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2.覚醒編
8黒靴下盗難事件 前編
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「うーん……」
眉間にしわ、胸の前で腕組み。昼休みの屋上で、雷奈は箸をくわえたまま考え込んでいた。
「なしてこうなったとかね……」
「雷奈、本当に心当たりないの?」
「なかねー……普通にいつも通り過ごしとったね……」
今日も仲良く一緒に昼食をとる、雷奈と氷架璃と芽華実、そしてアワとフーの五人組。彼女らの髪はぐっしょりと濡れており、表情もやや疲れ気味だ。それもそのはず、六月も半ばということで、今週頭から体育はプール授業となったのだ。
三時間目の体育が終わり、プールから上がって、制服に着替えなおそうとして――気づいたのだ。
「ニーハイ……どこにいったとかね……」
今、雷奈は裸足にローファーをはいている。正座を崩したような座り方の雷奈の足は、いつもは黒のニーハイでおおわれているところ、今はその白い肌を惜しげもなくさらしていた。
プール授業の後から、雷奈のニーハイが行方不明になっているのだ。
脱いだ制服と一緒に置いていたはずなのにどこかへいってしまったようで、仕方なく四時間目は裸足で過ごし、昼休みが始まってすぐに無人の更衣室を再訪してみたのだが、それらしいものは見つからず。
「ちょっとこれまでの行動を思い返してみなよ。そしたら思い出すかもよ」
「そっか。私の行動と言ったら……」
なくしものを見つけるには、とった行動をなぞるのが効果的だ。そのセオリーに沿った氷架璃の提案に、雷奈は中空を見つめて追憶した。
「いつものように朝起きて……」
「そこから始めるのかよ」
「いつものようにご飯五杯食べてー……」
「相変わらずだな」
「いつものように身長ば測ってー……」
「え、いつもやってんのか!? 伸びてないだろ、どうせ!?」
「……」
「氷架璃、失言だよ」
「すまん」
雷奈が肩を落としたのを見て、アワがたしなめた。
氷架璃たちとともに登校し、学校に到着した雷奈は、確かにニーハイをはいたまま教室での授業を受け、三時間目が始まるときに更衣室へ向かったのだ。
「その後、更衣室でみんなと着替えてー……」
「そうね」
「芽華実の水着のお尻のとこがよれててー……」
「は、早く言ってよ!」
「授業中プールの底に足がつかなくて、溺れかけたとこば氷架璃に助けられてー……」
「大丈夫!? そっか、身長が……」
「……」
「芽華実、失言よ」
「ごめん」
雷奈がうなだれたのを見て、フーが咎めた。
「やっぱりプールの直前まではいてて、戻ってきたらなくなっとったね……誰かのバッグに紛れ込んだとか?」
「でも、一応私、友達に聞いて回ったけどね。雷奈のニーハイ知らないかって。みんなバッグの中見てくれたけど、なかったし。まさか白昼堂々下着泥棒ってことも……」
考えを巡らせるように視線を宙に滑らせ、ふと氷架璃はアワと目が合った。じっと見つめる氷架璃に、アワが「何?」と少し笑いかける。
「アワ、あんた魔が差したりしてないでしょうね。猫の姿になれるからって」
「ちょっと待って、どういう容疑!? ボクそんなに信用されてないの!?」
「そうよ! アワが主体で女子更衣室に忍び込んでニーハイをとるなんて、そんなことするわけないじゃない!」
「氷架璃でさえ明言しなかったのに、そんな言いにくいことを暴かないで、フー!」
「冗談だよ、ったく」
ひらひらと手を振って、氷架璃。芽華実は心配そうに雷奈のむき出しの足を見つめる。
「でも、このままじゃ足が寒いでしょ? 購買部に靴下売ってなかったかしら」
「あー、あったね、そういえば。買いに行く? 雷奈」
「そやねー」
ちょうど弁当箱を空にしたところとあって、一同は立ち上がった。
***
一階の購買部には、筆記用具やノートを始めとした学業のための道具だけでなく、靴類や体操服など学園生活を送るうえで必要な物品もそろっている。制服も、注文から数日かかるが購入できる。靴下は、ハイソックスとクルーソックスしかなかったが、販売されていた。
「どっちにするの? 雷奈」
「うーん、やっぱり長いほうがよかけん、ハイソックスかなー。白と黒があるけど、いつも通り黒で……」
「あ、クロだ」
陳列棚の黒ハイソックスに手を伸ばしかけた雷奈の横で、窓際の氷架璃がつぶやいた。
「うん、黒のハイソックス……」
「いや、違うって。あれ、クロじゃね?」
氷架璃が指さす窓の外、確かに人間の膝丈ほどの黒い影が、トコトコと歩いていた。しかし、猫のような三角耳ではない。先が少し折れた、長い耳をしていた。
「なんば言っとーとか、クロはあんなウサ耳やなか」
「確かに耳は長いわね」
「あれは黒ウサギっちゃろ」
「そっか、ウサ耳か」
「ええ、ウサ耳……」
「……いや、ニーハイじゃない、あれ!?」
アワの指摘は正解、黒ウサギの正体は耳に黒のニーハイをかぶせたクロだった。クロの体色にニーハイの黒が同化して、ウサギの長い耳のように見えたのだ。
陳列棚から手を引っ込めた雷奈を筆頭に、全員購買部を飛び出してクロのほうへ突進する。
「ボクがツッコまなかったらウサ耳で片付いてたわけ!?」
「いや、私はツッコミ待ちだったから、あんたがサボったら仕方なく乗りツッコミするつもりだった」
「サボ……って、もはやツッコミはボクの義務なの!?」
「わ、私は氷架璃がそう言うからそうなんだなーと……」
「優柔不断だね!?」
「コラァ、アワ! 芽華実の悪口言ったな!?」
「痛い痛い!」
かしましく言い合いながら近づいてくる雷奈たちにクロが気付かないはずもなく、彼女らの姿を認めると、一目散に逃げだした。
「学校の中にまで現れるなんて……。ほかの人には見えないといっても、危害を加えるかもしれないし、迷惑だよ!」
「実際迷惑こうむっとるしね! ニーハイとったのはクロやったとね!」
「うん? ってことは、あいつ女子更衣室に入ったのか!」
「そういうことになるわね……」
「変態め! フー、女子を代表して風術でぶっ飛ばせ!」
「えっ、ふっ飛ばしちゃったらニーハイが……」
軽口をたたきながらも、雷奈たちが優勢、クロは学校の敷地の端へと追い詰められていく。目先のフェンスで行き止まりだ。
「よし、逃げ場はなかよ! おとなしくお縄に……!?」
しかし、フェンスを行き止まりと見積もったのが甘かった。網状に編まれた針金フェンスに向かって大ジャンプしたクロは、一度網目に手をひっかけ、もう一段の蹴り足で一気にフェンスの上に登ってしまった。
「ちょ、ちょっと、なんばしよっと!?」
「やばい、学校の外に逃げるぞ!」
「ケケケ」
自分のお尻を叩くようなジェスチャーをして、クロはフェンスの上から敷地の外へ飛び降りようとした。その時、
「行かせないわよ!」
フーが大跳躍した。身長の倍ほど飛び上がると、フェンスの上についた手を軸にして体をひねり、クロより早く外へ降り立った。今、クロがフェンスを下りれば、フーが確実に捕まえるだろう。
「さあ、もうこっちへは来られないわよ! アワ!」
「オッケー!」
不意を突き、アワがフー同様のジャンプでクロにとびかかる。しかし、その小さな体はすんでのところでアワの手をすり抜け、舞台を校内に戻して再び逃走劇を始めた。標的を逃したアワは、伸ばした手をフェンスにかけてぶら下がる。
「アワ、惜しいっ」
「あーもう! とりあえず、フー、戻ってき……」
「コラアァ! 何をしとるか、そこっ!」
アワの言葉にかぶさるように、怒号が響いた。見ると、生活指導主任の教員がやってくるところだ。アワとフーは顔をひきつらせた。間の悪いことに、フーはフェンスの向こうにいて、アワはフェンスに上りかけているような状態。これを見逃す生指主任ではない。
「フェンスに上って、あまつさえ学校の外に出るとはどういう了見だ! 生活指導室に来い!」
学校の風紀という鎖に縛られている間にも、クロは遠ざかっていく。ここで足止めを食らうわけにはいかない。
「先生」
「なんだ、三日月」
「私は二人を止めようとしました。二人が言うこと聞かんかっただけです。やけん、私は行ってよかですね。失礼します」
「お、おい、ちょっと……!」
「先生、私も彼女に同じです。ではお疲れさんです」
「おい、水晶まで!」
目にもとまらぬ速さでお辞儀をして走り去る雷奈、軽い調子で敬礼してその後を追う氷架璃。生活指導主任が咎める暇すら与えない。残りの芽華実は、
「え、えっと……!」
「美楓、お前にはきちんと話を……」
「す、すみません~っ!」
やはり便乗した。主任の声に振り向くことなく、遠ざかっていく。主任は舌打ちした。
「仕方ないな……。まあいい、現行犯の流清と風中! こっちへ来い!」
「氷架璃の卑怯者ぉぉ!」
「芽華実の薄情者ーっ!」
「雷奈の裏切り者ぉぉーっ!」
眉間にしわ、胸の前で腕組み。昼休みの屋上で、雷奈は箸をくわえたまま考え込んでいた。
「なしてこうなったとかね……」
「雷奈、本当に心当たりないの?」
「なかねー……普通にいつも通り過ごしとったね……」
今日も仲良く一緒に昼食をとる、雷奈と氷架璃と芽華実、そしてアワとフーの五人組。彼女らの髪はぐっしょりと濡れており、表情もやや疲れ気味だ。それもそのはず、六月も半ばということで、今週頭から体育はプール授業となったのだ。
三時間目の体育が終わり、プールから上がって、制服に着替えなおそうとして――気づいたのだ。
「ニーハイ……どこにいったとかね……」
今、雷奈は裸足にローファーをはいている。正座を崩したような座り方の雷奈の足は、いつもは黒のニーハイでおおわれているところ、今はその白い肌を惜しげもなくさらしていた。
プール授業の後から、雷奈のニーハイが行方不明になっているのだ。
脱いだ制服と一緒に置いていたはずなのにどこかへいってしまったようで、仕方なく四時間目は裸足で過ごし、昼休みが始まってすぐに無人の更衣室を再訪してみたのだが、それらしいものは見つからず。
「ちょっとこれまでの行動を思い返してみなよ。そしたら思い出すかもよ」
「そっか。私の行動と言ったら……」
なくしものを見つけるには、とった行動をなぞるのが効果的だ。そのセオリーに沿った氷架璃の提案に、雷奈は中空を見つめて追憶した。
「いつものように朝起きて……」
「そこから始めるのかよ」
「いつものようにご飯五杯食べてー……」
「相変わらずだな」
「いつものように身長ば測ってー……」
「え、いつもやってんのか!? 伸びてないだろ、どうせ!?」
「……」
「氷架璃、失言だよ」
「すまん」
雷奈が肩を落としたのを見て、アワがたしなめた。
氷架璃たちとともに登校し、学校に到着した雷奈は、確かにニーハイをはいたまま教室での授業を受け、三時間目が始まるときに更衣室へ向かったのだ。
「その後、更衣室でみんなと着替えてー……」
「そうね」
「芽華実の水着のお尻のとこがよれててー……」
「は、早く言ってよ!」
「授業中プールの底に足がつかなくて、溺れかけたとこば氷架璃に助けられてー……」
「大丈夫!? そっか、身長が……」
「……」
「芽華実、失言よ」
「ごめん」
雷奈がうなだれたのを見て、フーが咎めた。
「やっぱりプールの直前まではいてて、戻ってきたらなくなっとったね……誰かのバッグに紛れ込んだとか?」
「でも、一応私、友達に聞いて回ったけどね。雷奈のニーハイ知らないかって。みんなバッグの中見てくれたけど、なかったし。まさか白昼堂々下着泥棒ってことも……」
考えを巡らせるように視線を宙に滑らせ、ふと氷架璃はアワと目が合った。じっと見つめる氷架璃に、アワが「何?」と少し笑いかける。
「アワ、あんた魔が差したりしてないでしょうね。猫の姿になれるからって」
「ちょっと待って、どういう容疑!? ボクそんなに信用されてないの!?」
「そうよ! アワが主体で女子更衣室に忍び込んでニーハイをとるなんて、そんなことするわけないじゃない!」
「氷架璃でさえ明言しなかったのに、そんな言いにくいことを暴かないで、フー!」
「冗談だよ、ったく」
ひらひらと手を振って、氷架璃。芽華実は心配そうに雷奈のむき出しの足を見つめる。
「でも、このままじゃ足が寒いでしょ? 購買部に靴下売ってなかったかしら」
「あー、あったね、そういえば。買いに行く? 雷奈」
「そやねー」
ちょうど弁当箱を空にしたところとあって、一同は立ち上がった。
***
一階の購買部には、筆記用具やノートを始めとした学業のための道具だけでなく、靴類や体操服など学園生活を送るうえで必要な物品もそろっている。制服も、注文から数日かかるが購入できる。靴下は、ハイソックスとクルーソックスしかなかったが、販売されていた。
「どっちにするの? 雷奈」
「うーん、やっぱり長いほうがよかけん、ハイソックスかなー。白と黒があるけど、いつも通り黒で……」
「あ、クロだ」
陳列棚の黒ハイソックスに手を伸ばしかけた雷奈の横で、窓際の氷架璃がつぶやいた。
「うん、黒のハイソックス……」
「いや、違うって。あれ、クロじゃね?」
氷架璃が指さす窓の外、確かに人間の膝丈ほどの黒い影が、トコトコと歩いていた。しかし、猫のような三角耳ではない。先が少し折れた、長い耳をしていた。
「なんば言っとーとか、クロはあんなウサ耳やなか」
「確かに耳は長いわね」
「あれは黒ウサギっちゃろ」
「そっか、ウサ耳か」
「ええ、ウサ耳……」
「……いや、ニーハイじゃない、あれ!?」
アワの指摘は正解、黒ウサギの正体は耳に黒のニーハイをかぶせたクロだった。クロの体色にニーハイの黒が同化して、ウサギの長い耳のように見えたのだ。
陳列棚から手を引っ込めた雷奈を筆頭に、全員購買部を飛び出してクロのほうへ突進する。
「ボクがツッコまなかったらウサ耳で片付いてたわけ!?」
「いや、私はツッコミ待ちだったから、あんたがサボったら仕方なく乗りツッコミするつもりだった」
「サボ……って、もはやツッコミはボクの義務なの!?」
「わ、私は氷架璃がそう言うからそうなんだなーと……」
「優柔不断だね!?」
「コラァ、アワ! 芽華実の悪口言ったな!?」
「痛い痛い!」
かしましく言い合いながら近づいてくる雷奈たちにクロが気付かないはずもなく、彼女らの姿を認めると、一目散に逃げだした。
「学校の中にまで現れるなんて……。ほかの人には見えないといっても、危害を加えるかもしれないし、迷惑だよ!」
「実際迷惑こうむっとるしね! ニーハイとったのはクロやったとね!」
「うん? ってことは、あいつ女子更衣室に入ったのか!」
「そういうことになるわね……」
「変態め! フー、女子を代表して風術でぶっ飛ばせ!」
「えっ、ふっ飛ばしちゃったらニーハイが……」
軽口をたたきながらも、雷奈たちが優勢、クロは学校の敷地の端へと追い詰められていく。目先のフェンスで行き止まりだ。
「よし、逃げ場はなかよ! おとなしくお縄に……!?」
しかし、フェンスを行き止まりと見積もったのが甘かった。網状に編まれた針金フェンスに向かって大ジャンプしたクロは、一度網目に手をひっかけ、もう一段の蹴り足で一気にフェンスの上に登ってしまった。
「ちょ、ちょっと、なんばしよっと!?」
「やばい、学校の外に逃げるぞ!」
「ケケケ」
自分のお尻を叩くようなジェスチャーをして、クロはフェンスの上から敷地の外へ飛び降りようとした。その時、
「行かせないわよ!」
フーが大跳躍した。身長の倍ほど飛び上がると、フェンスの上についた手を軸にして体をひねり、クロより早く外へ降り立った。今、クロがフェンスを下りれば、フーが確実に捕まえるだろう。
「さあ、もうこっちへは来られないわよ! アワ!」
「オッケー!」
不意を突き、アワがフー同様のジャンプでクロにとびかかる。しかし、その小さな体はすんでのところでアワの手をすり抜け、舞台を校内に戻して再び逃走劇を始めた。標的を逃したアワは、伸ばした手をフェンスにかけてぶら下がる。
「アワ、惜しいっ」
「あーもう! とりあえず、フー、戻ってき……」
「コラアァ! 何をしとるか、そこっ!」
アワの言葉にかぶさるように、怒号が響いた。見ると、生活指導主任の教員がやってくるところだ。アワとフーは顔をひきつらせた。間の悪いことに、フーはフェンスの向こうにいて、アワはフェンスに上りかけているような状態。これを見逃す生指主任ではない。
「フェンスに上って、あまつさえ学校の外に出るとはどういう了見だ! 生活指導室に来い!」
学校の風紀という鎖に縛られている間にも、クロは遠ざかっていく。ここで足止めを食らうわけにはいかない。
「先生」
「なんだ、三日月」
「私は二人を止めようとしました。二人が言うこと聞かんかっただけです。やけん、私は行ってよかですね。失礼します」
「お、おい、ちょっと……!」
「先生、私も彼女に同じです。ではお疲れさんです」
「おい、水晶まで!」
目にもとまらぬ速さでお辞儀をして走り去る雷奈、軽い調子で敬礼してその後を追う氷架璃。生活指導主任が咎める暇すら与えない。残りの芽華実は、
「え、えっと……!」
「美楓、お前にはきちんと話を……」
「す、すみません~っ!」
やはり便乗した。主任の声に振り向くことなく、遠ざかっていく。主任は舌打ちした。
「仕方ないな……。まあいい、現行犯の流清と風中! こっちへ来い!」
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