を?」
晃之進の言葉に、のぶはさらに胸が詰まるような心地になる。
親を亡くす寂しさは言葉にできないくらいだというのに、あんなに小さな子がと思うと胸が痛い。
「だから行き先が決まるまで預かることになったんだ」
「そうなんですね」
あの子の母親は亡くなった。
では父親は? という疑問が頭に浮かぶが、もちろん口にはできなかった。
うつむくと、グイッと腕を引かれる。
「あ」
ささくれだった畳の上に組み敷かれて、のぶの口から声が漏れた。
夫婦の睦事は、当たり前だが普段は二階の寝間の上。今は朔太郎が寝ているからここで、ということだろう。でもそれになぜかのぶは反発を覚える。迫る晃之進の合わせを両手で押す。
「ダメですよ。さくちゃんが起きないともかぎりません」
小さな声でそう言って身体を起こす。晃之進は無理強いはしなかったが、つまらなそうに息を吐いた。
心底惚れて一緒になったとは言い難いけれど、夫婦仲はいい方だ。とはいえ彼がのぶだけに一途なのかと言われたらそれはわからないとも思っていた。
昔から晃之進にはあちこちに馴染みの女がいて、夫婦になったあとそれらがどうなったか確認していない。
御用の向きで、岡場所へ行くこともあるだろう。だからつねの言うように、朔太郎が彼の隠し子だしてもおかしくはないのだ。
そのくらいは承知の上で夫婦になったはず。それなのに今さら、こんな気持ちになるなんて。
二階へ続く階段をぎしりぎしりと上りながら、のぶはそんなことを考えた。
二階で男の子を寝かせたあと下りていくと台所で水瓶の水を柄杓ですくい飲んでいる。
「おかえりなさいませ」
相変わらず、晃之進の帰りはまちまちだ。建具屋のつねからは、かけおちまでしたのに亭主が家に居つかない可哀想な女房などと陰口を言われている。
「菜飯のおむすびがありますよ」
「田楽はねぇのか?」
「今日の分は、昼間にあの子に食べさせてしまいました」
晃之進が、残念そうに「そうか」と言った。彼は田楽が好物なのだ。
かけおちをするにあたって、倉之助はのぶに『煮売屋をしたらどうだ?』と言った。
のぶのお菜が美味しいと知っていたからだ。だが晃之進が、あれこれ置かず田楽だけにしろと言ったのだ。
『のぶの田楽は、天下一品だからよ』
いろいろなものに手を出す才覚は自分にはないと思ったのぶはその意見に従った。
どこにでも顔が利く晃之進が、豆腐屋と味噌屋、酒屋に話を通してくれたおかげで、相場よりも安くいいものを仕入れることができている。
そう段取りをつけて、晃之進は毎日のぶが残しておいた田楽を嬉しそうに食べる。
彼がのぶに田楽屋を勧めたのは、田楽を毎日食べたかったからなのだろうとのぶは思っていた。
望んでこうなったとは言えないが、三年経った今、のぶはこの暮らしを気に入っていた。ただひとつ、夫婦の間に子ができないことを除いては……。
田楽の代わりに握っておいた菜飯のむすび二つにたくあんを添えた皿を、小上がりで待つ晃之進の前に置くと晃之進が口を開いた。
「ぼうずは?」
「もう寝ました。一日、いい子にしていましたよ」
田楽を食べたあと、彼は小上がりの座敷の座布団にちまっと座ったままのぶが店じまいの片付けをしているのをじっと見ていた。
小さな子どもにはおもしろくもないだろうに、退屈したと暴れたり、泣いたりすることもなかった。
店の片付けが終わるとのぶは彼を連れて近くの湯屋へ行った。
そして家に帰り夜ごはんを食べさせて布団を敷いてやったら、こてんと寝てしまったのである。
なにもしていなくても、知らない場所で知らない人たちに囲まれていたのだ。
それだけでくたくたになったのだろう。
「あのぼうずだが、しばらくうちで預かることになった」
菜飯のにぎりめしを美味そうに食べながら晃之進が言う。
「わかりました」
のぶは即座に頷いた。
無茶にも思える言葉だが、のぶにはこれが普通だ。
晃之進の仕事は隠密廻り同心の手先、彼のすることを世間並みに考えてはならない。
理由も告げずに長く家を空けたことや、決して開けてはならないという奇妙な包みを持ち帰ったことも、亭主から逃げてきたという母子をかくまったこともある。
それにいちいちいつまでだとか、なぜだとか事情を尋ねることをのぶはしない。
かけおちしたのぶだが、安居家に忠義を誓っている気持ちには変わりない。
……だからこんなことは慣れっこだったははず。それなのに、なんだか今は胸がもやもやとして複雑な気分だった。
そう言えば、昼間も突然子どもを連れてきて置いていった彼に腹が立った。こんなことははじめてだ。
『晃さんの隠し子』というつねの言葉が頭に浮かぶ。
母親はどうしたのだろう?
尋ねたくなるのをぐっと堪えて、のぶは別の言葉を口にした。
「あの子の名前はなんと?」
昼間、田楽を食べ終えた男の子にものぶは尋ねた。すると彼はおぼつかない言葉で
「さくともうす」
と答えたのだ。
あまり子どもらしくない答えに面食らいながら、のぶは今日一日彼を「さくちゃん」と呼んで過ごした。
が、それに本人がふに落ちない様子だったのだ。だから正確な名前を聞き取れていなかったのだと思ったが。
「朔太郎(さくたろう)だ」
晃之進が答える。では合っていたというわけか。
「朔太郎。じゃあどうして……。昼間に、自分で"さく"だと言っていたので、"さくちゃん"って呼んでいたんです。でもあまりしっくりいってなかったみたいで」
「まぁ……ちょい風変わりに思えるかもしれねえな。生い立ちがここいらのがきどもとは違うから」
晃之進が曖昧に言葉を濁す。それ以上は聞けなかった。
「わかりました。そう言えば、さくちゃん耳を気にしていたんです。けがでもしたのでしょうか」
今日一日、終始不安げだった朔太郎は、特に湯屋がつらそうだった。眉間に皺を寄せてしきりに耳を押さえていたのだ。
見たところ怪我はないようだったが、痛いのかと尋ねても首を振るばかりだった。
晃之進が連れてきたということは事件がらみの子だろうから、のぶが見えないところで怪我をしているのかと思ったのだ。
「耳を? ……いや、そんなことはないはずだが」
「そうですか。念のため一度、玄庵先生に診ていただいた方がいいかしら?」
「慣れねえ場所だから、びびってるんだろう。なあに、すぐに慣れるさ」
気楽に言う晃之進を、のぶは睨んだ。
「そんな簡単にはいきませんよ」
晃之進の鷹揚な性格に、のぶは何度も救われた。特に子ができないことについて責めらることがないのはありがたかった。
責めないどころか彼は近所に『おれは散々女子とあそんだが、孕ませたことは一度もねぇ。種無しはおれだわな』と言って庇ってくれているのだ。
だから感謝はしているが、その分どうも細やかな気遣いに欠ける。
のぶはぷりぷりとして口を開いた。
「さくちゃん、今日一日、本当にいい子だったんです。きっととても気を張っていたんですよ。あんなに小さいのに、可哀想で」
のぶも両親が亡くなって、安居家に奉公に出たばかりのころは終始びくびくしていたものだ。その時を思い出して、胸が痛かった。なんとか心をほぐそうとあれこれしてみたが、子がいないのぶには小さな子の扱いがよくわからず、あまりうまくいかなかった。
「ああ、それはそうかもな。母親を亡くしたばかりなんだ」
「え? 母親を?」
晃之進の言葉に、のぶはさらに胸が詰まるような心地になる。
親を亡くす寂しさは言葉にできないくらいだというのに、あんなに小さな子がと思うと胸が痛い。
「だから行き先が決まるまで預かることになったんだ」
「そうなんですね」
あの子の母親は亡くなった。
では父親は? という疑問が頭に浮かぶが、もちろん口にはできなかった。
うつむくと、グイッと腕を引かれる。
「あ」
ささくれだった畳の上に組み敷かれて、のぶの口から声が漏れた。
夫婦の睦事は、当たり前だが普段は二階の寝間の上。今は朔太郎が寝ているからここで、ということだろう。でもそれになぜかのぶは反発を覚える。迫る晃之進の合わせを両手で押す。
「ダメですよ。さくちゃんが起きないともかぎりません」
小さな声でそう言って身体を起こす。晃之進は無理強いはしなかったが、つまらなそうに息を吐いた。
心底惚れて一緒になったとは言い難いけれど、夫婦仲はいい方だ。とはいえ彼がのぶだけに一途なのかと言われたらそれはわからないとも思っていた。
昔から晃之進にはあちこちに馴染みの女がいて、夫婦になったあとそれらがどうなったか確認していない。
御用の向きで、岡場所へ行くこともあるだろう。だからつねの言うように、朔太郎が彼の隠し子だしてもおかしくはないのだ。
そのくらいは承知の上で夫婦になったはず。それなのに今さら、こんな気持ちになるなんて。
二階へ続く階段をぎしりぎしりと上りながら、のぶはそんなことを考えた。
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