フィライン・エデン Ⅰ

夜市彼乃

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4.因縁編

20ジャメヴはすぐそばに 前編

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 人の出会いは、偶然の賜物だ。たった一つの選択が、気まぐれが、あるいは状況が、人生を変える邂逅をもたらすことさえある。もしも人生が並行して多重に展開されるものであったなら、二つとして同じ人間関係は組みあがらないだろう。
 それでも、時としてこの世には、会うべくして会う者たちがいる。けだし、彼ら彼女らは、切れえぬ糸でつながっており、その糸とは必ず、何らかの理由をより合わせたもの。
 人はそれを、因縁と呼ぶのだろう。

***

「うーっす……お?」
 軽いノリで挨拶しながら障子を開けた氷架璃は、和室のローテーブルの前でちょこんと座る黒っぽい紫の猫に目をとめた。半開きの死んだような昏い目をした彼は、「やあ」と片手をあげる。
「久しぶりだね、半年ぶりかな」
「もう来てたのか、サイ」
 四月に、ダークの毒に侵されたアワを救った薬師・サイ。フルネームは四藤しとうサイというらしい。今日は、人間たちに相談があるとアワに言づてをした彼を、ここ、雷奈の部屋で迎えることになっていた。
「部屋の主はどこへ溶けた?」
「冷たいお茶を持ってくるために社務所へ溶けたよ。あったかいのを持ってきてくれたんだけど、ほら、猫は猫舌だから」
 そう言って舌を出すサイは、猫姿なので可愛げがあるが、人間の成人男性の姿でやったら違和感がありすぎる。想像してしまって目をそらすと同時に、氷架璃の後ろからついてきていた猫姿のアワがサイに歩み寄った。
「久しぶり、サイさん。その節はどうも」
「やあ、流清君。その後、うまくやってるかい?」
「はい!」
 あまりにも嬉しそうな声だったので、氷架璃はますます視線を戻しづらくなって、とりあえず、持ってきていた手土産を下ろすことにした。壁際に置こうとして、そこに氷架璃が持ってきたものとよく似た白い紙袋が先に陣取っているのを発見。サイも土産を持ってきたのだろうか、とあまり気に留めず、ただ取り間違えては困るので、雷奈の机からボールペンを拝借すると、「氷架璃が持ってきた」という意味を込めて「ひ」を丸で囲んだ印をつけておいた。
 ちょうどその時、芽華実とフーも到着。続いて、氷こそ入れていないものの冷蔵庫で冷えたお茶を持ってきた雷奈も合流した。
「サイさん、こんにちは。アワの一件以来ね。あ、こちらは私のパートナーの美楓芽華実よ」
「やあ、風中君。そして人間の君のことも覚えているとも。美楓君というのだね。よろしく」
「こちらこそよろしくね、サイ。それで、何か相談があると聞いているけれど、どうしたの?」
「うむ」
 お茶が入ったところで、一同はローテーブルを囲んだ。猫姿の三名は、厚めのクッションの上に座って高さを調節している。
「あれ? そういえば、あと二人連れてくるって言っとらんかった?」
「彼らには少し遅めの時間で伝えておいたんだ。その二人とは、ボクの弟子のことなのだがね、覚えているかな?」
「検査室に入って来とった猫たちったいね。確か、片方は白くて耳が長い女の子、もう片方は薄茶で眼鏡をかけた男の子……」
「前者はミンリ、後者はケイという名なのだがね、実は相談というのはこの二人のことなんだ」
 雷奈たちの顔にわずかに緊張が走った。
「まさか、師弟関係がうまくいってないとか……」
「いいや、そんなことはないとも」
「じゃあ、そのミンリとケイの仲が悪いのか?」
「むしろ逆なんだ」
「……というと?」
「単刀直入に言うと、二人はおそらく――惹かれあっている」
 沈黙が落ちた。誰も微動だにせず、固まっている。背景でカラスが通り過ぎる間があった。
「……えっと、惹かれあっている?」
「そうとも。意味は分かるかな? 互いに気になっている。異性として意識している。恋に落ちる手前の……」
「そんな死んだ目でロマンチックな単語を口にされるとギャップがすごすぎて痙攣起こしそうだからもうやめてくれ!」
 氷架璃の切実な叫びを受け入れて口を閉ざしたサイに、フーが問いかける。
「つまり、二人が……その、お互いを気にしているのが問題、ってこと?」
「堂々と恋愛してくれるならノープロブレムなんだがね、なまじその関係に至っていないからややこしいんだ。気になる、でも告白はしていない。その中途半端な気持ちのせいで、仕事に身が入らなくなっているようでね。この前なんて、ミンリが心臓病に効く薬草の分量と加工法をうっかり間違えてしまってさ」
「大変じゃないか! 処方してしまったのかい!?」
「いや、してないよ」
「よ、よかった……」
「ただ、それは同じく心臓病に効くニトログリセリンと同様の性質を持っていてね。まあ、爆発はしたかな。はっはっは」
「心臓に悪い話だね!?」
 呆れて絶句する一同に、「とにかく」とサイは続けて、
「ようは、相手の気持ちが気になりすぎるからおろそかになるんだ。いっそくっついてしまえば、割り切れるんじゃないかと思ってね。ただ、若い子のことはボクより同世代の子のほうが詳しいんじゃないかと思って、相談に来たのさ」
「そ、そうっちゃか……」
「でも、ボクが二人のお互いへの想いを暴いてしまうのも無粋だしね。それに、万が一ボクの思い違いだったら申し訳ない。というわけで、自然な感じで二人が互いへの気持ちを素直に言い合える場を作りたいんだけど、いい方法を知らないかい?」
 そう言われても、恋愛経験のない人間三人組は効果的なアドバイスをしてあげられる自信がない。ドラマや漫画の知識を総動員して想像する。
「うーん……どうすればいいのかしら。そういえば、フーは好きな人とかいないの?」
「えっ!?」
 芽華実の問いに、フーは持っていた紙コップを前に倒してしまった。こぼれた中身を慌てて手で拭こうとして、肉球でお茶をちゃぷちゃぷ跳ねさせる。
「た、大変。待って、今ティッシュを……」
「……なんか動揺してる? まあいいや、じゃあフーが取り込んでいる間に、アワ、もしあんたに恋愛経験とかあれば参考に……」
「へっ!?」
 氷架璃の問いに、アワは持っていた紙コップを両側から押しつぶすようにひしゃげさせてしまった。中に入っていたお茶が飛び出して、彼の顔をずぶぬれにする。
「何やってんの!? あんたも動揺してるな!?」
「……さては、お二方」
 サイの目がきらんと光る。正当後継者の二人は慌てて両手をばたつかせた。
「ち、違うのっ、そんなこと!」
「そそそそうだよ、サイさん! ボクとフーは家の決まりで付き合っちゃいけないって知ってるでしょ!? もうっ!」
「そんな決まりあったのか……」
「人間接待の権力が独裁的にならないために、流清家と風中家の二家を設けているのだからね。二つの家が交わることがあってはならないんだよ」
「分かってて言ったのかよ……」
 サイはポーカーフェイスでお茶をすすった。アワとフーはようやく落ち着いたが、毛はまだ逆立ったままだ。
 事情を察して皆まで言わずにその話題を終えた氷架璃と芽華実が引き続き考える中、雷奈がポンと手をたたいた。
「あ……ちょっといいこと思いついたかも」
「本当かい。すぐに実行できそうかい?」
「うん、まかせて」
「よし、では少し早いが、彼らをワープフープまで迎えに行ってこよう」

***

「ねえ、アワ。ミンリって、なして耳が長かと?」
「ああ、あれは星猫だからだよ。確か遺伝子の関係だったと思うけど、星猫は思春期ごろから主体時の耳が長くなるんだ。希兵隊の霊那も猫姿の時は耳が長いよ。リンも星猫だけど、彼女はまだ幼いから、耳は三角のままなんだ」
 そんな話をして待っていると、サイがワープフープから戻ってきた。後ろからついてくるのは、半年前と変わらない姿のミンリとケイだ。雷奈がお茶をついでいる間に、彼らはサイと並ぶようにテーブルの前に座った。
「お茶、どうぞ」
「ありがとうございます。あの、前は自己紹介もせずにすみません。私は玉城たまきミンリと申します。見ての通り、星猫です。今はサイ師匠の下で修業をしております」
 長い折れ耳の白猫は、そう言って頭を下げた。気弱そうな目元に比例するように、声も細い。少し緊張しているようだ。
 今度は、隣に座る薄茶の猫が、眼鏡を押し上げて口を開いた。
「僕は朽木くちきケイ。草猫だ。僕もサイ師匠の下で調薬を学んでいる。どうぞよろしく」
 クールな面持ちで小さく会釈するケイは、落ち着いた雰囲気もあって怜悧な印象だ。
 二人の自己紹介が終わると、今度は雷奈たちが名乗る番だ。順番に挨拶をし終わると、
「今日は君たちのために人間と話す機会を設けたんだ。いろんなことを聞くといい」
「はい、師匠!」
 サイが雷奈に目で合図した。瞬きで応じると、雷奈は二人に話しかける。
「突然やけど、二人は人間界について詳しかと?」
「いえ、それが全然知らなくて……」
「僕もだ」
「そっか。私たちは中学生やけん、学校の話をすると、朝は出席とって、午前中は四コマ授業があって……」
「それはフィライン・エデンの普通科と同じだな」
「昼休みはご飯べるんやけど、最近は流行りのゲームで盛り上がっとーとよ」
「ゲーム? どんなゲームですか?」
 雷奈の薄茶の瞳がいたずらっぽく光った。
「名付けて、照れ隠しゲーム! ルールは簡単、向かい合って座った二人が相手に質問したり、その答えにコメントしたりしていく中で、相手を照れさせたら勝ち! 照れたら負け!」
 ありもしない流行りとやらをさらりと虚言する雷奈に、氷架璃と芽華実は心の中で叫ぶ。
(な……なんじゃそりゃぁぁぁ!)
 しかし、ミンリとケイは興味津々のようだ。こころもち身を前に乗り出して関心を示す。
「人間界ではそんなものが流行っているんですね!」
「例えばどんな質問をするんだ?」
「うーん、『ご趣味は?』とか、『休日は何をしているの?』とか……」
(いや、お見合いじゃないかぁぁぁ!)
 スイッチが壊れたかのように口を開けっ放しの氷架璃と芽華実を置き去りに、雷奈は話を進めていく。
「せっかくやけん、体験してみる? 二人は慣れた仲だろうし」
「ええっ、照れさせるなんて……なんだか恥ずかしいわ……」
「ミンリ、何事も経験さ。人間界の文化を学ぶいいチャンスだ」
「し、師匠が言うなら、やってみます!」
 ケイは黙ってうなずくだけだが、明らかに眼鏡を押し上げる回数が四割増しである。
「それじゃあ、セッティングするけん、ちょっと待ってねー」
「あ、手伝いますっ」
「僕も」
 テーブルを動かし始めた雷奈たちを眺めながら、サイがささやいた。
「二人は、なかなかお互いをどう評価しているか口にしないからね。ゲームという名目でそれを言い合えたらいい機会だ。フフフ」
「あんた、なんか楽しんでないか? もうちょっと恋心は丁重に扱おうや」
「想いをくすぶらせるから悪いのさ。好きなら好きと単刀直入に言えばいい」
「それができないってのがわからないのか?」
「ボクはできたさ」
「あんたはでき……は? え!?」
 目をまん丸くしてサイを見下ろす。彼は生気のない目でふふんと笑って、
「おかげで三年目だ」
「ウソだろぉぉ!?」
「どうしたんですか?」
「ななっ、何でもないぞ!?」
 振り返ったミンリに意味不明なボディランゲージで答える氷架璃。ちらりと視線をよこした雷奈には、サイを指さしながら逆の手で小指を立てるというジェスチャーで伝える。雷奈は口元に手をやって、やや驚いた顔をした。
 さて、セッティングが終わり、雷奈の部屋にはお見合いの席……もといゲーム場が設けられた。雷奈の部屋はふすまで二画に仕切られるようになっており、荷物や出入口のない方にテーブルを移動させてふすまを閉めることで、余計なものを排除した、臨場感のある会場ができあがった。
 今、上座にミンリ、下座にケイが座り、ギャラリーはふすま側に並んで着座している。
「それじゃ、自由に始めてみてー」
 雷奈の無茶ぶりにもじもじしながら、ミンリは声を絞り出した。
「え、えっと……ミンリです……」
「ケ、ケイだ」
「頼んでもないのにマジでお見合いっぽくなってるな」
 名乗ったはいいが、二人とも話題がすぐには見つからず、視線をあっちへクロール、こっちへバタフライと泳がせている。
 やがて、
「ごっ、ご趣味はっ」
「休日は何を……」
 二人同時に声を出し、二人同時に「どうぞ」と譲る。さらにシンクロして「いえいえ」と手を振る。
「なにこれ、かわいい……」
 芽華実が思わず口元を隠した。
 たっぷり遠慮しあってから、ミンリが先制回答権を譲り受けた。
「休日は……手芸とかしてます。縫うより編む方が得意なんだけど」
「そうか。僕の趣味は読書だ。小説なんかも読む」
「そ、そうなの? 難しい本かと思った。私も小説は好きよ」
「そうだったのか。……半年間同じところで修行しているのに、こうしてみるとあまりお互いのことを知らなかったな」
 アワが「あれ、いい感じ?」と手に力を入れる。しかし、二人は顔を見合わせて笑った瞬間、何かを意識してしまったのか、ボンッと湯気を立てて赤面した――猫の姿では人間のようには紅潮しないが、そのように見えた。
 途端にぎこちなくなる二人。
「アワ、暗転フラグ立てるのやめなさい」
「ごめん」
 さっきまでのスムーズさがなくなり、二人はどきまぎそわそわし始める。目は眼振かと思うほどあちこちに揺れ動いていた。
「あ、あれは何かしら」
「あ、あれはボールペンだ」
「あれもボールペンかしら」
「いいや、あれはシャーペンだ」
「何の会話!? 中学英語テキストの例文じゃないんだから!」
「す、好きな食べ物はなんだい?」
「わ、私の好きな食べ物は、カップラーメンです」
「もし僕がそれをすでに知っていたならば、僕は今日の昼食にカップラーメンを二つ持ってきたのに」
「仮定法過去を使ってもしょうがないんだよ! 高校英語にグレードアップしたって意味ないだろ!?」
 それからもギクシャクが治る気配はなく、会話は平行線が続いた。
「おい、サイ、どうすんだよ、これ」
「……」
「サイ?」
「目を開けたまま寝てるみたいだよ、氷架璃」
「依頼人んん!」
 その尻尾をわしづかみにしてやろうかという衝動をどうにかこらえる。
「氷架璃ー、お腹空いてきたばい」
「あんたはあんたでややこしいな! 私が持ってきたお菓子があるから、それ先に食べときな!」
「ありがとう。どこにあると?」
「ふすまの向こうの部屋に、白い紙袋が置いてある。二つあると思うけど、丸の中に『ひ』って書いてある方が私のだ」
「マルヒマークの方ったいね。はいはーい」
 雷奈はふすまを開けて元の部屋に戻ると、似た紙袋が二つ並んでいるのを認めた。左側の紙袋を手に取って、そこに手書きの印を見つける。
「なしてマルヒマーク? ま、いっか。いただきまーす」
 丁寧に紙包みを開けると、中から四角い缶が出てきた。ふたを開けて、顔を見せたバターサンドのような洋菓子に喉を鳴らす。
 透明な個包装を破って、雷奈は一口に頬張った。しっとりした歯触りを感じながら咀嚼すると、芳醇な香りが鼻を抜ける。レーズンを噛んだ時に口に広がる程よい酸味がアクセントだ。
「おいひい……」
 数を数えてみると、一人一つずつにしかならなさそうだ。しかし、紙袋の中にはもう一つ包みが入っている。ならば、そちらは我慢して、このサンドをもう一ついただこうか。
 どこかしびれる頭でそう考えて、雷奈は追加分を開封して口に入れた。やはり最初の一口にはかなわない感動だが、この濃厚な甘味とちょっぴり刺激的な香りがクセになる。
 食べ終え、一息ついた雷奈は、ふと、無意識に手で顔をあおいでいることに気づいた。今は十一月も下旬だ。暑いはずなどないのに。
(ばってん、なんか暑か……ぼーっとするほどに。暖房が効きすぎ? ちょっと外に出てみよう……)
 障子を開けて部屋から出てみる。だが、それでも火照るような感覚は治まらない。雷奈はゆっくりと歩き出した。
(一度杜に入ってみようかな。あそこならきっと涼しいし。そうだ、メールだけしていこ……)
 まるで前に進むだけのような単調な思考の末、雷奈はポケットからスマホを取り出しながら、ふらつく足取りで神社の杜へと向かった。
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