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1年の長期休暇後のルセリア
81話 少しだけ遅い誕生日プレゼント
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料理は一品一品、食べ終わるごとに、運ばれてきた。
食べてみると、凄くおいしい、といった感想しか出てこなかった。料理を運んだ人が一品一品説明をしてくれるのだが、私にしてみれば、寝耳に水といった状態で、理解ができない。
それでも美味しいことは確かなので、料理を堪能していく。
ある程度、食事が進むと、バース会長が口を開いた。
「申し訳なかった。ルセリア嬢。愚息が迷惑をかけた様で」
アンディアについて、謝ってきた。私は慌てて
「いえ、こちらこそ、ご迷惑をおかけしたようで、申し訳ありませんでした」
と椅子から立ち上がり、頭を下げる。バース会長は座ってくれ、と言ってきたので、ゆっくり椅子に座りなおす。
「私は、仕事が忙しくてね。知っての通り、ルイビット商会は各国に店舗を構えている。そのため会長である私は常にその経営状態を確かめながら移動しなくてはならんない。そのためアンディアにも苦労を掛けてきた」
会長の話は常に仕事に追われ、家族と過ごす日々がなく、アンディアの母親が亡くなってからは今まで以上に仕事に没頭して、アンディアの相手ができなかった。また、常に各店舗に視察などのため移動し続けるバース会長についていかなくてはならないアンディアには、友達と言える存在が出来ずにいたことが申し訳なかったという話だった。
先ほどの口調と違い、どこか弱弱しい口調になっていた。
アンディアの方を見ると、拳を握り、唇の先に皺ができるくらい顔に力を入れて聞いていた。
「三日前に、アンディアが家出したと部下から聞いたとき、私は仕事に没頭するあまり、息子の誕生日まで忘れていた、家出の報告を聞いてもすぐには思い出せなかった。仕事が終わりホテルに戻ると、いつもいるアンディアがいない、その時にようやく思い出したんだ。本当にひどい父親だと、自分でも思い知ったよ」
先ほどよりも、さらに弱弱しい口調になっていた。
「本当にすまなかった。アンディア」
最後に父親が息子に頭を下げた。
その様子を見ながら、なぜ私がこの場にいるのか、少しわかったような気がした。
ルイビット商会の会長という立場、部下や他の者には、このような姿は、見せられない。
だが息子ともどのように接すればいいのかわからない。だから少しでも、会話がしやすい
空間を作るために私という緩衝材が必要だったのではないかと思った。一応半日ではあるがアンディアと過ごして仲良くはなれたと思うし、令嬢だからルイビット商会のことも少なからず知ってる。言うなれば、父と子を見守る母親役の立ち位置だと思った。
そう思った私は、アンディアの方を向き。
「お父さん。謝ってるわよ」
とアンディアに話しかける。少しの間、うつむいていたが、やがて父親の方を向き、
「僕の方こそ、迷惑かけて、ごめんなさい。・・・でも、また今度、僕の誕生日のことを忘れていたら、また家出してやるから」
「・・・ああ。絶対に忘れない」
その返事は、先ほどよりも強い口調だった。
それからは、残っている食事を済ませ、食後のコーヒーを私たちは飲んでいた。
コーヒーを飲み終えると、バース会長が
「3日過ぎたが、誕生日おめでとう。アンディア」
用意していた誕生日プレゼントと一緒にお祝いの言葉をバース会長が贈る。
それを見た私も
「お誕生日、おめでとう。アンディア」
しばらくの沈黙が続くが
「////ありがとう。お父さん。ルセリア」
涙を出しながらアンディアがお礼の言葉を口にした。
プレゼントを受け取ったアンディアはすぐに箱から中身を確認する見ると、中身は綺麗なブレスレットだった。ただ、少し変わっているのが、ブレスレットは二つあり、作りが男性と女性のもので双方が違うものだった。初めて見るブレスレットに私は興味を持った
があまりじろじろ見るのも失礼と思ったので、それ以上見るのはやめておいた。
貰ったアンディアは、少し顔を赤らめていたが、、、
「大事にするよ」と言って自室のほうに持っていった。
しばらくの間、会長と二人だけの時間になる。すると会長が私の方を向いて
「今日は本当にありがとう礼を言うよ。ルセリア嬢、君のおかげで、息子と仲直りすることができたよ」
「いえ、私はただその場にいただけですよ」
「いや、君のあの言葉がなければ、息子は何も言わず、黙ったままだったかもしれない。不思議な令嬢だね君は?改めて感謝する。もうしばらくすると、アストライア公爵家の馬車が君を迎えにやってくるだろう」
「あ・・」
そういえばすっかり忘れていた。もう空も暗いし、私を迎えに来てくれる馬車の運転手には何も言っていないから、すごく心配かけているかもしれない。
私があたふたしている様子を見て、バース会長が
「問題はない。君が息子と付いてきてくれると返事をしたときに、公爵家には使いを出したから、ある程度の事情は知っているはずだ」
流石、会長用意周到だ。それでも、後で謝らないと。
「ありがとうございます。バース会長」
「いや、後日改めて、アストライア公爵家にお礼をしに、伺わせてもらうよ」
アンディアが自室から戻ってくるのと同時に、扉が開き男の人が
「アストライア公爵家の馬車が到着いたしました」
と報告する。それを聞いた、アンディアは寂しそうな顔をする。
私は、アンディアに近づき、
「今日は楽しかったわ。ありがとう」
「僕の方こそ、連れまわしてごめん。ルイビット商会の息子だと説明してなかったことも」
「それを言うなら、私も公爵令嬢ということを話してなかったからおあいこよ。もし今度会うことがあったら露店の唐揚げ、一緒に食べましょうね」
「うん。約束だよ。ルセリア」
「ええ約束するわ」
アンディアと約束をし、私は公爵家の馬車が待つところまで案内してもらう。馬車の運転手に謝りながらも
「ご無事でないよりです」
と笑顔を私に向けて来てくれた。それから私は馬車に揺られながら、無事、我が家に帰った。
★★★
スイートルームでバースとアンディアが久しぶりに親子の話をしていた。
「不思議な令嬢だったな。ルセリア嬢は、どことなく妻に似ている感じがしたよ」
「母さんに、ルセリアが?」
「ああ、お前と歳は変わらないのに、どこか大人びていた。話をした時妻の面影を見たよ」
もし妻が生きていたら、息子を困らせたりすることはなかったのかもしれない、と思いながらも今は亡き妻を思ってしまうバースは、本当に心から妻を今でも愛している。それはアンディアにも分かる。
「恋人をつくるなら、ルセリア嬢のような女性にしなさい」
「な、なに言ってんだよ、父さん」
「は、はっははぁ」
父親はお酒で顔が赤くなり、息子は話で顔が赤くなていた。
「アンディア、しばらくはユースティテ王国に滞在しようと思う。その間は好きにしなさい商会で働くのもよし、ルセリア嬢が通う学園に転校するもよし。お前の自由にしなさい」
「いいの父さん・・・ありがとう」
しばらくの間、親子水いらずの時間は続くのだった。
食べてみると、凄くおいしい、といった感想しか出てこなかった。料理を運んだ人が一品一品説明をしてくれるのだが、私にしてみれば、寝耳に水といった状態で、理解ができない。
それでも美味しいことは確かなので、料理を堪能していく。
ある程度、食事が進むと、バース会長が口を開いた。
「申し訳なかった。ルセリア嬢。愚息が迷惑をかけた様で」
アンディアについて、謝ってきた。私は慌てて
「いえ、こちらこそ、ご迷惑をおかけしたようで、申し訳ありませんでした」
と椅子から立ち上がり、頭を下げる。バース会長は座ってくれ、と言ってきたので、ゆっくり椅子に座りなおす。
「私は、仕事が忙しくてね。知っての通り、ルイビット商会は各国に店舗を構えている。そのため会長である私は常にその経営状態を確かめながら移動しなくてはならんない。そのためアンディアにも苦労を掛けてきた」
会長の話は常に仕事に追われ、家族と過ごす日々がなく、アンディアの母親が亡くなってからは今まで以上に仕事に没頭して、アンディアの相手ができなかった。また、常に各店舗に視察などのため移動し続けるバース会長についていかなくてはならないアンディアには、友達と言える存在が出来ずにいたことが申し訳なかったという話だった。
先ほどの口調と違い、どこか弱弱しい口調になっていた。
アンディアの方を見ると、拳を握り、唇の先に皺ができるくらい顔に力を入れて聞いていた。
「三日前に、アンディアが家出したと部下から聞いたとき、私は仕事に没頭するあまり、息子の誕生日まで忘れていた、家出の報告を聞いてもすぐには思い出せなかった。仕事が終わりホテルに戻ると、いつもいるアンディアがいない、その時にようやく思い出したんだ。本当にひどい父親だと、自分でも思い知ったよ」
先ほどよりも、さらに弱弱しい口調になっていた。
「本当にすまなかった。アンディア」
最後に父親が息子に頭を下げた。
その様子を見ながら、なぜ私がこの場にいるのか、少しわかったような気がした。
ルイビット商会の会長という立場、部下や他の者には、このような姿は、見せられない。
だが息子ともどのように接すればいいのかわからない。だから少しでも、会話がしやすい
空間を作るために私という緩衝材が必要だったのではないかと思った。一応半日ではあるがアンディアと過ごして仲良くはなれたと思うし、令嬢だからルイビット商会のことも少なからず知ってる。言うなれば、父と子を見守る母親役の立ち位置だと思った。
そう思った私は、アンディアの方を向き。
「お父さん。謝ってるわよ」
とアンディアに話しかける。少しの間、うつむいていたが、やがて父親の方を向き、
「僕の方こそ、迷惑かけて、ごめんなさい。・・・でも、また今度、僕の誕生日のことを忘れていたら、また家出してやるから」
「・・・ああ。絶対に忘れない」
その返事は、先ほどよりも強い口調だった。
それからは、残っている食事を済ませ、食後のコーヒーを私たちは飲んでいた。
コーヒーを飲み終えると、バース会長が
「3日過ぎたが、誕生日おめでとう。アンディア」
用意していた誕生日プレゼントと一緒にお祝いの言葉をバース会長が贈る。
それを見た私も
「お誕生日、おめでとう。アンディア」
しばらくの沈黙が続くが
「////ありがとう。お父さん。ルセリア」
涙を出しながらアンディアがお礼の言葉を口にした。
プレゼントを受け取ったアンディアはすぐに箱から中身を確認する見ると、中身は綺麗なブレスレットだった。ただ、少し変わっているのが、ブレスレットは二つあり、作りが男性と女性のもので双方が違うものだった。初めて見るブレスレットに私は興味を持った
があまりじろじろ見るのも失礼と思ったので、それ以上見るのはやめておいた。
貰ったアンディアは、少し顔を赤らめていたが、、、
「大事にするよ」と言って自室のほうに持っていった。
しばらくの間、会長と二人だけの時間になる。すると会長が私の方を向いて
「今日は本当にありがとう礼を言うよ。ルセリア嬢、君のおかげで、息子と仲直りすることができたよ」
「いえ、私はただその場にいただけですよ」
「いや、君のあの言葉がなければ、息子は何も言わず、黙ったままだったかもしれない。不思議な令嬢だね君は?改めて感謝する。もうしばらくすると、アストライア公爵家の馬車が君を迎えにやってくるだろう」
「あ・・」
そういえばすっかり忘れていた。もう空も暗いし、私を迎えに来てくれる馬車の運転手には何も言っていないから、すごく心配かけているかもしれない。
私があたふたしている様子を見て、バース会長が
「問題はない。君が息子と付いてきてくれると返事をしたときに、公爵家には使いを出したから、ある程度の事情は知っているはずだ」
流石、会長用意周到だ。それでも、後で謝らないと。
「ありがとうございます。バース会長」
「いや、後日改めて、アストライア公爵家にお礼をしに、伺わせてもらうよ」
アンディアが自室から戻ってくるのと同時に、扉が開き男の人が
「アストライア公爵家の馬車が到着いたしました」
と報告する。それを聞いた、アンディアは寂しそうな顔をする。
私は、アンディアに近づき、
「今日は楽しかったわ。ありがとう」
「僕の方こそ、連れまわしてごめん。ルイビット商会の息子だと説明してなかったことも」
「それを言うなら、私も公爵令嬢ということを話してなかったからおあいこよ。もし今度会うことがあったら露店の唐揚げ、一緒に食べましょうね」
「うん。約束だよ。ルセリア」
「ええ約束するわ」
アンディアと約束をし、私は公爵家の馬車が待つところまで案内してもらう。馬車の運転手に謝りながらも
「ご無事でないよりです」
と笑顔を私に向けて来てくれた。それから私は馬車に揺られながら、無事、我が家に帰った。
★★★
スイートルームでバースとアンディアが久しぶりに親子の話をしていた。
「不思議な令嬢だったな。ルセリア嬢は、どことなく妻に似ている感じがしたよ」
「母さんに、ルセリアが?」
「ああ、お前と歳は変わらないのに、どこか大人びていた。話をした時妻の面影を見たよ」
もし妻が生きていたら、息子を困らせたりすることはなかったのかもしれない、と思いながらも今は亡き妻を思ってしまうバースは、本当に心から妻を今でも愛している。それはアンディアにも分かる。
「恋人をつくるなら、ルセリア嬢のような女性にしなさい」
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父親はお酒で顔が赤くなり、息子は話で顔が赤くなていた。
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