あの一等星

AGE・小説家となるもの

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外伝 星に秘められし封印は……

黒き星 レックスのその後

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死して転生
そんなことが有り得るなんてな
やがてまた再来した
こっちの世界は既に終わっていた
経済成長の行く末に人は要らなくなり数を減らした
そんな地に足を踏み入れたなんてな……
魔力0じゃなかったらここには来れなかった
でもそれで正しかったのかもたのかも知れない
だって地は揺らいでたから
レックス「どこだよここ……」
見て絶望した
俺の知る世界じゃない
分かってた
最後の瞬間まで俺は傍観してたから
魂として黒き炎はそこに居た
カーリー・シヴァメクトは転生しても付いてきた
制限のある世界だったから自由に人を殺せないじゃねーかって勝手に笑ってたな
レックス「……これが世界なのか……!?」
全てを思い出した上での弊害
それは全てだと言うことだった
レックス「現実は非情か……くそっ!!」
レックスは落胆して床を叩いた
瞬間にロボットはこちらに向かってくる
レックス「くそっ!!」
レックスは向かってくるロボットにも拳を振るう
求めてた世界はこんな世界じゃない!!
???「ならば更地にしろ 王となろう」
???はレックスの脳内にその声を響かせる
???「REXとなろうぜ」
REXレックスは王という意味を持った
レックスは自身の世界を作るためその世界を崩壊させるためロボットに一心不乱に拳を振るった
レックス「言われなくてもやってやるよ」
黒き力は身を包みやがてティラノサウルスを模したでかい尻尾と鬣が生えた
神すら平和すぎてこれ以上平和に出来なくなって見放したこの世界の弊害
神々は世界や時を越えてくるモンスター達を見逃していた…………
黒き星の中にはティラノサウルス・レックスとプラナリアが結合して生まれた神の失敗作でありプラナリアの再生能力と固着性、ティラノサウルス・レックスの獰猛性と力
それを神々は強すぎると判断した
レックスに受け継がれて能力の多少の弱体化を受けながらもレックス本人が鍛えた筋肉、カーリー・シヴァメクトが語り継がれるクソ家庭に生まれたことによる建物の破壊力強化も追加されるのでもし自死以外での方法を取り生き残っていたなら近距離最強になり得たかもしれない
現代に至っては世界の縛りを受けながらも拡張による発火、一点集中、弾丸型など様々な活用を生んだ
おかしすぎるのだ
種族値の配分をミスってクソ強くなっている
その為、神の失敗作と呼ばれ黒き星へ封印された
二人「聞け!我が声を轟かせ!恐竜を統べこの地の王となりし者!ティラノサウルス・レックス!古来の地から舞い降りし王の恐竜!反逆すべき者はすべからく地に帰らす!」
黒き力は制限がゆるいこの世界に来た今、解き放たれ二人はこの地にタッグとして君臨した
いつぞや言い放った迷言を残しながら
ドォーン!!
建物は倒壊し緊急音が鳴り響く
しかし人間は既に何かする力を失っていた
全てがうまくいきロボットが世界を統べる
そんな社会に必要なのは技術職だけであり後は飲んだり食ったりだらけたり
何でもして良いのだ
自由というのは時に人間を苦しめる
全てをロボットに任せられて全てをロボットを使うことで果たせる
そんな社会であれば人間は行動する力を失うのは見えていたことだろう
既に廃人化していた人種は動けず廃人化してなくてもつまらぬ現代を捨てるという考えは一定数居たようで
レックス達はそいつらに死という救済を与えた
夢が全て果たされてしまったら人生はつまらん
努力できる地へ変えるために救済を与えるのだ
数日後、その地は生き残りたい者数名を残し滅びを迎えた
他県に移ろうとしたとき
《日本政府が米国軍に核を落とすように会談しています》
とテレビで流れていたのを聞いてしまった
レックス「……っ」
レックスは初めて拳を止めた
そうだ……あいつらはこんなこと……望んじゃあいない
星のみんなの顔が脳裏に浮かぶ
ティラノサウルス・レックス「どうした?殺れ」
ティラノサウルス・レックスはそう命令をする
レックス「俺はお前の操り人形マリオネットじゃねぇ!!仲間が……仲間が望むわけないだろ……!!この結末を!」
レックスは泣いた
殺しちゃいけなかったんだ
カーリー・シヴァメクト「なんだ辞めるのかい?」
ティラノサウルス・レックス「仲間はあいつらだろう?信じるな壊せ」
転生してからの仲間が思い浮かぶ
この選択肢で運命が決まる
1 転生後の仲間とともに暮らすか 
2 破壊して再建するか
二択だ
カーリー・シヴァメクト「ここの世界での仲間はもういないのよ?諦めた方が良いんじゃない?」

選べるわけなかった
そんな選択肢
迷ってる暇もなく核が上に浮かんでる
レックス「死ぬのか」
レックスは天を見、そう嘆く
ティラノサウルス・レックス「運命を受け入れるな……!!死ぬべきではない 壊せ」
ティラノサウルス・レックスはそう命令をする
レックス「今頃二度目の死なんかっ……!!要らねぇ!!お前らなんて!!」
レックスはそういい二人を核に向かって投げその場から消えた
ドォーン!!!
核は二人と接触し大爆発を起こした
そして全てを更地にした
『ふざけんな……力任せの……脳筋が……!!お前転生……俺ら死界ゴミ箱……』
そう言い残し二人は散った
レックスは新たな旅へ旅立った…………

END
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