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7:美希ちゃんのことは諦めろ、
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美希ちゃんのことだけを考えて落ち込む俺の隣で、スマホを片手に耳に当て、何やら楽しそうに彼女と話している慎也。
今日は、金曜日。
俺は美希ちゃんのことが心配でさっきまで家に行っていたけど、結局追い出されてまっすぐに帰る気もなく今に至る。
あのあと、美希ちゃんが何かに落ち込んでいたのは事実だったんだけど、何に落ち込んでいたのかは教えてくれなかった。
ってか、そう思ってため息を吐く俺の隣で慎也はほんと楽しそうだし。
別に羨ましくないけど……憎たらしい。
「…」
「え、マジで?いや、俺はさ、ずーっと加奈(彼女)のこと考えてたよ」
「…」
「ほんとだって…え、証拠?じゃあ今度会った時、じーっくり証明してやる」
「…」
「いつ会う?…来週?いいよ。あ、でも土曜日にして」
…ほんと、なんでこの男は彼女がいっぱいいるのにそれが許されるのかな。
俺がそう思って深いため息を吐くと、その数分後にようやく慎也が電話を切った。
「ふー」
「…」
「…あれ、何お前。まだいたわけ?」
慎也は少しウザそうにそう言うと、ジロ、と横目で俺を見る。
…そんな目で俺を見ないでよ。
「…いいよねー、慎也は」
「何が。っつかお前、美希ちゃんのことで落ち込む度に俺んとこ来るのヤメロ。
最近母親が“ハル君と付き合ってんの?”とかわけわかんねーこと言い出してさ、マジ迷惑」
「……ごめん」
「いや、そんなマジに謝られたらそれはそれで…。っつか今度はどーしたよ」
慎也はそう言うと、何だかんだで話を聞いてくれる様子で俺の言葉を待つ。
俺はそんな様子の慎也に、今日のことを話しだした。
ちなみに、俺がもう美希ちゃんに告白をしたことは慎也にはもう言った。
だってフラれた直後に俺がまた慎也の家に行ったから。
…で、一週間学校を仮病で休んで、今日美希ちゃんに久しぶりに会ったことを慎也に話した。
まぁ本当は春夜が行く予定だったのを、半ば強引に「俺が行く!」ってなって結果こうなったわけだけど…。
はぁーなんかこれを春夜に言ったらバカにされそう。もう終わっちゃう俺。
しかも俺が今日のことを話し終えると、慎也が言った。
「うん、もう諦めろ」
「…え」
アキラメロ?
「だから、美希ちゃんのことは諦めろ、」
慎也ははっきりそう言うと、「はぁー」って伸びをしながらベッドに寝転がる。
ってか、諦めろって!
「や、やだよ!何で諦めなきゃいけないの!ってか、今までも“諦めよう”って思って成功したことないのに!」
俺はそんな勝手な慎也の意見に必死に首を横に振ると、「だから、絶対諦めない!」とはっきり口にした。
…だって、そうだ。
人にそんなことを言われて簡単に諦めきれるわけがない。
俺は何が何でも美希ちゃんがいいの!
しかし…俺がそう思っていると、慎也が呆れ気味で言う。
「いや、お前…まぁそういう一途なのはいいかもしれないけど、もっと周りを見ろよ」
「…周り?」
「うん。美希ちゃん以外にもカワイイ女の子なんていっぱいいるぞ。もっと他の子を好きになる努力をしろよ」
そしたら、自然と美希ちゃんのことも忘れられる。
だから、ここはもう潔く諦めろ。
慎也はそう言って、諦める方針で言葉を続けた。
これ以上は、想ってても時間の無駄だと。
そして、“俺が可愛い女の子を紹介してやる”と。
だーかーらー、そう言うの嫌なんだってば!
「可愛い女の子って…美希ちゃんの方が可愛いに決まってるもん!」
「…」
「どんなに良いコ連れて来たって、俺は嫌だからね。今諦めるなんて絶対無理!」
…せめて、美希ちゃんが今抱えてる悲しみを知って癒してあげられるまでは。
だけど俺がそう言っても、慎也は寝転がったまま何も口にはしない。
その表情は何かを考えている様子だけど…
紹介なんていらないからね!俺は叶わない恋なんて無いと思ってるから!
俺は確かにそう思うと、やがて慎也の部屋を後にして家に帰った。
しかし…
「…なんで」
「いや、とりあえず会ってみるだけだから」
「…」
その翌日。
俺は慎也に呼び出されるまま、近くのカフェに来ていた。
理由なんて、簡単。
“可愛い女の子を紹介してもらうため”
慎也はほんと、行動が早い。
こういうところも、女の子にモテる部分なんだと思う。
っていうか、そうじゃなくて!
「俺、言ったよ!?女の子紹介しなくていいって!」
「まーまー、そんなこと言わないでとりあえず会えよ。な?」
今日は“友達”でいいから。
慎也はそう言うと、スマホをチラチラ確認しながらその子を待つ。
もー、何でだよー。
しかしそう思っていると…
「…あ、来た!」
「…?」
しばらくして、慎也がカフェの入り口を見てふいにそう言った。
その言葉に、俺も自然とそこに目を遣る。
そこにやって来たのは…
「愛理ー、こっち」
「…!!」
慎也の言葉通り、ほんとにカワイイ女の子。
「え、あ…あの子?」
「うん、そうだよ」
俺は予想以上の相手のルックスに、半ば困惑しながら慎也にそう問いかけた。
見た目は断然可愛い系で、服もオシャレ。
身長は低めで、わりと細身。
長い黒髪は綺麗に巻いてあって…何だろう。何か、人形?みたい。
な、何でああいう子を…俺なんかに?
って、見た目だけで心からそう思うくらい。
だって俺とあの子、似合わないだろー。
愛理さんって子はスマホを片手に歩いていて、慎也と俺に気が付くとこっちに向かって歩いて来た。
…わ、近くで見るとますます可愛い。
(いや、俺には美希ちゃんが一番だけど)
でも…
「愛理。遅かったじゃん。何してたんだよー」
慎也が、愛理さんが来るなり冗談交じりにそう言うと、愛理さんは未だにスマホを見ながらぶっきらぼうに言った。
「…別に」
「…」
「…」
そしてそれだけを言って、慎也の隣に少し間を空けて座る。
…そんな愛理さんの一言に、ちょっと固まる俺。
一方の慎也も、少し表情が引きつっている。
何か…態度、悪い?
それでも慎也は愛理さんに、俺を紹介するべく言った。
「愛理。向かいに座ってるのは俺の友達。大野春斗っつーんだけど、ハルって呼んでやって」
「…」
「あ…ハル、この子が神崎愛理。俺と同じクラスの女子。結構人見知りなんだけど、話してみるとスゲーいい奴なんだよ」
そう言って、慎也はニコニコしながら間に立って紹介してくれる。
その言葉に、とりあえず頭を下げる俺。
「ど…どーも、初めまして。ハルです」
でも、
「…、」
愛理さんは何故か、俺の言葉にチラリと俺に目を遣るも、また視線をスマホに戻して何も言わない。
…そんな愛理さんの態度に、少しカチンと来てしまう俺。
いや、俺がカチンとくるなんてほんと珍しいことなんだけどね。
愛理さんの態度って、そうなっちゃうくらい凄い悪い。
何で?
でも俺は、めげずに愛理さんにまた話しかけてみた。
「あ…あの、愛理さんのことは何て呼んだらいいかな?」
「…」
「えっと…あ、ほら、ニックネームとかないの?俺の“ハル”みたいにさ」
「…」
しかし俺がそう問いかけると、愛理さんがため息交じりに言った。
「…うざ、」
「!」
え、うざ?
うざって…
一瞬、俺は愛理さんがそんなニックネームで呼ばれてるのか、と思ってしまったけど…違った。
愛理さんは、俺に一言「うざい」と言ったらしい。
…はぁ!?
「お、おい愛理。それは、」
「…」
そんな愛理さんの一言に、慎也が慌てて注意をしかける。
でもその慎也の声が耳に入ってこないらしい愛理さん。
そして…そんな愛理さんに、もっとムカついた俺。
…あー、やっぱ来るんじゃなかった。
可愛いからって、一瞬でも見惚れてしまった俺がバカだった。
俺はそう思うと、その場から立ち上がって言った。
「…帰る」
「え!?」
そう言って、注文していたオレンジジュース代だけをテーブルの上に置いて、その場を後にしようとする俺。
でもそんな俺を、慎也が即座に引き留めて言う。
「ちょ、待てって!」
「…」
「いや、ちげーんだってマジで!愛理な、こう見えて緊張してんだよ!うざっていうのは、本当にそう思ってるわけじゃなくてただの口癖なんだって、」
慎也はそう言うと、俺に「座れよ」って促す。
…ホントかなぁ。
いや、それこそ違うでしょ。
でも、人からそういうふうに引き留められると基本断れない俺は、その言葉に仕方なくまたそこに座る。
そして一方の愛理さんは、やっとスマホから目を背けたと思えば、すぐそばにあるカフェメニューを取り出した。
…なんかその様子、怒ってるようにしか見えないんだけど。
俺がそう思ってると、慎也が愛理さんに言った。
「今日のお勧めはチーズケーキだって。さっき店員が言ってた」
「…」
「お前好きじゃん。食えば?」
「…別に好きじゃないし」
慎也の言葉に愛理さんはそう言うけど、でもその視線はあきらかにメニューのチーズケーキの写真をガン見してる。
あまり素直じゃない性格なのかな。
俺だったら「ハンバーグ食えば?」って言われたら喜んで食べるのに。
俺がそう思いながらストローでオレンジジュースを飲んでいると、やがて愛理さんが店員さんを呼んで言った。
「ストロベリーチーズケーキ一つ」
「はい、かしこまりました」
「…」
その様子を向かいから何気なく見ていたら、ふいに愛理さんと目が合う。
…けど、すぐに逸らされた。
何かその表情だけでまた「ウザイ」とか思ってるみたい。
ま、別にどうでもいいけど。
…………
「じゃあな、ハル。俺、愛理送ってくから」
「うん」
その後はカフェで少しの間過ごしたあと、俺は慎也や愛理さんとカフェで別れて家に帰った。
愛理さんはチーズケーキが来たあともずーっと終始無愛想なままだったけど、
さっきの帰り際は慎也に「一応ライン交換しておけ」と言われて、俺達は仕方なく交換だけをしておいた。
…まぁ、それで会話することも無いと思うし、多分愛理さんとももう会う事も無いだろうけど。
俺はカフェを離れると真っ直ぐ家路を歩いて、ぼーっと美希ちゃんのことを考える。
…持田くんのことを好きな美希ちゃんは、きっとそう簡単には俺に振り向いてくれることはない。
っていうか、今は何か嫌われてる?みたいな…何か、持田くんと美希ちゃんの二人の関係性が不安だし。
持田くんは「大丈夫」って言ってたけど…正直俺は疑ってる。
でも、だからって…強引に奪うなんてことは、俺には出来ないんだよなぁ。
美希ちゃん、何があったのか俺には話してくれたっていいのに。
俺はそう思うと、深くため息を吐く。
…いつからだろう。
大好きな美希ちゃんに、真っ直ぐに「大好き」って言えなくなったのは。
落ち込んでる美希ちゃんに、「俺が助ける」って力強く言えなくなったのは…いつからなんだろう。
だから、持田くんにも取られそうになっちゃってるのかな。
…………
「春斗ー。アイス食う?」
「食べる!!」
その夜。
お風呂から上がるなり春夜にそう言われた俺は、真っ先にアイスを受け取って自分の部屋に入った。
貰ったのは爽やかなソーダの棒付きアイス。
んんー冷たい。
そして部屋に入るなりスマホを開くと、美希ちゃんに何か送ってみようかとラインを開く。
ちょっとの間距離を置かれてるからって、ここでウジウジしてちゃダメなんだよね。
たまには男らしく、せめていかなきゃな。
…ああ、でも何て送ろう。
しかし、そう思って考えていると…
「…?」
ふいにその時、突然ライン通知が来た。
…美希ちゃん!?
一瞬、その音にそう思って画面に食いついてしまったけれど…違った。
俺にメッセージを送って来たのは…
「…!」
まさかの、愛理さんだった。
…ん?
何で、愛理さん?
俺はその通知に思わず目を疑うけれど、画面にはしっかり“あいり”って表示されてある。
…愛理さんから来ることなんて、絶対無いと思ってたのに。
しかもその送られてきたメッセージを見た時、俺はもっとびっくりした。
“ハル君こんばんは。今日は楽しかったよ
出来ればまた逢いたいな(*^^*)”
「!!」
え…何コレ
そのメッセージを読んだ瞬間、俺は思わずベッドの上で固まってしまう。
い…いや、いやいやいや。
なんか、全体的に違いすぎるでしょ。
ってか、この人絶対あの愛理さんじゃないでしょ!
そう思って、俺はどんな返事を返したらいいのかわからなくて、指が固まる。
しかも、メッセージに赤いハートマーク付きだし。
昼間はあんなに不機嫌そうだったのに。
っていうか、俺てっきり愛理さんに嫌われてるのかと…
……何で!?
俺はそう思いながら、独り、開いた口が塞がらない。
ただただ、ぽかーんとその画面を見つめるだけ。
あ…逢いたいって。
俺に逢いたいって、言ってんの?あの愛理さんが?…嘘だ。
俺はそう思うと、返事をしないでスマホを閉じた。
……今日は早く寝よう。
………
………
翌朝。
ベッドの上で気持ちよく眠っていたら、いきなりスマホが鳴りだした。
「んんー…」
音からすると電話だけど…誰だよもう。
でも俺は出る気になれなくて、音が途切れるまで目を瞑って待つ。
だけど…
「…~っ」
音はいつまでたっても途切れることは無く、まるで「早く出ろ!」と言わんばかりに鳴りつづける。
もう、寝かせてよー。
俺はそう思うと、重たい瞼で、手探りでスマホを手に取って、やっとその着信に出た。
「…はい」
すると…
「あ、やーっと出た」
「…しんや?」
どうやら着信の相手は慎也だったようで、慎也はそう言うと「早く出ろよなお前ー」と不満そうな声を出す。
何だよ慎也かよー。
俺はそう思うと、少しがっかりしながら慎也に言った。
「何だよこんな早くからー」
「いやもう11時回ってるし」
「で、何」
そう言って欠伸をして慎也の言葉を待っていたら、慎也がまた不満そうに言う。
「お前さ、昨日愛理にラインの返事しなかっただろ」
「…へ」
「せっかく愛理から送ったのに、来ないーって今朝俺にグズって来たんだぞ電話で」
「…“愚痴ってきた”?」
「“グズってきた”!」
慎也はそう言うと、まだ寝ぼけてる俺に「早く返事してやれよ!」と急かす。
…返事、
…返事………あっ!!
「っ、え!?夕べ送ってきたの、やっぱアレ愛理さんだったの!?」
「そーだよ。っつーか交換したんだから当たり前だろ。誰だと思ってたんだよ、さっさと愛理に連絡してやれ」
俺は慎也の言葉にようやく夕べのことを思い出すけど、でもあのメッセージは未だに信じられない事実だし。
返事してやれって…まだどう送っていいのかわかんないんだよなぁ。
しかも俺がそう思って迷ってるうちに慎也は「じゃあな」って電話を切るしで、俺は機械音を聞きながらまた欠伸をして…考えた。
もしかして愛理さん…ツンデレ?
だけどそうやって考えてる間も、あんまりもたもた出来ないし。
俺はさっそくラインを開くと、無い頭で一生懸命考える。
相手が美希ちゃんなら簡単なんだけどな。
ってか「逢いたい」って…俺は正直あんまり逢いたくないんだけど。
…凄い無愛想だったし。
でも、慎也にグズりの電話入れるくらいだから、もう一回だけ逢ってみる…か?
俺はそう思うと、ようやく画面で指を動かした。
“おはよう。返事遅れてごめん。
じゃあ、来週末にでも逢う?”
そしてそれだけを打って、すぐ送信。
返事は、意外にもすぐに来た。
「!」
“おはよ。
うん!楽しみにしてるね(^^)”
俺はその返事を見ると、スマホを閉じてまた目を瞑る。
…この愛理さんのメッセージが美希ちゃんだったらいいのに。
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