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戦うとみぃ
59話。急行
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「ねぇトミーくんトミーくん、どうだった?」
「なにが?」
戦場となった草原からレトフへと戻る途中、アイリスとの話を終えたティファリーゼが今度は俺に絡んできた。
主語がねぇよ、何について聞きたいんだよ。
「またまたー、あんな公衆の面前で抱き締め合ったんだからその感想に決まってるじゃない」
「感想ってなんだよ」
とてもドキドキしました。またしたいですなんて答えられるわけないでしょうが。
「だってこれでもう公になったようなものじゃない。付き合ってるんでしょ?」
「付き合ってる? 俺とアイリスが?」
ティファリーゼは何をいきなり言い出すのだろうか。
俺とティファが恋仲? そんなわけないでしょう。
そんな噂がたったらアイリスに申し訳無さすぎる。
「そんな事あるわけないじゃない」
「無いの?」
「無いよ」
そもそも歳の差がね?
20も歳上のおっさんがうら若き乙女に手を出すとか有罪でしかない。
俺なんてアイリスのちょっと父親代わりでも過分だよ。
それをティファリーゼに伝えると、彼女は意味がわからないと言いたそうな目をして俺の目を覗き込んできた。
「意味わかんない」
声にも出された。
しかし意味わかんないかな? 俺なりにわかりやすいように話したつもりなんだけどな。
「年齢ってそんなに重要なの?」
「重要でしょうよ」
一体何が言いたいのだろうか?
重要でないわけがないだろ?
「ならあたしとトミーくんは150歳くらい離れてるけど、恋愛対象的に無しなの?」
「まぁ年齢云々考えなくても無しかな? ごめんなさい」
ティファリーゼはなぁ……なんか違うんだよなぁ……
仲間とか友達としてならとても良い人なんだけど、恋人や夫婦になりたいかと言われるとそれはちょっと。
「あれ? あたし振られた?」
「例え話でしょ、いいから続けてよ」
このままその話を掘り下げても得るものは何もなさそうだし。
「そうね。ならあたしがアイリスちゃんと同年代の人間の男と恋仲になったらトミーくんは気持ち悪いと思うの?」
「別に思わないよ? 当人の好きにしたらいいんじゃない?」
「それよ!」
どれよ?
俺が首を傾げていると、ティファリーゼは呆れたようにため息を吐いて説明してくれた。
「歳の差なんて関係なく当人が好きならそれでいいじゃない。アイリスちゃん、間違いなくトミーくんのこと好きだよ?」
「いやいや……だとしても家族愛、父子愛的な……」
「そう思ってる……いや、そう思いたいだけでしょ?」
そう思いたいだけ……そうなのかな?
「前居た世界ではモテなかったみたいに言ってたけど、だからじゃない?」
「だからとは?」
「鈍感」
「うぐ……」
真正面から豪速球を投げ込んでくるのはやめて欲しい。
俺のハートがブロークンしちゃう。
「今夜にでもしっかり話し合ってみなさいよ。あたしは部屋で一人で飲んでるから」
「それいつものこと――」
会話の流れをぶった斬るように、作業服の胸ポケットから「ピロン」と軽快な電子音が聞こえた。
こんな音を鳴らすのはスマホしかない。おそらくなにかの通知を受信したのだろう。
「何? 今の音」
「スマホだね。ちょっと見てみる」
スマホを胸ポケットから取り出して画面を見ると、神託アプリに一件の通知が入っていた。
「神託みたい」
「内容は?」
「ちょっと待って」
急ぎスマホを操作して神託アプリを開き、通知内容を確認する。
「……ティファリーゼ、ここからラトイまでってどれくらいかかる?」
「ラトイ? ここからなら馬車で三日くらいね。どうかしたの?」
馬車で三日か……馬車で移動していたら延着確定してしまうな。
「明後日の朝9時28分にラトイから東3キロ地点の森の中に騎士級悪魔が出現するって」
「明後日……」
ティファリーゼの顔色がみるみるうちに青くなっていく。
馬車で三日ということは馬車で向かっては間に合わない。
出現地点が森の中なので、街に向かわず森の中をウロウロしてくれていれば被害は抑えられるのだが、望み薄だろう。
被害を抑えるためには明後日9時半までにラトイまで移動しなければならない。
「ちょっとアイリスちゃん呼んでくる」
「いや、俺も行くよ」
二人揃ってアイリスのところまで移動して神託の内容を伝えると、アイリスも渋い表情を浮かべた。
「これは……アレしかありませんわね」
「だよね。大丈夫?」
「大丈夫とは言えませんが……仕方ありませんわ」
アイリスの言うアレとほもちろん俺の【クリエイトオフロード車】のことである。
以前乗った時に酔ってしまったのを思い出したのだろう、既に顔色を青くさせている。
「トミーくん、アイリスちゃん、アレって?」
「トミーには長距離を高速で移動する手段がありますわ。それを使えば……多分今日中にはラトイに到着できますわね」
「今日中に!?」
馬車で三日ということは大体150~200キロくらいだろう。
それくらいなら3時間~4時間あれば到着できる計算だから、確かに今日中には着くね。
「ただ……とてつもなく揺れますの……」
「高速馬車よりも?」
「比べ物になりませんわ」
高速馬車とは馬を高速で走らせて、途中の街や村で馬を交換しながら移動するこの世界最速の移動手段である。
これが出来るのは各街や村に厩を持つその周辺の領主か余程の大商会クラスくらいだそうだ。
ちなみにボッター商会でもエフリ国内なら可能らしい。
「それって大丈夫なの?」
「乙女の尊厳の危機ですわ」
乙女が吐くわけにはいかないもんね。
運転してたら案外酔わないものなんだけど、アイリスに運転席に座らせてみようかな?
実際の操作は俺が魔力を通して操作するわけだから、運転席に俺が座る必要はないのだし。
「そこまでなのね……でも、それしか方法は無いのよね?」
「そうですわね……」
「アイリスちゃん、頑張ろうね」
どうやら俺の【クリエイトオフロード車】で移動する覚悟を決めたようだ。
最悪二人にはエフリに馬車で戻ってもらって俺一人でオフロードバイクを飛ばして向かおうかとも考えてたんだけど……
一応提案してみようかな?
「二人は馬車でエフリに戻っててもいいよ? 騎士級なら俺一人で大丈夫だし……」
「ダメですわ! わたくしたちは仲間ですもの、一緒に行動するべきですわ!」
「そうね。トミーくんを一人で行かせたらラトイの王様にも会わずに悪魔討伐だけやって戻って来そうだし……」
……別に良くない?
サッと行ってサッと倒してサッと帰れば良くない?
「覚悟はもう決めましたわ。トミー、出して下さいまし」
「わかったよ。けど将軍さんに伝えてからね」
流石に何も言わずに出発するわけにはいかないからね。
それから俺たちは将軍さんに事情を伝えてからラトイへと向けて出発した。
アイリスは運転席に座らせてハンドルに握らせていれば酔わないことが判明したので、これからはこの移動方法を使うのもありかもしれない。
ティファリーゼ? 後部座席で死にかけてたよ。
「なにが?」
戦場となった草原からレトフへと戻る途中、アイリスとの話を終えたティファリーゼが今度は俺に絡んできた。
主語がねぇよ、何について聞きたいんだよ。
「またまたー、あんな公衆の面前で抱き締め合ったんだからその感想に決まってるじゃない」
「感想ってなんだよ」
とてもドキドキしました。またしたいですなんて答えられるわけないでしょうが。
「だってこれでもう公になったようなものじゃない。付き合ってるんでしょ?」
「付き合ってる? 俺とアイリスが?」
ティファリーゼは何をいきなり言い出すのだろうか。
俺とティファが恋仲? そんなわけないでしょう。
そんな噂がたったらアイリスに申し訳無さすぎる。
「そんな事あるわけないじゃない」
「無いの?」
「無いよ」
そもそも歳の差がね?
20も歳上のおっさんがうら若き乙女に手を出すとか有罪でしかない。
俺なんてアイリスのちょっと父親代わりでも過分だよ。
それをティファリーゼに伝えると、彼女は意味がわからないと言いたそうな目をして俺の目を覗き込んできた。
「意味わかんない」
声にも出された。
しかし意味わかんないかな? 俺なりにわかりやすいように話したつもりなんだけどな。
「年齢ってそんなに重要なの?」
「重要でしょうよ」
一体何が言いたいのだろうか?
重要でないわけがないだろ?
「ならあたしとトミーくんは150歳くらい離れてるけど、恋愛対象的に無しなの?」
「まぁ年齢云々考えなくても無しかな? ごめんなさい」
ティファリーゼはなぁ……なんか違うんだよなぁ……
仲間とか友達としてならとても良い人なんだけど、恋人や夫婦になりたいかと言われるとそれはちょっと。
「あれ? あたし振られた?」
「例え話でしょ、いいから続けてよ」
このままその話を掘り下げても得るものは何もなさそうだし。
「そうね。ならあたしがアイリスちゃんと同年代の人間の男と恋仲になったらトミーくんは気持ち悪いと思うの?」
「別に思わないよ? 当人の好きにしたらいいんじゃない?」
「それよ!」
どれよ?
俺が首を傾げていると、ティファリーゼは呆れたようにため息を吐いて説明してくれた。
「歳の差なんて関係なく当人が好きならそれでいいじゃない。アイリスちゃん、間違いなくトミーくんのこと好きだよ?」
「いやいや……だとしても家族愛、父子愛的な……」
「そう思ってる……いや、そう思いたいだけでしょ?」
そう思いたいだけ……そうなのかな?
「前居た世界ではモテなかったみたいに言ってたけど、だからじゃない?」
「だからとは?」
「鈍感」
「うぐ……」
真正面から豪速球を投げ込んでくるのはやめて欲しい。
俺のハートがブロークンしちゃう。
「今夜にでもしっかり話し合ってみなさいよ。あたしは部屋で一人で飲んでるから」
「それいつものこと――」
会話の流れをぶった斬るように、作業服の胸ポケットから「ピロン」と軽快な電子音が聞こえた。
こんな音を鳴らすのはスマホしかない。おそらくなにかの通知を受信したのだろう。
「何? 今の音」
「スマホだね。ちょっと見てみる」
スマホを胸ポケットから取り出して画面を見ると、神託アプリに一件の通知が入っていた。
「神託みたい」
「内容は?」
「ちょっと待って」
急ぎスマホを操作して神託アプリを開き、通知内容を確認する。
「……ティファリーゼ、ここからラトイまでってどれくらいかかる?」
「ラトイ? ここからなら馬車で三日くらいね。どうかしたの?」
馬車で三日か……馬車で移動していたら延着確定してしまうな。
「明後日の朝9時28分にラトイから東3キロ地点の森の中に騎士級悪魔が出現するって」
「明後日……」
ティファリーゼの顔色がみるみるうちに青くなっていく。
馬車で三日ということは馬車で向かっては間に合わない。
出現地点が森の中なので、街に向かわず森の中をウロウロしてくれていれば被害は抑えられるのだが、望み薄だろう。
被害を抑えるためには明後日9時半までにラトイまで移動しなければならない。
「ちょっとアイリスちゃん呼んでくる」
「いや、俺も行くよ」
二人揃ってアイリスのところまで移動して神託の内容を伝えると、アイリスも渋い表情を浮かべた。
「これは……アレしかありませんわね」
「だよね。大丈夫?」
「大丈夫とは言えませんが……仕方ありませんわ」
アイリスの言うアレとほもちろん俺の【クリエイトオフロード車】のことである。
以前乗った時に酔ってしまったのを思い出したのだろう、既に顔色を青くさせている。
「トミーくん、アイリスちゃん、アレって?」
「トミーには長距離を高速で移動する手段がありますわ。それを使えば……多分今日中にはラトイに到着できますわね」
「今日中に!?」
馬車で三日ということは大体150~200キロくらいだろう。
それくらいなら3時間~4時間あれば到着できる計算だから、確かに今日中には着くね。
「ただ……とてつもなく揺れますの……」
「高速馬車よりも?」
「比べ物になりませんわ」
高速馬車とは馬を高速で走らせて、途中の街や村で馬を交換しながら移動するこの世界最速の移動手段である。
これが出来るのは各街や村に厩を持つその周辺の領主か余程の大商会クラスくらいだそうだ。
ちなみにボッター商会でもエフリ国内なら可能らしい。
「それって大丈夫なの?」
「乙女の尊厳の危機ですわ」
乙女が吐くわけにはいかないもんね。
運転してたら案外酔わないものなんだけど、アイリスに運転席に座らせてみようかな?
実際の操作は俺が魔力を通して操作するわけだから、運転席に俺が座る必要はないのだし。
「そこまでなのね……でも、それしか方法は無いのよね?」
「そうですわね……」
「アイリスちゃん、頑張ろうね」
どうやら俺の【クリエイトオフロード車】で移動する覚悟を決めたようだ。
最悪二人にはエフリに馬車で戻ってもらって俺一人でオフロードバイクを飛ばして向かおうかとも考えてたんだけど……
一応提案してみようかな?
「二人は馬車でエフリに戻っててもいいよ? 騎士級なら俺一人で大丈夫だし……」
「ダメですわ! わたくしたちは仲間ですもの、一緒に行動するべきですわ!」
「そうね。トミーくんを一人で行かせたらラトイの王様にも会わずに悪魔討伐だけやって戻って来そうだし……」
……別に良くない?
サッと行ってサッと倒してサッと帰れば良くない?
「覚悟はもう決めましたわ。トミー、出して下さいまし」
「わかったよ。けど将軍さんに伝えてからね」
流石に何も言わずに出発するわけにはいかないからね。
それから俺たちは将軍さんに事情を伝えてからラトイへと向けて出発した。
アイリスは運転席に座らせてハンドルに握らせていれば酔わないことが判明したので、これからはこの移動方法を使うのもありかもしれない。
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