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夢のような日々
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上機嫌で午前中の授業を済ませた僕は、今日はみんなに行ってらっしゃいって送り出してもらって屋上へと向かう。
昨日まであんなに嫌な顔をしてた静までにこやかに送り出してくれたんだよ。なんかすごい。
「結翔」
ウキウキしたまま屋上への階段を登っていると、後ろから大好きな人の声がしてパッと振り返る。
「蓮先輩っ!今日は同着ですねっ!」
嬉しくって満面の笑みを浮かべてそう言うと、蓮先輩はクツクツと笑った。
「あぁ、そうだなぁ。今日はご機嫌だな。良い事でもあった?」
「なんで分かるんですか!?蓮先輩凄いですねぇ。喧嘩しちゃってた友達と仲直り出来たんです!大事な友達だったから嬉しくって」
蓮先輩と並んでいつもの場所に向かって歩いている間にそんな話をしていると、優しく笑ってくれた蓮先輩にくしゃくしゃって頭を撫でられた。
「そっか。良かったなぁ」
「はいっ!」
僕、蓮先輩に頭撫でられるの好きだなぁ。にまにましちゃう。
定位置に座って蓮先輩にお弁当を渡して一緒に食べる。
今日も蓮先輩は瞳をキラキラさせながら美味い美味いって食べてくれて、なんだか胸が擽ったい。
蓮先輩って本当にご飯の作りがいがある人だよねぇ。明日のメインは何にしようかなぁ。
今日もあっという間にお弁当をペロリと食べ終わってしまった。
「結翔」
ふぅ、と一息ついていると蓮先輩に名前を呼ばれた。
「はい!何でしょう?」
「ん、おいで?」
蓮先輩に視線を向けると、ここに来いとばかりに三角座りの股の間をトントンと叩きながら僕を呼ぶ蓮先輩に一気に鼓動が跳ね上がっちゃった。
───それはやばいです蓮先輩。僕を殺す気ですか!!!
内心悶えながらも、視線を伏せつつ大人しく蓮先輩に背を向けた状態で足の間に座るとそのままギュッと抱きしめられる。
先日から何回か蓮先輩に抱きしめられてるのに今日も鼓動が忙しない。ドキドキと高鳴る鼓動とほんのりピンクに染まった頬をそのままに蓮先輩の腕の中にスッポリとおさまった。
「今日はマカロンにしてみた」
僕をぎゅってしたまま隣に置いていた袋に入れていた箱を開けて中身を見せてくれた。
「う・・・わぁ!なんかお洒落ですねっ!」
箱の中には色とりどりのマカロンが綺麗に整列していて思わずジッと見つめてしまう。
マカロンなんてお洒落な食べ物初めて食べる・・・!どんな味なんだろう?
「結翔はマカロン好き?」
「僕マカロン食べたことないんです。だから食べるのが凄く楽しみですっ!」
「え・・・?今日が初めて?」
背中越しに驚いたような声色が聞こえて来て思わずえへへって笑っちゃう。
「そうなんです。マカロンってなんかお洒落な感じで自分で買いに行くのはなんだか緊張しちゃうんですよね。姉ちゃん達に買ってきて貰おうかと思った事もあるんですけど、どっちのねぇちゃんも甘いの好きじゃ無いから頼み難くて」
「ふは・・・っ、そうなんだ」
蓮先輩が笑うからくっついてる僕の体にまで振動が移る。何が面白かったんだろうってキョトンとしてたら、急に耳元に蓮先輩の甘い声と吐息が吹き込まれた。
「でも・・・結翔の初めてが貰えて嬉しいよ」
そのやけに甘い声と耳に掛かる吐息にビクリと体が震えてしまう。
「ふぁ・・・っ」
「あれ?結翔、耳弱いの?」
勝手に漏れてしまった小さな声。
パッて口元を抑えたけど蓮先輩には聞こえちゃってて。恥ずかしくなっちゃって耳まで熱を持ってしまってる気がする。
こんなふうになったの初めてだから耳が弱いのかどうかなんて分かんない。
あうあうと混乱しているとまた耳に声が吹き込まれた。
「・・・結翔可愛い。でもまずはこっちからね」
そう言った蓮先輩は僕の頬に手を添えて僕の顔を蓮先輩の方へ向かせる。
親指でスリって唇を撫でられたかと思ったらピンク色のマカロンを唇にムニって当てられ、蓮先輩の艶やかな笑顔が視界いっぱいに広がった。
───蓮先輩が色っぽすぎて腰が抜けちゃいそう・・・!
昨日まであんなに嫌な顔をしてた静までにこやかに送り出してくれたんだよ。なんかすごい。
「結翔」
ウキウキしたまま屋上への階段を登っていると、後ろから大好きな人の声がしてパッと振り返る。
「蓮先輩っ!今日は同着ですねっ!」
嬉しくって満面の笑みを浮かべてそう言うと、蓮先輩はクツクツと笑った。
「あぁ、そうだなぁ。今日はご機嫌だな。良い事でもあった?」
「なんで分かるんですか!?蓮先輩凄いですねぇ。喧嘩しちゃってた友達と仲直り出来たんです!大事な友達だったから嬉しくって」
蓮先輩と並んでいつもの場所に向かって歩いている間にそんな話をしていると、優しく笑ってくれた蓮先輩にくしゃくしゃって頭を撫でられた。
「そっか。良かったなぁ」
「はいっ!」
僕、蓮先輩に頭撫でられるの好きだなぁ。にまにましちゃう。
定位置に座って蓮先輩にお弁当を渡して一緒に食べる。
今日も蓮先輩は瞳をキラキラさせながら美味い美味いって食べてくれて、なんだか胸が擽ったい。
蓮先輩って本当にご飯の作りがいがある人だよねぇ。明日のメインは何にしようかなぁ。
今日もあっという間にお弁当をペロリと食べ終わってしまった。
「結翔」
ふぅ、と一息ついていると蓮先輩に名前を呼ばれた。
「はい!何でしょう?」
「ん、おいで?」
蓮先輩に視線を向けると、ここに来いとばかりに三角座りの股の間をトントンと叩きながら僕を呼ぶ蓮先輩に一気に鼓動が跳ね上がっちゃった。
───それはやばいです蓮先輩。僕を殺す気ですか!!!
内心悶えながらも、視線を伏せつつ大人しく蓮先輩に背を向けた状態で足の間に座るとそのままギュッと抱きしめられる。
先日から何回か蓮先輩に抱きしめられてるのに今日も鼓動が忙しない。ドキドキと高鳴る鼓動とほんのりピンクに染まった頬をそのままに蓮先輩の腕の中にスッポリとおさまった。
「今日はマカロンにしてみた」
僕をぎゅってしたまま隣に置いていた袋に入れていた箱を開けて中身を見せてくれた。
「う・・・わぁ!なんかお洒落ですねっ!」
箱の中には色とりどりのマカロンが綺麗に整列していて思わずジッと見つめてしまう。
マカロンなんてお洒落な食べ物初めて食べる・・・!どんな味なんだろう?
「結翔はマカロン好き?」
「僕マカロン食べたことないんです。だから食べるのが凄く楽しみですっ!」
「え・・・?今日が初めて?」
背中越しに驚いたような声色が聞こえて来て思わずえへへって笑っちゃう。
「そうなんです。マカロンってなんかお洒落な感じで自分で買いに行くのはなんだか緊張しちゃうんですよね。姉ちゃん達に買ってきて貰おうかと思った事もあるんですけど、どっちのねぇちゃんも甘いの好きじゃ無いから頼み難くて」
「ふは・・・っ、そうなんだ」
蓮先輩が笑うからくっついてる僕の体にまで振動が移る。何が面白かったんだろうってキョトンとしてたら、急に耳元に蓮先輩の甘い声と吐息が吹き込まれた。
「でも・・・結翔の初めてが貰えて嬉しいよ」
そのやけに甘い声と耳に掛かる吐息にビクリと体が震えてしまう。
「ふぁ・・・っ」
「あれ?結翔、耳弱いの?」
勝手に漏れてしまった小さな声。
パッて口元を抑えたけど蓮先輩には聞こえちゃってて。恥ずかしくなっちゃって耳まで熱を持ってしまってる気がする。
こんなふうになったの初めてだから耳が弱いのかどうかなんて分かんない。
あうあうと混乱しているとまた耳に声が吹き込まれた。
「・・・結翔可愛い。でもまずはこっちからね」
そう言った蓮先輩は僕の頬に手を添えて僕の顔を蓮先輩の方へ向かせる。
親指でスリって唇を撫でられたかと思ったらピンク色のマカロンを唇にムニって当てられ、蓮先輩の艶やかな笑顔が視界いっぱいに広がった。
───蓮先輩が色っぽすぎて腰が抜けちゃいそう・・・!
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