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8話 アルテミス侯爵家のお茶会
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新しい朝が来る。私はベッドの上で目を覚ます。昨日覚悟を決めたためか、昨夜はぐっすり寝ることが出きた。そのため今の私は絶好調だ。
コンコン、ドアから音が鳴る。
「ルセリア様、おはようございます」
お辞儀をしながら、メイドのアリサが部屋に入って、お辞儀をする。着替えを手伝ってもらいながら、「今日は体調がよさそうですね」「そうかしら」とたわいない話をする。
そして、両親が待つ食事をする部屋に向かう。
部屋に入り、お互いにあいさつをする。ナイフやフォークの使い方もだいぶ慣れ、両親の真似をしなくても、自分で考え手を動かし、食事を勧めていく。ある程度、食事が終わり父上のカイムが話始める。
「ルセリア、今日の予定は何だい」
「いえ、特にないです」
「そうかい。2か月後には学園生活が始まるね。家で、ゆっくりするのもいいが、身体を動かしたり、勉強するのは大事だよ」
「はい、わかりました」
「そうだ。実はアルテミス侯爵家からルセリアにお茶会の招待があってね。交友を広げるのは大事だよ。お茶会は五日後だ。参加するか、しないかは夕食の時に聞かせてくれ」
「まぁー、ルセリア、これから学園に通うのにお友達を作るのは大事なことです。全体に行って一生のお友達を見つけてきなさい」
母親のティアナの目は輝いていた。
自分の部屋に戻った私は「学園生活か」と口にする。
前世の世界では、小学校で出会えた先生の影響で教師を夢みる人もいれば、中学の時に部活がきっかけでプロを目指し頑張ろうとする人もいる。高校では彼氏ができて、青春を謳歌した人や大学で将来のために頑張った人など、人によって、小学校、中学校、高校、大学、どの時が思い出深かったかと尋ねられてもそれは人それぞれ違う。答えはまちまちだろう。
ただ、私の場合は、間違いなく中学校の時が一番思い出深かった、楽しかったと言える。つまり、今から行く学園での生活、二度目の中学校生活を送れるということだ。そう考えると、楽しい気持ちになってってくる。
そうだ、私はこの世界でまだ友達といえる子がいない。
前世では学生の時に何人か友達はいた。学生の時は自転車や列車に乗ってほしいものを買いに行ったり、推しのグッズを一緒に頑張って集めたりしていた。しかし大人になるにつれて、電話することも会うことも減っていき、最後には、お正月にメールで「明けまして、おめでとうごさいます」と送るだけの関係になった。
私は母親の「一生のお友達を見つけなさい」という言葉が頭にうかぶ。
「そうよね。まずは友達を見つけないと」
一生のお友達が欲しいと思った。
よし、アルテミス侯爵家のお茶会に参加して、一生のお友達を作ろうと私は決心した。
招かれた屋敷内にはメイドや使用人達がずらっと並び、招かれた貴族の子息・令嬢にあいさつしてくる。
今、アルテミス侯爵のお茶会に来ている。同年代の貴族の子供たちがきれいな庭で、楽しそうに交流し、会話している。
侯爵家のお茶会は、紅茶と軽食とお菓子との取り合わせ、給仕のそれを含めた礼儀作法、室内装飾、家具調度、使用されている食器や飾られている花、美しい庭園など、広範な分野の教養と社会的地位を表したもてなしの場だった。軽食はキュウリサンドイッチやエッグサラダ、スモークサーモン、チーズ、ローストビーフを用いられている。お菓子は皿の上に、かわいらしいケーキやあたたかいスコーンがのっている。ケーキスタンドが3段になっていて、下段からサンドウィッチ、中段にスコーン、上段にケーキをのせている。
そんな中、私は一人、木の下でいた。一生のお友達を作るため、意気込んで参加したのはいいが、この世界に転生して、まだ約一カ月。その間、文字の習得やマナーの勉強はしているが、世間話などができるほどの情報がない。
周りを見ていると、男性だけのグループ、男女のグループ、女性だけのグループ、ができている。
男性だけのグループの会話は
「俺は将来、騎士団に入って、武勲を挙げるのが夢なんだ」
「学園に入って、何かされたいことはありますか」
「今、町ですごく流行っている遊びがあるのですが、やらないか」
「今度、俺の屋敷に招待してやるよ」
実に男の子の話をしている。
男女のグループの会話は
「我が家の庭は自慢の庭なのです皆様いかがですか」
「きれいな庭ですね、しかし僕の家の屋敷も庭も負けていないよ」
「どのような庭なのですか」
「お菓子もおいしいです。コックが作っているのですか、それともお店から」
「私の領地では・・・」
庭やお菓子などパーティーの感想を話している。
女性だけのグループの会話は、
「アトラン様、きれいな顔をされていました」
「私、両親とあいさつした時、目が合って、微笑んでくれたの」
「ロベルト様はちょっと怖そうな感じでしたが、私は好きです」
「婚約者探しのための誕生祭という話でしたけど・・・」
「私を選んでいただきたいわ」
先日行われた王子達の生誕祭の話、いわゆる恋バナをしている。
男性だけのグループには、入れないからパス。女性だけのグループは、どうも話に入り辛い。ましてや、国王陛下からの申し出だが、婚約の話を断っている。そんな私があの中には入れない。前世からそういう話は苦手だったからパス。そして、男女のグループ、今の私は体は子供、頭脳は大人の少女だ、どうも話に入り辛い。絶対に私があの中に入ると空気がおかしくなるからパス。
そんな空気が読める私は、結局どのグループにも入らず、一人のグループとして、小腹がすけばテーブルのほうに行き紅茶と軽食を楽しみ、木下に戻る。それを何回か繰り返しながらお茶会を楽しむのだった。
私はしばらく、一人だけのグループで、机の上に置かれた軽食やお菓子、紅茶を楽しいんでいた。
侯爵家のお茶会ということもあり、どれもおいしい。前世は体重を気にして、食べない日もあったが、基本私は毎日何かのお菓子は食べていた。ただ、ケーキなどのような500円以上するものではなく、100円から300円くらいのスーパーで買えるお菓子だ。仕事をしていたので、買えないわけではなかったが、どうしても高いものに手が出なかった。バイキングのような店も近くになく、このように自由に高いお菓子を食べれるのは、貴族様々だなと思う。私は、もう一個と手を伸ばしかけたとき、
「楽しんでいただいているようで、何よりです。ルセリア様」
後ろから、私に声がかかる。振り返ると、このお茶会の主催、アルテミス侯爵家の令嬢、ステラ・アルテミスが私に声をかけてきた。
「ごきげんよう、ステラ様、お茶会のお招き、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ、来てくださり、ありがとうございます。王子達の生誕祭に参加されていなかったようで、聞けばお身体のぐわいがよくなかったと」
はっきりした声、髪は銀髪で黄色い眼は、心配しているというよりも・・・
「はい、あの日は体調を崩し、屋敷で休んでました」
「そうなのね。まぁー、何個もケーキを食べてるくらいにはよくなられたようで」
「はい良くなりました」
少し、嫌味が含まれた言葉だが、私は気にせず返事をした。
「・・・ところで、ルセリア様。もうすぐ学園の入学がありますが、準備はされているんですか。私は教師からすでに学園で学ぶところを勉強しているんです、あなたわ?」
「いえ、まだ何も準備はしていないです」
「公爵令嬢のあなたが、それでいいの」
「よくわ、、ないかもしれないですね」
頭をさすりながら苦笑いをする。それを見たステラ様は
「よかった。以前、会った時よりも元気そうで、あの時は身体は何とものなかったのに、とても表情が辛そうで落ち込んでいたから」
そうか、この子は以前のルセリアを知っているのね。私はいつの話か分からないが、それからずっと気にしてくれていたのだろう。
「心配をかけたようで、申しわけありません」
「私のライバルであるあなたが、あんな状態では、張り合いがないですから」
「???ライバル???」
「ええ、私とあなたはライバル、そう、生涯のライバルです」
手を胸に当て、宣言する。
あれぇ、‘一生のお友達‘を探しに来たはずが‘生涯のライバル‘が表れてしまった。
コンコン、ドアから音が鳴る。
「ルセリア様、おはようございます」
お辞儀をしながら、メイドのアリサが部屋に入って、お辞儀をする。着替えを手伝ってもらいながら、「今日は体調がよさそうですね」「そうかしら」とたわいない話をする。
そして、両親が待つ食事をする部屋に向かう。
部屋に入り、お互いにあいさつをする。ナイフやフォークの使い方もだいぶ慣れ、両親の真似をしなくても、自分で考え手を動かし、食事を勧めていく。ある程度、食事が終わり父上のカイムが話始める。
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「いえ、特にないです」
「そうかい。2か月後には学園生活が始まるね。家で、ゆっくりするのもいいが、身体を動かしたり、勉強するのは大事だよ」
「はい、わかりました」
「そうだ。実はアルテミス侯爵家からルセリアにお茶会の招待があってね。交友を広げるのは大事だよ。お茶会は五日後だ。参加するか、しないかは夕食の時に聞かせてくれ」
「まぁー、ルセリア、これから学園に通うのにお友達を作るのは大事なことです。全体に行って一生のお友達を見つけてきなさい」
母親のティアナの目は輝いていた。
自分の部屋に戻った私は「学園生活か」と口にする。
前世の世界では、小学校で出会えた先生の影響で教師を夢みる人もいれば、中学の時に部活がきっかけでプロを目指し頑張ろうとする人もいる。高校では彼氏ができて、青春を謳歌した人や大学で将来のために頑張った人など、人によって、小学校、中学校、高校、大学、どの時が思い出深かったかと尋ねられてもそれは人それぞれ違う。答えはまちまちだろう。
ただ、私の場合は、間違いなく中学校の時が一番思い出深かった、楽しかったと言える。つまり、今から行く学園での生活、二度目の中学校生活を送れるということだ。そう考えると、楽しい気持ちになってってくる。
そうだ、私はこの世界でまだ友達といえる子がいない。
前世では学生の時に何人か友達はいた。学生の時は自転車や列車に乗ってほしいものを買いに行ったり、推しのグッズを一緒に頑張って集めたりしていた。しかし大人になるにつれて、電話することも会うことも減っていき、最後には、お正月にメールで「明けまして、おめでとうごさいます」と送るだけの関係になった。
私は母親の「一生のお友達を見つけなさい」という言葉が頭にうかぶ。
「そうよね。まずは友達を見つけないと」
一生のお友達が欲しいと思った。
よし、アルテミス侯爵家のお茶会に参加して、一生のお友達を作ろうと私は決心した。
招かれた屋敷内にはメイドや使用人達がずらっと並び、招かれた貴族の子息・令嬢にあいさつしてくる。
今、アルテミス侯爵のお茶会に来ている。同年代の貴族の子供たちがきれいな庭で、楽しそうに交流し、会話している。
侯爵家のお茶会は、紅茶と軽食とお菓子との取り合わせ、給仕のそれを含めた礼儀作法、室内装飾、家具調度、使用されている食器や飾られている花、美しい庭園など、広範な分野の教養と社会的地位を表したもてなしの場だった。軽食はキュウリサンドイッチやエッグサラダ、スモークサーモン、チーズ、ローストビーフを用いられている。お菓子は皿の上に、かわいらしいケーキやあたたかいスコーンがのっている。ケーキスタンドが3段になっていて、下段からサンドウィッチ、中段にスコーン、上段にケーキをのせている。
そんな中、私は一人、木の下でいた。一生のお友達を作るため、意気込んで参加したのはいいが、この世界に転生して、まだ約一カ月。その間、文字の習得やマナーの勉強はしているが、世間話などができるほどの情報がない。
周りを見ていると、男性だけのグループ、男女のグループ、女性だけのグループ、ができている。
男性だけのグループの会話は
「俺は将来、騎士団に入って、武勲を挙げるのが夢なんだ」
「学園に入って、何かされたいことはありますか」
「今、町ですごく流行っている遊びがあるのですが、やらないか」
「今度、俺の屋敷に招待してやるよ」
実に男の子の話をしている。
男女のグループの会話は
「我が家の庭は自慢の庭なのです皆様いかがですか」
「きれいな庭ですね、しかし僕の家の屋敷も庭も負けていないよ」
「どのような庭なのですか」
「お菓子もおいしいです。コックが作っているのですか、それともお店から」
「私の領地では・・・」
庭やお菓子などパーティーの感想を話している。
女性だけのグループの会話は、
「アトラン様、きれいな顔をされていました」
「私、両親とあいさつした時、目が合って、微笑んでくれたの」
「ロベルト様はちょっと怖そうな感じでしたが、私は好きです」
「婚約者探しのための誕生祭という話でしたけど・・・」
「私を選んでいただきたいわ」
先日行われた王子達の生誕祭の話、いわゆる恋バナをしている。
男性だけのグループには、入れないからパス。女性だけのグループは、どうも話に入り辛い。ましてや、国王陛下からの申し出だが、婚約の話を断っている。そんな私があの中には入れない。前世からそういう話は苦手だったからパス。そして、男女のグループ、今の私は体は子供、頭脳は大人の少女だ、どうも話に入り辛い。絶対に私があの中に入ると空気がおかしくなるからパス。
そんな空気が読める私は、結局どのグループにも入らず、一人のグループとして、小腹がすけばテーブルのほうに行き紅茶と軽食を楽しみ、木下に戻る。それを何回か繰り返しながらお茶会を楽しむのだった。
私はしばらく、一人だけのグループで、机の上に置かれた軽食やお菓子、紅茶を楽しいんでいた。
侯爵家のお茶会ということもあり、どれもおいしい。前世は体重を気にして、食べない日もあったが、基本私は毎日何かのお菓子は食べていた。ただ、ケーキなどのような500円以上するものではなく、100円から300円くらいのスーパーで買えるお菓子だ。仕事をしていたので、買えないわけではなかったが、どうしても高いものに手が出なかった。バイキングのような店も近くになく、このように自由に高いお菓子を食べれるのは、貴族様々だなと思う。私は、もう一個と手を伸ばしかけたとき、
「楽しんでいただいているようで、何よりです。ルセリア様」
後ろから、私に声がかかる。振り返ると、このお茶会の主催、アルテミス侯爵家の令嬢、ステラ・アルテミスが私に声をかけてきた。
「ごきげんよう、ステラ様、お茶会のお招き、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ、来てくださり、ありがとうございます。王子達の生誕祭に参加されていなかったようで、聞けばお身体のぐわいがよくなかったと」
はっきりした声、髪は銀髪で黄色い眼は、心配しているというよりも・・・
「はい、あの日は体調を崩し、屋敷で休んでました」
「そうなのね。まぁー、何個もケーキを食べてるくらいにはよくなられたようで」
「はい良くなりました」
少し、嫌味が含まれた言葉だが、私は気にせず返事をした。
「・・・ところで、ルセリア様。もうすぐ学園の入学がありますが、準備はされているんですか。私は教師からすでに学園で学ぶところを勉強しているんです、あなたわ?」
「いえ、まだ何も準備はしていないです」
「公爵令嬢のあなたが、それでいいの」
「よくわ、、ないかもしれないですね」
頭をさすりながら苦笑いをする。それを見たステラ様は
「よかった。以前、会った時よりも元気そうで、あの時は身体は何とものなかったのに、とても表情が辛そうで落ち込んでいたから」
そうか、この子は以前のルセリアを知っているのね。私はいつの話か分からないが、それからずっと気にしてくれていたのだろう。
「心配をかけたようで、申しわけありません」
「私のライバルであるあなたが、あんな状態では、張り合いがないですから」
「???ライバル???」
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