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旅するとみぃ
33話。支部長
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「お待たせ致しました。奥へお願いします」
アイリスに俺の知っている限りの「テンプレ」を説明していると、受付嬢が戻ってきて奥の部屋へと案内された。
「組合長、お連れしました」
「入ってくれ」
受付嬢がノックをして、中に呼びかけると中から返事があった。
「失礼します」
中で待っていたのは、燃えるような真っ赤な髪をした綺麗な女性だった。
つり上がった目は意志の強さを感じさせる。
座っているだけなのに放たれる威圧感、一部業界の方々からすれば存在そのものがご褒美のような女性だった。
ちなみに俺は業界人ではない。悪しからずご了承ください。
「冒険者組合セドカン支部支部長のアグネスだ。まずは座ってくれ」
支部長アグネスは執務机の前にある応接セットを指し示す。
俺たちが席に着くと、支部長も立ち上がり俺たちの対面に腰を下ろした。
その動きを見て直感する。この人は強い。
おそらく魔法無しでなら俺とまともに殴り合えるだろう。
「急に呼び出してすまない。悪魔と戦った者の話を聞きたかったんだ」
支部長は席に着き、受付嬢が準備した紅茶を一口飲んで口を開いた。
支部長が動く度に言葉に出してはいけない部分がプルンと揺れる。
アイリスも中々のもの(俺の背中調べ)であったが、こいつは次元が違う。
仮にアイリスを伯爵級とするのなら、支部長は王と評しても――
「トミー?」
いけない。話に集中しなければアイリスに怒られてしまう。というか既に怒っている。
これ以上見てはいけない。
「気になるのか? なら触ってみてもいいぞ?」
「ではお言葉に甘えて……」
「トミー?」
ゾクッとした。
アイリスに面している俺の左半身の感覚が一瞬で消え失せた。
そりゃ父親代わりのおっさんが堂々とセクハラしようとしていたら怒りますよね。
自重します。
まぁ……怒りで顔を赤く染めて、プルプル小刻みに震えながら睨みつけてくる顔には少しだけグッときそうになったけど。
「ふふ、冗談だ。私に触れていい男は旦那だけだからな。さて、場の空気も温まってきたことだし、早速話を聞かせてくれ」
温まってないです。むしろ凍りついた感じです。
具体的に言えば、俺の左腕が芯から凍りそうです。
そんなやり取りの間、城から俺たちに同行しているメイドさんは我関せずといった顔で後ろに控えている。
彼女が一番メンタルつよつよな大物かもしれない。
「それで、何が聞きたいんですの?」
アイリスの声が冷たい。
怖くて隣を見ることが出来ない。
「確認だが、ファトスに現れた悪魔は伯爵級で間違いないか?」
「ええ」
「被害は?」
「人的にはそれほど。しかし門や街壁に近い場所の建物はほぼ壊滅ですわ」
それから少しの間、支部長が質問してアイリスが答えるやり取りが続く。
俺はあれから一言も発していない。
「ふむ、ありがとう。参考になる」
「それならばお話した甲斐がありましたわ。お話は以上ですの?」
「いや、お前たちのランクについて相談がある」
話を終わらせ辞去しようとするアイリスを引き止め、まだ相談があると言う。
「ランクですの? Fランクからでしょう? それとも支部長を倒せばもっと上から始められますの?」
アイリスは好戦的な笑みを支部長へと向ける。
いつの間にこんな好戦的な娘になってしまったのだろうか……最初からか。
「ふむ、引退したとはいえ私もAランク最強と言われた冒険者だ。簡単に負けてやる訳には……と言いたいところだが、私では姫騎士殿にも女神の使徒殿にも勝てないだろうな」
それに対して支部長は苦笑を浮かべながら肩を竦める。
良かった、バトル展開にはならずに済みそうだ。
こういうのでいいんだよ。ほのぼの異世界スローライフでいいんだよ。
悪魔は倒さないとだけどさ。
「支部長権限においてCランクまでは上げられる。申し訳ないがそれ以上は本部の承認が必要なんだ」
「そうですのね。でしたらそれで構いませんわ」
「いいのか?」
「ええ。トミーも構わないかしら?」
ようやく発言権を頂けるのですね。ありがとうございます。
「文句ないよ。一番下からでも別に構わないし」
悪魔倒したのは登録前だし。
登録前の出来事で特別扱いしろとは言えないよ。
そもそも俺は冒険者になるつもり無かったからね?
「そうか、そう言って貰えるとこちらも助かる。本部には『女神の使徒』と『姫騎士』のSランク昇格の要請を出しておこう」
「結構でs……」
「ありがとうございます」
また遮られた。
別に一番下のFランクからでもいいのに。薬草採取しようぜ。
「じゃあそういうことで。パーティ登録もしておくか?」
「お願いしますわ。パーティ名は『デーモンバスターズ』ですわ」
「デーモン……バスターズ」
いいのか? と問いたそうな目をこちらに向ける支部長に頷いて返す。
アイリスの決定に異論を唱えてはいけないのだ。
愛飢男ロジよりはマシなのだ。
「わかった。支部長権限において『女神の使徒』と『姫騎士』をCランク冒険者として登録する。同時に『デーモンバスターズ』をCランク冒険者パーティとして認めよう」
「これからわたくしたち『デーモンバスターズ』の伝説が始まるのですわ!」
◇◆
そんなこんなで冒険者登録も終わったので、やっておきたいことがある。
「買取お願いします」
「確認します」
呪われし武器、ラビットナイフを売っぱらうのだ。
ファトス王から謝礼としてそれなりの金額を頂戴しているので、ラビットナイフを使ったうさぎ狩りをするつもりは無い。
それなら売り払ってラビットナイフが欲しい人の手に渡った方が世のため人のためである。
結果、交易銀板1枚で買い取って貰えた。
交易銀板とは、商業国家エフリが発行している通貨で、名前の通りどこの国でも使えるそうだ。
価値としては、ファミマト王国貨、セブイレン帝国貨、ロソン聖王国貨と同等。
小国家郡のそれぞれの貨幣と比べるとおよそ2倍から3倍なんだって。国力の差が貨幣価値の差だね。
ちなみに組合で取り扱う貨幣は全て交易貨らしい。覚えておこう。
「登録も終わったし、どうする? なにか買い物でもしてから戻る?」
「いえ、お買い物でしたらエフリに着いてからの方がいいですわ。目的も果たしましたし、お城に戻りましょう」
「了解」
冒険者登録を済ませた俺たちはセドカンの街並みを眺めながら城へと戻ることにした。
帰り道で書店を見つけたので、読んでみたいと思った「タロウ・ヤマダの冒険記」を購入。
交易銀貨1枚だった。
交易銀貨10枚で交易銀板1枚らしいから、ラビットナイフの10分の1か……
本って案外高いんだね……
アイリスに俺の知っている限りの「テンプレ」を説明していると、受付嬢が戻ってきて奥の部屋へと案内された。
「組合長、お連れしました」
「入ってくれ」
受付嬢がノックをして、中に呼びかけると中から返事があった。
「失礼します」
中で待っていたのは、燃えるような真っ赤な髪をした綺麗な女性だった。
つり上がった目は意志の強さを感じさせる。
座っているだけなのに放たれる威圧感、一部業界の方々からすれば存在そのものがご褒美のような女性だった。
ちなみに俺は業界人ではない。悪しからずご了承ください。
「冒険者組合セドカン支部支部長のアグネスだ。まずは座ってくれ」
支部長アグネスは執務机の前にある応接セットを指し示す。
俺たちが席に着くと、支部長も立ち上がり俺たちの対面に腰を下ろした。
その動きを見て直感する。この人は強い。
おそらく魔法無しでなら俺とまともに殴り合えるだろう。
「急に呼び出してすまない。悪魔と戦った者の話を聞きたかったんだ」
支部長は席に着き、受付嬢が準備した紅茶を一口飲んで口を開いた。
支部長が動く度に言葉に出してはいけない部分がプルンと揺れる。
アイリスも中々のもの(俺の背中調べ)であったが、こいつは次元が違う。
仮にアイリスを伯爵級とするのなら、支部長は王と評しても――
「トミー?」
いけない。話に集中しなければアイリスに怒られてしまう。というか既に怒っている。
これ以上見てはいけない。
「気になるのか? なら触ってみてもいいぞ?」
「ではお言葉に甘えて……」
「トミー?」
ゾクッとした。
アイリスに面している俺の左半身の感覚が一瞬で消え失せた。
そりゃ父親代わりのおっさんが堂々とセクハラしようとしていたら怒りますよね。
自重します。
まぁ……怒りで顔を赤く染めて、プルプル小刻みに震えながら睨みつけてくる顔には少しだけグッときそうになったけど。
「ふふ、冗談だ。私に触れていい男は旦那だけだからな。さて、場の空気も温まってきたことだし、早速話を聞かせてくれ」
温まってないです。むしろ凍りついた感じです。
具体的に言えば、俺の左腕が芯から凍りそうです。
そんなやり取りの間、城から俺たちに同行しているメイドさんは我関せずといった顔で後ろに控えている。
彼女が一番メンタルつよつよな大物かもしれない。
「それで、何が聞きたいんですの?」
アイリスの声が冷たい。
怖くて隣を見ることが出来ない。
「確認だが、ファトスに現れた悪魔は伯爵級で間違いないか?」
「ええ」
「被害は?」
「人的にはそれほど。しかし門や街壁に近い場所の建物はほぼ壊滅ですわ」
それから少しの間、支部長が質問してアイリスが答えるやり取りが続く。
俺はあれから一言も発していない。
「ふむ、ありがとう。参考になる」
「それならばお話した甲斐がありましたわ。お話は以上ですの?」
「いや、お前たちのランクについて相談がある」
話を終わらせ辞去しようとするアイリスを引き止め、まだ相談があると言う。
「ランクですの? Fランクからでしょう? それとも支部長を倒せばもっと上から始められますの?」
アイリスは好戦的な笑みを支部長へと向ける。
いつの間にこんな好戦的な娘になってしまったのだろうか……最初からか。
「ふむ、引退したとはいえ私もAランク最強と言われた冒険者だ。簡単に負けてやる訳には……と言いたいところだが、私では姫騎士殿にも女神の使徒殿にも勝てないだろうな」
それに対して支部長は苦笑を浮かべながら肩を竦める。
良かった、バトル展開にはならずに済みそうだ。
こういうのでいいんだよ。ほのぼの異世界スローライフでいいんだよ。
悪魔は倒さないとだけどさ。
「支部長権限においてCランクまでは上げられる。申し訳ないがそれ以上は本部の承認が必要なんだ」
「そうですのね。でしたらそれで構いませんわ」
「いいのか?」
「ええ。トミーも構わないかしら?」
ようやく発言権を頂けるのですね。ありがとうございます。
「文句ないよ。一番下からでも別に構わないし」
悪魔倒したのは登録前だし。
登録前の出来事で特別扱いしろとは言えないよ。
そもそも俺は冒険者になるつもり無かったからね?
「そうか、そう言って貰えるとこちらも助かる。本部には『女神の使徒』と『姫騎士』のSランク昇格の要請を出しておこう」
「結構でs……」
「ありがとうございます」
また遮られた。
別に一番下のFランクからでもいいのに。薬草採取しようぜ。
「じゃあそういうことで。パーティ登録もしておくか?」
「お願いしますわ。パーティ名は『デーモンバスターズ』ですわ」
「デーモン……バスターズ」
いいのか? と問いたそうな目をこちらに向ける支部長に頷いて返す。
アイリスの決定に異論を唱えてはいけないのだ。
愛飢男ロジよりはマシなのだ。
「わかった。支部長権限において『女神の使徒』と『姫騎士』をCランク冒険者として登録する。同時に『デーモンバスターズ』をCランク冒険者パーティとして認めよう」
「これからわたくしたち『デーモンバスターズ』の伝説が始まるのですわ!」
◇◆
そんなこんなで冒険者登録も終わったので、やっておきたいことがある。
「買取お願いします」
「確認します」
呪われし武器、ラビットナイフを売っぱらうのだ。
ファトス王から謝礼としてそれなりの金額を頂戴しているので、ラビットナイフを使ったうさぎ狩りをするつもりは無い。
それなら売り払ってラビットナイフが欲しい人の手に渡った方が世のため人のためである。
結果、交易銀板1枚で買い取って貰えた。
交易銀板とは、商業国家エフリが発行している通貨で、名前の通りどこの国でも使えるそうだ。
価値としては、ファミマト王国貨、セブイレン帝国貨、ロソン聖王国貨と同等。
小国家郡のそれぞれの貨幣と比べるとおよそ2倍から3倍なんだって。国力の差が貨幣価値の差だね。
ちなみに組合で取り扱う貨幣は全て交易貨らしい。覚えておこう。
「登録も終わったし、どうする? なにか買い物でもしてから戻る?」
「いえ、お買い物でしたらエフリに着いてからの方がいいですわ。目的も果たしましたし、お城に戻りましょう」
「了解」
冒険者登録を済ませた俺たちはセドカンの街並みを眺めながら城へと戻ることにした。
帰り道で書店を見つけたので、読んでみたいと思った「タロウ・ヤマダの冒険記」を購入。
交易銀貨1枚だった。
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