27 / 266
第1章……王国編
間話1……召喚された勇者たち
しおりを挟む
幼なじみたちと集まり学校へと向かう途中、いきなり地面が白く光ったことは覚えている。
気が付くと見慣れた通学路では無くどこかの部屋の中だった。
慌てて周りを見れば見慣れた顔が4つ。俺の大切な幼なじみたちだ。
それと見知らぬおじ……いや、お兄さん。
俺たちが全員しっかりと制服を着用しているのに対しこのお兄さんはTシャツにハーフパンツと言った今まで寝てましたと言わんばかりの格好をしている。
もう朝の8時を過ぎているというのに……ニートだろうか?
「済まぬが移動願えるだろうか?」
少し離れた場所に何人かの人がいることには声を掛けられて気が付いた。
移動しろと聞こえたがこんな拉致みたいな事をされて大人しく従ってもいいものかと少し悩む。
「英雄、あの人武器持ってる」
従うべきか逆らうべきか、悩んでいると幼なじみの1人、徳之島賢人が小さな声で話しかけてきた。
「え? あぁ、腰の剣か……」
暗くてあまり良く見えていなかった。
こういう時賢人は本当に周りが良く見えていて頼りになる。
普段はオドオドした陰キャを地で行く賢人だが全国でもトップクラスの頭の良さと抜群の観察眼を持っている頼れる男だ。
「どうする? あっちの方が人数多いしここは大人しくしとくのがいいと思うけど」
反対から声を掛けてきたのはこいつも保育園の頃からつるんでいる幼なじみである高瀬知也だ。
知也は中学時代に柔道、空手両方で全国ベスト4に入る武闘派でその強さからか常に落ち着きを忘れない賢人とは違う方向で頼りになるやつだ。
「そうだね……ここは大人しく従っておこう。あのお兄さんもそのつもりみたいだし」
Tシャツハーフパンツのお兄さんは1番に立ち上がり声を出した男に着いていく姿勢を見せている。
俺たちより年上っぽいし声を掛けるべきか?
いやでもニートっぽいし頼りにならないかもしれない。
「知也、なんかあったら俺たちで賢人たちを守ろう」
「得体の知れないヤツらに勝てるかは分からないけど……なんとか逃げる時間くらいは……」
俺と知也は頷き合いまだ座ったままの女の子2人、媛野愛子と逆川香織を立たせてやり俺と知也の背中に隠しながら鎧を着た男について行った……
案内されて通された部屋には偉そうな人たちが待ち構えていた。
まずは座れと言われたので並んで座る。
ニートさんが端に腰掛けたので一応俺はみんなとの間に入るようニートさんの隣に腰かけた。
みんなにニートが移ったら困るしね!
俺たちが席に着くとでっぷりとしたおじさんが話し始めた。
「ここまで御足労ありがとうございます勇者殿方。私はこの国で宰相を務めるエラルド・カーチスと申します。以後お見知り置きを」
そう自己紹介して綺麗な所作で一礼した。
すごいな、醜く肥太ったあの体であんな綺麗な動作で……ってダメダメ!
人を見かけで判断するなんて最低な行為だ、気を付けないと。
「そしてこちらに御座すは我らがエルヴニエス王国国王、エルリック・セラフ・フォン・エルヴニエス国王陛下です。皆様粗相のないようにお願いします」
次に紹介されたのは国王様らしい。
すごくマッチョでイケメンなおじさんだ。
えっと、粗相の無いようにって失礼の無いようにってことだよね?
「皆様を召喚するに至った経緯としましては、伝説に謳われる魔王が復活しまして……我々も立ち向かいましたが歯が立たず、藁にもすがる思いで伝承に残っていた勇者召喚を行ったところ皆様が現れた、ということです」
両サイドの2人、例のニートと賢人が僅かに身を乗り出したのがわかった。
賢人はゲームとかライトノベル? とか好きだから勇者って言葉に惹かれたんだろう。
隣のニートは……そんなものに興味持つくらいならきちんと働けばいいのに……
ニートとか引きこもりってもっと太ってて髪もベタベタで無精髭生やしてメガネ掛けてるイメージだったけど、この人はきちんと髪も整ってるし無精髭も生えてない。
さっき歩いてる姿後ろから見た時もしっかり鍛えてる感じの体型と歩き方だったのになんで働かないんだろ?
もしかしてこの前賢人が言ってた美少女が筋トレするアニメに影響されてジム通いでもしたのかな?
そんな暇があれば働けばいいのに。
「まず皆様にはステータスの確認を行って頂きます。紙とペンをお配りしますので、ステータスを書き写してください」
ステータス? まるっきりゲームみたいだな……
俺はあんまり詳しくないけどそういうのは賢人が詳しそうだから後で聞いてみよう。
「ステータスオープンと唱えてください。そうしますと自分のステータスが表示されますので」
「ステータスオープン」
隣のニートが真っ先に唱えたので俺も慌てて続く。
「ステータスオープン」
◇◆
名前……光乃英雄 レベル1
職業……勇者
年齢……17
生命力……C 魔力……C 筋力……C 素早さ……C 耐久力……C 魔攻……C 魔防……C
スキル
【神器召喚】【魔法適性(光、雷)】【剣術】【堅牢】【剛腕】【限界突破】【ブースト】
◇◆
「勇者……?」
自分のステータスを見て小さく声が漏れた。
他の人を見てみると俺の声には気づかず何度か瞬きをした後紙に自分のステータスを書き写し始めた。
反対側に座るニートを見ると、何も無い場所を見つめて固まっている。
どうしたのだろう? もしかして職業って文字に驚いてるのかな?
ニートだから無縁だろうし。
まぁニートは放っておこう、俺より年上なんだから最低限自分のことくらいはしてもらわないと……
俺もみんなに習って自分のステータスを書き写して提出した。
集めた人はそれをエラ……エラ……エメラルド? 宰相に手渡した。
「ふむ、忍者に賢者、聖騎士、剣聖に勇者……ん?」
おそらく俺たちの職業だろう、それを読み上げていたエメラルド宰相の動きが止まった。
「トラック……運転手?」
トラック運転手? あぁ、だからこのニートは固まってたのか。
トラック運転手ってすごいきつい仕事で給料も安いいわゆるブラックだってパパが言ってたし。
無職のニートがいきなりそんなことやれって言われて固まっちゃったんだな。
「陛下、なにやら変な職業が混ざってしまった様子。職業も聞いた事のない職業ですしステータスも……平均よりはやや上ですが他の勇者殿方とは比べ物になりません」
「左様か……強者の集団に1人でも弱者が混ざると機能せん。その者にはいくらか金を渡してお引き取り願え」
「かしこまりました、おい!」
エメラルド宰相は近くの男の人になにか言っている。なんだろう?
あ、小走りで出て行っちゃった……
「クリイド殿、すまぬが貴殿に勇者としての力は無いようだ。しばらく困らぬよう取り計らうので勇者殿方の邪魔をしないようにしてもらえぬだろうか?」
クリード? この人の名前かな?
クリードって……この人日本人じゃないのかな?
それより邪魔しないように?
「お持ちしました」
「うむ、ではクリイド殿、これを持って行くがいい。そこの騎士に城外まで案内させる」
壁際に居た兵士さんが出てきてクリードさんを連れて行ってしまった。
あれ? 追い出された?
邪魔するなとも言われてたし、ニートはこっちでもゴミクズってことか……
あぁはならないようにしないとな……
注意……運送業を貶すような描写がありますがあくまで勇者くんと勇者くんパパの個人的見解です。
運送業会を貶める意思は作者にはありません。
作者もトラック運転手です。仕事は割と好きです。
気が付くと見慣れた通学路では無くどこかの部屋の中だった。
慌てて周りを見れば見慣れた顔が4つ。俺の大切な幼なじみたちだ。
それと見知らぬおじ……いや、お兄さん。
俺たちが全員しっかりと制服を着用しているのに対しこのお兄さんはTシャツにハーフパンツと言った今まで寝てましたと言わんばかりの格好をしている。
もう朝の8時を過ぎているというのに……ニートだろうか?
「済まぬが移動願えるだろうか?」
少し離れた場所に何人かの人がいることには声を掛けられて気が付いた。
移動しろと聞こえたがこんな拉致みたいな事をされて大人しく従ってもいいものかと少し悩む。
「英雄、あの人武器持ってる」
従うべきか逆らうべきか、悩んでいると幼なじみの1人、徳之島賢人が小さな声で話しかけてきた。
「え? あぁ、腰の剣か……」
暗くてあまり良く見えていなかった。
こういう時賢人は本当に周りが良く見えていて頼りになる。
普段はオドオドした陰キャを地で行く賢人だが全国でもトップクラスの頭の良さと抜群の観察眼を持っている頼れる男だ。
「どうする? あっちの方が人数多いしここは大人しくしとくのがいいと思うけど」
反対から声を掛けてきたのはこいつも保育園の頃からつるんでいる幼なじみである高瀬知也だ。
知也は中学時代に柔道、空手両方で全国ベスト4に入る武闘派でその強さからか常に落ち着きを忘れない賢人とは違う方向で頼りになるやつだ。
「そうだね……ここは大人しく従っておこう。あのお兄さんもそのつもりみたいだし」
Tシャツハーフパンツのお兄さんは1番に立ち上がり声を出した男に着いていく姿勢を見せている。
俺たちより年上っぽいし声を掛けるべきか?
いやでもニートっぽいし頼りにならないかもしれない。
「知也、なんかあったら俺たちで賢人たちを守ろう」
「得体の知れないヤツらに勝てるかは分からないけど……なんとか逃げる時間くらいは……」
俺と知也は頷き合いまだ座ったままの女の子2人、媛野愛子と逆川香織を立たせてやり俺と知也の背中に隠しながら鎧を着た男について行った……
案内されて通された部屋には偉そうな人たちが待ち構えていた。
まずは座れと言われたので並んで座る。
ニートさんが端に腰掛けたので一応俺はみんなとの間に入るようニートさんの隣に腰かけた。
みんなにニートが移ったら困るしね!
俺たちが席に着くとでっぷりとしたおじさんが話し始めた。
「ここまで御足労ありがとうございます勇者殿方。私はこの国で宰相を務めるエラルド・カーチスと申します。以後お見知り置きを」
そう自己紹介して綺麗な所作で一礼した。
すごいな、醜く肥太ったあの体であんな綺麗な動作で……ってダメダメ!
人を見かけで判断するなんて最低な行為だ、気を付けないと。
「そしてこちらに御座すは我らがエルヴニエス王国国王、エルリック・セラフ・フォン・エルヴニエス国王陛下です。皆様粗相のないようにお願いします」
次に紹介されたのは国王様らしい。
すごくマッチョでイケメンなおじさんだ。
えっと、粗相の無いようにって失礼の無いようにってことだよね?
「皆様を召喚するに至った経緯としましては、伝説に謳われる魔王が復活しまして……我々も立ち向かいましたが歯が立たず、藁にもすがる思いで伝承に残っていた勇者召喚を行ったところ皆様が現れた、ということです」
両サイドの2人、例のニートと賢人が僅かに身を乗り出したのがわかった。
賢人はゲームとかライトノベル? とか好きだから勇者って言葉に惹かれたんだろう。
隣のニートは……そんなものに興味持つくらいならきちんと働けばいいのに……
ニートとか引きこもりってもっと太ってて髪もベタベタで無精髭生やしてメガネ掛けてるイメージだったけど、この人はきちんと髪も整ってるし無精髭も生えてない。
さっき歩いてる姿後ろから見た時もしっかり鍛えてる感じの体型と歩き方だったのになんで働かないんだろ?
もしかしてこの前賢人が言ってた美少女が筋トレするアニメに影響されてジム通いでもしたのかな?
そんな暇があれば働けばいいのに。
「まず皆様にはステータスの確認を行って頂きます。紙とペンをお配りしますので、ステータスを書き写してください」
ステータス? まるっきりゲームみたいだな……
俺はあんまり詳しくないけどそういうのは賢人が詳しそうだから後で聞いてみよう。
「ステータスオープンと唱えてください。そうしますと自分のステータスが表示されますので」
「ステータスオープン」
隣のニートが真っ先に唱えたので俺も慌てて続く。
「ステータスオープン」
◇◆
名前……光乃英雄 レベル1
職業……勇者
年齢……17
生命力……C 魔力……C 筋力……C 素早さ……C 耐久力……C 魔攻……C 魔防……C
スキル
【神器召喚】【魔法適性(光、雷)】【剣術】【堅牢】【剛腕】【限界突破】【ブースト】
◇◆
「勇者……?」
自分のステータスを見て小さく声が漏れた。
他の人を見てみると俺の声には気づかず何度か瞬きをした後紙に自分のステータスを書き写し始めた。
反対側に座るニートを見ると、何も無い場所を見つめて固まっている。
どうしたのだろう? もしかして職業って文字に驚いてるのかな?
ニートだから無縁だろうし。
まぁニートは放っておこう、俺より年上なんだから最低限自分のことくらいはしてもらわないと……
俺もみんなに習って自分のステータスを書き写して提出した。
集めた人はそれをエラ……エラ……エメラルド? 宰相に手渡した。
「ふむ、忍者に賢者、聖騎士、剣聖に勇者……ん?」
おそらく俺たちの職業だろう、それを読み上げていたエメラルド宰相の動きが止まった。
「トラック……運転手?」
トラック運転手? あぁ、だからこのニートは固まってたのか。
トラック運転手ってすごいきつい仕事で給料も安いいわゆるブラックだってパパが言ってたし。
無職のニートがいきなりそんなことやれって言われて固まっちゃったんだな。
「陛下、なにやら変な職業が混ざってしまった様子。職業も聞いた事のない職業ですしステータスも……平均よりはやや上ですが他の勇者殿方とは比べ物になりません」
「左様か……強者の集団に1人でも弱者が混ざると機能せん。その者にはいくらか金を渡してお引き取り願え」
「かしこまりました、おい!」
エメラルド宰相は近くの男の人になにか言っている。なんだろう?
あ、小走りで出て行っちゃった……
「クリイド殿、すまぬが貴殿に勇者としての力は無いようだ。しばらく困らぬよう取り計らうので勇者殿方の邪魔をしないようにしてもらえぬだろうか?」
クリード? この人の名前かな?
クリードって……この人日本人じゃないのかな?
それより邪魔しないように?
「お持ちしました」
「うむ、ではクリイド殿、これを持って行くがいい。そこの騎士に城外まで案内させる」
壁際に居た兵士さんが出てきてクリードさんを連れて行ってしまった。
あれ? 追い出された?
邪魔するなとも言われてたし、ニートはこっちでもゴミクズってことか……
あぁはならないようにしないとな……
注意……運送業を貶すような描写がありますがあくまで勇者くんと勇者くんパパの個人的見解です。
運送業会を貶める意思は作者にはありません。
作者もトラック運転手です。仕事は割と好きです。
14
お気に入りに追加
700
あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる