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35話 死にたくない
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私は急いで階段を上がり屋上へ向かう。屋上へ着いた私は周りを見渡す。誰もいない。私は前に進んでき、フェンスがあるところまで行き、屋上から下を見る。
「高いわね」
下を確認し。彼がまだついてないことを知る。全力で走ったので私は息を整える。
やかて、誰かが屋上に上がってくる。私は振り返り、彼を見るが目がうつろで私のことには気づいてないようだった。彼はだんだんと前に進んでくる。
「ごめんね。父さん母さん、サラ、兄ちゃん勉強しかないのに、その勉強でもみんなに迷惑かけることしかできないみたいだ、ほんとにごめん////」
前に一歩一歩進んでくる。
「この世界に、・・」
「救いはあります」
私は彼が「救いがないよ」と言う前に私が言う。彼が顔を上げ、私を探す。そして私の眼と彼の目が合う。
「こんにちわ、初めて屋上に来たけど、景色がすごくいいわね」
「・・・そうですね。僕も初めて来ました」
「学園での生活は慣れましたか?」
「・・・はい、だいぶ慣れました」
「私もだいぶ慣れてきましたが、なかなか授業についていくのがしんどくて」
「・・・僕は、勉強が好きなので、苦にはならないです」
私が質問していき、彼がその質問に答えてくれる。このやり取りが10分ほど続いた。
[人と触れる事]、これは自殺を防ぐためにもっとも大切で有用な事だ。
自分の本音を話せるような人、自分が安心して話せるような人と触れ合う事、それが心を軽くするのだと私は思うから。自殺というのは正常な思考の時には行う事は出来ない。だからまずは、ギリギリの精神状態彼を正常に戻すために話をしていく。
「将来の夢は何ですか」
「・・・将来は、両親を助けるために、勉強していろんなことを農業で試してみたいです」
段々と彼の目が生き生きしてくる。
「ここだけしか作れないものを作ったり、新しい品種を考えたり、僕の知識で僕の両親の農家を国一番にしたいです」
夢を語る彼の顔は、とても輝いていると、私は思った。私は農業の知識はほとんどないが、前世の知識から彼が興味を持つかもしれないと思ったことを話していく。例えば、畑を耕すときに、貝殻などを砕いてばら撒くこと。果物などは紙で包んで、数を限定した方が大きくなること。太陽の光を浴びない野菜は色が変わり珍しい色になること。私が知っていることを話していく。
彼はすごく興味を持ってくれたようで、
「す、すごいです。そんなことを思いつくなんて、今度、両親の畑で試してみたいです」
「もう、大丈夫そうね」
今の彼は「今から死のう」という顔ではない。私は話を切り上げて、
「もう、大分暗くなってきたから戻りましょう」
私が屋上のドアに向かって歩き出すと、
「僕は、生きていていいんでしょうか?」
不安な顔をしながら私に聞いてくる。
「当り前じゃない。たった一つだけ与えられた、命はチャンスなんだから」
私の言葉を聞いた彼は目には涙があふれる。
「わわわあぁあぁぁーーーーー」
今までためていた涙が流れていった。
十分泣いて、さっぱりした顔で彼が言ってくる。
「あの、また会ってくれますか?」
「ええ、何回でも会いましょう。私は一年のルセリア・アストライアです」
「僕は一年のロイス・カシアートです」
私が彼に手を差し伸べる。そして、彼もその手をつかんでくれる。そして、私たちは屋上を後にした。
彼の部屋まで一緒に歩き、彼が部屋に入るところまで確認して、学生寮を出た。出るとステラとシルフィが待っていた。
「終わりましたのね?」
「よかったです」
「見てたんですか?」
「楽しく農業のお話をしているところくらいからわ」
私がステラとシルフィに協力してもらったのは、彼が今どこでいるかわからないため、学園の中を探してもらうことだった。ステラもシルフィも帰りに廊下ですれ違っただけなので、顔は覚えていないと思ったが、
「わたし、覚えていますよ」とシルフィが言ったので、ステラと共に行動してもらった。まず学園の屋上に行ったが、鍵がかかっていたようで、別のところを探していき、最終的には寮の屋上に向かったのだと。
「本当に疲れましたわ。こんなに歩いたのはいつぶりかしら?」
「私も疲れました、体力はあまりないので」
「ステラ様、シルフィ様、本当にありがとうございました」
「まだ、終わってません」 怒ったような声でシルフィが言う。
「ええ、まだ終わっていませんわ。そのいじめていた貴族の生徒、きついお灸が必要ですわね」
完全に怒った声でステラが言う。
「しかし、どうしましょうか?」
「あら、ルセリア様、わたくしたちには一生会というものがあるではないですか?まずは今回のことを話し、解決できないのであれば、それまで、あとは親に頼んで動いてもらう。それでいいでしょう。」
たしかに、私の友達の親は上位貴族だ、中には王族もいる。親が動けば簡単に収まる。しかし、あくまでこれは学園で起きたことだ。ならば学園で解決できた方が望ましい。
「では、行きましょう。一生会の会議が行われているところへ」
私たちは横一列になて、歩き始めた。
「高いわね」
下を確認し。彼がまだついてないことを知る。全力で走ったので私は息を整える。
やかて、誰かが屋上に上がってくる。私は振り返り、彼を見るが目がうつろで私のことには気づいてないようだった。彼はだんだんと前に進んでくる。
「ごめんね。父さん母さん、サラ、兄ちゃん勉強しかないのに、その勉強でもみんなに迷惑かけることしかできないみたいだ、ほんとにごめん////」
前に一歩一歩進んでくる。
「この世界に、・・」
「救いはあります」
私は彼が「救いがないよ」と言う前に私が言う。彼が顔を上げ、私を探す。そして私の眼と彼の目が合う。
「こんにちわ、初めて屋上に来たけど、景色がすごくいいわね」
「・・・そうですね。僕も初めて来ました」
「学園での生活は慣れましたか?」
「・・・はい、だいぶ慣れました」
「私もだいぶ慣れてきましたが、なかなか授業についていくのがしんどくて」
「・・・僕は、勉強が好きなので、苦にはならないです」
私が質問していき、彼がその質問に答えてくれる。このやり取りが10分ほど続いた。
[人と触れる事]、これは自殺を防ぐためにもっとも大切で有用な事だ。
自分の本音を話せるような人、自分が安心して話せるような人と触れ合う事、それが心を軽くするのだと私は思うから。自殺というのは正常な思考の時には行う事は出来ない。だからまずは、ギリギリの精神状態彼を正常に戻すために話をしていく。
「将来の夢は何ですか」
「・・・将来は、両親を助けるために、勉強していろんなことを農業で試してみたいです」
段々と彼の目が生き生きしてくる。
「ここだけしか作れないものを作ったり、新しい品種を考えたり、僕の知識で僕の両親の農家を国一番にしたいです」
夢を語る彼の顔は、とても輝いていると、私は思った。私は農業の知識はほとんどないが、前世の知識から彼が興味を持つかもしれないと思ったことを話していく。例えば、畑を耕すときに、貝殻などを砕いてばら撒くこと。果物などは紙で包んで、数を限定した方が大きくなること。太陽の光を浴びない野菜は色が変わり珍しい色になること。私が知っていることを話していく。
彼はすごく興味を持ってくれたようで、
「す、すごいです。そんなことを思いつくなんて、今度、両親の畑で試してみたいです」
「もう、大丈夫そうね」
今の彼は「今から死のう」という顔ではない。私は話を切り上げて、
「もう、大分暗くなってきたから戻りましょう」
私が屋上のドアに向かって歩き出すと、
「僕は、生きていていいんでしょうか?」
不安な顔をしながら私に聞いてくる。
「当り前じゃない。たった一つだけ与えられた、命はチャンスなんだから」
私の言葉を聞いた彼は目には涙があふれる。
「わわわあぁあぁぁーーーーー」
今までためていた涙が流れていった。
十分泣いて、さっぱりした顔で彼が言ってくる。
「あの、また会ってくれますか?」
「ええ、何回でも会いましょう。私は一年のルセリア・アストライアです」
「僕は一年のロイス・カシアートです」
私が彼に手を差し伸べる。そして、彼もその手をつかんでくれる。そして、私たちは屋上を後にした。
彼の部屋まで一緒に歩き、彼が部屋に入るところまで確認して、学生寮を出た。出るとステラとシルフィが待っていた。
「終わりましたのね?」
「よかったです」
「見てたんですか?」
「楽しく農業のお話をしているところくらいからわ」
私がステラとシルフィに協力してもらったのは、彼が今どこでいるかわからないため、学園の中を探してもらうことだった。ステラもシルフィも帰りに廊下ですれ違っただけなので、顔は覚えていないと思ったが、
「わたし、覚えていますよ」とシルフィが言ったので、ステラと共に行動してもらった。まず学園の屋上に行ったが、鍵がかかっていたようで、別のところを探していき、最終的には寮の屋上に向かったのだと。
「本当に疲れましたわ。こんなに歩いたのはいつぶりかしら?」
「私も疲れました、体力はあまりないので」
「ステラ様、シルフィ様、本当にありがとうございました」
「まだ、終わってません」 怒ったような声でシルフィが言う。
「ええ、まだ終わっていませんわ。そのいじめていた貴族の生徒、きついお灸が必要ですわね」
完全に怒った声でステラが言う。
「しかし、どうしましょうか?」
「あら、ルセリア様、わたくしたちには一生会というものがあるではないですか?まずは今回のことを話し、解決できないのであれば、それまで、あとは親に頼んで動いてもらう。それでいいでしょう。」
たしかに、私の友達の親は上位貴族だ、中には王族もいる。親が動けば簡単に収まる。しかし、あくまでこれは学園で起きたことだ。ならば学園で解決できた方が望ましい。
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私たちは横一列になて、歩き始めた。
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