99 / 108
10.三日月の真相編
49三日月の頃より待ちし ⑨
しおりを挟む
***
頼もしい雄たけびを聞きながら、雷奈は何度目ともわからず斬りかかる。今度こそ届く、と思った時には鋼の手で受け止められていて、毎度のことながら、意外な反射神経のよさに驚く。キャッチボールもできなかったくせに、戦闘能力は一人前にあるというのは、さすがはフィライン・エデンの出といったところか。
相変わらず、ガオンに雷奈を傷つける意思はないようで、反撃はいつも彼女の得物を狙ったものだった。鉄の塊で叩き折ろうとしたり、刀身を丸ごと凍り付かせようとしたり。いずれも危うく難を逃れたが、油断は禁物だ。今は術らしい術は使わず、カウンターで雷奈の手をとらえようとしたり、バランスを崩させようとしたりしているが、いわばルシルの「東の三」の解除のように、唐突な術の使用を企んでいるのかもしれない。希兵隊との戦いで血まみれになっているガオンだが、この期に及んで猫術は健在なのだから予断を許さない。
いったん遠間に退き、雷奈は息を整えた。さしもの彼女も、先の大雷撃は体力を消費したのだ。
それも見抜いているのだろう。ガオンは、今は埋め立てられた雪解けの池を一瞥した。
「まさか、ああ来るとはな。あの口達者に気を取られて、雪の融解への注意が欠如していたか」
悔しそうな気配は微塵も感じないが、雷奈を止めようとしなかった以上、本当に気づいていなかったのだろう。氷架璃の口八丁も侮れない。
だが、そんな小細工が次も通用するとは限らない。あれは最後の奇跡だったのかもしれない。相手はあの怜悧な父だ。回りくどいことはせず、力で押し切るのが近道かもしれない。
手の内を意識し、中段に構えなおす。気剣体の一致を怠る剣道経験者ではない。気概は十分だ。
「ところで、お前」
そんな雷奈を怪訝そうに見て、ガオンは問うた。
「――なぜ笑っている?」
「そりゃ、笑うっちゃろ」
にやり、雷奈は笑みを濃くした。こんな油断も隙もない状況なのに、意思に関係なく喜色があらわになる。
気を高揚させ、闘志を燃やし、体に熱い力を巡らせた、あの言葉を思い出しながら、雷奈は馳せた。
――みんな得意不得意が違うから平等なんだ! 猫力の強さ一つだけで決まるわけでも、水泳やピアノの腕前一つで決まるわけでもない世界だから! だから私たちは肩を並べられるんだよ!
誰にだって、得手不得手はある。きっと、何かが得意な人は、その分と同じだけ何かが不得意で、何かが不得意な分と同じだけ、何かが得意なのだ。そして、何かが得意な人の数と同じだけ、苦手な人がいて、何かが苦手な人の数と同じだけ、得意な人がいる。人の中で、人の間で、ならしてしまえば結局は平らになるようになっているのだろう。
けれど、雷奈たちが住む人間界に、圧巻の猫力の強さを長所とする者は他にいない。極めて例外的で、同時に彼女らにとって特別な意味を持つ長所だ。水泳やピアノなどと並べられる代物ではない。頭一つ分出るような異質で、ややもすれば誰かの心に劣等を生む異端。
なのに、あの快活な友人は、そんな点は些末とばかりに、無造作につかんでは他の「普通」の隣に並べてしまう。そして細大も軽重も関係なく混ぜこぜにして、ならして、杓子も定規も使わず「よし、同じくらいだろ」と笑う。
叫んだのは氷架璃でも、きっと芽華実も同じ心の内だ。普通の人間でないなど関係ない。神殺しの娘などかかずらわない。目分量で「私らと同じだよな」と言う氷架璃の隣で、いつものように微笑んでうなずくのが目に浮かぶ。
(そんな二人だから、氷の中の私を見て、助けに来てくれた)
足を狙って切り上げ、軽快な身のこなしでかわすガオンを追撃。後ろでは、言霊とともに氷架璃の得意がストロボのように明滅する。
(そんな二人だから、私はこうして背中を預けて戦える)
腕をつかまれ、振り回すように突き飛ばされる。すぐさま体勢を整え、駆け抜ける勢いで刀を振りぬく。鋼と化した手にはじかれるも、体をねじって引き技の面で、逃げ遅れた肩口を浅く削ぐ。
(そんな二人だから……大好き。ずっと、一緒にいたい)
剣先の数センチについた血液を、足元の雪でそそいで、構えなおす。刀身を後ろに回す、脇構え。現代剣道にはない構えだが、リーチを隠すのに最適な形だ。
その背中に、氷架璃の詠唱が届く。
「極彩色の帰納、白色の来訪、余熱の対話と触発の刻限、恣意の半夜に真価を語り明かせ!」
朝日のようなまばゆさと温かさを背に、雷奈は腰を落とした。一気に間合いを詰めたら、ギリギリ刃が届く距離で水平に斬る。そのビジョンを鮮明に浮かべて、氷架璃の言霊が術を完成させると同時に地を蹴る。
「煌めけ――」
――しかし、その突貫は叶わぬものとなった。
「氷架璃ぃっ!」
「……え?」
途絶えた言霊、芽華実の悲鳴。
頭からつま先までまとっていた集中力が、ふっと空に消える。拍子抜けした声とともに振り返った雷奈は、目に飛び込んだ赤に凍り付いた。
「氷架璃!?」
流れるほどの血が、氷架璃の右のすねからあふれ出していた。横座りにへたりこんだ彼女は、傷口を押さえながら呆然としている。痛みより先に驚愕に支配されたのだろう。目を見開いたまま、声も出さない。右手の指が、爪との境界線もわからないほど、真っ赤に染まっている。
五メートルほど先から、徐々に氷架璃へと近づいていくダークは、炎属性のはずだ。なぜ、大きく切られたような裂傷が生まれたのか。
一秒後には、雷奈の疑問は解けた。雷奈とガオンがいる場所から、氷架璃たちを挟んで向こう側に、もう一体の新たなダークが出現していた。
無論、自然発生ではない。雷奈とやりあっている間に、片手間に――。
「どうりでしばらく術も使わんとおとなしいと思ったら……!」
歯噛みしてにらんでも、冷徹な瞳には響かない。無駄はやめ、雷奈は氷架璃に駆け寄ろうとした。だが、動転が災いしてか、後ろから伸びてきた撓葛にまんまと足を引っかけられ、無様に転倒する。
「うぐ……!」
顔面から雪にダイブし、殴打の痛みか刺すような冷感かもわからない刺激にうめいた。刀を右手から離さないまま、とにかく顔を上げ、ぷはっと雪を吹いて呼吸を取り戻す。ぐいっと目元をぬぐって視界が開けると、芽華実がこけつまろびつ氷架璃に駆け寄ろうとするところだった。
だが、その足も突然止まる。芽華実の顔に恐懼が浮かんだ。
同じ顔で、氷架璃は、もうすぐそこまで来ていた炎のダークを見上げていた。正確には、ダークの炎を凝視していた。開いた口元で渦巻く灼熱の塊を。玉も石も、善人も悪人も、等しく灰に帰す無慈悲な業火を。
「ひ……かりっ!」
喉を引きつらせ、震えながらも、芽華実は再び足を踏み出した。彼我の距離は約十メートル。到着が間に合ったとしても、氷架璃を連れて逃げる前に、芽華実も消し炭になる。そんな計算なしにも、本能が身をすくませる紅蓮を前にしてなお、大切な友を救おうと手を伸ばす芽華実に、氷架璃が痛みをこらえて叫んだ。
「来るなッ!」
鋭い声にひるんだ芽華実が、再び足を止めた。けれど、目にいっぱいの涙をためた芽華実は、いや、いやと激しく首を横に振りながら、力と勇気を振り絞って前に進もうとした。
その先で、揺らめきながらかさを増していた炎が、一瞬静かになった。氷架璃も、芽華実も、起き上がったばかりの雷奈も、直感的に察した。
嵐の前の静けさ。今に、業火は放たれる。
「いやっ……氷架璃ぃっ……!」
「氷架璃ッ!」
芽華実が出る。雷奈も立ち上がる。けれど、弾趾も使えない彼女らに、一瞬で氷架璃のもとへ行き、一瞬で退避する術などない。もしダークに言語能力があったなら、「バカめ、間に合わないぞ」と嘲笑していたに違いない。
氷架璃の口からほとばしった、空を貫くような絶叫が、曇天に突き当たって響き渡った。
頼もしい雄たけびを聞きながら、雷奈は何度目ともわからず斬りかかる。今度こそ届く、と思った時には鋼の手で受け止められていて、毎度のことながら、意外な反射神経のよさに驚く。キャッチボールもできなかったくせに、戦闘能力は一人前にあるというのは、さすがはフィライン・エデンの出といったところか。
相変わらず、ガオンに雷奈を傷つける意思はないようで、反撃はいつも彼女の得物を狙ったものだった。鉄の塊で叩き折ろうとしたり、刀身を丸ごと凍り付かせようとしたり。いずれも危うく難を逃れたが、油断は禁物だ。今は術らしい術は使わず、カウンターで雷奈の手をとらえようとしたり、バランスを崩させようとしたりしているが、いわばルシルの「東の三」の解除のように、唐突な術の使用を企んでいるのかもしれない。希兵隊との戦いで血まみれになっているガオンだが、この期に及んで猫術は健在なのだから予断を許さない。
いったん遠間に退き、雷奈は息を整えた。さしもの彼女も、先の大雷撃は体力を消費したのだ。
それも見抜いているのだろう。ガオンは、今は埋め立てられた雪解けの池を一瞥した。
「まさか、ああ来るとはな。あの口達者に気を取られて、雪の融解への注意が欠如していたか」
悔しそうな気配は微塵も感じないが、雷奈を止めようとしなかった以上、本当に気づいていなかったのだろう。氷架璃の口八丁も侮れない。
だが、そんな小細工が次も通用するとは限らない。あれは最後の奇跡だったのかもしれない。相手はあの怜悧な父だ。回りくどいことはせず、力で押し切るのが近道かもしれない。
手の内を意識し、中段に構えなおす。気剣体の一致を怠る剣道経験者ではない。気概は十分だ。
「ところで、お前」
そんな雷奈を怪訝そうに見て、ガオンは問うた。
「――なぜ笑っている?」
「そりゃ、笑うっちゃろ」
にやり、雷奈は笑みを濃くした。こんな油断も隙もない状況なのに、意思に関係なく喜色があらわになる。
気を高揚させ、闘志を燃やし、体に熱い力を巡らせた、あの言葉を思い出しながら、雷奈は馳せた。
――みんな得意不得意が違うから平等なんだ! 猫力の強さ一つだけで決まるわけでも、水泳やピアノの腕前一つで決まるわけでもない世界だから! だから私たちは肩を並べられるんだよ!
誰にだって、得手不得手はある。きっと、何かが得意な人は、その分と同じだけ何かが不得意で、何かが不得意な分と同じだけ、何かが得意なのだ。そして、何かが得意な人の数と同じだけ、苦手な人がいて、何かが苦手な人の数と同じだけ、得意な人がいる。人の中で、人の間で、ならしてしまえば結局は平らになるようになっているのだろう。
けれど、雷奈たちが住む人間界に、圧巻の猫力の強さを長所とする者は他にいない。極めて例外的で、同時に彼女らにとって特別な意味を持つ長所だ。水泳やピアノなどと並べられる代物ではない。頭一つ分出るような異質で、ややもすれば誰かの心に劣等を生む異端。
なのに、あの快活な友人は、そんな点は些末とばかりに、無造作につかんでは他の「普通」の隣に並べてしまう。そして細大も軽重も関係なく混ぜこぜにして、ならして、杓子も定規も使わず「よし、同じくらいだろ」と笑う。
叫んだのは氷架璃でも、きっと芽華実も同じ心の内だ。普通の人間でないなど関係ない。神殺しの娘などかかずらわない。目分量で「私らと同じだよな」と言う氷架璃の隣で、いつものように微笑んでうなずくのが目に浮かぶ。
(そんな二人だから、氷の中の私を見て、助けに来てくれた)
足を狙って切り上げ、軽快な身のこなしでかわすガオンを追撃。後ろでは、言霊とともに氷架璃の得意がストロボのように明滅する。
(そんな二人だから、私はこうして背中を預けて戦える)
腕をつかまれ、振り回すように突き飛ばされる。すぐさま体勢を整え、駆け抜ける勢いで刀を振りぬく。鋼と化した手にはじかれるも、体をねじって引き技の面で、逃げ遅れた肩口を浅く削ぐ。
(そんな二人だから……大好き。ずっと、一緒にいたい)
剣先の数センチについた血液を、足元の雪でそそいで、構えなおす。刀身を後ろに回す、脇構え。現代剣道にはない構えだが、リーチを隠すのに最適な形だ。
その背中に、氷架璃の詠唱が届く。
「極彩色の帰納、白色の来訪、余熱の対話と触発の刻限、恣意の半夜に真価を語り明かせ!」
朝日のようなまばゆさと温かさを背に、雷奈は腰を落とした。一気に間合いを詰めたら、ギリギリ刃が届く距離で水平に斬る。そのビジョンを鮮明に浮かべて、氷架璃の言霊が術を完成させると同時に地を蹴る。
「煌めけ――」
――しかし、その突貫は叶わぬものとなった。
「氷架璃ぃっ!」
「……え?」
途絶えた言霊、芽華実の悲鳴。
頭からつま先までまとっていた集中力が、ふっと空に消える。拍子抜けした声とともに振り返った雷奈は、目に飛び込んだ赤に凍り付いた。
「氷架璃!?」
流れるほどの血が、氷架璃の右のすねからあふれ出していた。横座りにへたりこんだ彼女は、傷口を押さえながら呆然としている。痛みより先に驚愕に支配されたのだろう。目を見開いたまま、声も出さない。右手の指が、爪との境界線もわからないほど、真っ赤に染まっている。
五メートルほど先から、徐々に氷架璃へと近づいていくダークは、炎属性のはずだ。なぜ、大きく切られたような裂傷が生まれたのか。
一秒後には、雷奈の疑問は解けた。雷奈とガオンがいる場所から、氷架璃たちを挟んで向こう側に、もう一体の新たなダークが出現していた。
無論、自然発生ではない。雷奈とやりあっている間に、片手間に――。
「どうりでしばらく術も使わんとおとなしいと思ったら……!」
歯噛みしてにらんでも、冷徹な瞳には響かない。無駄はやめ、雷奈は氷架璃に駆け寄ろうとした。だが、動転が災いしてか、後ろから伸びてきた撓葛にまんまと足を引っかけられ、無様に転倒する。
「うぐ……!」
顔面から雪にダイブし、殴打の痛みか刺すような冷感かもわからない刺激にうめいた。刀を右手から離さないまま、とにかく顔を上げ、ぷはっと雪を吹いて呼吸を取り戻す。ぐいっと目元をぬぐって視界が開けると、芽華実がこけつまろびつ氷架璃に駆け寄ろうとするところだった。
だが、その足も突然止まる。芽華実の顔に恐懼が浮かんだ。
同じ顔で、氷架璃は、もうすぐそこまで来ていた炎のダークを見上げていた。正確には、ダークの炎を凝視していた。開いた口元で渦巻く灼熱の塊を。玉も石も、善人も悪人も、等しく灰に帰す無慈悲な業火を。
「ひ……かりっ!」
喉を引きつらせ、震えながらも、芽華実は再び足を踏み出した。彼我の距離は約十メートル。到着が間に合ったとしても、氷架璃を連れて逃げる前に、芽華実も消し炭になる。そんな計算なしにも、本能が身をすくませる紅蓮を前にしてなお、大切な友を救おうと手を伸ばす芽華実に、氷架璃が痛みをこらえて叫んだ。
「来るなッ!」
鋭い声にひるんだ芽華実が、再び足を止めた。けれど、目にいっぱいの涙をためた芽華実は、いや、いやと激しく首を横に振りながら、力と勇気を振り絞って前に進もうとした。
その先で、揺らめきながらかさを増していた炎が、一瞬静かになった。氷架璃も、芽華実も、起き上がったばかりの雷奈も、直感的に察した。
嵐の前の静けさ。今に、業火は放たれる。
「いやっ……氷架璃ぃっ……!」
「氷架璃ッ!」
芽華実が出る。雷奈も立ち上がる。けれど、弾趾も使えない彼女らに、一瞬で氷架璃のもとへ行き、一瞬で退避する術などない。もしダークに言語能力があったなら、「バカめ、間に合わないぞ」と嘲笑していたに違いない。
氷架璃の口からほとばしった、空を貫くような絶叫が、曇天に突き当たって響き渡った。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンで裏切られ切り捨てられたが、スキル【神眼】によってすべてを視ることが出来るようになった冒険者はざまぁする
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【第15回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作】
僕のスキル【神眼】は隠しアイテムや隠し通路、隠しトラップを見破る力がある。
そんな元奴隷の僕をレオナルドたちは冒険者仲間に迎え入れてくれた。
でもダンジョン内でピンチになった時、彼らは僕を追放した。
死に追いやられた僕は世界樹の精に出会い、【神眼】のスキルを極限まで高めてもらう。
そして三年の修行を経て、僕は世界最強へと至るのだった。
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
聖女適正ゼロの修道女は邪竜素材で大儲け~特殊スキルを利用して香水屋さんを始めてみました~
だるま
恋愛
代々聖女を輩出してきた聖ヴェロニカ修道院で暮らす新米修道女のステラは三つの特殊スキル保持者。しかし残念ながら賢者によりその力を「死体の山を作る」と予言され、半ば監禁状態である。
自由に外を出歩く事すら制限される中、ある時貴族の従者と名乗る少年が修道院に現れ、ステラは攫(さら)われてしまう。
大都市に生活の拠点を移したステラは邪竜素材を手に入れ、貴族とのツテを活用して商売に繋げていく。
出生の秘密も判明し、王都はテンヤワンヤの大パニックになるのだった。
小説家になろう&カクヨムで連載中です。
※本作の無断転載・加工は固く禁じております。
Reproduction is prohibited.
禁止私自轉載、加工
복제 금지.
他人の人生押し付けられたけど自由に生きます
鳥類
ファンタジー
『辛い人生なんて冗談じゃ無いわ! 楽に生きたいの!』
開いた扉の向こうから聞こえた怒声、訳のわからないままに奪われた私のカード、そして押し付けられた黒いカード…。
よくわからないまま試練の多い人生を押し付けられた私が、うすらぼんやり残る前世の記憶とともに、それなりに努力しながら生きていく話。
※注意事項※
幼児虐待表現があります。ご不快に感じる方は開くのをおやめください。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる