29 / 110
アニマルセラピー
19
しおりを挟む
翌朝いつも通りに目を覚ました僕は、起きてすぐに携帯を手に取った。もしかしたら静から連絡が来てるかもしれないしね。
でも流石にこの時間じゃ起きて無いかなって思いながら通知を確認してみたんだけど、深夜に静からメッセージの通知が来ていて思わず被っていた布団を蹴り上げるようにしてガバリと起き上がった。
そのまま思わず正座をして何度か深呼吸をしてから通知をタップ。なんだか緊張する。
『ゆいはもう寝てるよね?遅くにごめん。俺もゆいと気まずいままは嫌だよ。ちゃんと話そう。明日の朝、いつもより早く登校出来るかな?起きて行けそうだったら教えて欲しい。おやすみ』
───よかった。静も気まずいままは嫌だって思っててくれたんだ・・・。
緊張して詰めていた息をほぅ、と吐き出した後、パッと時間を確認して急いで返信を打ち込む。
『おはよう。返事ありがとう。絶対早く登校するからお話ししよう?』
送信をタップした瞬間既読が付いて驚く。
まだ朝の5時半なのに静が起きてる。いつも夜遅くまでゲームしてるから朝はギリギリまで寝てるみたいなのに珍しいなぁ。
『ありがとう。教室じゃ話しにくいし、別館の階段前で待ってる』
『分かった。ありがとね』
別館の階段前って僕が蓮先輩と出会った辺りだ。あの辺を朝通る人ってほとんどいないし、お話しするにはもってこいなのかも。
そう思った僕は急いで返事をしてから、いつもより早く登校出来るように急いで身支度をして父さんが待っているだろうキッチンへ向かった。
✱✱✱
いつも通りみんなのお弁当を作って(ちなみに今日のメインは昨日蓮先輩に告知した通りカボチャのコロッケ。甘い巻き卵もちゃんと入れてある)いつもだったらゆっくり朝ごはんを食べて登校するんだけど、今日はお弁当作りの時についでに作っておいたおにぎりをもぐもぐしながら家を出た。
お行儀悪いけど今日ばっかりは許してほしい、なんて自分で自分に心の中で言い訳をしながら登校した。
教室に鞄を置いてから行こうかなって思ったけど、やっぱり待ち合わせ場所の方が近いしなぁ、と鞄を持ったまま別館へ向かった。
まだ朝早いから登校しているのは部活の朝練がある生徒達だけで、吹奏楽部の楽器の音や運動部の掛け声などが静かな校舎に響き渡る。
渡り廊下の先に視線を向けるとそこには既に静が待っており、視線を床に落としたまま壁に寄りかかっていた。
「静!おはよう。ごめん、待たせちゃった?」
慌てて静が立っていた所まで小走りで向かうと、俯いていた静が顔を上げていつものように笑顔で迎えてくれる。
「おはようゆい。いや、俺もさっき来た所。あと走ると危ないよ」
いつも通りの静の様子に少しホッとする。あの日から静の顰めっ面しか見てなかったからなぁ。
そんなふうに思って、頬がふにゃりと緩んだ。
「えへへ・・・。いつもの静だ。良かった。・・・こないだはごめんね。静は心配してくれてたのにあんな言い方しちゃって」
「いや・・・。俺の方こそごめん。嫌な言い方だったよな。俺さ、ゆいが・・・ゆいが大事なんだ」
吐き出すようにそう言った静は視線を床に落とした。
「僕も静の事大事だよ。2年生になってクラスが別れちゃったとしても、卒業して進路が別々になっちゃったとしても、ずーっと仲良くして欲しいって思ってる。成人したら僕と匠と陸と静の4人で一緒にお酒が飲んでみたいな、なんて大人になっても一緒に居るの想像しちゃうくらい大好きなんだよ」
言ってからちょっと苦笑してしまう。まだ入学したばっかりの、しかも1学期でこんなふうに思うなんてちょっと重たいかも?なんて思っちゃって。
そしたら静、嬉しいような、切ないような、そんな表情で笑って。
「・・・・・・静?」
僕、やっぱり重かった?なんてちょっと不安になって眉を下げてしまう。
「・・・ゆいはお酒弱そうだな。一緒に飲むのが楽しみだ」
そんな僕を見ていつも通りフって笑った静に頭を撫でられて、いつもみたいに揶揄うような声色でそんなふうに言われて。
その顔にはさっき感じた切なさとかは全然浮かんでいなくて、見間違いだったのかなって混乱した。
でも静がいつも通り話してくれるのがやっぱり嬉しくって、僕もいつも通りぷくりと頬を膨らませた。
「僕だってお酒強いかもしれないよ?うちの母さんザルだし!静よりガブガブ飲めるかもしれないんだからね!」
「ははッ!そうかもな?ゆいの父さんも強いの?」
「・・・・・・父さんは弱い」
「じゃあゆいも弱いかもよ?ゆいは父さん似なんでしょ?」
「ぐぅ・・・・・・!でもお酒の強さは父さん似じゃ無いかもだし!まだわかんないもんっ!」
楽しそうに笑う静に嬉しくなって僕も笑う。
そんなふうにいつも通りの掛け合いをしていると、不意に真剣な顔になった静に問いかけられた。
「ゆいは・・・、ゆいはさ、あの先輩の事恋人にしたい対象で好きなのか?」
その言葉に、僕の思考が少しの間停止した。
───僕の恋愛対象が同性なのを知っているのは家族と匠だけ。
本当は家族以外に打ち明けるつもりは無かったんだけど・・・でも高校での初めての友達ですぐに大好きになった匠に陸の事をコッソリ教えてもらった時、まだ出会ってすぐなのに大事な秘密を教えてくれた匠にだけは僕も言っておきたいって思えたから僕もコッソリ匠にだけ伝えた。匠の事はなぜかスルッと信じられたから。
でもまだなんとなく陸や静に伝える勇気が出なくて。2人を信じてない訳じゃないし、大事な友達なんだけどね。匠も僕が陸や静にカミングアウトしない間は絶対に言わないよって言ってくれてたし、陸はもちろん静も知らなかった筈なのにどうしてそんなふうに思ったんだろう・・・?
だって僕が当たり前にノンケだと思ってたから静もお嫁に来たらいい、とかいつもみたいな冗談が普通に言えたんだよね?普通同性相手にそんな冗談言っても本気にしないもん。
だから本当はいまだに自分の恋愛対象を静に言うのが怖い。今まで通り居られなくなっちゃったら嫌だなって思うし、もし静に引かれたら凄く傷付くのが自分でも分かっちゃうくらい大事な友達になっちゃってるから。
でも陸と匠の事を普通に・・・自然に受け入れている静なら、僕も受け入れてくれるって信じたい。
っていうか、やっぱり・・・なによりも大事な友達に嘘吐きたく無い。
覚悟を決めるためにグッと1度唇を噛み締めてから勇気を振り絞って口を開いた。
「・・・うん。そうだよ。僕の恋愛対象は同性だから」
少し震える声で告げたけど、静の反応を見るのがやっぱり怖くて視線は下に落ちていく。
「・・・・・・そうか。ゆいはあの先輩が好きなんだ、な・・・」
そう呟いた静に、あれ?気になる所そっち?同性が恋愛対象って所じゃなくて?ってちょっと動揺しつつソロリと視線を上げると静が複雑そうな顔をしていた。
「はぁ・・・。やっぱ俺ヘタレの大馬鹿野郎すぎんか。チャンスアリアリのアリだったんじゃんか・・・。いや、これから?よく考えたら友達位置って意外とオイシイ?俺の目標は将来同じ墓に入る事だし?まだ学生だし?くっついたとしても別れるかもだし?最終的に俺の手の中に落ちてきてくれればそれで良いか。腹は立つけど。長期戦だな、うん。そう思っておこう。ゆいが幸せなうちは・・・。うん、親友ポジ死守だな」
静がブツブツと何やら小声で呟いていたけど何て言っているか分からなくて首を傾げると、なんだか吹っ切れたような良い笑顔で頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。
「ゆい、もしあの先輩になんか嫌な事されたり傷付けられたりしたら真っ先に教えろよ?ゆいは俺の大事な親友なんだからな」
───親友!静が親友って言ってくれた!
その言葉が嬉しくって瞳をキラッキラに輝かせた結翔は、首が取れちゃうんじゃないかっていうくらい何度も何度も首を縦に振った。
でも流石にこの時間じゃ起きて無いかなって思いながら通知を確認してみたんだけど、深夜に静からメッセージの通知が来ていて思わず被っていた布団を蹴り上げるようにしてガバリと起き上がった。
そのまま思わず正座をして何度か深呼吸をしてから通知をタップ。なんだか緊張する。
『ゆいはもう寝てるよね?遅くにごめん。俺もゆいと気まずいままは嫌だよ。ちゃんと話そう。明日の朝、いつもより早く登校出来るかな?起きて行けそうだったら教えて欲しい。おやすみ』
───よかった。静も気まずいままは嫌だって思っててくれたんだ・・・。
緊張して詰めていた息をほぅ、と吐き出した後、パッと時間を確認して急いで返信を打ち込む。
『おはよう。返事ありがとう。絶対早く登校するからお話ししよう?』
送信をタップした瞬間既読が付いて驚く。
まだ朝の5時半なのに静が起きてる。いつも夜遅くまでゲームしてるから朝はギリギリまで寝てるみたいなのに珍しいなぁ。
『ありがとう。教室じゃ話しにくいし、別館の階段前で待ってる』
『分かった。ありがとね』
別館の階段前って僕が蓮先輩と出会った辺りだ。あの辺を朝通る人ってほとんどいないし、お話しするにはもってこいなのかも。
そう思った僕は急いで返事をしてから、いつもより早く登校出来るように急いで身支度をして父さんが待っているだろうキッチンへ向かった。
✱✱✱
いつも通りみんなのお弁当を作って(ちなみに今日のメインは昨日蓮先輩に告知した通りカボチャのコロッケ。甘い巻き卵もちゃんと入れてある)いつもだったらゆっくり朝ごはんを食べて登校するんだけど、今日はお弁当作りの時についでに作っておいたおにぎりをもぐもぐしながら家を出た。
お行儀悪いけど今日ばっかりは許してほしい、なんて自分で自分に心の中で言い訳をしながら登校した。
教室に鞄を置いてから行こうかなって思ったけど、やっぱり待ち合わせ場所の方が近いしなぁ、と鞄を持ったまま別館へ向かった。
まだ朝早いから登校しているのは部活の朝練がある生徒達だけで、吹奏楽部の楽器の音や運動部の掛け声などが静かな校舎に響き渡る。
渡り廊下の先に視線を向けるとそこには既に静が待っており、視線を床に落としたまま壁に寄りかかっていた。
「静!おはよう。ごめん、待たせちゃった?」
慌てて静が立っていた所まで小走りで向かうと、俯いていた静が顔を上げていつものように笑顔で迎えてくれる。
「おはようゆい。いや、俺もさっき来た所。あと走ると危ないよ」
いつも通りの静の様子に少しホッとする。あの日から静の顰めっ面しか見てなかったからなぁ。
そんなふうに思って、頬がふにゃりと緩んだ。
「えへへ・・・。いつもの静だ。良かった。・・・こないだはごめんね。静は心配してくれてたのにあんな言い方しちゃって」
「いや・・・。俺の方こそごめん。嫌な言い方だったよな。俺さ、ゆいが・・・ゆいが大事なんだ」
吐き出すようにそう言った静は視線を床に落とした。
「僕も静の事大事だよ。2年生になってクラスが別れちゃったとしても、卒業して進路が別々になっちゃったとしても、ずーっと仲良くして欲しいって思ってる。成人したら僕と匠と陸と静の4人で一緒にお酒が飲んでみたいな、なんて大人になっても一緒に居るの想像しちゃうくらい大好きなんだよ」
言ってからちょっと苦笑してしまう。まだ入学したばっかりの、しかも1学期でこんなふうに思うなんてちょっと重たいかも?なんて思っちゃって。
そしたら静、嬉しいような、切ないような、そんな表情で笑って。
「・・・・・・静?」
僕、やっぱり重かった?なんてちょっと不安になって眉を下げてしまう。
「・・・ゆいはお酒弱そうだな。一緒に飲むのが楽しみだ」
そんな僕を見ていつも通りフって笑った静に頭を撫でられて、いつもみたいに揶揄うような声色でそんなふうに言われて。
その顔にはさっき感じた切なさとかは全然浮かんでいなくて、見間違いだったのかなって混乱した。
でも静がいつも通り話してくれるのがやっぱり嬉しくって、僕もいつも通りぷくりと頬を膨らませた。
「僕だってお酒強いかもしれないよ?うちの母さんザルだし!静よりガブガブ飲めるかもしれないんだからね!」
「ははッ!そうかもな?ゆいの父さんも強いの?」
「・・・・・・父さんは弱い」
「じゃあゆいも弱いかもよ?ゆいは父さん似なんでしょ?」
「ぐぅ・・・・・・!でもお酒の強さは父さん似じゃ無いかもだし!まだわかんないもんっ!」
楽しそうに笑う静に嬉しくなって僕も笑う。
そんなふうにいつも通りの掛け合いをしていると、不意に真剣な顔になった静に問いかけられた。
「ゆいは・・・、ゆいはさ、あの先輩の事恋人にしたい対象で好きなのか?」
その言葉に、僕の思考が少しの間停止した。
───僕の恋愛対象が同性なのを知っているのは家族と匠だけ。
本当は家族以外に打ち明けるつもりは無かったんだけど・・・でも高校での初めての友達ですぐに大好きになった匠に陸の事をコッソリ教えてもらった時、まだ出会ってすぐなのに大事な秘密を教えてくれた匠にだけは僕も言っておきたいって思えたから僕もコッソリ匠にだけ伝えた。匠の事はなぜかスルッと信じられたから。
でもまだなんとなく陸や静に伝える勇気が出なくて。2人を信じてない訳じゃないし、大事な友達なんだけどね。匠も僕が陸や静にカミングアウトしない間は絶対に言わないよって言ってくれてたし、陸はもちろん静も知らなかった筈なのにどうしてそんなふうに思ったんだろう・・・?
だって僕が当たり前にノンケだと思ってたから静もお嫁に来たらいい、とかいつもみたいな冗談が普通に言えたんだよね?普通同性相手にそんな冗談言っても本気にしないもん。
だから本当はいまだに自分の恋愛対象を静に言うのが怖い。今まで通り居られなくなっちゃったら嫌だなって思うし、もし静に引かれたら凄く傷付くのが自分でも分かっちゃうくらい大事な友達になっちゃってるから。
でも陸と匠の事を普通に・・・自然に受け入れている静なら、僕も受け入れてくれるって信じたい。
っていうか、やっぱり・・・なによりも大事な友達に嘘吐きたく無い。
覚悟を決めるためにグッと1度唇を噛み締めてから勇気を振り絞って口を開いた。
「・・・うん。そうだよ。僕の恋愛対象は同性だから」
少し震える声で告げたけど、静の反応を見るのがやっぱり怖くて視線は下に落ちていく。
「・・・・・・そうか。ゆいはあの先輩が好きなんだ、な・・・」
そう呟いた静に、あれ?気になる所そっち?同性が恋愛対象って所じゃなくて?ってちょっと動揺しつつソロリと視線を上げると静が複雑そうな顔をしていた。
「はぁ・・・。やっぱ俺ヘタレの大馬鹿野郎すぎんか。チャンスアリアリのアリだったんじゃんか・・・。いや、これから?よく考えたら友達位置って意外とオイシイ?俺の目標は将来同じ墓に入る事だし?まだ学生だし?くっついたとしても別れるかもだし?最終的に俺の手の中に落ちてきてくれればそれで良いか。腹は立つけど。長期戦だな、うん。そう思っておこう。ゆいが幸せなうちは・・・。うん、親友ポジ死守だな」
静がブツブツと何やら小声で呟いていたけど何て言っているか分からなくて首を傾げると、なんだか吹っ切れたような良い笑顔で頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。
「ゆい、もしあの先輩になんか嫌な事されたり傷付けられたりしたら真っ先に教えろよ?ゆいは俺の大事な親友なんだからな」
───親友!静が親友って言ってくれた!
その言葉が嬉しくって瞳をキラッキラに輝かせた結翔は、首が取れちゃうんじゃないかっていうくらい何度も何度も首を縦に振った。
41
お気に入りに追加
888
あなたにおすすめの小説
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
お兄ちゃんと内緒の時間!
成瀬瑛理
BL
「お兄ちゃん、○○って何?」小1の弟から突然そんなことを聞かれた俺は……!
*友達のお兄ちゃんからある言葉を教えてもらった小学一年生の弟は、初めて知る言葉を年の離れた高校生の兄に尋ねると兄は弟にその言葉の意味を教えるが――。
Captor
マメ
BL
不良チーム「BLUE」は族潰しの被害に遭っていた。
街に首謀者が現れたと聞き、総長である望月蒼は仲間と共にその場所へと向かうと、そこで敵対するチーム「BLACK」の総長であり、蒼が好きだとしつこく迫る阿知波になぜか会ってしまう。
阿知波のせいで過去のトラウマを思い出してしまった蒼は、否応なしに向き合う事になる――。
2人の成長物語です。
※このお話は受けが精神的に弱くなる事があります。
それを女々しく感じる、またはそういった受けが苦手・嫌悪の対象だという方は閲覧をお控え下さい。
閲覧は自己責任でお願いします。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
おいしいじかん
ストロングベリー
BL
愛重めの外国人バーテンダーと、IT系サラリーマンが織りなす甘くて優しい恋物語です。美味しい料理もいくつか登場します。しっとりしたBLが読みたい方に刺されば幸いです。
【恋は早いもの勝ち】溺愛攻めが買った惚れ薬
尾高志咲/しさ
BL
僕と美貌の友人オリーは、成り行きで背負った借金のかたに、高級娼館カランカンで働いている。もうすぐ借金を返して自由の身だと思えば、騙されやすいオリーが魔女の惚れ薬に全財産を使ったことがわかった。しかも、僕の一年分の給金まで使い込んでー! 一体、どうして?
【溺愛攻め×無自覚受け】
ずっと好きなのに気づいてもらえない攻めと、ちっとも攻めの気持ちに気づかない受けの話です。
ゆるふわFT。ほのぼの&シリアス展開。
☆作中に多少の流血表現(過去回想)がありますのでご注意ください。R18は※回です。
☆Twitter企画『惚れ薬』自飲BLに参加しています。
🌟素敵な表紙はmettaさんが描いてくださいました。ありがとうございました!
森の中の華 (オメガバース、α✕Ω、完結)
Oj
BL
オメガバースBLです。
受けが妊娠しますので、ご注意下さい。
コンセプトは『受けを妊娠させて吐くほど悩む攻め』です。
ちょっとヤンチャなアルファ攻め✕大人しく不憫なオメガ受けです。
アルファ兄弟のどちらが攻めになるかは作中お楽しみいただけたらと思いますが、第一話でわかってしまうと思います。
ハッピーエンドですが、そこまで受けが辛い目に合い続けます。
菊島 華 (きくしま はな) 受
両親がオメガのという珍しい出生。幼い頃から森之宮家で次期当主の妻となるべく育てられる。囲われています。
森之宮 健司 (もりのみや けんじ) 兄
森之宮家時期当主。品行方正、成績優秀。生徒会長をしていて学校内での信頼も厚いです。
森之宮 裕司 (もりのみや ゆうじ) 弟
森之宮家次期当主。兄ができすぎていたり、他にも色々あって腐っています。
健司と裕司は二卵性の双子です。
オメガバースという第二の性別がある世界でのお話です。
男女の他にアルファ、ベータ、オメガと性別があり、オメガは男性でも妊娠が可能です。
アルファとオメガは数が少なく、ほとんどの人がベータです。アルファは能力が高い人間が多く、オメガは妊娠に特化していて誘惑するためのフェロモンを出すため恐れられ卑下されています。
その地方で有名な企業の子息であるアルファの兄弟と、どちらかの妻となるため育てられたオメガの少年のお話です。
この作品では第二の性別は17歳頃を目安に判定されていきます。それまでは検査しても確定されないことが多い、という設定です。
また、第二の性別は親の性別が反映されます。アルファ同士の親からはアルファが、オメガ同士の親からはオメガが生まれます。
独自解釈している設定があります。
第二部にて息子達とその恋人達です。
長男 咲也 (さくや)
次男 伊吹 (いぶき)
三男 開斗 (かいと)
咲也の恋人 朝陽 (あさひ)
伊吹の恋人 幸四郎 (こうしろう)
開斗の恋人 アイ・ミイ
本編完結しています。
今後は短編を更新する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる