フィライン・エデン Ⅱ

夜市彼乃

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6.新最司官編

29希兵隊革命 後編

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***

 十二時半きっかり。現時点で、食堂に来ているのは仲良し三人組だけだった。
「ちょうどできたところなのよ。今、グループごとに分ける作業をしているのだけれど、あなたたちの分は先によそってあげるわね。少し待ってて」
 炊事場から出てきた美雷は、やはり笑顔でそう伝えた。もしかして一人でいるときもずっと笑っているのではないだろうか、というのは三人の共通認識だ。だとしたら、もはや愛想がいいというより、常に人生を楽しんでいるとしか思えない。
 美雷からそれぞれの分を受け取ると、荒削りな木製のテーブルにつき、いただきますと手を合わせた。出来立てで、とめどなく湯気を生み続けるシチューは、器も不用意には持てないほど熱かった。息を吹きかけて冷ます三人を、美雷は正面でにこにこと見守っている。
「……なんで見てるんすか」
「お口に合うかなーって」
「食べにくいっつの」
 悪態をつきながら、コウはいい塩梅になった一さじを口に運ぶ。ほぼ同時に、ルシルと霞冴も一口目をほおばった。
 その瞬間、激震が走る。
「こ……これは……」
「なんていうか……」
「どうかしら?」
 朗らかに首をかしげる美雷。ルシルは、スプーンをわななかせて、うわごとのようにつぶやいた。
「私の食生活は相変わらず不摂生だ、せっかく当番が作ってくれた料理もほかの隊員に譲って、一食や二食抜かしたり、適当なもので済ませたりはしている。ゆえに栄養バランスが偏っているのは間違いない。中でも、私の最近の食事内容に鑑みれば、亜鉛が不足しているのは確実だ。亜鉛不足は味覚障害を引き起こす、つまり今の私は味覚が衰えている。そうだ、これは味覚障害のせいなんだ、おかしいのは私のほうだ。だからこんなに辛くて苦くてしょっぱくて酸っぱくてハッカみたいな清涼感があるんだ。そうだよな、霞冴!」
「いや、絶対違うと思う。よしんばルシルが味覚障害だったとして、清涼感まで感じるのはおかしいでしょ。っていうか、私も同じ感想だし……」
 二人は恐ろしいものでも見るような目で、正面に立つ笑顔一色の調理員に視線を投じた。
「あら、お口に合わなかったみたいね」
「合うとか合わないとかいう次元じゃないですよ。もはや斥力ですよ、斥力。私が調味料も計っておいたのに、どうしたらこうなるんですか」
「んー、いい感じになるように火を通しただけなんだけどなー。ちょっと冷蔵庫のもの足したけど」
「なんで足したの!? 何足したの!?」
「隠し味は教えられないわ」
「隠されたのは元の味のほうですよ!?」
 今日赴任してきた新人で、まだ素性は怪しいとはいえ、仮にも最高司令官だ。二人は気を遣って明言しなかったが、婉曲表現を使わなければ、両者の言い分は一言に集約される。
 まずい。これに尽きる。
 火は通っている。香りも見た目も正常だ。なのに、口にした瞬間、体内にカオスを迎え入れてしまったような「やってしまった」感を覚える。どうすればこうなるのか、皆目見当もつかない。
「……まさか、盛られた……?」
「あら、疑われているみたいね。それじゃ、霞冴ちゃんのを失礼して」
 美雷は霞冴の器を引き寄せると、自分の分のスプーンを持ってきた。そして、彼女は霞冴の器から一さじすくうと、平然と残りを口に入れて見せた。自らも摂取したとなると、妙なものは入っていないだろうし、表情を見るに、これをまずいものとも思っていないようだ。
 信じられない思いでそれを見ていたルシルは、ふと、先ほどから黙ったままの幼馴染に話を振った。
「コウ、お前、なんだか静かだが、平気なのか?」
「いや、とても食えたもんじゃねえんだけど、それより……何だろう、この感じ……」
 どストレートに苦言を呈したコウに、いつもなら諫めの言葉を飛ばすルシルだが、彼の感じている引っ掛かりのほうに気をとめた。
「この感じ、とは?」
「味というより、感覚的に、覚えがあるんだよな。オレ、最近この感じをどこかで……」
 ルシルはハッとコウを見つめた。謎の多い美雷、その手料理を食べて既視感を覚えたというコウ。もしかしたら、これは美雷の詳細を知る手掛かりになるのではないか。例えば、実は気づかぬうちに関わったことがあるとか――。
「どういう感覚なんだ? 思い出せるか?」
「……あー、分かった、思い出した」
 霞冴も固唾をのんで次の言葉を待つ。コウは、スプーンを置くと、手の甲で口を覆って、
「……前の北海道遠征で電車に乗った後の感覚だ……」
「それ気分悪いんじゃないか! 大丈夫か、無理せず吐いてこい!」
 あまりのまずさにダウンしたコウ、その背中をさするルシル。劇薬などなくとも、十分凶器になりうるシロモノだったようだ。これが全員分あるのか、と考えると、霞冴の血の気も失せるというものである。
 姉の料理がそれなりに美味だったことを考えると、美雷=姉説の反例が一つ増えたことになり、割り切る方向へ一歩前進したといえる。
 ただ、今後、同様の被害を繰り返さないために、美雷には一つ提言することにした。
「美雷さん」
「なあに?」
「今日の夕方、寄合を開いてください。議題は、『美雷さんを食事当番にすることの是非にかかる多数決』で」

***

「……というわけで、多数決の結果、満場一致で美雷さんは炊事場を出禁になったわけだ。以上。荷物もまとまったし、では氷架璃、世話になったな」
「待て待て待て、川の流れのようにそこまで話してきたけど、すでにツッコミどころ満載なんだけど!?」
 一軒家の二階、青系統の調度品や小物で統一された部屋。水色が鮮やかな円形カーペットの上で、碧眼の白猫はキョトンとした視線を氷架璃に送った。
「……というと?」
「まず、期待のルーキーのお名前が時尼みらい! はい、ここツッコミどころ!」
「容姿もそっくりだし、名前も同じだしなんて……やっぱりお姉さんが生きていたんじゃ……」
「ばってん、だとしたら、なして従姉だって嘘つくと?」
「そもそも、君たちはもろもろ納得しているのかい?」
 部屋主である氷架璃の指摘に続き、芽華実、雷奈、アワが口々に言う。アワの隣で、フーもうなずいた。皆、氷架璃が出してくれたお菓子を中心にして、円になって座っていた。ルシルが氷架璃の部屋を引き払うタイミングで、その後の希兵隊の動向を聞きに来たのだ。
「言っただろう。霞冴いわく、髪と目の色が違うし、姉はあのように元気ではなかったと」
「ばってん、霧猫って見た目を若干変えられるっちゃろ? 霞冴が言ってたばい」
「霞冴の姉は、患っていた病気の性質から、双体では猫術を使えないそうだ」
「じゃあ、髪は染めたり、目はカラコン入れたりしたとか。ってか、元気そうってのは、治ったんじゃないのか?」
「人間界では髪や目の色を変える文化があるそうだが、こちらにはないから、そのような道具や技術も聞いたことがない。そして、病気が治癒したのではないかという反論についてだが、いまだに完治する療法は見出されていない。ただ、かつては対処法も全くなかったが、現在は症状を抑える手段だけなら確立されている」
「じゃあ、それを使ったんだろ」
「ところが、その手段というのが、猫力を封印することなんだ。雷奈、夏に逃亡生活を送った際、霊那が助けに現れただろう。彼女はその時、猫力をしまい込んでいたのは知っているか?」
「あ……確か……」
 鋼のチエアリ・クロガネに、気配を感じなかったと言われた時、彼女はこう返していた。
 ――さっきまで猫力は外界封印アウトサイドシールでしまいこんでいたんだからね。
「アウトサイドシール……?」
「そう。道具を使って猫力を一時的に封印するのが外界封印。何にも頼らず、自力で行うのが内界封印インサイドシール。どちらも、双体姿の時に限られるがな」
「そういえば、私と氷架璃が同じ時期に猫術の修行に行った時、さくらも似たようなことを言ってたわね」
「細かい機序は割愛するが、それが症状を鎮静化する方法なんだ。ちなみに、これを行うと髪や目の色が変わることがほとんどだ」
「なんだよ、謎解けたじゃん。時尼みらいは猫力を封印していた。だから病気がマシになって、髪や目の色も変わった。実は姉生きてた説、支持されるじゃん」
「ああ、その状態で霧術を使ったという事実がなければな」
「え……術を使ったのかい?」
「猫力を封印していたら、主体への変化や結界のような純猫術以外は使えないはずよね」
「ああ。だからこの仮説は棄却されるんだ」
 単純ゆえにすんなり納得できてしまう。みらいに酷似した美雷は、全くの別人。それだけの話だ。
 だが、にとどまらないのが厄介なのだ。
「問題は、美雷さんが霞冴の姉であろうとなかろうと、この件で霞冴がひどく悩んでいるという点だ。ただでさえ姉のことになるとナイーブになるあいつだ。美雷さんがいくら丁寧に接しようと、彼女は霞冴にとっては、見るだけで、存在を認識するだけで傷つけてくる凶器。……何もなければいいんだが……」
「この前、お姉さんのこと思い出して、ブルーになっとったばかりやけんね……」
「……そんなことがあったのか。ふさぎこまないといいんだが……心配だ」
 不用意なことも言えないほど繊細なテーマだった。一同は重く押し黙る。
 沈黙を破ったのは雷奈だ。
「ちなみに……ほかの子たちは? いきなり最司官になったこと、みんな受け入れられたと?」
「そうね。この前、土手で霞冴がそう言っていたけれど、体がつらそうだったからあまり詳しいことは聞けずじまいだったわ。簡単に承諾できるものかしら」
「そうだな、説明しよう。最高司令官が不信任の場合、後継者は情報管理局と学院が決める。その間、普段なら最高司令官が取り仕切るはずの入隊試験は、二機関によって行われるんだ。まあ、試験課題は、このような事態に備えて、いくつか希兵隊が二機関に預けておいているから、希兵隊が作った課題や採点基準であることには変わりないがな」
「以上の二点を踏まえると、霞冴が不信任で解任された今、情報管理局と学院は新入隊員を採用でき、かつ、次期最高司令官を指名できる状態。最高司令官になるのに勤務歴が関係ないなら、時尼美雷を入隊許可と同時に最高司令官にすることができる……ということか」
「その通りだ、アワ」
 ルシルは簡潔に肯定を表すと、ほかの面々を見渡した。
「確かに、奇妙なめぐりあわせだとは思う。だが、ありえない話ではない。美雷さんは術、学力、その他諸々の能力について、文句なしだった。……料理の腕以外はな」
「トラウマだな」
「情報管理局と学院は、定期的に最高司令官から、各希兵隊員の業績を報告されているため、力量を把握している。現在の、霞冴を除く総司令部員の誰よりも、美雷さんが優秀と判断したのだろう。ノウハウはないとはいえ、霞冴をそばに置けば問題はない。何より、霞冴の監督の下、最も成長が見込め、立派な最高司令官になれそうなのは誰かと考えたところ、現行の隊員よりも美雷さんのほうが適切だったのだろう。私たちは、そのような思考過程の末、彼女をひとまず受容することにしたんだ」
「霞冴の監督って言っているけれど、霞冴の反対を押し切ってルシルを連れ戻したのは美雷でしょう?」
「フーの言うとおりだが、最終的には霞冴も首を縦に振ったからな。監督のゴーサインは出ているのさ」
「うーん……」
 雷奈が首をひねってうなった。
「なんか……よくわからんひとやね」
「ちょっと怖いな。希兵隊員がそろいもそろって丸め込まれてるってのが」
「会って話したい気もするけれど……会うのも気が引けるっていうか……」
「まあ、用がなければ本来関わることのない人物だ。霞冴と知り合ったのだって、あいつが人好きなヤツだからだよ。気にしなくていい。まあ、いつか会うかも……くらいで考えておいてくれ」
 ルシルはふうっと息をつくと、時計を見上げた。仮住まいを引き払うだけに来たつもりだったので、そろそろ帰らなければ予定が押してしまう。
「……では、私は戻るよ。改めて、氷架璃。世話になったな」
「いやー、こちらこそ。宿題とか話し相手とか、いろいろ世話になりんした」
「まったくだな」
「オイ」
 最後まで不遜な態度にひとにらみ。ルシルはいたずらっぽく笑い返すと、思い出したように小さな手を掲げた。源子レベルに分解していたピッチを再構成し、手に取る。
「今から帰る旨を本部に連絡しておこう」
「律儀ったいね」
「まあ、ルシルのことだ、途中で何があるかわからないからな。貧血で倒れるとか」
「ほざいてろ」
 ルシルが牙をむいて一蹴した――直後。
 ピリリリ、と高い電子音が鳴り響いた。
「わっ!? ……着信……霞冴から?」
 ルシルが連絡するよりも早く、向こうからかけてきたようだ。
 ルシルは小さく飛び上がった後、応答ボタンを押した。床に置いた筐体に返事をする。
「どうした?」
『あ、ルシル、まだ氷架璃の家にいる? みんなと一緒?』
「そうだが?」
『よかったぁ。至急、美雷さんから雷奈たちに伝言!』
 その内容を待つ間、一座の間に「まさか」と書かれた空気が流れた。こちらの文脈を知る由もなく、霞冴は平然と言伝を述べる。
『明日雷奈の神社に挨拶に行くから、よろしくって。あと、氷架璃や芽華実も来てって』
「……」
『ルシル? 聞こえた?』
「…………」
『もしもーし?』
 心の準備ができていないからと、懸念をいつかの未来に放り投げた矢先のことだった。
 「いつか」という名の着地地点は、どうやら目の前だったらしい。
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