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53話 創作料理2
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天気は晴れていた。窓からは朝の光が差し込み、その光で私は目を覚ます。
昨日よりも頭は痛くないが違和感はある。額を触るが熱はない。ただ、また眼の周りが熱いことに気づく、それ以上に眼から涙が流れ頬が濡れていることに驚く。
「何これ?」
頬を触り、涙が手についてそれを見る。
悲しい夢でもみなんだろうか?少し考え、そういえば夢を見たような気がする。だが、はっきりとは思い出せない。
体調は問題ないため、アリサを呼び、着替えを手伝ってもらい朝食に向かう。
「ルセリア?眼が赤いよ?どうしたんだい」
「ほんとですね。どうしたんですか?」
「悲しい夢を見た気がするのですが、思い出せなくて、起きたら涙を流していました」
起きたときの様子を両親に話す。
「悲しい夢か?」
「はい」
少し重たい空気のなかで朝食が始める。少し食べ終わってから、父親のカイムが話しかけて来る。
「明日はいよいよ隣国に向けて出発する日だ。そのため、今日は王子達が我が家を訪問する予定になてっている」
「え?そうなんですか。お父様。私、聞いていませんよ」
「昨日、話そうと思ったんだが?体調が悪そうだったから話せなかったんだよ」
カイムは笑ういながら説明してくる。
「なら、仕方ないですね」
これ以上は文句は言えない。私のことを考えての事なのだから。
「今日の昼前に訪問されるよ。ルセリアも準備しておいてくれ」
「わかりました」
「そうだ。この間、王子達がすごくルセリアの創作料理を気にいていると、陛下から聞いてね。もしよかったら、今日もこの間の料理を出したらいいんじゃないかい?」
「いいですね。私もまたルセリアの創作料理が食べたいです」
「いえ、流石に準備がいりますし、おそらくですが鶏肉がないのではないですか?」
「うんん。確かにあり得るね。王子達には残念だが、料理長には別のものを用意してもらおう」
私は部屋に帰ってきて、昼から王子達が来るまでの時間何をしようか考える。そういえば、私、料理長に別の創作料理を頼まれていたんだったわ、と調理長の頼みを思い出す。そうだ、どうせなら新しい創作料理を料理長に教えて、それを王子達に食べてもらおうと思いついた私はキッチンに向かった。
キッチンに入ると、料理人たちが自分たちの朝食を食べていた。
「お嬢様!!!」
「どうされましたか?お嬢様」
楽しく食べていたところに私が来たためみんな驚く。
「すいません。食べているのに」
「いえ、かまいませんよ。それでお嬢様、何用でしょうか?」
「お父様から聞きましたが、お昼前に王子達が訪問すると聞いたんです。それで、料理長は王子達に何のお料理を出すのかと思って」
「あぁ、それですか。実は決めかねているんですよ。先ほど、旦那様にお嬢様の創作料理を王子達にと言われたのですが、あいにく今は鶏肉がなくて。そのため唐揚げができないんですよ」
料理長が困った顔で言ってくる。まあ、確かにここ最近鶏肉を大量に消費したからなぁと、思う。
「でしたら、料理長、私の第二創作料理をふるまうというのはいかがですか?」
「お嬢様の第二創作料理!!!本当ですか」
「はい、その為に来たんですよ」
「ならば、今すぐに作りましょう」
「あ、いえ、朝食が終わってからでいいですよ」
「いえ、食べる時間がもったいないです。さあお嬢様、こちらに来てください」
張りきった声で、キッチンに入っていく。朝食を食べていた、他の料理人達は、クスクスと笑っていた。
それから、昼過ぎになり、王子のアトランとロベルト、そして王女のエクリシアが我が家にくる。
「おはようございます。ルセリア」
「おはよう、ルセリア」
「お姉様、おはようございます」
「おはようございます。アトラン様、ロベルト様、エクリシア様」
私の部屋にきてもらい、お茶を楽しみながら、訪問先の国の話をしてもらう。話を聞いていると、どうもこの国とは食文化が違うようで、驚いたのが米を主食にしているという。前世はパンよりも米を食べていた私からすれば、ぜひ食べたい、と強く思った。
話が弾み気が付けは、お昼前になっていた。
「皆さん、今日のお昼は、私の創作料理です」
「お、また唐揚げか?」
ロベルトが食いつくが、
「違います。鶏肉がもう我が家になかったので」
「あはは、確かにそうですね。クラスの生徒や両親にも唐揚げを出したのなら、ないのは仕方ないですね」
アトランが笑いながら納得する。
「食べたかったです。お姉様の唐揚げという創作料理」
エクリシアが残念そうに言う。
「なら何を出すんだ。茶碗蒸し?というやつか。それともババロアというやつか?」
「どれとも違います。今日は創作料理、第二弾です」
「「「第二弾」」」
三人の声が重なる。
「持ってきますね」
ニヤ顔で、部屋を出てキッチンに向かい料理人たちに料理をお願いする。
しばらくして、料理人と一緒に私が部屋に戻ると、三人はこちらを向く。
そして、テーブルに料理が並べられていく。
「ルセリア、これはないんですか」
「パンとオニオンスープ、メインのコロッケです」
「コロッケ?」
「また、見たこともない料理を創ったな?」
「これが、お姉様の創作料理ですか?」
三人は料理を眺める。ナイフ、フォーク、スプーンが置かれているので、みんな期待と不安の顔で食べていく。先ずは、コロッケから、キャベツの千切りと共に2つコロッケが並んでいる。ナイフでコロッケを切ると、サクッと音がする。それをフォークでさして口に運ぶ。衣のサクサク感が強く、じゃがいも自体もごろごろと形が残っているのでとても食べ応えがあり、満足感がすごく!おいしい。
みんなを見ると、笑顔で食べていた。
「これ、中身は何ですか?」
「食感が面白いな。熱々でうまいぞこれ」
「おいしいです。お姉様」
好評のようだ。
「中身は、ジャガイモ何ですよ」
「「「ジャガイモ!!」」」
「ええ、あまり皆様、食べないようですが料理のやり方でここまでおいしくなる野菜なんですよ」
「これがジャガイモですか?信じられません」
「最近では、食べたことがなかったよな」
「そうですね。ありませんでした」
「もう一個の方はジャガイモだけでなく何か別のものが入っていますね。これは?」
「牛肉を細かくしたものを一緒に入れているんですよ」
「こっちのほうが肉の味がして、おいしいな」
「そうですか?私はジャガイモだけのほうが好きですよ」
ロベルトとエクリシアとで好みが分かれたようだ。
「このオニオンスープもおいしいですね。薄味ですが野菜の甘みを感じられます」
三人はそれぞれ私の創作料理の感想を言いながら食べてくれた。みんな残さず完食をして、幸せそうな顔をしていた。
昼食後のティータイムを楽しんでいると
「おいしかですよ。ルセリア」
「ああうまかったよ。今度はコロッケをパンに挟んで食べたいな」
「私は今度は唐揚げを食べてみたいです」
みんなが感想を話してくれる。それから、私は明日の予定をお互いに確認していき、気が付くと大分時間が立っていたため、王子達も王城に帰ろうとする。
馬車に乗るみんなを見送るため、玄関までくる。すると、ゆっくり庭の道を馬に乗った人が近づいてきた。恰好からして騎士だった。
「アトラン様、ロベルト様、エクリシア様。ただいまより、出発いたします」
「ロック隊長、わざわざありがとうございます」
「現地で会いましょう」
土産を積んだ馬車が一日前に出発すると話していたことを思い出す。私はロックという隊長騎士の顔を見る。
あれ?どこかで会たような?
王子達と会話しているとその後ろからまた違う二人の騎士が馬に乗ってくる。
「隊長、そろそろ行きませんか」
「バカ、今は王族の方々と話しているんだ。話しかけるな」
「すいません」
一人は真面目に、一人はお気楽と言えばいいのか。でもこの二人もどこかで会ったような?
「もう少し待て、ギャレン、インガー」
二人の名前を聞いた私はこの二日間の夢を思い出す。
「ああああああああああああっ‼︎」
私の声に、王子、王女、騎士、メイド、みんなが私を見て来る。
「あ、あの、騎士のみなさん、少しでいいので待っていただいてもよろしいですか」
「?かまいませんが?」
私はアトラン、ロベルト、エクリシアにもう一度、「部屋に戻って」とお願いする。
部屋に戻ったきて、私の態度が普通でないことに三人が気づく。
「ルセリア、どうしたんですか?」
「お、おい、まさか?
「お姉様?」
「未来をみました」
その言葉に三人が緊張する。私は夢で見たことを三人に話し始めた。
昨日よりも頭は痛くないが違和感はある。額を触るが熱はない。ただ、また眼の周りが熱いことに気づく、それ以上に眼から涙が流れ頬が濡れていることに驚く。
「何これ?」
頬を触り、涙が手についてそれを見る。
悲しい夢でもみなんだろうか?少し考え、そういえば夢を見たような気がする。だが、はっきりとは思い出せない。
体調は問題ないため、アリサを呼び、着替えを手伝ってもらい朝食に向かう。
「ルセリア?眼が赤いよ?どうしたんだい」
「ほんとですね。どうしたんですか?」
「悲しい夢を見た気がするのですが、思い出せなくて、起きたら涙を流していました」
起きたときの様子を両親に話す。
「悲しい夢か?」
「はい」
少し重たい空気のなかで朝食が始める。少し食べ終わってから、父親のカイムが話しかけて来る。
「明日はいよいよ隣国に向けて出発する日だ。そのため、今日は王子達が我が家を訪問する予定になてっている」
「え?そうなんですか。お父様。私、聞いていませんよ」
「昨日、話そうと思ったんだが?体調が悪そうだったから話せなかったんだよ」
カイムは笑ういながら説明してくる。
「なら、仕方ないですね」
これ以上は文句は言えない。私のことを考えての事なのだから。
「今日の昼前に訪問されるよ。ルセリアも準備しておいてくれ」
「わかりました」
「そうだ。この間、王子達がすごくルセリアの創作料理を気にいていると、陛下から聞いてね。もしよかったら、今日もこの間の料理を出したらいいんじゃないかい?」
「いいですね。私もまたルセリアの創作料理が食べたいです」
「いえ、流石に準備がいりますし、おそらくですが鶏肉がないのではないですか?」
「うんん。確かにあり得るね。王子達には残念だが、料理長には別のものを用意してもらおう」
私は部屋に帰ってきて、昼から王子達が来るまでの時間何をしようか考える。そういえば、私、料理長に別の創作料理を頼まれていたんだったわ、と調理長の頼みを思い出す。そうだ、どうせなら新しい創作料理を料理長に教えて、それを王子達に食べてもらおうと思いついた私はキッチンに向かった。
キッチンに入ると、料理人たちが自分たちの朝食を食べていた。
「お嬢様!!!」
「どうされましたか?お嬢様」
楽しく食べていたところに私が来たためみんな驚く。
「すいません。食べているのに」
「いえ、かまいませんよ。それでお嬢様、何用でしょうか?」
「お父様から聞きましたが、お昼前に王子達が訪問すると聞いたんです。それで、料理長は王子達に何のお料理を出すのかと思って」
「あぁ、それですか。実は決めかねているんですよ。先ほど、旦那様にお嬢様の創作料理を王子達にと言われたのですが、あいにく今は鶏肉がなくて。そのため唐揚げができないんですよ」
料理長が困った顔で言ってくる。まあ、確かにここ最近鶏肉を大量に消費したからなぁと、思う。
「でしたら、料理長、私の第二創作料理をふるまうというのはいかがですか?」
「お嬢様の第二創作料理!!!本当ですか」
「はい、その為に来たんですよ」
「ならば、今すぐに作りましょう」
「あ、いえ、朝食が終わってからでいいですよ」
「いえ、食べる時間がもったいないです。さあお嬢様、こちらに来てください」
張りきった声で、キッチンに入っていく。朝食を食べていた、他の料理人達は、クスクスと笑っていた。
それから、昼過ぎになり、王子のアトランとロベルト、そして王女のエクリシアが我が家にくる。
「おはようございます。ルセリア」
「おはよう、ルセリア」
「お姉様、おはようございます」
「おはようございます。アトラン様、ロベルト様、エクリシア様」
私の部屋にきてもらい、お茶を楽しみながら、訪問先の国の話をしてもらう。話を聞いていると、どうもこの国とは食文化が違うようで、驚いたのが米を主食にしているという。前世はパンよりも米を食べていた私からすれば、ぜひ食べたい、と強く思った。
話が弾み気が付けは、お昼前になっていた。
「皆さん、今日のお昼は、私の創作料理です」
「お、また唐揚げか?」
ロベルトが食いつくが、
「違います。鶏肉がもう我が家になかったので」
「あはは、確かにそうですね。クラスの生徒や両親にも唐揚げを出したのなら、ないのは仕方ないですね」
アトランが笑いながら納得する。
「食べたかったです。お姉様の唐揚げという創作料理」
エクリシアが残念そうに言う。
「なら何を出すんだ。茶碗蒸し?というやつか。それともババロアというやつか?」
「どれとも違います。今日は創作料理、第二弾です」
「「「第二弾」」」
三人の声が重なる。
「持ってきますね」
ニヤ顔で、部屋を出てキッチンに向かい料理人たちに料理をお願いする。
しばらくして、料理人と一緒に私が部屋に戻ると、三人はこちらを向く。
そして、テーブルに料理が並べられていく。
「ルセリア、これはないんですか」
「パンとオニオンスープ、メインのコロッケです」
「コロッケ?」
「また、見たこともない料理を創ったな?」
「これが、お姉様の創作料理ですか?」
三人は料理を眺める。ナイフ、フォーク、スプーンが置かれているので、みんな期待と不安の顔で食べていく。先ずは、コロッケから、キャベツの千切りと共に2つコロッケが並んでいる。ナイフでコロッケを切ると、サクッと音がする。それをフォークでさして口に運ぶ。衣のサクサク感が強く、じゃがいも自体もごろごろと形が残っているのでとても食べ応えがあり、満足感がすごく!おいしい。
みんなを見ると、笑顔で食べていた。
「これ、中身は何ですか?」
「食感が面白いな。熱々でうまいぞこれ」
「おいしいです。お姉様」
好評のようだ。
「中身は、ジャガイモ何ですよ」
「「「ジャガイモ!!」」」
「ええ、あまり皆様、食べないようですが料理のやり方でここまでおいしくなる野菜なんですよ」
「これがジャガイモですか?信じられません」
「最近では、食べたことがなかったよな」
「そうですね。ありませんでした」
「もう一個の方はジャガイモだけでなく何か別のものが入っていますね。これは?」
「牛肉を細かくしたものを一緒に入れているんですよ」
「こっちのほうが肉の味がして、おいしいな」
「そうですか?私はジャガイモだけのほうが好きですよ」
ロベルトとエクリシアとで好みが分かれたようだ。
「このオニオンスープもおいしいですね。薄味ですが野菜の甘みを感じられます」
三人はそれぞれ私の創作料理の感想を言いながら食べてくれた。みんな残さず完食をして、幸せそうな顔をしていた。
昼食後のティータイムを楽しんでいると
「おいしかですよ。ルセリア」
「ああうまかったよ。今度はコロッケをパンに挟んで食べたいな」
「私は今度は唐揚げを食べてみたいです」
みんなが感想を話してくれる。それから、私は明日の予定をお互いに確認していき、気が付くと大分時間が立っていたため、王子達も王城に帰ろうとする。
馬車に乗るみんなを見送るため、玄関までくる。すると、ゆっくり庭の道を馬に乗った人が近づいてきた。恰好からして騎士だった。
「アトラン様、ロベルト様、エクリシア様。ただいまより、出発いたします」
「ロック隊長、わざわざありがとうございます」
「現地で会いましょう」
土産を積んだ馬車が一日前に出発すると話していたことを思い出す。私はロックという隊長騎士の顔を見る。
あれ?どこかで会たような?
王子達と会話しているとその後ろからまた違う二人の騎士が馬に乗ってくる。
「隊長、そろそろ行きませんか」
「バカ、今は王族の方々と話しているんだ。話しかけるな」
「すいません」
一人は真面目に、一人はお気楽と言えばいいのか。でもこの二人もどこかで会ったような?
「もう少し待て、ギャレン、インガー」
二人の名前を聞いた私はこの二日間の夢を思い出す。
「ああああああああああああっ‼︎」
私の声に、王子、王女、騎士、メイド、みんなが私を見て来る。
「あ、あの、騎士のみなさん、少しでいいので待っていただいてもよろしいですか」
「?かまいませんが?」
私はアトラン、ロベルト、エクリシアにもう一度、「部屋に戻って」とお願いする。
部屋に戻ったきて、私の態度が普通でないことに三人が気づく。
「ルセリア、どうしたんですか?」
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