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地星の章

スサノの決断は吉と出るかまたもや凶となるか

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スサノ「……っ!飛ぶっ!!」
スサノはそう選択した
透明絶壁を蹴り空を舞った
泰司「なっ!?」
泰司は驚くように見る
スサノの回転に見とれてしまったといった方が正しいだろう
敵なりにすごいと思った 
泰司はだからすぐに動けなかったのだ
スサノ「見つけた 風弾!」
スサノの風弾は泰司向かって何発も放たれた 
一般人は飛べぬし弱い
攻撃するなら首領ドンを殺さなければならない
泰司「なっ!?空中からの弾幕っ!?」
反応できずに泰司は少し後ろによろめく

スタッ!
スサノ「はぁっはぁっ……なんとか病院の二階のベランダに着地できたがあそこに何か見えぬ物があるということは複数人が来ている……泰司は見た目から阿修羅だろうがそれだと神血ゴッドバーになってしまうよな……?」
スサノはそう考える
スサノは神血ゴッドバーに裏切り集団がいることを知らない
スサノ「依夜は暗殺ナイフか白光吸いブラックホールのはず うん依夜は魔血マジッドだ」
スサノは能力を思い出しそう考察した
ナイフを使ってあまり能力を発動しなかったのは能力が攻撃技じゃないからだろう
それも白光吸いブラックホールであれば説明がつく
スサノ「しかしその応用でここ一帯に展開なんか出来るのか?警察も来ないし四方八方なんだろうな 展開されているのは 反発と吸いを合わせ物体固定をしたとしてこんなに大きくできるのか?」
収監されて経った時間は二日ほどであり敷地の広さから無理だろうと思う
スサノ「騎士ナイトは百%違う……となれば結界術を得意とする四人目がいる?」
スサノはそう気付くがこの範囲内を飛んで怪しそうな人物はいなかったことを思い出しまた考え出す
バンッ!!
泰司「そこに居たか!」
泰司が扉を蹴破ってスサノのいるベランダのある病室に入るとそれに続き一般の操られてそうな人もゾロゾロゾロと大勢に駆け込む
スサノ「帳だとしたらどっかに解除する割るやつが」
スサノは考えるのに集中し泰司に気付いてない
泰司「おりゃぁぁぁぁ!!炎滅拳!」
拳に炎が宿りその拳はスサノの体に何度も殴りかかる
スサノ「っ!?はっ!?もう来ていたのかっ!?」
スサノは燃える体を風で払いながらそう驚く
スサノ「泰司なんでお前はっ!」
スサノは泰司に向かってそう叫んだ
泰司「何のことだ?」
スサノ「お前神血ゴッドバーだろ!神の血族だろ!!」
泰司「あーそういうこと?日本武尊の転生子孫血族や阿修羅の転生子孫血族など邪神や戦神、他神に恨みがある転生子孫血族は本来の神の血族の名を捨て魔神血ゴッド・マジッドの名を手に入れ悪魔の血族と協力し生きているんだ 知らなかったか?お前ら神の血族にもう味方は少ないぜ?」
魔神血ゴッド・マジッド魔血マジッドが協力しているとなると数では相手が多いのが明白だ
この戦いはとても苦しいものになるのかもしれないとスサノは覚悟した
スサノ「ゼウスは何してんだ……同じ神の血族なんだぞ!?」
泰司「知らねぇなぁ もしかしてゼウスも転生しちまったんじゃねーか?」
スサノ「あいつもかよ!ふざけんなよ!!」
ゼウスが転生すれば転生者たちの統計が取れなくなるのは明白だった 
それに転生者たちに天気に関係する神も居るとすればゼウスのおかげで転生しても今まで天気を保てたようなもんだ
転生者たちは人間になっているため世界を見下ろすことが出来ない
だから正確操作ができなくなってる
でもゼウスが転生したらそれも崩れる
別の国の最高神天照大神やラー、ブラフマーが転生してなければ良いのだが
まぁこうなってるって事はほぼほぼそうなんだろうけど
スサノ「これからいろいろなことがおかしくなりそうだぜ」
スサノは呆れた
それもそうだ ほぼほぼの神が転生してその神の中に絶対神が紛れ込んでると確定したんだから
泰司「もう殆どおかしいけどな」
泰司はそういいながら一発強烈なパンチを食らわした
スサノ「あっ……」
スサノは二度目の落下を経験した
スサノ(流石に三回目はないよな?)
落下しながらそう考えた
ぶしゃーっ!
噴き出す血と床からの衝撃でスサノは二度目の気絶に入ったと泰司は思った
泰司「今度こそやれたよな?」 
泰司はそう言うと一般人たちを下に向かわせ上の防御姿勢をとる
グサッ!グシャッ!!ドスッ!!!
仁義ない一般人たちはメスを刺したり鈍器で殴りかかっている
もちろんこれで死ぬとも泰司は思っていない
が同時にあいつが一般人に攻撃しないことはさっきの戦いでわかっていた
泰司「殺れ!殺れ!!」
泰司の掛け声で殴る頻度が上がってくる
スサノ「なめてんな普通に」
泰司の背後にそう声がした
泰司「は?お前さっき」
スサノ「同じ攻撃二度も食らわないって」
スサノの上の服はなかった
それが答えだった
泰司「まさか俺の幻覚だとっ!?」
スサノ「いや下に来る一般人を捕獲して服を着せた それを風の早さで行った それだけ」
泰司「一般人を巻き込まないんじゃなかったのか?」
泰司はさっきとの違いを聞く
スサノ「終わりよければすべてよしだしな」
スサノはそういうと足に風を集め始めた
泰司「俺を落とす気?」
スサノ「そうだけど この帳みたいなのから早く脱出したいし」
スサノは淡々とそう言う
泰司「帳の発生は俺じゃ」
スサノ「うるさい」
ドンッ!!
泰司「なーーーーい!!!!!!」
そう叫びながら吹っ飛び落下した
ぶしゃーっ!!
血液がたくさん噴き出て泰司から血の気らしきものが抜けていく
仁義ない一般人はそれをスサノと勘違いし向かった
スサノ「あいつら馬鹿だな」
スサノはその光景を見てそう言った
スサノ「っ!ゴホッ……やっぱり血を流しすぎたか……?」
スサノが咳をすると口から血が噴き出す
スサノ「神血ゴッドバーは血液だから だからそろそろ神血ゴッドバーが死ぬ頃か 神由来の回復力あってもそれも三日ぐらいかかるし今すぐ全回復は無理……全出力で破壊しても外に敵居たら死ぬしだからって全出力出さないで壊せるかつったら微妙だな」
スサノはもう駄目そうな負傷を負っていた

メパト「なんなんですこれ」
ある魔法医師メパトは押し入れから出てきてそう言う
下の医師団は服従術によって操られてるが回復は難しいこと、これは何者かと何者かの対戦だと言うこと
それだけメパトは理解することが出来た
ちなみに魔法医師メパトは堕魔血フルーン・マジッドで本人はそれを知らない
本人は伝統的魔法を受け継いでるぐらいにしか思ってなくてまさか元魔血マジッドなんて一言も思ってなかった
ちなみに堕天することで魔血マジッドらの服従や催眠などを受けないようになったり魔血マジッドからの攻撃を軽減するようになるがその代わり魔血マジッドと敵対しなければならない
メパト「あっやべ」
出た瞬間に建物が揺れた 
建物には一切攻撃とかしてないが多分覇気だと思う
メパト「おー落ちなかった 落ちてたら死んでたよ まぁan〇therだったらこの後落とし穴や石とかで殺してくるかもしんないけどまぁありえ」
ブルブル
建物は再度震える
メパト「辞めてぇぇ!ヒ〇メル!ヒン〇ルならどうする!?」

スサノ「なんかメタワード叫んでる人が居る?」
スサノは傷口を抑えながらドアから覗いた
その時
ドンッッッッ!!
バキッ!!
スサノ「壁が破壊されるほど吹っ飛ぶって何……!?」
スサノは血まみれになりながらそう言う
メパト「建物が崩壊するっ……!!」
メパトはそう焦っていた
スサノ「おいおい……いきなりだな 耐震性どうなってんの」
メパト「それはそうだけども!!」
スサノ「であんた何者?さっきの吹っ飛び具合から能力はあべこべか超人コメディアン?」
スサノはそうメパトに訊いた
メパト「私はメパト 魔法医師よ 傷口の回復と状態異常の治療が出来るわ 吹っ飛ばした分ごめんなさい 回復させるわ」
スサノ「……ありがと」
スサノ(この特徴魔血マジッドじゃないのか?でもこの殺意のなさはどういうことなんだ?)
メパト( 神の血ボスの命令の物) 
メパトは少しにやっとしながら回復の詠唱を行った
スサノ「みるみるうちに傷がっ!?」
メパトから放たれる回復の光はスサノの傷を全部消した
メパト「キュッと 終わったよ」
メパトは床に落ちた血を回収してしまうとそう言う 
スサノ「回復した!?これが力っ!?」 
メパト「ついでに傷直しといたけど誰から?」
スサノ「それは」
シュン!!
スサノ「危なっ!」
メパト「おりゃぁぁぁぁ!!」
飛んでくる物体をメパトは止めた
スサノはそれに違和感を感じた
スサノ「……」
メパト「何その目?」
スサノはメパトを怪しむような目で見る
スサノ「いや……お前さっきから気になってたんだが名と能力、そしてさっきの止めている時に見えた尻尾らしき物……お前魔血マジッ
スサノがそう言いかけてる瞬間
依夜「もう待つのは面倒くさいわ 引き寄せる!」
禍々しい力が放たれそれはスサノたちを囲んだ

END
次回「すべてを吸い込み破壊しろ~ブラックホールに対抗せよ」
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