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21話 生徒会
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今日は学園が休みなので、久しぶりに皆を私の屋敷に招待している。今までは手紙のやり取りがあったが、今は学園で連絡ができるため、三日前に私から皆に提案していた。全員が参加している。今回からリーネットとも参加している。ただ、皆が馬車で来たのに対し、リーネットだけは寮からわざわざ歩いてきたようだ。歩いて、2時間くらいだろうか?ごめんなさい。帰りは馬車を用意します。
みんなが揃うと、リーネットが初めて会う人が二人いる。エクリシアとガイアの二人だ。
「初めまして、第一王女エクリシア・フォン・ユースティアです。気軽にエクリシアと呼んでください」
王女がかわいくお辞儀をする。
「2年生のガイア・ミネルウァだ。妹が世話になっている。これからも妹と仲良くしてくれ」
「は、はい。わ、私はリーネットともうします」
クラスの皆はそんなリーネットの態度がおかしいのか、クスクスと笑い出す。
一か月前のリーネットに戻っている。
リーネットが持ってきてくれたお菓子を食べながら、私たちはお茶会を楽しんだ。会話内容は学園でのことが多く。そのため、エクリシアは興味津々だ。ガイアは一年と二年で大分、クラスの雰囲気が違うだな、と感心していた。実はもうすぐ、一生会の役員を決める。基本この学園では生徒会というものがあるが、そのメンバーは各学年の代表たち、そのため一年のメンバー、二年のメンバ、三年のメンバーが存在する。学園が始まりもうすぐ一か月になるので、一年メンバーを決めなくてはならないのだ。ちなみに、ガイアは二年生のメンバー、二生会に入っている。
今までは、成績に関係なく先生が貴族たちを選抜していた。そのため生徒会には庶民の生徒の声が届かず、庶民の生徒たちからはだいぶ不満が出ている、とガイアが説明してくれる。
その話を聞き、私は深くため息をする。
「やっぱり庶民の生徒をメンバーにいれるべきですよね」
「実は、先生から僕に声がかかっているんでよ。一生会のメンバーにはいってくれと」
アトランがお茶を飲みながら言う。
「あぁ、俺のほうにも声がかかった、学園としては王子をメンバーに入れないのは問題になるからなぁ」
ロベルトがめんどくさそうに語る。
「承諾をしましたが、条件を出しました」
「条件ですか?」
「えぇ、僕がメンバーを決めていいとのことです。あと四人、枠があいてますよ」
アトランが私たちを見るが、
「わたくしたちを選ぶと、貴族ばかりになり、結局、上級生の方々と同じになりますわよ」
ステラが言う。確かにそうだ。ましてや私たちは同じクラス、他のクラスの生徒から見れば、二年・三年よりも悪化しているといえる。
「おっしゃる通りです。ですので貴族と庶民三人三人で行こうと考えています。ルセリア嬢、貴族の枠に入っていただけませんか?」
「「「「........」」」」
「せっかくのお誘いですが、さきほど、ステラ様がおっしゃっていましたが、メンバーがクラスで固まるのはよろしくないと思うので、他を当たってください」
「残念です」
アトランはすこし悲しそうな笑みを浮かべる。
「リーネットさん、誰かいませんか」
「それでしたら、マリー様はいかがでしょう。以前ルセリア様が保健室まで連れていかれた令嬢です。あの方ならいいと思います。庶民の生徒にも話しかけ、生徒の間でも人気になっています」
「マリー・ケレース、ケレース伯爵の令嬢ですか。わかりました。僕のほうから声をかけてみましょう。では次に庶民でいい生徒はいませんか?」
アトランがリーネットに尋ねる。
「ハリソンさんとリーズさんです。ハリソンさんは貴族の生徒にもしっかり発言しており庶民の生徒の支えとなっています。リーズさんは、勉強が優秀で同級生に教えてあげているそうです。庶民の生徒からはすごく慕われています」
「なるほど、ではその二人にはリーネットさん、君から声をかけてもらってもいいかなぁ」
「??私からですか。アトラン様からのほうがいいんじゃ?」
「何を言っているんですか、最後の枠はリーネットさん、あなたなんですから」
「え??ええぇぇぇーーー」
大きな声が私の屋敷に響いた。
「どうして、私なんですか。アトラン様?」
「いろいろありますが、君の交流の輪の広さですよ。まだ、一か月くらいしかたっていないのに、多くの生徒と交流しているよなので、そういった人材は一生会に必要です。やっていただきませんか?」
「わ、私は。。」
「やってみなさいよ。適任だと思うわ」
「はい。私も思います」
ステラとシルフィが太鼓判を押す。私のほうをリーネットが向き
「やってみなさい。きっと大きな経験になると思うから」
「ルセリア様、」
「わかりました。私やってみます」
みんなに励まされ、リーネットはすごくやる気を出していた。ひとまず、これで一生会の話は終わる。
次の話題は野外学習についてだ。、一年は農地の見学だ。田畑を耕している者の暮らしを知るのは貴族にとっても大事なことだという。
「お兄様、行先はどこになるのですか」
「たしか、レコーラ村だそうだよ」
「え???」
どこかで見た名前をアトランが言う。どこで見たんだろう。
みんなは、楽しく会話が進んでいるが、私は全くその会話が入ってこない。必死で私はどこで見たのか思い出す。
{レコーラ村というところで、たくさんの人がなくなり、そして、それは広がっていく}
はっ。思い出した。
それは、ルセリアがみた未来の内容が書かれたノートだった。
みんなが揃うと、リーネットが初めて会う人が二人いる。エクリシアとガイアの二人だ。
「初めまして、第一王女エクリシア・フォン・ユースティアです。気軽にエクリシアと呼んでください」
王女がかわいくお辞儀をする。
「2年生のガイア・ミネルウァだ。妹が世話になっている。これからも妹と仲良くしてくれ」
「は、はい。わ、私はリーネットともうします」
クラスの皆はそんなリーネットの態度がおかしいのか、クスクスと笑い出す。
一か月前のリーネットに戻っている。
リーネットが持ってきてくれたお菓子を食べながら、私たちはお茶会を楽しんだ。会話内容は学園でのことが多く。そのため、エクリシアは興味津々だ。ガイアは一年と二年で大分、クラスの雰囲気が違うだな、と感心していた。実はもうすぐ、一生会の役員を決める。基本この学園では生徒会というものがあるが、そのメンバーは各学年の代表たち、そのため一年のメンバー、二年のメンバ、三年のメンバーが存在する。学園が始まりもうすぐ一か月になるので、一年メンバーを決めなくてはならないのだ。ちなみに、ガイアは二年生のメンバー、二生会に入っている。
今までは、成績に関係なく先生が貴族たちを選抜していた。そのため生徒会には庶民の生徒の声が届かず、庶民の生徒たちからはだいぶ不満が出ている、とガイアが説明してくれる。
その話を聞き、私は深くため息をする。
「やっぱり庶民の生徒をメンバーにいれるべきですよね」
「実は、先生から僕に声がかかっているんでよ。一生会のメンバーにはいってくれと」
アトランがお茶を飲みながら言う。
「あぁ、俺のほうにも声がかかった、学園としては王子をメンバーに入れないのは問題になるからなぁ」
ロベルトがめんどくさそうに語る。
「承諾をしましたが、条件を出しました」
「条件ですか?」
「えぇ、僕がメンバーを決めていいとのことです。あと四人、枠があいてますよ」
アトランが私たちを見るが、
「わたくしたちを選ぶと、貴族ばかりになり、結局、上級生の方々と同じになりますわよ」
ステラが言う。確かにそうだ。ましてや私たちは同じクラス、他のクラスの生徒から見れば、二年・三年よりも悪化しているといえる。
「おっしゃる通りです。ですので貴族と庶民三人三人で行こうと考えています。ルセリア嬢、貴族の枠に入っていただけませんか?」
「「「「........」」」」
「せっかくのお誘いですが、さきほど、ステラ様がおっしゃっていましたが、メンバーがクラスで固まるのはよろしくないと思うので、他を当たってください」
「残念です」
アトランはすこし悲しそうな笑みを浮かべる。
「リーネットさん、誰かいませんか」
「それでしたら、マリー様はいかがでしょう。以前ルセリア様が保健室まで連れていかれた令嬢です。あの方ならいいと思います。庶民の生徒にも話しかけ、生徒の間でも人気になっています」
「マリー・ケレース、ケレース伯爵の令嬢ですか。わかりました。僕のほうから声をかけてみましょう。では次に庶民でいい生徒はいませんか?」
アトランがリーネットに尋ねる。
「ハリソンさんとリーズさんです。ハリソンさんは貴族の生徒にもしっかり発言しており庶民の生徒の支えとなっています。リーズさんは、勉強が優秀で同級生に教えてあげているそうです。庶民の生徒からはすごく慕われています」
「なるほど、ではその二人にはリーネットさん、君から声をかけてもらってもいいかなぁ」
「??私からですか。アトラン様からのほうがいいんじゃ?」
「何を言っているんですか、最後の枠はリーネットさん、あなたなんですから」
「え??ええぇぇぇーーー」
大きな声が私の屋敷に響いた。
「どうして、私なんですか。アトラン様?」
「いろいろありますが、君の交流の輪の広さですよ。まだ、一か月くらいしかたっていないのに、多くの生徒と交流しているよなので、そういった人材は一生会に必要です。やっていただきませんか?」
「わ、私は。。」
「やってみなさいよ。適任だと思うわ」
「はい。私も思います」
ステラとシルフィが太鼓判を押す。私のほうをリーネットが向き
「やってみなさい。きっと大きな経験になると思うから」
「ルセリア様、」
「わかりました。私やってみます」
みんなに励まされ、リーネットはすごくやる気を出していた。ひとまず、これで一生会の話は終わる。
次の話題は野外学習についてだ。、一年は農地の見学だ。田畑を耕している者の暮らしを知るのは貴族にとっても大事なことだという。
「お兄様、行先はどこになるのですか」
「たしか、レコーラ村だそうだよ」
「え???」
どこかで見た名前をアトランが言う。どこで見たんだろう。
みんなは、楽しく会話が進んでいるが、私は全くその会話が入ってこない。必死で私はどこで見たのか思い出す。
{レコーラ村というところで、たくさんの人がなくなり、そして、それは広がっていく}
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