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一章・日本破壊
俺達はお前を信じる
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???「なぁ、明日本当にやるんだよな、俺達。」
「…やる。明日壊すんだ、全部な。」
???「私達、ちゃんと出来ますかね…。」
「出来るよ、明日壊すために俺達頑張っただろ?…そろそろ報われなきゃな。」
???「報われなきゃ…か。適当に喋るもんじゃないぞ、そんなこと。」
???「そうだよ、僕達…報われるために壊すわけじゃ無いじゃん。」
「そう…だったな。すまん、計画を明日遂行するからかな、動揺してるみたいだ。外の空気吸ってくる。」
そんな俺の言葉に皆は
「いってらっしゃい。」
そう言ってくれた。
思い出は色褪せない。あいつらとの全ては昨日のように思い出せる。そしてトラウマも…。
ー六年前ー
世界は物凄いスピードで発展を遂げていた。だけど俺達が十歳の頃、世界は壊された。
強力な能力を持った集団が世界を壊したんだ。俺達はそのときはまだ無能力者だった…。
通常、能力は五歳から七歳の頃に発現する。だけど俺達には発現しなかった。それで親に捨てられ俺達は一人の人物に拾われ、生活していた。
幸せだった。親から見捨てられた俺達を本当の子供のように育ててくれたあの人が。でも…。
そんな幸せな生活は長くは続かなかった。
世界は壊されて、同時に俺達の親同然の人は姿を消した。
探した。 あの人が行きそうな場所。 俺達を連れて行ってくれた場所。
あの人は何処にもいなかった。
………。
殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。
俺達が壊すのは世界。…六年前世界が壊された直後に発現した能力で世界をもう一度壊す。
恩人を奪ったこの世界を…。だけど俺達は0%の希望を信じてる。もしかしたらあの人がまだ生きてるんじゃないかって。だから世界を壊す。支配されてるこの世界を。
俺達が世界を壊したら、あの人が俺達の事を見つけてくれるんじゃないかって…。
そんな事を外で思い出していた時、皆がいた場所から爆発音が響き渡った。
ドォォォォォォンン!!!
俺は突然の出来事に困惑して、皆の名前を零していた。
「朱梨(あかり)、颯斗(はやと)、湊(みなと)、碧(あおい)…!」
そうして俺は走り出していた。
そうして、さっきまでいた廃ビルの一室に行くと、皆が倒れていて…奥の扉からぞろぞろと知らない奴等が入ってきた。
そうして奴等は、一言。
「悪は滅びた!」と言葉を言い放った。
「は…?」
悪…?俺達が…悪だと…?
目の前の奴等は情報を処理出来ない俺に対し言った。
「君はなんだ?こいつらの仲間か…!?そうなのだとしたら正義の名のもとに君を殺す!」
その一言で俺は完全に切れた…。
「掛かってこいよ、全員皆殺しだ。」
そう言って、俺に向かって来るこいつらに俺は…。
触れた。
ー数分後ー
…い、意味が分からない!な、何で俺の仲間達が消えていくんだ!目の前にいるこいつは一体な、なんなんだ!
「…後は、お前だけだ。」
「ひっ…!た、助けてくれ!金なら出す!だから…!」
そんな言葉をつらつらと言う男の首を俺は掴み、言った。
「さっきまで、正義がなんとかこうとか言ってた奴の言葉か?それが。」
俺の言葉に男は言葉を返さない。
「俺達は悪…か?」
この言葉にも男は言葉を返さない。
……俺は男の首を掴んでいた首を離し、質問を投げかけた。
「お前等はなんなんだ。」
「お、俺達は東京支部の正義執行団、この世界の平和を脅かす奴等を退治する組織…です。」
「俺達は世界の平和を脅かす…と?」
「は、はい。さ、最近怪しい集団がいると聞かされて…。」
「で、お前等は来たと。」
「は、はい…。」
俺はもう我慢出来なかった。
「お前、世界の平和を脅かす奴等を退治するとか言えたな。聞くぞ、今世界は平和か?脅かされてないのか?お前等は目が見えてないのか?世界なんてとっくの昔に壊されてるだろうが!なんでお前等は世界を壊したあいつらを退治しに行かないんだ?あいつらより俺達の方が世界の平和を脅かすと?
……もういい、殺す。」
そうして俺は男の首を掴んだ。そして…。
颯斗「はい、終わり…。」
俺の手は颯斗に掴まれていた。
「颯斗、生きてる?のか…?」
颯斗「生きてるよ、計画を遂行するまで死んじゃ駄目なんでしょ?」
「よかった、よかった…。皆は…!」
颯斗「大丈夫、生きてるよ。まぁ僕含め結構瀕死だけど…。先にこいつをどうしようか。」
「殺そう…!」
颯斗「却下、僕に任せて。」
そうして颯斗が男に触れた。
颯斗「ごめん、もう動けそうにないや。後はよろしく…。」
そうして颯斗が倒れて、俺は…。
…皆、まだ脈はある。
だけど、ここからじゃ病院が遠すぎる…。一気に全員は運べない、どうすれば…。
俺の能力を使う…?駄目だ!俺の能力は…。
消滅
能力は解釈によって何でも出来る…けど。解釈は広げられる…、傷を消滅させる、だけど…。
失敗したら、皆に待っているのは…。
存在の消滅
世界から消える、存在事。消した俺以外誰にも思い出せない存在に…。
悩んでる暇なんてないのに、皆が…!
瞬間、声が響いた。
「俺達はお前を信じる…。」
「え…?」
「あはは…。私達は信じてますから、そんな不安にならないで。」
「リーダーを信じるのは当たり前…だ。」
「明輝(あき)の考えてることなんてすぐ分かるよ…。やっちゃっていいよ…。」
「で、でも…。」
「俺達が信じるって言ってるんだ。お前が俺達を信じてくれよ。お前は絶対に失敗しねぇよ。」
「まぁ、最終的な判断は明輝に全部任せる。俺達はお前に従うさ。」
「Yes,My・Load」
その言葉を聞いて俺は…。
「能力・消滅」
能力を使った。
「…やる。明日壊すんだ、全部な。」
???「私達、ちゃんと出来ますかね…。」
「出来るよ、明日壊すために俺達頑張っただろ?…そろそろ報われなきゃな。」
???「報われなきゃ…か。適当に喋るもんじゃないぞ、そんなこと。」
???「そうだよ、僕達…報われるために壊すわけじゃ無いじゃん。」
「そう…だったな。すまん、計画を明日遂行するからかな、動揺してるみたいだ。外の空気吸ってくる。」
そんな俺の言葉に皆は
「いってらっしゃい。」
そう言ってくれた。
思い出は色褪せない。あいつらとの全ては昨日のように思い出せる。そしてトラウマも…。
ー六年前ー
世界は物凄いスピードで発展を遂げていた。だけど俺達が十歳の頃、世界は壊された。
強力な能力を持った集団が世界を壊したんだ。俺達はそのときはまだ無能力者だった…。
通常、能力は五歳から七歳の頃に発現する。だけど俺達には発現しなかった。それで親に捨てられ俺達は一人の人物に拾われ、生活していた。
幸せだった。親から見捨てられた俺達を本当の子供のように育ててくれたあの人が。でも…。
そんな幸せな生活は長くは続かなかった。
世界は壊されて、同時に俺達の親同然の人は姿を消した。
探した。 あの人が行きそうな場所。 俺達を連れて行ってくれた場所。
あの人は何処にもいなかった。
………。
殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。 殺された。
俺達が壊すのは世界。…六年前世界が壊された直後に発現した能力で世界をもう一度壊す。
恩人を奪ったこの世界を…。だけど俺達は0%の希望を信じてる。もしかしたらあの人がまだ生きてるんじゃないかって。だから世界を壊す。支配されてるこの世界を。
俺達が世界を壊したら、あの人が俺達の事を見つけてくれるんじゃないかって…。
そんな事を外で思い出していた時、皆がいた場所から爆発音が響き渡った。
ドォォォォォォンン!!!
俺は突然の出来事に困惑して、皆の名前を零していた。
「朱梨(あかり)、颯斗(はやと)、湊(みなと)、碧(あおい)…!」
そうして俺は走り出していた。
そうして、さっきまでいた廃ビルの一室に行くと、皆が倒れていて…奥の扉からぞろぞろと知らない奴等が入ってきた。
そうして奴等は、一言。
「悪は滅びた!」と言葉を言い放った。
「は…?」
悪…?俺達が…悪だと…?
目の前の奴等は情報を処理出来ない俺に対し言った。
「君はなんだ?こいつらの仲間か…!?そうなのだとしたら正義の名のもとに君を殺す!」
その一言で俺は完全に切れた…。
「掛かってこいよ、全員皆殺しだ。」
そう言って、俺に向かって来るこいつらに俺は…。
触れた。
ー数分後ー
…い、意味が分からない!な、何で俺の仲間達が消えていくんだ!目の前にいるこいつは一体な、なんなんだ!
「…後は、お前だけだ。」
「ひっ…!た、助けてくれ!金なら出す!だから…!」
そんな言葉をつらつらと言う男の首を俺は掴み、言った。
「さっきまで、正義がなんとかこうとか言ってた奴の言葉か?それが。」
俺の言葉に男は言葉を返さない。
「俺達は悪…か?」
この言葉にも男は言葉を返さない。
……俺は男の首を掴んでいた首を離し、質問を投げかけた。
「お前等はなんなんだ。」
「お、俺達は東京支部の正義執行団、この世界の平和を脅かす奴等を退治する組織…です。」
「俺達は世界の平和を脅かす…と?」
「は、はい。さ、最近怪しい集団がいると聞かされて…。」
「で、お前等は来たと。」
「は、はい…。」
俺はもう我慢出来なかった。
「お前、世界の平和を脅かす奴等を退治するとか言えたな。聞くぞ、今世界は平和か?脅かされてないのか?お前等は目が見えてないのか?世界なんてとっくの昔に壊されてるだろうが!なんでお前等は世界を壊したあいつらを退治しに行かないんだ?あいつらより俺達の方が世界の平和を脅かすと?
……もういい、殺す。」
そうして俺は男の首を掴んだ。そして…。
颯斗「はい、終わり…。」
俺の手は颯斗に掴まれていた。
「颯斗、生きてる?のか…?」
颯斗「生きてるよ、計画を遂行するまで死んじゃ駄目なんでしょ?」
「よかった、よかった…。皆は…!」
颯斗「大丈夫、生きてるよ。まぁ僕含め結構瀕死だけど…。先にこいつをどうしようか。」
「殺そう…!」
颯斗「却下、僕に任せて。」
そうして颯斗が男に触れた。
颯斗「ごめん、もう動けそうにないや。後はよろしく…。」
そうして颯斗が倒れて、俺は…。
…皆、まだ脈はある。
だけど、ここからじゃ病院が遠すぎる…。一気に全員は運べない、どうすれば…。
俺の能力を使う…?駄目だ!俺の能力は…。
消滅
能力は解釈によって何でも出来る…けど。解釈は広げられる…、傷を消滅させる、だけど…。
失敗したら、皆に待っているのは…。
存在の消滅
世界から消える、存在事。消した俺以外誰にも思い出せない存在に…。
悩んでる暇なんてないのに、皆が…!
瞬間、声が響いた。
「俺達はお前を信じる…。」
「え…?」
「あはは…。私達は信じてますから、そんな不安にならないで。」
「リーダーを信じるのは当たり前…だ。」
「明輝(あき)の考えてることなんてすぐ分かるよ…。やっちゃっていいよ…。」
「で、でも…。」
「俺達が信じるって言ってるんだ。お前が俺達を信じてくれよ。お前は絶対に失敗しねぇよ。」
「まぁ、最終的な判断は明輝に全部任せる。俺達はお前に従うさ。」
「Yes,My・Load」
その言葉を聞いて俺は…。
「能力・消滅」
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