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第1章……王国編
20話……間引き
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朝の身支度と朝食を済ませて俺たちは王都東門から出立した。
明るい時間であり少し離れた場所では休憩したりうさぎのような生き物を追いかけている冒険者も見えるためウルトに乗って移動することはせずに徒歩で森に向かう。
およそ2時間ほどかけて洞穴から近い森と草原の境目に到着、最終確認を行う。
「ウルト、どうだ? 走れそう?」
『問題ありません。この程度の道を走らないなどトラックの恥です』
それは違うと思う。
トラックってアスファルトで舗装された道路を走るものだからね?
ダンプでもこんな場所走らない、いや走れないからね?
ウルトは森をじっと見つめながら車体のサイズを調整している。
あれ? そういやコイツどうやって周囲を認識してるんだ? ドラレコのカメラ?
『調整完了しました。いつでも行けます』
「じゃあ行こ……なんじゃそれ!?」
ウルトの姿を見て驚いた。
高さは俺の腰ほど、幅は大体1メートルくらいかな? それに長さが2メートルほど。
サイズに驚くことは無かったが問題はフォルムだった。
箱の屋根にシートが取り付けられている……
ご丁寧に足を起きやすいように屋根が開いて普通に座れるようになっている。
しかもシートベルト完備。
チラッと窓から運転席を覗いてみるとそこにシートは存在せず運転席と助手席をそのまま移動したようだ。
コイツの構造って一体……
『これもスキル【形状変化】の能力です』
なるほど……ね。
「あら、座り心地いいわね……」
「羨ましいです! 私も乗ってみたいです!」
俺が頭を抱えている間にリンが乗り込みその横でサーシャが目をキラキラさせていた。
リンが前の席に座っているので俺は黙って後ろの席に乗り込む。
振り落とされないようにシートベルトを締めて……あれ? これ俺行く必要無くね?
『では出発します』
「あ、ちょ……」
降りますという間も無く出発、ウルトはゆっくりと森に向かって走り始めた。
森に入って3分も経たないうちに洞穴を発見、方向転換の為に小さくなったウルトから降りて木の影に隠れて様子を伺うことにする。
「結構居るわね……ゴブリンキングが居る可能性は極めて高いわ」
リンの言う通り洞穴周辺には数えるのも嫌になりそうな数のゴブリンが居る。
見える限りでは3匹のホブゴブリンも確認、アイツらはでかいからすぐわかる。
「ホブゴブリンは見える範囲で3匹か……キングはどこに居るのかな?」
「多分洞穴の中じゃないかしら?」
昨日見た資料ではゴブリンキングは3メートルほどの巨体らしい。
見える範囲に居ないのだから奥に引っ込んでいるか存在しないかのどちらか。
しかしリンの見立てではこの規模の群れなら間違いなく居るはずとのこと。
『方向転換完了しました』
リンの小声で会話していると、ウルトの方向転換が完了したので再度乗り込む。
「じゃあ大きいの食らわせましょうか……クリード、これから水魔法を使うからよく見ててね」
リンは杖の先をゴブリンの群れに向けて突き出して深呼吸をする。
杖の先端を水が包み込んでいく……
そしてリンが目を開けた瞬間、杖から大量の水がすごい勢いで放出された。
放出された水はゴブリンたちまでの射線上にある木をなぎ倒しながら進みゴブリンの群れに着弾、押し流し、叩きつけ押し流していく。
リンが杖を下ろすと先程までゴブリンたちを蹂躙していた暴力的な水は嘘のように消え去りゴブリンたちの死体だけが残っていた。
「魔法……すげぇ……」
思わずそんな感想が口から漏れたがリンはそれを意に介さず次の魔法を放った。
綺麗に形作られた炎の槍が3本。
炎の槍はそれぞれ飛んでいき、立ち上がろうとしていたホブゴブリンを貫きその命を奪った。
「ふぅ……こんなものかしらね?」
どうだった? と言わんばかりの顔でリンがこちらを振り返る。
「いや、想像以上だったよ……魔法凄い……」
語彙力どっか行った。
こんな光景見せられたらそれも仕方ないと思う。
「さてこれで――」
「グォォォオオオ!!」
リンが口を開くのとほぼ同じタイミングで凄まじい咆哮が聞こえた。
慌てて視線を洞穴の方へ向けると、中から巨大なゴブリンに似た鬼が出てきてキョロキョロと周囲を伺っていた。
手にはこれまた大きな剣を持っている。
「出てきた、アレがゴブリンキングよ」
「デカイね……」
知ってはいたが実際見ると本当にデカい。
これタイマンでやって勝てるのかな?
あの剣を叩きつけられたら俺の剣じゃ受け切れずに折れそうだ。
「じゃあ軽く魔法をぶつけて注意を引くわよ。気付かれたらすぐに草原まで逃げましょう」
リンはそう言って杖を空に向ける。
すると小さな石が生み出され段々大きくなっていく……
直径1メートルくらいに達したところで杖を振り、岩がゴブリンキングに向けてかなりの速度で飛んで行った。
当たる、と思った瞬間、ゴブリンキングは気付いていたようで拳で岩を粉砕した。
「気付いたわね、じゃあ逃げましょう」
『振り落とされないよう気を付けてください』
ゴブリンキングがこちらに向け踏み出してきたのを確認してこちらも出発。
追いつかれないように気をつけながら……とは言ってもすぐに草原にたどり着くので問題は無い。
走り出すと同時にリンが小さな火の玉を打ち上げてサーシャたちに警戒を促すことも忘れない。
『間もなく森を脱出します』
「はや……これ合図の意味無かったな」
完全に無駄な行動だったな。
次同じようなことがあればその辺もちゃんと気をつけよう。
森と草原の境目か、100メートルほど距離をとって停車、シートベルトを外して飛び降りる。
ゴブリンキングは木々の隙間から出てきたところ、いい感じだ。
「クリード様! 武器に聖属性を付与します!」
サーシャが駆け寄ってきたので剣を差し出して付与を受ける。
「これで大丈夫です! あとは作戦通りリンさんとアンナと下がっていますので、傷を負っても私が治しますので頑張ってください」
「わかった、頼りにしてるよ」
サーシャと頷き合いソフィアの横に並ぶ。
さて……やりますか!
明るい時間であり少し離れた場所では休憩したりうさぎのような生き物を追いかけている冒険者も見えるためウルトに乗って移動することはせずに徒歩で森に向かう。
およそ2時間ほどかけて洞穴から近い森と草原の境目に到着、最終確認を行う。
「ウルト、どうだ? 走れそう?」
『問題ありません。この程度の道を走らないなどトラックの恥です』
それは違うと思う。
トラックってアスファルトで舗装された道路を走るものだからね?
ダンプでもこんな場所走らない、いや走れないからね?
ウルトは森をじっと見つめながら車体のサイズを調整している。
あれ? そういやコイツどうやって周囲を認識してるんだ? ドラレコのカメラ?
『調整完了しました。いつでも行けます』
「じゃあ行こ……なんじゃそれ!?」
ウルトの姿を見て驚いた。
高さは俺の腰ほど、幅は大体1メートルくらいかな? それに長さが2メートルほど。
サイズに驚くことは無かったが問題はフォルムだった。
箱の屋根にシートが取り付けられている……
ご丁寧に足を起きやすいように屋根が開いて普通に座れるようになっている。
しかもシートベルト完備。
チラッと窓から運転席を覗いてみるとそこにシートは存在せず運転席と助手席をそのまま移動したようだ。
コイツの構造って一体……
『これもスキル【形状変化】の能力です』
なるほど……ね。
「あら、座り心地いいわね……」
「羨ましいです! 私も乗ってみたいです!」
俺が頭を抱えている間にリンが乗り込みその横でサーシャが目をキラキラさせていた。
リンが前の席に座っているので俺は黙って後ろの席に乗り込む。
振り落とされないようにシートベルトを締めて……あれ? これ俺行く必要無くね?
『では出発します』
「あ、ちょ……」
降りますという間も無く出発、ウルトはゆっくりと森に向かって走り始めた。
森に入って3分も経たないうちに洞穴を発見、方向転換の為に小さくなったウルトから降りて木の影に隠れて様子を伺うことにする。
「結構居るわね……ゴブリンキングが居る可能性は極めて高いわ」
リンの言う通り洞穴周辺には数えるのも嫌になりそうな数のゴブリンが居る。
見える限りでは3匹のホブゴブリンも確認、アイツらはでかいからすぐわかる。
「ホブゴブリンは見える範囲で3匹か……キングはどこに居るのかな?」
「多分洞穴の中じゃないかしら?」
昨日見た資料ではゴブリンキングは3メートルほどの巨体らしい。
見える範囲に居ないのだから奥に引っ込んでいるか存在しないかのどちらか。
しかしリンの見立てではこの規模の群れなら間違いなく居るはずとのこと。
『方向転換完了しました』
リンの小声で会話していると、ウルトの方向転換が完了したので再度乗り込む。
「じゃあ大きいの食らわせましょうか……クリード、これから水魔法を使うからよく見ててね」
リンは杖の先をゴブリンの群れに向けて突き出して深呼吸をする。
杖の先端を水が包み込んでいく……
そしてリンが目を開けた瞬間、杖から大量の水がすごい勢いで放出された。
放出された水はゴブリンたちまでの射線上にある木をなぎ倒しながら進みゴブリンの群れに着弾、押し流し、叩きつけ押し流していく。
リンが杖を下ろすと先程までゴブリンたちを蹂躙していた暴力的な水は嘘のように消え去りゴブリンたちの死体だけが残っていた。
「魔法……すげぇ……」
思わずそんな感想が口から漏れたがリンはそれを意に介さず次の魔法を放った。
綺麗に形作られた炎の槍が3本。
炎の槍はそれぞれ飛んでいき、立ち上がろうとしていたホブゴブリンを貫きその命を奪った。
「ふぅ……こんなものかしらね?」
どうだった? と言わんばかりの顔でリンがこちらを振り返る。
「いや、想像以上だったよ……魔法凄い……」
語彙力どっか行った。
こんな光景見せられたらそれも仕方ないと思う。
「さてこれで――」
「グォォォオオオ!!」
リンが口を開くのとほぼ同じタイミングで凄まじい咆哮が聞こえた。
慌てて視線を洞穴の方へ向けると、中から巨大なゴブリンに似た鬼が出てきてキョロキョロと周囲を伺っていた。
手にはこれまた大きな剣を持っている。
「出てきた、アレがゴブリンキングよ」
「デカイね……」
知ってはいたが実際見ると本当にデカい。
これタイマンでやって勝てるのかな?
あの剣を叩きつけられたら俺の剣じゃ受け切れずに折れそうだ。
「じゃあ軽く魔法をぶつけて注意を引くわよ。気付かれたらすぐに草原まで逃げましょう」
リンはそう言って杖を空に向ける。
すると小さな石が生み出され段々大きくなっていく……
直径1メートルくらいに達したところで杖を振り、岩がゴブリンキングに向けてかなりの速度で飛んで行った。
当たる、と思った瞬間、ゴブリンキングは気付いていたようで拳で岩を粉砕した。
「気付いたわね、じゃあ逃げましょう」
『振り落とされないよう気を付けてください』
ゴブリンキングがこちらに向け踏み出してきたのを確認してこちらも出発。
追いつかれないように気をつけながら……とは言ってもすぐに草原にたどり着くので問題は無い。
走り出すと同時にリンが小さな火の玉を打ち上げてサーシャたちに警戒を促すことも忘れない。
『間もなく森を脱出します』
「はや……これ合図の意味無かったな」
完全に無駄な行動だったな。
次同じようなことがあればその辺もちゃんと気をつけよう。
森と草原の境目か、100メートルほど距離をとって停車、シートベルトを外して飛び降りる。
ゴブリンキングは木々の隙間から出てきたところ、いい感じだ。
「クリード様! 武器に聖属性を付与します!」
サーシャが駆け寄ってきたので剣を差し出して付与を受ける。
「これで大丈夫です! あとは作戦通りリンさんとアンナと下がっていますので、傷を負っても私が治しますので頑張ってください」
「わかった、頼りにしてるよ」
サーシャと頷き合いソフィアの横に並ぶ。
さて……やりますか!
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