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隣の男が乙女すぎる件③
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最悪だ。
何か変なふうに勘違いをされている気がする。
「大丈夫か?工藤」
「は、はい…あのっ、」
「早月には厳しく言い聞かせるからな」
「…、」
あれから、早月くんとキスをしようとした瞬間から。
そのシーンをたまたま先生に目撃されてしまったあたし達は、速攻職員室に連れて来られた。
しかし目撃してしまった先生は、どうやらあたし達の様子を見て、早月くんがあたしを襲おうとしていたように見えたらしくて。
それに気がついた早月くんが、さっきから先生に必死で弁解しているのだ。
「だ、だから!僕じゃないんだってば!」
「ばかやろー!お前じゃなかったら誰なんだよ!ったく、神聖なる科学準備室を犯行現場にしやがって」
「違うんだって!元々世奈ちゃんは三年の男数人に襲われてて、それを僕が助けに入ったのが真実なんだってば!」
「だからその三年の奴らなんていなかったじゃねーかよ、」
先生はそう言うと、厳しい顔をして早月くんを見る。
…まあ確かに、側から見ればそういうふうに見えなくも…ないんだろうけど。
あたしはさすがに早月くんに申し訳なくなって、先生に言った。
「…あの、先生ほんとに違うんです。早月くんは、全然悪くないんです。悪いのは、誤解されるような行動を先にとったあたし自身で…」
「え、世奈ちゃんこそ悪くないよ!」
「ううん。元はと言えばあたしが簡単に科学準備室に入ったのがいけなかったの。それに…早月くんに抱きついたの、あたしからだし」
あたしはそう言うと、何だか自分がした行動が恥ずかしく思えて、なんとなく下を向く。
早月くんはあたしを助けてくれたヒーローだから、悪者にはしたくない。
しかしあたしの言葉を聞くと、先生が難しい顔をして言った。
「…とは言ってもなぁ、工藤」
「…」
「先生も、そんな容易に工藤の言葉を聞き入れるわけにはいかないんだよ。まぁ、そりゃ確かに教師は生徒を信じるべきではあるけどさ」
「何でですか?早月くんはほんとにっ…」
「何せコイツ、これが初めてなわけじゃないからな」
「…え」
先生はそう言うと、ジロリと早月くんに視線を移す。
…初めてじゃ、ない…?
え?それってどういう…?
先生のその言葉にあたしは疑問を抱いて早月くんを見るけれど、一方の早月くんはその先生の言葉に視線を全く関係ない方向に向けていて。
こっちを、見ようとしない。
「…初めてじゃ、ないって…?」
そしてたまらずにあたしがそう聞くと、先生が言った。
「前にもあったんだよ。美術準備室で似たようなことが。その時は相手の女子生徒がすげー泣いてて、早月は担任にこっぴどく怒られた。そうだったよな?早月、」
「…だから、僕は女の子を無理矢理に…とか、そういうことはしないって」
「嘘つけ。じゃああの時なんで相手の女子生徒はあんなに泣いてたんだよ。しかもお前にやられたとまで言ってたんだぞ」
「…、」
先生のそんな言葉に、さっきまであんなに必死で弁解していた早月くんが黙り込んでしまう。
…早月くん…?
何だかそんな早月くんの横顔が悲しげに見えて、あたしはもう一度早月くんの無実を証明しようと口を開いた。
…しかし、開いた時だった。
「まぁとにかく、工藤。今回の話は親御さんに伝えるけど、いいな?」
「…えっ!?」
「えっ!?って言われても、生徒手帳に書いてあるだろ。生徒自身に何かあったらすぐに包み隠さず保護者に報告する、みたいなさ。
……あれ?…あっ。お前の場合、確か親御さんっつーか…」
「!!」
そして、先生がいきなりそんなことを言うから。
まさか先生、兄貴のこと言おうとしてる!?
そう思ったあたしは、兄貴のことだけはこの場で口にしてほしくなくて、慌てて先生の言葉を遮った。
早月くんに聞かれるのはマズイ!
「あ、あーっ!先生、あたし別にそんなっ…伝える必要はないと思うんですよ!」
「いや、でもなぁ…」
「だ、だって…怪我したとかでもないし!ほらっ、見ての通りピンピンしてますから!報告無用ですっ」
そう言って、無理矢理にでも笑顔を作ってみる。
お願いだから兄貴のことは口にしないで。
というか、そうじゃなくてもこんなこと伝えないでほしい。
あたしが学校でこんなことされたって兄貴が聞いたら、マジで殴り込みに行きそうだから。
そんなことされたらもう学校に行けない。
だけどあたしのそんな言葉に、悩んで見せる先生。
「でもなぁ…」と頭を抱えている。
そして一方、隣にいる早月くんは珍しくちょっと落ち込んでいて。
黙り込んだ、まま。
しかし、次の瞬間…
「っ…世奈!?」
「!」
職員室の入口の方から、突如ドアを開ける音とともに聞き慣れた声が出て聞こえてきて。
その声に顔をあげて目を向ければ、職員室の入口には何故か健がいた。
「!!…健、」
突然の健の登場に、あたしはびっくりして少し目を見開く。
何でここに、健が…?
しかも走って来たのか、若干息きらしてるし。
そんな健に先生もどうしたのかと聞けば、健が呼吸を整えながら言った。
「…や、世奈が、科学準備室で三年の先輩達に襲われてるって聞いて…助けに行ってやれって、言われたから」
「!」
もしかして、あの時途中で抜けた先輩が…?
「それ聞いて速攻で科学準備室行ったけど、誰もいねぇし、他の場所探したけど見つからないしで、もしかしたらもう誰か助けに来たのかと思って、職員室に来てみたら…」
健はそこまで言うと、あたしの隣にいる早月くんにふいに視線を移す。
そして悔しそうな表情を浮かべるから、そんな健に、話を聞いていた先生は…
「…え、まさか本当に早月は…あ、今日は本当にそういうこと!?」
そう言って、早月くんに目を向ける。
そんな先生に、早月くんがまた呆れたように言った。
「だから、僕は世奈ちゃんを助けただけなんだって」
なんだか健のおかげで、一件落着した瞬間だった。
しかし…
「ごめんな、早月!いや何せお前が前科持ちだからさ、信じちゃいけないと思って!けど証言が増えたからたぶん信じてもいいな」
「当たり前だよ。ってか前科持ちとかそれもあんまり言わないでほしいな。世奈ちゃんが聞いてるから」
「いやすまんすまん。…あ、でも工藤、お前は…」
ふいにまたそう言って向けられる視線。
でももう言われなくてもわかる。
今日のことを何がなんでも保護者の兄貴に伝えたいらしい。
「…ま、後で家に電話して、その時に今日のこと伝えるから」
先生はそう言うと、早速あたしの家の電話番号を聞いて来た。
しかし、聞いて来た直後に健が言った。
「あ、先生それ俺伝えようか?」
「んー…でもそういうのは、教師の俺から伝えた方が…」
「別に大丈夫じゃね?そんな大事になるような話じゃないんだし。それに、ヘタに先生から伝えると……世奈の保護者ってすげー怖いから…ね?」
「………じゃあ、伝えてくれる?そか、お前は工藤の幼なじみだもんな。うん。なら安心だ」
「そうそう。それにどーせ今日は、世奈ん家泊まりに行く予定だし、俺」
「!?」
そんな健のいきなりの言葉に、思わずびっくりして顔をあげるあたし。
え、何それあたし聞いてない!
…もしかして、わざとなのか。
健はそう言うと、明らかに不機嫌になった早月くんに今度は目を向けた…。
何か変なふうに勘違いをされている気がする。
「大丈夫か?工藤」
「は、はい…あのっ、」
「早月には厳しく言い聞かせるからな」
「…、」
あれから、早月くんとキスをしようとした瞬間から。
そのシーンをたまたま先生に目撃されてしまったあたし達は、速攻職員室に連れて来られた。
しかし目撃してしまった先生は、どうやらあたし達の様子を見て、早月くんがあたしを襲おうとしていたように見えたらしくて。
それに気がついた早月くんが、さっきから先生に必死で弁解しているのだ。
「だ、だから!僕じゃないんだってば!」
「ばかやろー!お前じゃなかったら誰なんだよ!ったく、神聖なる科学準備室を犯行現場にしやがって」
「違うんだって!元々世奈ちゃんは三年の男数人に襲われてて、それを僕が助けに入ったのが真実なんだってば!」
「だからその三年の奴らなんていなかったじゃねーかよ、」
先生はそう言うと、厳しい顔をして早月くんを見る。
…まあ確かに、側から見ればそういうふうに見えなくも…ないんだろうけど。
あたしはさすがに早月くんに申し訳なくなって、先生に言った。
「…あの、先生ほんとに違うんです。早月くんは、全然悪くないんです。悪いのは、誤解されるような行動を先にとったあたし自身で…」
「え、世奈ちゃんこそ悪くないよ!」
「ううん。元はと言えばあたしが簡単に科学準備室に入ったのがいけなかったの。それに…早月くんに抱きついたの、あたしからだし」
あたしはそう言うと、何だか自分がした行動が恥ずかしく思えて、なんとなく下を向く。
早月くんはあたしを助けてくれたヒーローだから、悪者にはしたくない。
しかしあたしの言葉を聞くと、先生が難しい顔をして言った。
「…とは言ってもなぁ、工藤」
「…」
「先生も、そんな容易に工藤の言葉を聞き入れるわけにはいかないんだよ。まぁ、そりゃ確かに教師は生徒を信じるべきではあるけどさ」
「何でですか?早月くんはほんとにっ…」
「何せコイツ、これが初めてなわけじゃないからな」
「…え」
先生はそう言うと、ジロリと早月くんに視線を移す。
…初めてじゃ、ない…?
え?それってどういう…?
先生のその言葉にあたしは疑問を抱いて早月くんを見るけれど、一方の早月くんはその先生の言葉に視線を全く関係ない方向に向けていて。
こっちを、見ようとしない。
「…初めてじゃ、ないって…?」
そしてたまらずにあたしがそう聞くと、先生が言った。
「前にもあったんだよ。美術準備室で似たようなことが。その時は相手の女子生徒がすげー泣いてて、早月は担任にこっぴどく怒られた。そうだったよな?早月、」
「…だから、僕は女の子を無理矢理に…とか、そういうことはしないって」
「嘘つけ。じゃああの時なんで相手の女子生徒はあんなに泣いてたんだよ。しかもお前にやられたとまで言ってたんだぞ」
「…、」
先生のそんな言葉に、さっきまであんなに必死で弁解していた早月くんが黙り込んでしまう。
…早月くん…?
何だかそんな早月くんの横顔が悲しげに見えて、あたしはもう一度早月くんの無実を証明しようと口を開いた。
…しかし、開いた時だった。
「まぁとにかく、工藤。今回の話は親御さんに伝えるけど、いいな?」
「…えっ!?」
「えっ!?って言われても、生徒手帳に書いてあるだろ。生徒自身に何かあったらすぐに包み隠さず保護者に報告する、みたいなさ。
……あれ?…あっ。お前の場合、確か親御さんっつーか…」
「!!」
そして、先生がいきなりそんなことを言うから。
まさか先生、兄貴のこと言おうとしてる!?
そう思ったあたしは、兄貴のことだけはこの場で口にしてほしくなくて、慌てて先生の言葉を遮った。
早月くんに聞かれるのはマズイ!
「あ、あーっ!先生、あたし別にそんなっ…伝える必要はないと思うんですよ!」
「いや、でもなぁ…」
「だ、だって…怪我したとかでもないし!ほらっ、見ての通りピンピンしてますから!報告無用ですっ」
そう言って、無理矢理にでも笑顔を作ってみる。
お願いだから兄貴のことは口にしないで。
というか、そうじゃなくてもこんなこと伝えないでほしい。
あたしが学校でこんなことされたって兄貴が聞いたら、マジで殴り込みに行きそうだから。
そんなことされたらもう学校に行けない。
だけどあたしのそんな言葉に、悩んで見せる先生。
「でもなぁ…」と頭を抱えている。
そして一方、隣にいる早月くんは珍しくちょっと落ち込んでいて。
黙り込んだ、まま。
しかし、次の瞬間…
「っ…世奈!?」
「!」
職員室の入口の方から、突如ドアを開ける音とともに聞き慣れた声が出て聞こえてきて。
その声に顔をあげて目を向ければ、職員室の入口には何故か健がいた。
「!!…健、」
突然の健の登場に、あたしはびっくりして少し目を見開く。
何でここに、健が…?
しかも走って来たのか、若干息きらしてるし。
そんな健に先生もどうしたのかと聞けば、健が呼吸を整えながら言った。
「…や、世奈が、科学準備室で三年の先輩達に襲われてるって聞いて…助けに行ってやれって、言われたから」
「!」
もしかして、あの時途中で抜けた先輩が…?
「それ聞いて速攻で科学準備室行ったけど、誰もいねぇし、他の場所探したけど見つからないしで、もしかしたらもう誰か助けに来たのかと思って、職員室に来てみたら…」
健はそこまで言うと、あたしの隣にいる早月くんにふいに視線を移す。
そして悔しそうな表情を浮かべるから、そんな健に、話を聞いていた先生は…
「…え、まさか本当に早月は…あ、今日は本当にそういうこと!?」
そう言って、早月くんに目を向ける。
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「だから、僕は世奈ちゃんを助けただけなんだって」
なんだか健のおかげで、一件落着した瞬間だった。
しかし…
「ごめんな、早月!いや何せお前が前科持ちだからさ、信じちゃいけないと思って!けど証言が増えたからたぶん信じてもいいな」
「当たり前だよ。ってか前科持ちとかそれもあんまり言わないでほしいな。世奈ちゃんが聞いてるから」
「いやすまんすまん。…あ、でも工藤、お前は…」
ふいにまたそう言って向けられる視線。
でももう言われなくてもわかる。
今日のことを何がなんでも保護者の兄貴に伝えたいらしい。
「…ま、後で家に電話して、その時に今日のこと伝えるから」
先生はそう言うと、早速あたしの家の電話番号を聞いて来た。
しかし、聞いて来た直後に健が言った。
「あ、先生それ俺伝えようか?」
「んー…でもそういうのは、教師の俺から伝えた方が…」
「別に大丈夫じゃね?そんな大事になるような話じゃないんだし。それに、ヘタに先生から伝えると……世奈の保護者ってすげー怖いから…ね?」
「………じゃあ、伝えてくれる?そか、お前は工藤の幼なじみだもんな。うん。なら安心だ」
「そうそう。それにどーせ今日は、世奈ん家泊まりに行く予定だし、俺」
「!?」
そんな健のいきなりの言葉に、思わずびっくりして顔をあげるあたし。
え、何それあたし聞いてない!
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