40 / 58
京都旅行がタノシスギル件−心−
しおりを挟む
荷物を置いて再び外に出ると、あたし達は旅館の周辺をのんびり散策した。
玲香ちゃんは相変わらず健にべったりで、そんな二人の後ろをあたしは早月くんと二人で並んで歩く。
「ね、健くんこの辺で確か着物着させてくれるとこあるんだって!明日健くん着てみてよ!」
「え、俺?俺はいいよ。玲香着てみれば?」
「うーん…でも、あたしが着ても似合うかな?」
「そりゃ何でも似合うだろ」
「ほんと!?」
そんな前の二人の会話を聞きながら、あたしは誤魔化すように周りの景色に目を遣って。
…あ、せっかくだからデジカメで撮っておこうかな?
なんて考えていた時、早月くんも前の二人の会話を聞いていたようで、ふとあたしに言った。
「ね、世奈ちゃんも着てみなよ、着物。せっかくなんだし」
「え。着物?あ、あたしも?」
「うん。世奈ちゃんの着物姿見てみたいな。お願い、」
早月くんはそう言うと、少し恥ずかしがるあたしの顔を覗き込む。
…でも、着物かぁ。ちょっと照れくさいな。
浴衣なら何度か着たことあるんだけどな。
そう思いながらも、でもせっかくだからと頷こうとした時、それを遮るように健が早月くんに言った。
「あ、世奈は着物とかダメだから」
「え、何で」
「!」
「世奈は7歳の時の七五三でソフトクリーム食ってたらそれ派手に溢して、そん時着てた着物ベッタベタに汚したっていう苦い思い出があるんだよ」
健は躊躇いなくそんな昔話を早月くんにすると、「な?」とあたしに相槌を求める。
…せっかく忘れていたのに。
っていうか今ここでそんな話する!?
あたしはそう思うと、口を膨らませてジロ、と健に目を遣った。
「…何でそんな昔話いちいち覚えてるかな」
「覚えてるだろ。あん時の世奈、“もう着物なんか着ない!”とか言って泣いてたし。
おかしくね?普通そこは、“ソフトクリーム食べない!”だろ」
健はそう言うと、その時のことを思い出してはおかしそうに笑うから。
なんだか恥ずかしくなってきてしまうあたしに、それでも早月くんが「可愛いじゃん、世奈ちゃん」と言ってくれる。
…言ってくれるけど、早月くんも顔が笑ってるよね。
あたしはそう思いながらも、健に言った。
「…ちゃんと明日着るもん、着物」
「え、そうなの?じゃあくれぐれもソフトクリームは食うなよ」
「…~っ、意地悪!」
あたしは相変わらずの健にそう言うと、そいつの肩をばしん、と叩く。
一方、あたしに肩を叩かれた健に「大丈夫?」と心配そうな顔を向ける玲香ちゃん。
そんな奴心配しなくていいよ。
だけど健の言葉にちょっと不機嫌になるあたしに、一方の早月くんは「楽しみにしてるね」と優しく笑った。
…健もこういう顔が出来たらいいのに。
…………
そして、その夜。
外が薄暗くなってきて旅館に戻ると、部屋に戻る途中であたし達はとあるサービスに気がついた。
「…あ、ねぇ浴衣無料で貸し出ししてるって」
旅館に到着した昼間は気づかなかったけれど、どうやらこの旅館は色とりどりの浴衣を自由に貸し出ししていて、これを着て館内を移動出来るらしい。
早月くんの言葉にやっとそれに気がつくと、あたし達はせっかくだから浴衣を借りることにした。
「え、可愛い!ねぇ健くん!これ!このピンクとかどうかな。あたし似合うっ!?」
「うん、いんじゃね?あ、でもこっちも可愛いよ」
…そうやって玲香ちゃんのを選ぶ健を横目に、あたしも自分のを選んでみる。
オレンジの浴衣を自分にあてて、早月くんに「どうかな?」と問いかけると、早月くんが笑顔で言った。
「うん、可愛い。でもやっぱり女の子はピンクじゃない?淡い色とか可愛いよ。世奈ちゃんに似合いそう」
早月くんはそう言うと、いかにも女の子!という感じの可愛い浴衣をあたしにあてる。
…確かに可愛いけど、普段自分ではあんまり選ばない色だから、なんだか恥ずかしいな。
だけど早月くんがそう言うならと素直にそれを選ぼうとしたら、その時健が話に割って入ってきて、言った。
「違う、それダメ。世奈はコレな」
「!」
そう言って、健に半ば無理矢理持たされたのは、なんと男用の紺色の浴衣。
もちろんお世辞にも全然可愛いとは言えないその浴衣を何故か選ばれて、あたしは思わずその浴衣を健に押し返して言った。
「っ、何これ男用じゃん!」
そう言ってそいつを軽く睨みつけると、全く反省の色が見えない健が言う。
「世奈こっちの方が似合うし。っつかお前はピンクって感じじゃないだろ」
「酷い!あんたも早月くんみたいにもっとあたしのこと女の子扱い出来ないわけ!?玲香ちゃんには可愛いーの選んであげたくせに!」
「そりゃあそうだろ。っつか黙ってこれ着とけよマジで」
そして健は冗談を言ってる様子ではなく、本気でそう言うと、本当にその男用の浴衣をあたしに渡す。
って、何でよ!浴衣くらい自由に選ばせてよね!
するとまた健と喧嘩しそうになるあたしを宥めるように、早月くんが「まぁまぁ」と別の浴衣もあたしに見せてきた。
「世奈ちゃん、そんな奴は放っといて。ほら、どれにする?どれも可愛いから世奈ちゃんに似合うよ」
「~っ、」
だけど早月くんが健の言葉を無視してそう言ってくれるから、あたしは健から受け取ってしまった浴衣を元の場所に戻す。
戻したらそのうちに玲香ちゃんもやってきて、珍しくあたしの浴衣を一緒に選んでくれた。
…けどこの女のことだから何か下心がありそうだな。まぁいいか。
それでも浴衣が色とりどりすぎてやっぱり悩んでしまうあたしから早月くんは静かに離れると、さりげなく健に歩み寄った。
歩み寄った瞬間、あたしに聞こえないような小さな声で健に言った。
「…せっかく世奈ちゃんに可愛いのチョイスしたのに邪魔しないでくんない?」
「うるせぇ。っつか世奈の浴衣選ぶお前の目がヤラシすぎんだよ」
「心外だな。似合うと思って選んだのに。…あーあ。世奈ちゃんあのピンクの浴衣着てくんないかな」
「残念。ピンクは世奈が選ぶ色じゃないんで」
そしてやがてあたしが赤色の浴衣を選ぶと、健が早月くんに「ほらな」と勝ち誇るように笑った。
「…あ、赤でも可愛いから!」
「そりゃそうだ。世奈は何着ても可愛いからな」
「じゃあ何でさっき世奈ちゃんに男物の浴衣なんか勧めたの」
「当然だろ。“早月が世奈を襲わないため”」
「!」
二人が後ろでそんな会話をしているとも知らないあたしは、今度は玲香ちゃんと一緒に帯も選ぶ。
これも色とりどりで迷っちゃうな。
どの色にしようかな。
そう思いながらまた悩むあたしの後ろで、早月くんが健に言った。
「……でも、世奈ちゃんさえ良ければだけど」
「…?」
「そういう夜も、アリなのかなぁなんて…正直期待はしてるよ」
「!!…は、」
「僕だって男だし、2泊とも黙って我慢なんて……ねぇ?」
早月くんはそう言うと、驚いて目を丸くする健に向かって不敵な笑みを浮かべた…。
玲香ちゃんは相変わらず健にべったりで、そんな二人の後ろをあたしは早月くんと二人で並んで歩く。
「ね、健くんこの辺で確か着物着させてくれるとこあるんだって!明日健くん着てみてよ!」
「え、俺?俺はいいよ。玲香着てみれば?」
「うーん…でも、あたしが着ても似合うかな?」
「そりゃ何でも似合うだろ」
「ほんと!?」
そんな前の二人の会話を聞きながら、あたしは誤魔化すように周りの景色に目を遣って。
…あ、せっかくだからデジカメで撮っておこうかな?
なんて考えていた時、早月くんも前の二人の会話を聞いていたようで、ふとあたしに言った。
「ね、世奈ちゃんも着てみなよ、着物。せっかくなんだし」
「え。着物?あ、あたしも?」
「うん。世奈ちゃんの着物姿見てみたいな。お願い、」
早月くんはそう言うと、少し恥ずかしがるあたしの顔を覗き込む。
…でも、着物かぁ。ちょっと照れくさいな。
浴衣なら何度か着たことあるんだけどな。
そう思いながらも、でもせっかくだからと頷こうとした時、それを遮るように健が早月くんに言った。
「あ、世奈は着物とかダメだから」
「え、何で」
「!」
「世奈は7歳の時の七五三でソフトクリーム食ってたらそれ派手に溢して、そん時着てた着物ベッタベタに汚したっていう苦い思い出があるんだよ」
健は躊躇いなくそんな昔話を早月くんにすると、「な?」とあたしに相槌を求める。
…せっかく忘れていたのに。
っていうか今ここでそんな話する!?
あたしはそう思うと、口を膨らませてジロ、と健に目を遣った。
「…何でそんな昔話いちいち覚えてるかな」
「覚えてるだろ。あん時の世奈、“もう着物なんか着ない!”とか言って泣いてたし。
おかしくね?普通そこは、“ソフトクリーム食べない!”だろ」
健はそう言うと、その時のことを思い出してはおかしそうに笑うから。
なんだか恥ずかしくなってきてしまうあたしに、それでも早月くんが「可愛いじゃん、世奈ちゃん」と言ってくれる。
…言ってくれるけど、早月くんも顔が笑ってるよね。
あたしはそう思いながらも、健に言った。
「…ちゃんと明日着るもん、着物」
「え、そうなの?じゃあくれぐれもソフトクリームは食うなよ」
「…~っ、意地悪!」
あたしは相変わらずの健にそう言うと、そいつの肩をばしん、と叩く。
一方、あたしに肩を叩かれた健に「大丈夫?」と心配そうな顔を向ける玲香ちゃん。
そんな奴心配しなくていいよ。
だけど健の言葉にちょっと不機嫌になるあたしに、一方の早月くんは「楽しみにしてるね」と優しく笑った。
…健もこういう顔が出来たらいいのに。
…………
そして、その夜。
外が薄暗くなってきて旅館に戻ると、部屋に戻る途中であたし達はとあるサービスに気がついた。
「…あ、ねぇ浴衣無料で貸し出ししてるって」
旅館に到着した昼間は気づかなかったけれど、どうやらこの旅館は色とりどりの浴衣を自由に貸し出ししていて、これを着て館内を移動出来るらしい。
早月くんの言葉にやっとそれに気がつくと、あたし達はせっかくだから浴衣を借りることにした。
「え、可愛い!ねぇ健くん!これ!このピンクとかどうかな。あたし似合うっ!?」
「うん、いんじゃね?あ、でもこっちも可愛いよ」
…そうやって玲香ちゃんのを選ぶ健を横目に、あたしも自分のを選んでみる。
オレンジの浴衣を自分にあてて、早月くんに「どうかな?」と問いかけると、早月くんが笑顔で言った。
「うん、可愛い。でもやっぱり女の子はピンクじゃない?淡い色とか可愛いよ。世奈ちゃんに似合いそう」
早月くんはそう言うと、いかにも女の子!という感じの可愛い浴衣をあたしにあてる。
…確かに可愛いけど、普段自分ではあんまり選ばない色だから、なんだか恥ずかしいな。
だけど早月くんがそう言うならと素直にそれを選ぼうとしたら、その時健が話に割って入ってきて、言った。
「違う、それダメ。世奈はコレな」
「!」
そう言って、健に半ば無理矢理持たされたのは、なんと男用の紺色の浴衣。
もちろんお世辞にも全然可愛いとは言えないその浴衣を何故か選ばれて、あたしは思わずその浴衣を健に押し返して言った。
「っ、何これ男用じゃん!」
そう言ってそいつを軽く睨みつけると、全く反省の色が見えない健が言う。
「世奈こっちの方が似合うし。っつかお前はピンクって感じじゃないだろ」
「酷い!あんたも早月くんみたいにもっとあたしのこと女の子扱い出来ないわけ!?玲香ちゃんには可愛いーの選んであげたくせに!」
「そりゃあそうだろ。っつか黙ってこれ着とけよマジで」
そして健は冗談を言ってる様子ではなく、本気でそう言うと、本当にその男用の浴衣をあたしに渡す。
って、何でよ!浴衣くらい自由に選ばせてよね!
するとまた健と喧嘩しそうになるあたしを宥めるように、早月くんが「まぁまぁ」と別の浴衣もあたしに見せてきた。
「世奈ちゃん、そんな奴は放っといて。ほら、どれにする?どれも可愛いから世奈ちゃんに似合うよ」
「~っ、」
だけど早月くんが健の言葉を無視してそう言ってくれるから、あたしは健から受け取ってしまった浴衣を元の場所に戻す。
戻したらそのうちに玲香ちゃんもやってきて、珍しくあたしの浴衣を一緒に選んでくれた。
…けどこの女のことだから何か下心がありそうだな。まぁいいか。
それでも浴衣が色とりどりすぎてやっぱり悩んでしまうあたしから早月くんは静かに離れると、さりげなく健に歩み寄った。
歩み寄った瞬間、あたしに聞こえないような小さな声で健に言った。
「…せっかく世奈ちゃんに可愛いのチョイスしたのに邪魔しないでくんない?」
「うるせぇ。っつか世奈の浴衣選ぶお前の目がヤラシすぎんだよ」
「心外だな。似合うと思って選んだのに。…あーあ。世奈ちゃんあのピンクの浴衣着てくんないかな」
「残念。ピンクは世奈が選ぶ色じゃないんで」
そしてやがてあたしが赤色の浴衣を選ぶと、健が早月くんに「ほらな」と勝ち誇るように笑った。
「…あ、赤でも可愛いから!」
「そりゃそうだ。世奈は何着ても可愛いからな」
「じゃあ何でさっき世奈ちゃんに男物の浴衣なんか勧めたの」
「当然だろ。“早月が世奈を襲わないため”」
「!」
二人が後ろでそんな会話をしているとも知らないあたしは、今度は玲香ちゃんと一緒に帯も選ぶ。
これも色とりどりで迷っちゃうな。
どの色にしようかな。
そう思いながらまた悩むあたしの後ろで、早月くんが健に言った。
「……でも、世奈ちゃんさえ良ければだけど」
「…?」
「そういう夜も、アリなのかなぁなんて…正直期待はしてるよ」
「!!…は、」
「僕だって男だし、2泊とも黙って我慢なんて……ねぇ?」
早月くんはそう言うと、驚いて目を丸くする健に向かって不敵な笑みを浮かべた…。
10
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。

ナイトプールで熱い夜
狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…?
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる