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街の中のとみぃ
29話。出発
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「これは……光属性!?」
「まさかティリアが……」
「ふぇ?」
そっかー、ティリアちゃん聖女なのかーと話していると、カルロスさんと検査を担当している神官が驚愕の声を上げた。
それを聞いたティリアちゃんがびっくりしている。とても可愛らしい。
「ところで俺は時々光ってるらしいけど、どんな時光ってるの?」
「トミーが光るのは主に戦闘中ですわね」
戦闘中ってことは魔力を纏っている時かな?
「原因も分かりましたし、出発しましょう」
「この状況で?」
それはさすがに空気読まなさすぎるのではなかろうか?
この空気の中「じゃ、僕たち行きますね」なんて俺には絶対に言えない。
そんなことを考えていると、だんだんと騒ぎは大きくなり、遂には国王様や神官長までもこの場に姿を現した。
「トミー、行きますわよ」
「え、これ放置?」
「わたくしたちに出来ることはありませんわ。それに……」
それに?
「このままだと、あの子をわたくしたちに同行させろと言い始めますわよ」
「なんで?」
俺たちの目的が悪魔討伐だとは伝えてある。
そんな危険な旅に10歳にもなっていない女の子を連れて行けなんて言うことある?
百歩譲って、ティリアちゃんが孤児ならわからなくもないけど、お父さん居るよ?
「本来、聖女と認定されたなら教会で教育を受けますの。しかし教会には教育するための本はあっても光属性を使える人間は居ませんわ。それなら実際に光属性の使えるわたくしとトミーの旅について行った方がいいと言い出す者は必ず居ますわ」
なるほど、そう言われてみるとそんな気がしてきた。
「トミー、そうやって頼まれて断れますの?」
「多分無理」
俺はノーと言えない日本人だから。
「でしたら行きましょう。これは戦略的撤退ですわ」
「了解」
逃げるは恥だが仕方ない。そう、仕方ないのだ。三十……五計? 六計? 逃げるに如かず。
こっそりとその場を抜け出し、街の北門へと向かう。
北門を守っている門番に何事も無かったかのように声をかけて通してもらい、街の外に出た。
「さて、次の街? 国? まではどれくらいかかるのかな?」
「ファトスからセドカンまで徒歩なら二日くらいですわね。トミーがわたくしを背負って走ればもっと早いと思いますけど」
忘れてなかったのね……
「まぁそれでもいいんだけど、試してみたいことがあるんだよね」
「試してみたいことですの?」
「とりあえず歩きながら説明するよ」
「おんぶは?」
「それはまぁ後ほど」
おんぶはさすがにね……
いくら父親気分とはいえ、おんぶは意識しちゃうよ。
二人で並んで歩きながらバイクとはどんな乗り物なのかを説明すると、アイリスはかなり興味を示したのでおんぶのことは一旦忘れてくれたようだ。
しばらく歩いか、街からそれなりの距離を取って立ち止まる。
「んじゃやってみる」
「楽しみですわ」
集中するために目を閉じ、頭にオフロードバイクのイメージを浮かべる、
トラックの時と同じで何度も見ているし、乗ったこともある。なのでイメージするのは容易い。
姿形はイメージ出来たので、あとは駆動方式なのだが、俺がそんな専門知識を持っているはずがない。
車とかバイクって、エンジンかけてギア入れてクラッチ繋げば動くものでしょう?
あとアクセル。
なのでトラックを創った時と同じようにどう動いて欲しいかのイメージを込めた魔力を流すことで操作出来るようにする。
こうしておけば消費魔力は増えるが、詳しい仕組みを知らずともなんとかなるのだ。
要するに完全に魔力によるゴリ押しである。
脳内でイメージが完成したので、魔力を高めて【物質創造】を発動、俺から放たれた魔力が俺のイメージ通りの形へと姿を変え、物質へと変換された。
「ほえー、これが『ばいく』ですのね」
「ほえー」頂きましたッ!
そういえば「一日一ほえー」を目標にとか言ってたけど無理でした。
これからは「ほえー」引き出せるように頑張ります。
「ちゃんと動くか確かめてくるから少し待ってて」
バイクに引き寄せられるように動き出したアイリスを制し、俺は一人でバイクに跨った。
あ、ヘルメット……
一瞬ヘルメットも【物質創造】で創ろうかと悩んだが、ここは日本ではないのだから道交法は適用されないだろう。だからノーヘルでいいや。
魔力もったいないし。
ヘルメットのことは諦めてバイクに魔力を流すと、バイクは俺のイメージした通りに動き、徐々にスピードを上げていく。
道が……道が悪い! 思ったより揺れる! コケそう!
聖竜さんとの特訓で鍛え上げた身体能力と体幹の強さで強引にバイクの動きを制御、数分も走れば慣れてきた。
「トミー! わたくしも! わたくしも乗ってみたいですわ!」
慣れてきたのでアイリスを中心にして周りをぐるぐる回っていると、アイリスが興奮したように叫んできた。
油断しなければ転倒はしないだろうが、二人乗りだと感覚も違う、コケないように気を付けなければ。
アイリスの前に止まり、後ろに乗るように促すが、アイリスは不思議そうにその場に立っている。
「乗らないの?」
「トミーが降りないと乗れませんわ」
なるほど、運転したかったのか。
しかし残念ながら、それは出来ないのだ。
「【物質創造】って不思議な魔法でね、創った人の魔力以外受け付けないんだよ」
だからアイリスには俺が創ったバイクは操作出来ない。
これは聖竜さんに教わり、実際に聖竜さんが俺を真似て創ったトラックを俺が操作出来なかったことから間違いなく事実である。
そもそも普通動かすものじゃないし。
まぁもし仕組みを全て理解した上で魔力ではなくエンジンを動かすイメージで【クリエイトトラック】すれば動かせるとは思う。
あくまで魔力による操作だから他者の魔力は受け付けないのだ。
詳しくはわからないけど聖竜さんがそういうものだって言っていた。だからそういうものなのだろう。
「アイリスには運転出来ないよ。だから後ろに乗って」
後部シートをポンポン叩いてアイリスを促すが、動く気配が無い。どした?
「どうしたの?」
「あの……結構密着しますわよね?」
「まぁそれなりには」
ちゃんとした道路ならまだしも、これだけ悪路だとしがみついておかないと落ちると思う。
「跨って密着なんて……はしたないですわ」
「何を今更」
危うく鼻で笑ってしまうところだった。
お姫様抱っこしろと言ったり、おぶって走れと言ってみたりしておいて何を今更……
アイリスの恥ずかしがるポイントが分からない。
「じゃあ辞める?」
「……乗りますわ」
数秒葛藤してから結局乗ることに決めたようだ。
一応コケても怪我をしないよう作業服はアイリスに着せておこう。
いくら治せるとはいえ、年頃の娘さんの柔肌に怪我をさせる訳にはいかない。
……柔肌?
「それじゃあ出発するよ。しっかり掴まっててね」
「……わかりましたわ」
アイリスは返事をしてから俺の腹に腕を回し、ギュッと抱きついてきた。
おおぅ……背中に……
これはあかん、煩悩退散煩悩退散煩悩退散……
背中に意識が持っていかれそうになるのを何とか堪え、バイクに魔力を流して走り出した。
「まさかティリアが……」
「ふぇ?」
そっかー、ティリアちゃん聖女なのかーと話していると、カルロスさんと検査を担当している神官が驚愕の声を上げた。
それを聞いたティリアちゃんがびっくりしている。とても可愛らしい。
「ところで俺は時々光ってるらしいけど、どんな時光ってるの?」
「トミーが光るのは主に戦闘中ですわね」
戦闘中ってことは魔力を纏っている時かな?
「原因も分かりましたし、出発しましょう」
「この状況で?」
それはさすがに空気読まなさすぎるのではなかろうか?
この空気の中「じゃ、僕たち行きますね」なんて俺には絶対に言えない。
そんなことを考えていると、だんだんと騒ぎは大きくなり、遂には国王様や神官長までもこの場に姿を現した。
「トミー、行きますわよ」
「え、これ放置?」
「わたくしたちに出来ることはありませんわ。それに……」
それに?
「このままだと、あの子をわたくしたちに同行させろと言い始めますわよ」
「なんで?」
俺たちの目的が悪魔討伐だとは伝えてある。
そんな危険な旅に10歳にもなっていない女の子を連れて行けなんて言うことある?
百歩譲って、ティリアちゃんが孤児ならわからなくもないけど、お父さん居るよ?
「本来、聖女と認定されたなら教会で教育を受けますの。しかし教会には教育するための本はあっても光属性を使える人間は居ませんわ。それなら実際に光属性の使えるわたくしとトミーの旅について行った方がいいと言い出す者は必ず居ますわ」
なるほど、そう言われてみるとそんな気がしてきた。
「トミー、そうやって頼まれて断れますの?」
「多分無理」
俺はノーと言えない日本人だから。
「でしたら行きましょう。これは戦略的撤退ですわ」
「了解」
逃げるは恥だが仕方ない。そう、仕方ないのだ。三十……五計? 六計? 逃げるに如かず。
こっそりとその場を抜け出し、街の北門へと向かう。
北門を守っている門番に何事も無かったかのように声をかけて通してもらい、街の外に出た。
「さて、次の街? 国? まではどれくらいかかるのかな?」
「ファトスからセドカンまで徒歩なら二日くらいですわね。トミーがわたくしを背負って走ればもっと早いと思いますけど」
忘れてなかったのね……
「まぁそれでもいいんだけど、試してみたいことがあるんだよね」
「試してみたいことですの?」
「とりあえず歩きながら説明するよ」
「おんぶは?」
「それはまぁ後ほど」
おんぶはさすがにね……
いくら父親気分とはいえ、おんぶは意識しちゃうよ。
二人で並んで歩きながらバイクとはどんな乗り物なのかを説明すると、アイリスはかなり興味を示したのでおんぶのことは一旦忘れてくれたようだ。
しばらく歩いか、街からそれなりの距離を取って立ち止まる。
「んじゃやってみる」
「楽しみですわ」
集中するために目を閉じ、頭にオフロードバイクのイメージを浮かべる、
トラックの時と同じで何度も見ているし、乗ったこともある。なのでイメージするのは容易い。
姿形はイメージ出来たので、あとは駆動方式なのだが、俺がそんな専門知識を持っているはずがない。
車とかバイクって、エンジンかけてギア入れてクラッチ繋げば動くものでしょう?
あとアクセル。
なのでトラックを創った時と同じようにどう動いて欲しいかのイメージを込めた魔力を流すことで操作出来るようにする。
こうしておけば消費魔力は増えるが、詳しい仕組みを知らずともなんとかなるのだ。
要するに完全に魔力によるゴリ押しである。
脳内でイメージが完成したので、魔力を高めて【物質創造】を発動、俺から放たれた魔力が俺のイメージ通りの形へと姿を変え、物質へと変換された。
「ほえー、これが『ばいく』ですのね」
「ほえー」頂きましたッ!
そういえば「一日一ほえー」を目標にとか言ってたけど無理でした。
これからは「ほえー」引き出せるように頑張ります。
「ちゃんと動くか確かめてくるから少し待ってて」
バイクに引き寄せられるように動き出したアイリスを制し、俺は一人でバイクに跨った。
あ、ヘルメット……
一瞬ヘルメットも【物質創造】で創ろうかと悩んだが、ここは日本ではないのだから道交法は適用されないだろう。だからノーヘルでいいや。
魔力もったいないし。
ヘルメットのことは諦めてバイクに魔力を流すと、バイクは俺のイメージした通りに動き、徐々にスピードを上げていく。
道が……道が悪い! 思ったより揺れる! コケそう!
聖竜さんとの特訓で鍛え上げた身体能力と体幹の強さで強引にバイクの動きを制御、数分も走れば慣れてきた。
「トミー! わたくしも! わたくしも乗ってみたいですわ!」
慣れてきたのでアイリスを中心にして周りをぐるぐる回っていると、アイリスが興奮したように叫んできた。
油断しなければ転倒はしないだろうが、二人乗りだと感覚も違う、コケないように気を付けなければ。
アイリスの前に止まり、後ろに乗るように促すが、アイリスは不思議そうにその場に立っている。
「乗らないの?」
「トミーが降りないと乗れませんわ」
なるほど、運転したかったのか。
しかし残念ながら、それは出来ないのだ。
「【物質創造】って不思議な魔法でね、創った人の魔力以外受け付けないんだよ」
だからアイリスには俺が創ったバイクは操作出来ない。
これは聖竜さんに教わり、実際に聖竜さんが俺を真似て創ったトラックを俺が操作出来なかったことから間違いなく事実である。
そもそも普通動かすものじゃないし。
まぁもし仕組みを全て理解した上で魔力ではなくエンジンを動かすイメージで【クリエイトトラック】すれば動かせるとは思う。
あくまで魔力による操作だから他者の魔力は受け付けないのだ。
詳しくはわからないけど聖竜さんがそういうものだって言っていた。だからそういうものなのだろう。
「アイリスには運転出来ないよ。だから後ろに乗って」
後部シートをポンポン叩いてアイリスを促すが、動く気配が無い。どした?
「どうしたの?」
「あの……結構密着しますわよね?」
「まぁそれなりには」
ちゃんとした道路ならまだしも、これだけ悪路だとしがみついておかないと落ちると思う。
「跨って密着なんて……はしたないですわ」
「何を今更」
危うく鼻で笑ってしまうところだった。
お姫様抱っこしろと言ったり、おぶって走れと言ってみたりしておいて何を今更……
アイリスの恥ずかしがるポイントが分からない。
「じゃあ辞める?」
「……乗りますわ」
数秒葛藤してから結局乗ることに決めたようだ。
一応コケても怪我をしないよう作業服はアイリスに着せておこう。
いくら治せるとはいえ、年頃の娘さんの柔肌に怪我をさせる訳にはいかない。
……柔肌?
「それじゃあ出発するよ。しっかり掴まっててね」
「……わかりましたわ」
アイリスは返事をしてから俺の腹に腕を回し、ギュッと抱きついてきた。
おおぅ……背中に……
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