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凄く甘くて少しだけほろ苦い
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まぁそんな感じでゴネる蜜樹を屋上からなんとか追い出して。
やっと結翔の可愛い寝顔が見れるって抱き締めてた腕を緩めて覗こうと思ったら、結翔が甘えるみたいにぐりぐり頭を擦り付けてきて。
いやクソ可愛いかよって思わず笑っちまいながらまた力入れて抱き締めたら、俺の腕の中で安心したみたいにへにゃって寄りかかってくるからさ、もう堪んねぇよな。
あんまり可愛い事されると我慢できねぇよってちゃんと言ったのにさ、可愛い顔でふにゃって笑って俺を呼ぶから。
寝かせてやりてぇけどもう無理だって体を離して思いっきりキスしようと思ったら急に結翔の眉間にギュッて皺が寄って。
普通さ、眉間に皺寄せてたら怖くなったり嫌な感じになるはずなのに、結翔のソレはもうただただ可愛くてさ。
思わず力が抜けて笑ってしまった。
本当、結翔って何してても可愛いよなぁ。
眉間に寄ってる皺はちゃんと伸ばしておいてから、する予定だったキスをする事にした。
最初は甘やかすみたいに軽いキスだけで済ませて起こそうって思ってた。
だけど結翔がいつもみたいに唇を開けて俺の舌を誘うから。
俺だっていつもみたいにその口内を味わいたくなってしまった。
でも結翔がまだ寝惚けてるのは知ってるからさ、ちゃんと自重して優しくするように気を付けただけで褒めてもらいたい。
寝惚けながらも必死で俺の舌に絡めるようについてくる小さい舌とか、漏れるように出すエロい声だとかに俺の理性はギリッギリだったんだから。
そろそろやめねぇとマジで我慢出来なくなっちまいそうだなって頃、うっすら瞼を上げた結翔と視線がパチリと合って。
名残惜しいけどこれ以上俺も我慢できねぇやって少しだけ離れた。結翔の大事な初めてをこんな所で済ますわけにはいかねぇだろ?
それにしても寝惚けてる結翔は本当に殺人級に可愛かった。もう少し寝惚けて甘えててくれても良かったのに、なんて思いながら結翔に残念って言ったら急に真っ赤になって顔を隠してしまった。
結翔は肌が白いから赤くなったのが分かりやすくてめちゃくちゃに色っぽい。
俺のせいで赤くなってるってのがたまらなく嬉しいんだよなぁ、なんてにやけてしまう。
そしたら何故か結翔が顔を隠してる両手の人差し指と中指の間に隙間を開けてこっちを見てくるからさ、もうそれ隠れてねぇじゃんって笑っちまった。
俺の好きなやつは一挙一動全部が可愛くて、もう可愛いしか出てこねぇや。
結翔の可愛さにご機嫌な俺はその後の結翔の言葉でもっとご機嫌になった。
結翔、蜜樹が乱入して来たのに気付いて無かったらしい。
なんだか申し訳なさそうにシュンってしちまった結翔だけど、俺にとってはグッジョブ眠気!って所だ。
結翔は俺の事だけ考えてたらいいと思う。蜜樹の事なんか爪の先ほども気にしなくていいよな、うん。
さて、俺は結翔の事が好きだって自覚した訳だし、結翔を俺だけの恋人にしてしまいたいんだけども。
俺、恋人なんて居たことねぇからなぁ。恋人ってどうやってなるんだ?
・・・蜜樹はよく気に入った奴にデートしようって言ってたよな?
アイツの真似をするのは癪だが背に腹は変えられない。結翔を俺のにするためには仕方ねぇ。
丁度バイト先が桃フェアやるって言ってたし結翔の好きなケーキをダシに誘い出すか。
バイト先教えといたら俺のバイトの時に結翔が来てくれるかもしれねぇしな。
なんて思って結翔を誘ったらびっくりするくらい食い付いてくれて。
しかもケーキってよりは俺と一緒にって所に。クソ可愛いかよ。これってもう両思いで問題ないんじゃねぇの?
内心浮かれまくってる俺は、結翔と別れて教室に帰ってから蜜樹にまた絡まれたけど余裕で流せた。
蜜樹はなんか怪しい~とか言ってたけど、なんとでも言ってくれ。
なんせ俺、結翔とデートの約束したしな。結翔の私服、どんなのだろ?Tシャツジーンズとかでもクソ可愛いだろうし・・・楽しみだ。
ケーキの後は何しようか。結翔は何したら喜んでくれるんだろうか。
結翔の事を考えていたからか俺は知らず知らずのうちに笑ってたみたいで、蜜樹にやっぱり怪しい~!ってまた絡まれた。
俺は今気分がいいからな。ウザいって言うのはやめてやろう。
「蜜樹お前今クソだるい自覚あるか?」
「え~!皆の蜜樹くんにそんな事言うの蓮くらいだよぉ!ねぇ教えてよぉ~!俺を追っ払ってからゆいくんとなんかあったのぉ?ずるーい!」
・・・・・・やっぱりウザいって言っておけば良かった。そもそも結翔は俺のだって言ってんだろうが。
「結翔は俺のだから全く、1ミリも、1ミクロンもずるくねぇよ。蜜樹は勝手に結翔以外にお気に入り見つけて構っとけよ」
「え~?蓮くんの意地悪ぅ~!」
「蓮くん言うなキモい」
「蓮くん」
語尾にハートマークが付きそうな感じにぶりっ子する蜜樹にスンッて無表情になる。
あー、結翔に会いてぇなぁ。
「ちょ、無視は1番良くないよぉ~!俺可愛かったでしょぉ?蓮~!」
・・・・・・はぁ。
やっと結翔の可愛い寝顔が見れるって抱き締めてた腕を緩めて覗こうと思ったら、結翔が甘えるみたいにぐりぐり頭を擦り付けてきて。
いやクソ可愛いかよって思わず笑っちまいながらまた力入れて抱き締めたら、俺の腕の中で安心したみたいにへにゃって寄りかかってくるからさ、もう堪んねぇよな。
あんまり可愛い事されると我慢できねぇよってちゃんと言ったのにさ、可愛い顔でふにゃって笑って俺を呼ぶから。
寝かせてやりてぇけどもう無理だって体を離して思いっきりキスしようと思ったら急に結翔の眉間にギュッて皺が寄って。
普通さ、眉間に皺寄せてたら怖くなったり嫌な感じになるはずなのに、結翔のソレはもうただただ可愛くてさ。
思わず力が抜けて笑ってしまった。
本当、結翔って何してても可愛いよなぁ。
眉間に寄ってる皺はちゃんと伸ばしておいてから、する予定だったキスをする事にした。
最初は甘やかすみたいに軽いキスだけで済ませて起こそうって思ってた。
だけど結翔がいつもみたいに唇を開けて俺の舌を誘うから。
俺だっていつもみたいにその口内を味わいたくなってしまった。
でも結翔がまだ寝惚けてるのは知ってるからさ、ちゃんと自重して優しくするように気を付けただけで褒めてもらいたい。
寝惚けながらも必死で俺の舌に絡めるようについてくる小さい舌とか、漏れるように出すエロい声だとかに俺の理性はギリッギリだったんだから。
そろそろやめねぇとマジで我慢出来なくなっちまいそうだなって頃、うっすら瞼を上げた結翔と視線がパチリと合って。
名残惜しいけどこれ以上俺も我慢できねぇやって少しだけ離れた。結翔の大事な初めてをこんな所で済ますわけにはいかねぇだろ?
それにしても寝惚けてる結翔は本当に殺人級に可愛かった。もう少し寝惚けて甘えててくれても良かったのに、なんて思いながら結翔に残念って言ったら急に真っ赤になって顔を隠してしまった。
結翔は肌が白いから赤くなったのが分かりやすくてめちゃくちゃに色っぽい。
俺のせいで赤くなってるってのがたまらなく嬉しいんだよなぁ、なんてにやけてしまう。
そしたら何故か結翔が顔を隠してる両手の人差し指と中指の間に隙間を開けてこっちを見てくるからさ、もうそれ隠れてねぇじゃんって笑っちまった。
俺の好きなやつは一挙一動全部が可愛くて、もう可愛いしか出てこねぇや。
結翔の可愛さにご機嫌な俺はその後の結翔の言葉でもっとご機嫌になった。
結翔、蜜樹が乱入して来たのに気付いて無かったらしい。
なんだか申し訳なさそうにシュンってしちまった結翔だけど、俺にとってはグッジョブ眠気!って所だ。
結翔は俺の事だけ考えてたらいいと思う。蜜樹の事なんか爪の先ほども気にしなくていいよな、うん。
さて、俺は結翔の事が好きだって自覚した訳だし、結翔を俺だけの恋人にしてしまいたいんだけども。
俺、恋人なんて居たことねぇからなぁ。恋人ってどうやってなるんだ?
・・・蜜樹はよく気に入った奴にデートしようって言ってたよな?
アイツの真似をするのは癪だが背に腹は変えられない。結翔を俺のにするためには仕方ねぇ。
丁度バイト先が桃フェアやるって言ってたし結翔の好きなケーキをダシに誘い出すか。
バイト先教えといたら俺のバイトの時に結翔が来てくれるかもしれねぇしな。
なんて思って結翔を誘ったらびっくりするくらい食い付いてくれて。
しかもケーキってよりは俺と一緒にって所に。クソ可愛いかよ。これってもう両思いで問題ないんじゃねぇの?
内心浮かれまくってる俺は、結翔と別れて教室に帰ってから蜜樹にまた絡まれたけど余裕で流せた。
蜜樹はなんか怪しい~とか言ってたけど、なんとでも言ってくれ。
なんせ俺、結翔とデートの約束したしな。結翔の私服、どんなのだろ?Tシャツジーンズとかでもクソ可愛いだろうし・・・楽しみだ。
ケーキの後は何しようか。結翔は何したら喜んでくれるんだろうか。
結翔の事を考えていたからか俺は知らず知らずのうちに笑ってたみたいで、蜜樹にやっぱり怪しい~!ってまた絡まれた。
俺は今気分がいいからな。ウザいって言うのはやめてやろう。
「蜜樹お前今クソだるい自覚あるか?」
「え~!皆の蜜樹くんにそんな事言うの蓮くらいだよぉ!ねぇ教えてよぉ~!俺を追っ払ってからゆいくんとなんかあったのぉ?ずるーい!」
・・・・・・やっぱりウザいって言っておけば良かった。そもそも結翔は俺のだって言ってんだろうが。
「結翔は俺のだから全く、1ミリも、1ミクロンもずるくねぇよ。蜜樹は勝手に結翔以外にお気に入り見つけて構っとけよ」
「え~?蓮くんの意地悪ぅ~!」
「蓮くん言うなキモい」
「蓮くん」
語尾にハートマークが付きそうな感じにぶりっ子する蜜樹にスンッて無表情になる。
あー、結翔に会いてぇなぁ。
「ちょ、無視は1番良くないよぉ~!俺可愛かったでしょぉ?蓮~!」
・・・・・・はぁ。
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