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初めての外出デート
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「はい、お待たせ。結翔がこっちだよな?」
「ふぉあ・・・すっごい綺麗なケーキ・・・!ありがとうございます!」
コクコクと頷く僕は目の前に置かれた綺麗なケーキに釘付けになっていた。
ビスケット生地に乗っているレアチーズケーキは、キラキラツヤツヤしたゼリーとの2層になっていてその中に白桃がたくさん埋まっている。
白桃を添えてって名前に付いている通り、ゼリーに埋まっている白桃以外にもお皿に白桃が添えられていた。白桃祭りって感じ。僕桃好きだからたくさん食べれて嬉しいなぁ。
キラキラした瞳でケーキに見惚れてたんだと思う。そんな僕を蓮先輩と優斗先輩ににこやかに見られていた。ちょっと恥ずかしい。
「そんなに喜んでもらえると店員冥利に尽きるねぇ、蓮」
「そーっすね。でも優斗さんは見なくていいっす。結翔が穢れるんで」
「え、ひどくない?蓮くんさっきから俺に対して当たり強くなぁい?」
「気のせいっすよ」
僕が穢れるってなんだろう?よく分かんなくて思わずコテリと首を傾げてしまう。
「優斗さん、男も女も節操ないから結翔は1人で会っちゃダメだからな」
・・・えぇっと?
益々謎が深まって思わずんむむ?って首を傾げたまま考え込んでしまう。
「おいおいおい!結翔に変な事吹き込まないでください~!俺はただ来るもの拒まずなだけですぅ~!」
「それが節操ないっつうんでしょ」
「違う、win-winの関係だ!」
「な?結翔は絶対近づいちゃダメ」
蓮先輩が凄く嫌そうな顔をして念を押すようにそう言うから、なんだかよく分からないけど面白くなっちゃって思わずクスクスと笑ってしまう。
「蓮先輩と優斗先輩は本当に仲良しさんなんですねっ!」
そんな僕を揃って微妙な顔で見る2人にまた笑いが込み上げてきてしまってまたクスクスと笑い続けてしまった。
「あー・・・、結翔はそのままで居て欲しいような、1から俺色に手取り足取り染め上げたくなるような・・・」
「あ?」
「おぁ、ごめんて!そんな怒んないでよ~!結翔、相談ならいつでも乗るからな!ごゆっくり~!」
ふー、って笑いを収めてひと息つくためにミルクティーを口に含んでいる間にまた何やら軽口の応酬をしていたらしい2人。そのまま優斗先輩がそう言い残してカウンターに戻って行ったので愉快な人だなぁと思いつつも、今まで知らなかった蓮先輩の色んな表情が見れてご満悦な僕の頬はゆるゆるだ。
「蓮先輩!蓮先輩のショートケーキと僕のチーズケーキ、一緒に写真撮ってもいいですか?」
今日はずっと浮かれてる自覚はあるんだけど、どうにもふわふわしてしまって脈略もなくそんな事を言ってしまう。
蓮先輩との思い出、残したいのです!
「ははっ!いいよ、いくらでも」
「やった!ありがとうございますっ!」
笑って許してくれた蓮先輩。許可を得た僕は蓮先輩の手元が少し入るアングルで写真を撮っておいた。これくらいだったら隠し撮りにならないよね?いいよね?
「ふぉあ・・・すっごい綺麗なケーキ・・・!ありがとうございます!」
コクコクと頷く僕は目の前に置かれた綺麗なケーキに釘付けになっていた。
ビスケット生地に乗っているレアチーズケーキは、キラキラツヤツヤしたゼリーとの2層になっていてその中に白桃がたくさん埋まっている。
白桃を添えてって名前に付いている通り、ゼリーに埋まっている白桃以外にもお皿に白桃が添えられていた。白桃祭りって感じ。僕桃好きだからたくさん食べれて嬉しいなぁ。
キラキラした瞳でケーキに見惚れてたんだと思う。そんな僕を蓮先輩と優斗先輩ににこやかに見られていた。ちょっと恥ずかしい。
「そんなに喜んでもらえると店員冥利に尽きるねぇ、蓮」
「そーっすね。でも優斗さんは見なくていいっす。結翔が穢れるんで」
「え、ひどくない?蓮くんさっきから俺に対して当たり強くなぁい?」
「気のせいっすよ」
僕が穢れるってなんだろう?よく分かんなくて思わずコテリと首を傾げてしまう。
「優斗さん、男も女も節操ないから結翔は1人で会っちゃダメだからな」
・・・えぇっと?
益々謎が深まって思わずんむむ?って首を傾げたまま考え込んでしまう。
「おいおいおい!結翔に変な事吹き込まないでください~!俺はただ来るもの拒まずなだけですぅ~!」
「それが節操ないっつうんでしょ」
「違う、win-winの関係だ!」
「な?結翔は絶対近づいちゃダメ」
蓮先輩が凄く嫌そうな顔をして念を押すようにそう言うから、なんだかよく分からないけど面白くなっちゃって思わずクスクスと笑ってしまう。
「蓮先輩と優斗先輩は本当に仲良しさんなんですねっ!」
そんな僕を揃って微妙な顔で見る2人にまた笑いが込み上げてきてしまってまたクスクスと笑い続けてしまった。
「あー・・・、結翔はそのままで居て欲しいような、1から俺色に手取り足取り染め上げたくなるような・・・」
「あ?」
「おぁ、ごめんて!そんな怒んないでよ~!結翔、相談ならいつでも乗るからな!ごゆっくり~!」
ふー、って笑いを収めてひと息つくためにミルクティーを口に含んでいる間にまた何やら軽口の応酬をしていたらしい2人。そのまま優斗先輩がそう言い残してカウンターに戻って行ったので愉快な人だなぁと思いつつも、今まで知らなかった蓮先輩の色んな表情が見れてご満悦な僕の頬はゆるゆるだ。
「蓮先輩!蓮先輩のショートケーキと僕のチーズケーキ、一緒に写真撮ってもいいですか?」
今日はずっと浮かれてる自覚はあるんだけど、どうにもふわふわしてしまって脈略もなくそんな事を言ってしまう。
蓮先輩との思い出、残したいのです!
「ははっ!いいよ、いくらでも」
「やった!ありがとうございますっ!」
笑って許してくれた蓮先輩。許可を得た僕は蓮先輩の手元が少し入るアングルで写真を撮っておいた。これくらいだったら隠し撮りにならないよね?いいよね?
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