128 / 266
第5章……アルマン教国編
間話……勇者たちの懇願
しおりを挟む
俺たちはエルドラウトとの死闘に敗北してそのエルドラウトの目の前に手足を拘束されて猿轡まで噛まされて転がされている。
「ではお話をしましょうか……猿轡を外すので騒がないで貰えますか?」
俺はコクコクと首を縦に振って了解を示す。
するとエルドラウトはすぐに猿轡を外してくれた。
「さて、交渉をと思ったのですが正直アナタ方が弱すぎたので困っています」
「よわ……すぎる?」
俺たちが? 勇者である俺たちが弱い?
「えぇ。本来なら勇者という力を殺してしまうのは勿体ないので我々に忠誠を誓うと言うのであれば生かしてあげようかと思っていたのですがね……ここまで弱いとお話になりませんので殺してしまおうかと」
エルドラウトは何気ないようにそんなことを言う。
「ちょ、ちょっと待って……ください!」
「なんですか?」
エルドラウトはまるで路肩の石ころを見るかのような目でこちらを見下ろしてくる。
「助け……助けてください! 何でもします! だから、だから命だけは助けてください!」
「なんでもですか?」
俺の本気の懇願にエルドラウトはなにやら興味を示したようだ。
「では……そうですね。そちらの女性2人にはゴブリンと交わってもらって子供が出来るかの実験に付き合ってもらっても構いませんかね?」
「んー!? んー!」
ゴブリン……と?
愛子と香織は必死で喚いているが猿轡のせいで言葉にならないようだ。
実験……それで生き残れるなら……
愛子と香織も死ぬわけじゃないし……
「くく……ははは! 冗談ですよ。そんな必死にならなくても」
エルドラウトは心底愉快そうに笑う。
良かった、なんでかは分からないけど機嫌は良いみたいだ。
「まぁ元々協力してもらうつもりでしたしね。良いですよ、命は助けてあげます」
「あ……あ、ありがとうございます!」
良かった……命は助けて貰えるみたいだ……
「その代わり……しっかり働いて貰いますよ?」
「はい! だから……殺さないで……」
エルドラウトはニンマリと口角を上げる。
「では最初の仕事を頼みましょうかね」
「な……なにをすれば……」
「そうですね。魔王様の治めるこの土地の西の端には大森林と呼ばれる森があるのですが、そこを超えて暫く行くと帝都があります。そこに居る聖女を攫ってきてください」
「聖女を……攫う?」
誘拐?
「ええ。もちろんアナタ方だけではありませんよ。私の配下も数名付けますし大森林にはたくさんの魔物を潜ませて居ますのでそれも使ってください」
「でも……どうやって……」
エルドラウトは少しイラついたようにため息を吐く。
「少しくらい自分で考えてくださいよ……そうですね、遠巻きに魔物で帝都を囲んでアナタ方が帝都に侵入……勇者だと言えば入れるでしょう。それから聖女を攫って街の外へ逃げて下さい」
それくらいなら……
「ワイバーンを貸し出しますので移動はワイバーンに乗って行ってください。いいですか? 決して聖女は傷付けないでください。邪魔する人間は全て殺しても構いません」
「人間を……殺す?」
俺が? 俺たちが?
「嫌なのですか? こんなお使いも出来ないのなら必要無いのですが?」
エルドラウトの瞳がだんだん冷たいものになっていく。
「いえ! 分かりました! やります、やらせてください!」
「なら最初からそう言ってくださいよ……ではキミたちも着いていきなさい。そうだ……そのまま逃げられても困りますからね……」
エルドラウトは俺たちの顔を1人ずつ覗き込む。
「アナタで良いでしょう。アナタはこのまま私と来てもらいます。もし他の方が逃げ出したら……分かりますね?」
選ばれたのは愛子だった。愛子は涙を流しながら俺を見ている。
「わ、分かりました! だから愛子に危害は……」
「加えません。アナタ方がきちんとお仕事をしてくれる限りはね」
「はい……」
「他のみなさんもよろしいですか?」
他のみんなも首を縦に振っている。
「よろしい。では早速行ってきてください。いきなりワイバーンに1人では乗れないでしょうから私の部下と同乗してくださいね」
俺たちの拘束は解かれエルドラウトの部下に従ってワイバーンに跨った。
「それでは頑張って来てください。失敗すれば……分かってますね?」
「はい! 全力を尽くします!」
俺たちへ愛子を残して大空に舞い上がった。
それからエルドラウトの立てた作戦通りに行動して帝国の聖女を攫うことに成功。
そこで俺は初めて人を殺した……
ほんの少しの罪悪感はあったけど、俺が生き残るためだし仕方ない。運が悪かったと思って諦めてもらおう。
追ってを大森林から連れてきた魔物の大群に任せて俺たちは聖女を連れてワイバーンに乗ってエルドラウトの下に向かう。
「へぇ……やれば出来るじゃないですか」
魔王城に到着するとエルドラウトが出迎えてくれた。
帝都から攫ってきた聖女を引き渡すとエルドラウトは微笑みながら受け取ってくれた。
「では次は教国に行ってもらいましょうか……魔物の移動もありますので数日はのんびりしてくれて構いませんよ。部屋まで案内しましょう」
言われるがまま部屋に通されてそこで数日を過ごす。
5人で1部屋だし食事も1日1食のみ、今までより厳しい生活を強いられたが生き残るためだ、我慢しないと……
それから出発の日、今回の居残り……人質は知也が指名された。
今回はあのニートも居るし、確か大魔道士の女も居たはず……
なので防御力に優れる知也を置いて攻撃力の高い愛子を連れて行くのだ。
これはあのニートたちの情報を知りうる限りエルドラウトに話した時に決まった人選だ。
ニートを俺が、剣士の女を愛子が、大魔道士を賢人がそれぞれ抑えて香織が聖女を攫う。
あとは帝都での行動と同じだ。
教国に潜入しているエルドラウトの部下からの報告でかれこれ聖都に閉じ込められて長いので注意力も散漫になっている頃合いだという。
「ではお気を付けて。今回のお仕事が成功すれば元の世界に帰る方法が見つかり次第帰らせて貰えるよう魔王様にお願いしてあげますので頑張ってくださいね」
「本当ですか!? 頑張ります!」
エルドラウトに見送られ俺たちはアルマン教国へと向かう。
「ねぇ英雄、久里井戸さんのこと斬れるの?」
「愛子……出来れば同じ日本人だし殺したくはないかな……それに帰る方法が見つかれば帰して貰えるっぼいし、それでニー……久里井戸さんと交渉してみてもいいかも」
ワイバーンから降りて聖都とやらに向かいながら話し合う。
「でも……殺さないと邪魔になるんじゃ?」
「賢人の言う通りだけど……そうだな、無理そうなら殺すけど、出来れば手足を斬って動けないようにするだけにしたいな……教国って言うくらいなんだから回復魔法を使える人は多いと思うからそれなら死なないよね?」
違う世界の人間と同じ日本人じゃやっぱり抵抗が……
俺たちと一緒に魔王に従ってくれるならそれが一番なんだけどな……
「交渉に失敗したら私が麻痺毒で動きを封じる。その後はお願い」
「分かったよ。頼りにしてるよ」
会話を終えて聖都に入る。
帝都もそうだったけどエルヴニエス王国で貰った勇者の印を見せればすぐに入れてくれるし聖女の居場所も教えて貰えるから楽だ。
「さぁ……お仕事しようか」
正直知也なら見捨ててもと思わなくは無いが俺たちが勝てなかったエルドラウトにニートが勝てるとも思えない。
なので言われた通りにするのが一番安全だろう。
俺たちは聖女が居るというライノスという貴族の家に向かった。
「ではお話をしましょうか……猿轡を外すので騒がないで貰えますか?」
俺はコクコクと首を縦に振って了解を示す。
するとエルドラウトはすぐに猿轡を外してくれた。
「さて、交渉をと思ったのですが正直アナタ方が弱すぎたので困っています」
「よわ……すぎる?」
俺たちが? 勇者である俺たちが弱い?
「えぇ。本来なら勇者という力を殺してしまうのは勿体ないので我々に忠誠を誓うと言うのであれば生かしてあげようかと思っていたのですがね……ここまで弱いとお話になりませんので殺してしまおうかと」
エルドラウトは何気ないようにそんなことを言う。
「ちょ、ちょっと待って……ください!」
「なんですか?」
エルドラウトはまるで路肩の石ころを見るかのような目でこちらを見下ろしてくる。
「助け……助けてください! 何でもします! だから、だから命だけは助けてください!」
「なんでもですか?」
俺の本気の懇願にエルドラウトはなにやら興味を示したようだ。
「では……そうですね。そちらの女性2人にはゴブリンと交わってもらって子供が出来るかの実験に付き合ってもらっても構いませんかね?」
「んー!? んー!」
ゴブリン……と?
愛子と香織は必死で喚いているが猿轡のせいで言葉にならないようだ。
実験……それで生き残れるなら……
愛子と香織も死ぬわけじゃないし……
「くく……ははは! 冗談ですよ。そんな必死にならなくても」
エルドラウトは心底愉快そうに笑う。
良かった、なんでかは分からないけど機嫌は良いみたいだ。
「まぁ元々協力してもらうつもりでしたしね。良いですよ、命は助けてあげます」
「あ……あ、ありがとうございます!」
良かった……命は助けて貰えるみたいだ……
「その代わり……しっかり働いて貰いますよ?」
「はい! だから……殺さないで……」
エルドラウトはニンマリと口角を上げる。
「では最初の仕事を頼みましょうかね」
「な……なにをすれば……」
「そうですね。魔王様の治めるこの土地の西の端には大森林と呼ばれる森があるのですが、そこを超えて暫く行くと帝都があります。そこに居る聖女を攫ってきてください」
「聖女を……攫う?」
誘拐?
「ええ。もちろんアナタ方だけではありませんよ。私の配下も数名付けますし大森林にはたくさんの魔物を潜ませて居ますのでそれも使ってください」
「でも……どうやって……」
エルドラウトは少しイラついたようにため息を吐く。
「少しくらい自分で考えてくださいよ……そうですね、遠巻きに魔物で帝都を囲んでアナタ方が帝都に侵入……勇者だと言えば入れるでしょう。それから聖女を攫って街の外へ逃げて下さい」
それくらいなら……
「ワイバーンを貸し出しますので移動はワイバーンに乗って行ってください。いいですか? 決して聖女は傷付けないでください。邪魔する人間は全て殺しても構いません」
「人間を……殺す?」
俺が? 俺たちが?
「嫌なのですか? こんなお使いも出来ないのなら必要無いのですが?」
エルドラウトの瞳がだんだん冷たいものになっていく。
「いえ! 分かりました! やります、やらせてください!」
「なら最初からそう言ってくださいよ……ではキミたちも着いていきなさい。そうだ……そのまま逃げられても困りますからね……」
エルドラウトは俺たちの顔を1人ずつ覗き込む。
「アナタで良いでしょう。アナタはこのまま私と来てもらいます。もし他の方が逃げ出したら……分かりますね?」
選ばれたのは愛子だった。愛子は涙を流しながら俺を見ている。
「わ、分かりました! だから愛子に危害は……」
「加えません。アナタ方がきちんとお仕事をしてくれる限りはね」
「はい……」
「他のみなさんもよろしいですか?」
他のみんなも首を縦に振っている。
「よろしい。では早速行ってきてください。いきなりワイバーンに1人では乗れないでしょうから私の部下と同乗してくださいね」
俺たちの拘束は解かれエルドラウトの部下に従ってワイバーンに跨った。
「それでは頑張って来てください。失敗すれば……分かってますね?」
「はい! 全力を尽くします!」
俺たちへ愛子を残して大空に舞い上がった。
それからエルドラウトの立てた作戦通りに行動して帝国の聖女を攫うことに成功。
そこで俺は初めて人を殺した……
ほんの少しの罪悪感はあったけど、俺が生き残るためだし仕方ない。運が悪かったと思って諦めてもらおう。
追ってを大森林から連れてきた魔物の大群に任せて俺たちは聖女を連れてワイバーンに乗ってエルドラウトの下に向かう。
「へぇ……やれば出来るじゃないですか」
魔王城に到着するとエルドラウトが出迎えてくれた。
帝都から攫ってきた聖女を引き渡すとエルドラウトは微笑みながら受け取ってくれた。
「では次は教国に行ってもらいましょうか……魔物の移動もありますので数日はのんびりしてくれて構いませんよ。部屋まで案内しましょう」
言われるがまま部屋に通されてそこで数日を過ごす。
5人で1部屋だし食事も1日1食のみ、今までより厳しい生活を強いられたが生き残るためだ、我慢しないと……
それから出発の日、今回の居残り……人質は知也が指名された。
今回はあのニートも居るし、確か大魔道士の女も居たはず……
なので防御力に優れる知也を置いて攻撃力の高い愛子を連れて行くのだ。
これはあのニートたちの情報を知りうる限りエルドラウトに話した時に決まった人選だ。
ニートを俺が、剣士の女を愛子が、大魔道士を賢人がそれぞれ抑えて香織が聖女を攫う。
あとは帝都での行動と同じだ。
教国に潜入しているエルドラウトの部下からの報告でかれこれ聖都に閉じ込められて長いので注意力も散漫になっている頃合いだという。
「ではお気を付けて。今回のお仕事が成功すれば元の世界に帰る方法が見つかり次第帰らせて貰えるよう魔王様にお願いしてあげますので頑張ってくださいね」
「本当ですか!? 頑張ります!」
エルドラウトに見送られ俺たちはアルマン教国へと向かう。
「ねぇ英雄、久里井戸さんのこと斬れるの?」
「愛子……出来れば同じ日本人だし殺したくはないかな……それに帰る方法が見つかれば帰して貰えるっぼいし、それでニー……久里井戸さんと交渉してみてもいいかも」
ワイバーンから降りて聖都とやらに向かいながら話し合う。
「でも……殺さないと邪魔になるんじゃ?」
「賢人の言う通りだけど……そうだな、無理そうなら殺すけど、出来れば手足を斬って動けないようにするだけにしたいな……教国って言うくらいなんだから回復魔法を使える人は多いと思うからそれなら死なないよね?」
違う世界の人間と同じ日本人じゃやっぱり抵抗が……
俺たちと一緒に魔王に従ってくれるならそれが一番なんだけどな……
「交渉に失敗したら私が麻痺毒で動きを封じる。その後はお願い」
「分かったよ。頼りにしてるよ」
会話を終えて聖都に入る。
帝都もそうだったけどエルヴニエス王国で貰った勇者の印を見せればすぐに入れてくれるし聖女の居場所も教えて貰えるから楽だ。
「さぁ……お仕事しようか」
正直知也なら見捨ててもと思わなくは無いが俺たちが勝てなかったエルドラウトにニートが勝てるとも思えない。
なので言われた通りにするのが一番安全だろう。
俺たちは聖女が居るというライノスという貴族の家に向かった。
10
お気に入りに追加
693
あなたにおすすめの小説
777番目に転生した俺の職業はチャラ男でした! -隠しスキル777で俺は理想の彼女をゲットし大商人になり上がる-
菅原みやび
ファンタジー
【これはチャラくない真面目なチャラ男の物語……】
現世にてIT企業に勤めていた主人公の真面目 杉尾(まじめ すぎお)。
名前の通りその生真面目さが災いし、過労の心臓マヒで死んでしまうことに……。
だがしかし、そんな彼に異世界の女神は救いの手を伸べる。
杉尾はその真面目さが故に異世界にて777番目に転生し魂。
女神は杉尾に最強武器及びチートスキルを与えようとするが……。
杉尾はそれをキッパリと断ってしまう……。
そう、彼には生前したかった事があったから……。
「魔王討伐とかどうでもいいので、その願いを叶えたい……」
杉尾の言葉に静かに頷く、女神。
「せめて貴方がなりたい職業に……」
女神が天に祈る中……杉尾は大草原に……真正面に町が見える場所に飛ばされてしまう……。
異世界を満喫すべく勇んで町に入る杉尾。
現代のスーツ姿が不審がられ、職業安定所に連れられて行く杉尾。
職業の水晶にて、職業を鑑定される杉尾。
そこで、表示された職業はなんと【チャラ男】だった⁉
そう、彼はチャラ男として異世界に転生してしまったのだ……。
戸惑うチャラ男、もとい杉尾……。
「チャラ男って職業だっけ?」そう思いつつも、女神とのやり取りを思い出してしまう杉尾……。
「そ、そうか、思い出したぞ! 俺は異世界で自由気ままに彼女を作りたかったんだ! 魔王? 世界の平和? 知らね!」
どうなる異世界! どうなる杉尾! どうなるチャラ男!
これは理想の彼女を探すため、隠しスキル777などを駆使し、真面目なチャラ男が仲間達と努力し、成長し、大商人になり上がっていく物語。
今、ここに適当にチャラ男の冒険がゆるーく開幕っ!
この作品はカクヨム様等にも投稿しております。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
当然チャラ男という職業は現在にはありません!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ごめんみんな先に異世界行ってるよ1年後また会おう
味噌汁食べれる
ファンタジー
主人公佐藤 翔太はクラスみんなより1年も早く異世界に、行ってしまう。みんなよりも1年早く異世界に行ってしまうそして転移場所は、世界樹で最強スキルを実でゲット?スキルを奪いながら最強へ、そして勇者召喚、それは、クラスのみんなだった。クラスのみんなが頑張っているときに、主人公は、自由気ままに生きていく
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
無能テイマーと追放されたが、無生物をテイムしたら擬人化した世界最強のヒロインたちに愛されてるので幸せです
青空あかな
ファンタジー
テイマーのアイトは、ある日突然パーティーを追放されてしまう。
その理由は、スライム一匹テイムできないから。
しかしリーダーたちはアイトをボコボコにした後、雇った本当の理由を告げた。
それは、単なるストレス解消のため。
置き去りにされたアイトは襲いくるモンスターを倒そうと、拾った石に渾身の魔力を込めた。
そのとき、アイトの真の力が明らかとなる。
アイトのテイム対象は、【無生物】だった。
さらに、アイトがテイムした物は女の子になることも判明する。
小石は石でできた美少女。
Sランクダンジョンはヤンデレ黒髪美少女。
伝説の聖剣はクーデレ銀髪長身美人。
アイトの周りには最強の美女たちが集まり、愛され幸せ生活が始まってしまう。
やがてアイトは、ギルドの危機を救ったり、捕らわれの冒険者たちを助けたりと、救世主や英雄と呼ばれるまでになる。
これは無能テイマーだったアイトが真の力に目覚め、最強の冒険者へと成り上がる物語である。
※HOTランキング6位
誰かを気持ちよくさせるお仕事です
浅葱
恋愛
旧題:男性を気持ちよくさせるお仕事です
人間から精気(ごはん)をもらうことで生活するサキュバス(女性淫魔)
インキュバス(男性淫魔)から手ほどきを受けてとうとう迎えた初仕事の日、相手をした男性は師であるインキュバスとうりふたつだった。
もしかして彼なの? でも確かに人間だし……。
困惑しながらも一晩中抱かれた翌日、手ほどきを受けたインキュバスから衝撃的な事実を聞かされて。
大好きな男たちに溺愛されまくる新米サキュバスのお話。3Pあります。ご注意ください。
安定のラブエロハッピーエンドです。
エロが書きたかった。後悔はしていない(ぉぃ
「プチプリ、憧れ職業Love?お仕事TL短編小説コンテスト」で入選した作品です(プチプリは6/30閉鎖予定です)
異世界で総菜屋始めます
むむ
恋愛
久遠 沙羅 26歳
女神アンジェリカによるくじ引きで刻跨ぎ人として
異世界に転移しました!
素敵な加護いっぱい、幸せに暮らせそう!
そんな風に思ってたのにご飯が不味い(食べれなくはないけど)
美味しいを広めるために総菜屋始めます!
ーーーーーーーーーー
2018.12.15 HOTランキング1位
2018.12.15 人気ランキング5位
ありがとうございます╰(*´︶`*)╯
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる