87 / 106
1年の長期休暇後のルセリア
86話 星読みの魔眼
しおりを挟む
ルセリアが村長と共に魔人と神官たちの前から立ち去ってから、魔人の二人は最初のように、オリンポス神の像に祈ろとすることはなく、そのため、神官たちも魔人2人を拘束しようとはしなくなっていた。
祈ることよりも、魔人2人には、今の出来事が都合のいい幻だったのではないかと、先ほどのことを思い出していた。
修道女が自分たちの前に出てきて、神官たちから私たちをかばい、長年魔人たちが悩んでいた病の打開策、治療法を教えてくれた。あまりにも信じられない出来事に魔人の男ツターンは放心していた。
「ツターン、教会から出ようか?」
男のフードをひっ張り、もう一人の魔人の子が言う。
「アテム様、よろしいのですか?」
「ああ、今はあの修道女の言葉を信じてみよう」
アテムがそう言うと、わかりました。とお辞儀をして、神官達や信者や参拝の人たちに
深々とお辞儀をし、騒ぎを起こしたことを謝罪して、教会を去っていった。
★★★
ツターンは教会を出て、アテムと歩きながら、これまでの事を思い返していた。
ツターンは魔人国の貴族で自身が納めている領土で今回の病にかかるものが多く出たため、魔王にそのことを伝えるために魔王が住んでいる都に向かった。
ツターンと魔王は昔から仲が良く、公の場でないときは、ため口なども許される中だった。
久しぶりに魔王と会ったツターンだが、魔王の様子がおかしく、元気がない。話を聞くと、どうやら第一子のアテム様が病にかかってしまわれたと、しかもその病が昔から魔人を苦しめ、今まさに我が領土を苦しめる病と同じという。
治療法はなく、魔人にしてみれば、不治の病ということだ。
これまで、医術に秀でた者や神に仕える者がこの病を見ても、どうにもならなかった。
魔王の息子までが病にかかったと知り、来る時よりも帰るときのほうが足が重かった。
ツターンは、馬を走らせ自身の領土に帰ろうとしたその日の夜、魔王の都で馬車を走らせていた時、ふと、小さなテントが目に入った。本来なら、そのまま過ぎ去るはずが「占い師 マード」と看板が出ていた。それを見た瞬間、昔の記憶を思い出す。
昔、前の魔王様から聞いたことのある名前だった。
星読みの魔眼を持っていて、良き道に導いてくれる占い師マード。いろいろなところを旅しているため、
一か所にとどまることがないため、看板の名前を見るまでは、ツターンも忘れていた。
ツターンは馬から降り、テントの中に入る。
テントの中には年を取った高齢の魔人が椅子に座っていた。
「ようこそ、人生に絶望したかい、それとも運命を呪ったかい?」
開口一番の言葉がそれだ。ツターンは驚き、自分の考えや記憶を覗かれたのかと思ってしまった。
「ひゃぁやぁや!冗談じゃ。さぁ。座ってくれ」
笑いながら、マードはツターンに椅子に座るように促す。
ツターンは緊張しながらも、椅子に座り、マードに今悩んでいることを話していく。
流石に、魔王の息子までが病ということは話せないため、自分の息子が、と少し内容を変えて相談した。
話を終え、しばらく無言の時間が過ぎる。
そして、マードが腰を上げ、テントの外にゆっくり出ていく。ツターンはついていき、テントを出ると、マードは顔を上げ、夜空を見ていた。真剣な顔で夜空を見上げるマードの目には夜空に輝く星が映っていた。
そして、夜空から視線を下げ、今度はツターンを見る。
「人の国、ユースティテ王国に行きなされ。さすれば運命の出会いがあるはずじゃ。ただし、おぬしの息子も一緒に連れていきなさい」
「どういうことですか?」
「わしが占えたのはそこまで、後はお前さんが決めなされ」
そういって、マードはテントの中に入っていった。
ツターンはしばらく、その場から動けなかった。しかし、すぐに魔王にこのことを伝えなければと思い、急いで魔王城まで引き返し、魔王にこのことを話した。魔王も「占い師 マード」の話は知っていたため、信じる価値はあると思えた。しかし、問題は魔王の息子のアテムまで同行しなくてはならないということ。
まだ病にかかったばかりで、日常生活に問題はない。しかし、自国ではない他国、それも人間の国だ。
悩んだ末に、息子のアテムにもそのことを伝えた。
アテムはしばらく考え込むが
「可能性かあるほうに進みたい」
と不安がありながらも、答えた。
旅先で病が進行し、死ぬ可能性が高まると話をしてもアテムはツターンと行く方を自分で選んだ。
魔王に不安はあるが、ツターンに息子のことを任せ、マードの言葉どおり、人の国ユースティテ王国に行くことを極秘に許可した。そして、次の日にはユースティテ王国に向かって馬車を走られた。
魔王の都で馬車を走らせているとき、昨日あった「占い師 マード」の看板とテントはきれいになくなっていた。
何日も馬を走らせ、やっとユースティテ王国に到着した。
ツターンはアテムにフードを渡し、魔人とバレては面倒なので、種族を隠して行動しましょうと提案した。
いくつかの村や都を見て、そこに住む人から話を聞いていく。
しかし、有益な情報を得ることはできなかった。そして、アテムは長旅の疲れと相まって、病が進行してき、身体のいたるところが紫色に変色していった。種族を隠すためのフードが今では病気を隠すフードにもなっていた。
その様子を毎日見続けていた、ツターンは、どうすることもできない己の無力さに何度も拳を握っては、手から血が流れた。
そして、有益な情報が得られないなまま、遂にユースティテ王国の王都にたどり着いた。
早速、病院や薬屋を尋ねて話を聞くも、今までと変わらず、何も進展がなかった。旅をしながら分かったことだが人間はこの病は発症することがなく、ほとんどの人間はこの病を知らなかった。それは人間の医師であっても変わらない。
段々と、絶望の色が濃くなっていく中、都を歩いていると、人が多く並んで、とても神聖な建物が目はいった。
教会、人間が神を信仰・崇拝するための建物。魔人国にも神を信仰・崇拝するための建物はあるがこれほど立派ではない。
ツターンは神頼みはまだだったと思い、アテムと一緒に教会に入っていく。
そして、順番が回り人間の神オリンポス神7柱の石造の前に立ちしばらくの間拝む。しかし、何も起きない。奇跡も何も。
段々と今までの苦悩や挫折といった負の感情が心の底からあふれだしてきた。
気が付けば、大きな声で
「オリンポス神よ、どうか我が民をこの子をお救いください。お願いします」
悲鳴に近い声で、教会に響く音量で叫んでしまっていた。
周りの視線にかまう余裕もなく、ひたすら叫ぶことしかできなかった。
膝を地面につき、何度もお願いしますと。最後は神官たちに囲まれ、その場から退場させられそうになる。
神官につかまれたときには、すでに私の心は絶望しかなかった。フードをはがされ、魔人と人間たちが気が付き、騒ぐがどうでもよかった。その時の私の目には世界がすべて濁っているように見えていた。
アテム様のフードもはがされ、紫色の肌があらわになり、神官までもが私たちからいったん離れ、最後には剣を向けてくる。もう、このまま殺されてもいいかと思った時、
「待ってください。この病は人から感染はしませんし。呪いでもありません!!」
一人の少女の声が聞こえてきた。顔を上げると修道女の少女が一人、私たちの前に立っていた。
横顔からでもわかる強い意志を秘めた青い眼、その眼を見たとき、なぜか「占い師 マード」の言葉が頭をよぎった。
「人の国、ユースティテ王国に行きなされ。さすれば運命の出会いがあるはずじゃ。ただし、おぬしの息子も一緒についていきなさい」
運命の出会い、この少女と出会うことが、、、、
ツターンの運命が大きく変わった瞬間だった。
祈ることよりも、魔人2人には、今の出来事が都合のいい幻だったのではないかと、先ほどのことを思い出していた。
修道女が自分たちの前に出てきて、神官たちから私たちをかばい、長年魔人たちが悩んでいた病の打開策、治療法を教えてくれた。あまりにも信じられない出来事に魔人の男ツターンは放心していた。
「ツターン、教会から出ようか?」
男のフードをひっ張り、もう一人の魔人の子が言う。
「アテム様、よろしいのですか?」
「ああ、今はあの修道女の言葉を信じてみよう」
アテムがそう言うと、わかりました。とお辞儀をして、神官達や信者や参拝の人たちに
深々とお辞儀をし、騒ぎを起こしたことを謝罪して、教会を去っていった。
★★★
ツターンは教会を出て、アテムと歩きながら、これまでの事を思い返していた。
ツターンは魔人国の貴族で自身が納めている領土で今回の病にかかるものが多く出たため、魔王にそのことを伝えるために魔王が住んでいる都に向かった。
ツターンと魔王は昔から仲が良く、公の場でないときは、ため口なども許される中だった。
久しぶりに魔王と会ったツターンだが、魔王の様子がおかしく、元気がない。話を聞くと、どうやら第一子のアテム様が病にかかってしまわれたと、しかもその病が昔から魔人を苦しめ、今まさに我が領土を苦しめる病と同じという。
治療法はなく、魔人にしてみれば、不治の病ということだ。
これまで、医術に秀でた者や神に仕える者がこの病を見ても、どうにもならなかった。
魔王の息子までが病にかかったと知り、来る時よりも帰るときのほうが足が重かった。
ツターンは、馬を走らせ自身の領土に帰ろうとしたその日の夜、魔王の都で馬車を走らせていた時、ふと、小さなテントが目に入った。本来なら、そのまま過ぎ去るはずが「占い師 マード」と看板が出ていた。それを見た瞬間、昔の記憶を思い出す。
昔、前の魔王様から聞いたことのある名前だった。
星読みの魔眼を持っていて、良き道に導いてくれる占い師マード。いろいろなところを旅しているため、
一か所にとどまることがないため、看板の名前を見るまでは、ツターンも忘れていた。
ツターンは馬から降り、テントの中に入る。
テントの中には年を取った高齢の魔人が椅子に座っていた。
「ようこそ、人生に絶望したかい、それとも運命を呪ったかい?」
開口一番の言葉がそれだ。ツターンは驚き、自分の考えや記憶を覗かれたのかと思ってしまった。
「ひゃぁやぁや!冗談じゃ。さぁ。座ってくれ」
笑いながら、マードはツターンに椅子に座るように促す。
ツターンは緊張しながらも、椅子に座り、マードに今悩んでいることを話していく。
流石に、魔王の息子までが病ということは話せないため、自分の息子が、と少し内容を変えて相談した。
話を終え、しばらく無言の時間が過ぎる。
そして、マードが腰を上げ、テントの外にゆっくり出ていく。ツターンはついていき、テントを出ると、マードは顔を上げ、夜空を見ていた。真剣な顔で夜空を見上げるマードの目には夜空に輝く星が映っていた。
そして、夜空から視線を下げ、今度はツターンを見る。
「人の国、ユースティテ王国に行きなされ。さすれば運命の出会いがあるはずじゃ。ただし、おぬしの息子も一緒に連れていきなさい」
「どういうことですか?」
「わしが占えたのはそこまで、後はお前さんが決めなされ」
そういって、マードはテントの中に入っていった。
ツターンはしばらく、その場から動けなかった。しかし、すぐに魔王にこのことを伝えなければと思い、急いで魔王城まで引き返し、魔王にこのことを話した。魔王も「占い師 マード」の話は知っていたため、信じる価値はあると思えた。しかし、問題は魔王の息子のアテムまで同行しなくてはならないということ。
まだ病にかかったばかりで、日常生活に問題はない。しかし、自国ではない他国、それも人間の国だ。
悩んだ末に、息子のアテムにもそのことを伝えた。
アテムはしばらく考え込むが
「可能性かあるほうに進みたい」
と不安がありながらも、答えた。
旅先で病が進行し、死ぬ可能性が高まると話をしてもアテムはツターンと行く方を自分で選んだ。
魔王に不安はあるが、ツターンに息子のことを任せ、マードの言葉どおり、人の国ユースティテ王国に行くことを極秘に許可した。そして、次の日にはユースティテ王国に向かって馬車を走られた。
魔王の都で馬車を走らせているとき、昨日あった「占い師 マード」の看板とテントはきれいになくなっていた。
何日も馬を走らせ、やっとユースティテ王国に到着した。
ツターンはアテムにフードを渡し、魔人とバレては面倒なので、種族を隠して行動しましょうと提案した。
いくつかの村や都を見て、そこに住む人から話を聞いていく。
しかし、有益な情報を得ることはできなかった。そして、アテムは長旅の疲れと相まって、病が進行してき、身体のいたるところが紫色に変色していった。種族を隠すためのフードが今では病気を隠すフードにもなっていた。
その様子を毎日見続けていた、ツターンは、どうすることもできない己の無力さに何度も拳を握っては、手から血が流れた。
そして、有益な情報が得られないなまま、遂にユースティテ王国の王都にたどり着いた。
早速、病院や薬屋を尋ねて話を聞くも、今までと変わらず、何も進展がなかった。旅をしながら分かったことだが人間はこの病は発症することがなく、ほとんどの人間はこの病を知らなかった。それは人間の医師であっても変わらない。
段々と、絶望の色が濃くなっていく中、都を歩いていると、人が多く並んで、とても神聖な建物が目はいった。
教会、人間が神を信仰・崇拝するための建物。魔人国にも神を信仰・崇拝するための建物はあるがこれほど立派ではない。
ツターンは神頼みはまだだったと思い、アテムと一緒に教会に入っていく。
そして、順番が回り人間の神オリンポス神7柱の石造の前に立ちしばらくの間拝む。しかし、何も起きない。奇跡も何も。
段々と今までの苦悩や挫折といった負の感情が心の底からあふれだしてきた。
気が付けば、大きな声で
「オリンポス神よ、どうか我が民をこの子をお救いください。お願いします」
悲鳴に近い声で、教会に響く音量で叫んでしまっていた。
周りの視線にかまう余裕もなく、ひたすら叫ぶことしかできなかった。
膝を地面につき、何度もお願いしますと。最後は神官たちに囲まれ、その場から退場させられそうになる。
神官につかまれたときには、すでに私の心は絶望しかなかった。フードをはがされ、魔人と人間たちが気が付き、騒ぐがどうでもよかった。その時の私の目には世界がすべて濁っているように見えていた。
アテム様のフードもはがされ、紫色の肌があらわになり、神官までもが私たちからいったん離れ、最後には剣を向けてくる。もう、このまま殺されてもいいかと思った時、
「待ってください。この病は人から感染はしませんし。呪いでもありません!!」
一人の少女の声が聞こえてきた。顔を上げると修道女の少女が一人、私たちの前に立っていた。
横顔からでもわかる強い意志を秘めた青い眼、その眼を見たとき、なぜか「占い師 マード」の言葉が頭をよぎった。
「人の国、ユースティテ王国に行きなされ。さすれば運命の出会いがあるはずじゃ。ただし、おぬしの息子も一緒についていきなさい」
運命の出会い、この少女と出会うことが、、、、
ツターンの運命が大きく変わった瞬間だった。
4
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説


【完結】貴方の後悔など、聞きたくありません。
なか
恋愛
学園に特待生として入学したリディアであったが、平民である彼女は貴族家の者には目障りだった。
追い出すようなイジメを受けていた彼女を救ってくれたのはグレアルフという伯爵家の青年。
優しく、明るいグレアルフは屈託のない笑顔でリディアと接する。
誰にも明かさずに会う内に恋仲となった二人であったが、
リディアは知ってしまう、グレアルフの本性を……。
全てを知り、死を考えた彼女であったが、
とある出会いにより自分の価値を知った時、再び立ち上がる事を選択する。
後悔の言葉など全て無視する決意と共に、生きていく。
巻き込まれ召喚された上、性別を間違えられたのでそのまま生活することにしました。
蒼霧雪枷
恋愛
勇者として異世界に召喚されチート無双、からのハーレム落ち。ここ最近はそんな話ばっか読んでるきがする引きこもりな俺、18歳。
此度どうやら、件の異世界召喚とやらに"巻き込まれた"らしい。
召喚した彼らは「男の勇者」に用があるらしいので、俺は巻き込まれた一般人だと確信する。
だって俺、一応女だもの。
勿論元の世界に帰れないお約束も聞き、やはり性別を間違われているようなので…
ならば男として新たな人生片道切符を切ってやろうじゃねぇの?
って、ちょっと待て。俺は一般人Aでいいんだ、そんなオマケが実はチート持ってました展開は望んでねぇ!!
ついでに、恋愛フラグも要りません!!!
性別を間違われた男勝りな男装少女が、王弟殿下と友人になり、とある俺様何様騎士様を引っ掻き回し、勇者から全力逃走する話。
──────────
突発的に書きたくなって書いた産物。
会話文の量が極端だったりする。読みにくかったらすみません。
他の小説の更新まだかよこの野郎って方がいたら言ってくださいその通りですごめんなさい。
4/1 お気に入り登録数50突破記念ssを投稿してすぐに100越えるもんだからそっと笑ってる。ありがたい限りです。
4/4 通知先輩が仕事してくれずに感想来てたの知りませんでした(死滅)とても嬉しくて語彙力が消えた。突破記念はもうワケわかんなくなってる。
4/20 無事完結いたしました!気まぐれにオマケを投げることもあるかも知れませんが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
4/25 オマケ、始めました。え、早い?投稿頻度は少ないからいいかなってさっき思い立ちました。突発的に始めたから、オマケも突発的でいいよね。
21.8/30 完全完結しました。今後更新することはございません。ありがとうございました!

愚か者の話をしよう
鈴宮(すずみや)
恋愛
シェイマスは、婚約者であるエーファを心から愛している。けれど、控えめな性格のエーファは、聖女ミランダがシェイマスにちょっかいを掛けても、穏やかに微笑むばかり。
そんな彼女の反応に物足りなさを感じつつも、シェイマスはエーファとの幸せな未来を夢見ていた。
けれどある日、シェイマスは父親である国王から「エーファとの婚約は破棄する」と告げられて――――?

二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。

実は私が国を守っていたと知ってましたか? 知らない? それなら終わりです
サイコちゃん
恋愛
ノアは平民のため、地位の高い聖女候補達にいじめられていた。しかしノアは自分自身が聖女であることをすでに知っており、この国の運命は彼女の手に握られていた。ある時、ノアは聖女候補達が王子と関係を持っている場面を見てしまい、悲惨な暴行を受けそうになる。しかもその場にいた王子は見て見ぬ振りをした。その瞬間、ノアは国を捨てる決断をする――

辺境伯聖女は城から追い出される~もう王子もこの国もどうでもいいわ~
サイコちゃん
恋愛
聖女エイリスは結界しか張れないため、辺境伯として国境沿いの城に住んでいた。しかし突如王子がやってきて、ある少女と勝負をしろという。その少女はエイリスとは違い、聖女の資質全てを備えていた。もし負けたら聖女の立場と爵位を剥奪すると言うが……あることが切欠で全力を発揮できるようになっていたエイリスはわざと負けることする。そして国は真の聖女を失う――
君は僕の番じゃないから
椎名さえら
恋愛
男女に番がいる、番同士は否応なしに惹かれ合う世界。
「君は僕の番じゃないから」
エリーゼは隣人のアーヴィンが子供の頃から好きだったが
エリーゼは彼の番ではなかったため、フラれてしまった。
すると
「君こそ俺の番だ!」と突然接近してくる
イケメンが登場してーーー!?
___________________________
動機。
暗い話を書くと反動で明るい話が書きたくなります
なので明るい話になります←
深く考えて読む話ではありません
※マーク編:3話+エピローグ
※超絶短編です
※さくっと読めるはず
※番の設定はゆるゆるです
※世界観としては割と近代チック
※ルーカス編思ったより明るくなかったごめんなさい
※マーク編は明るいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる