あの一等星

AGE・小説家となるもの

文字の大きさ
上 下
25 / 34
六章 五色のきらめく彗星達

三人目の仲間

しおりを挟む
リエル
アルファ「ここがリエルか」
門番「通さねぇぞ?国王がいないんだ お前もどうせ敵軍だ 入るな」
碧翔「待て!俺らは敵じゃない!」
リンナ「何があったの?」
門番「かなり前、私達は王都の者でした しかし魔王達が現れグルだった魔解屋マジュソルズはわざと負け私らはここへ撤退 撤退してからも二度にわたって襲撃され二度目でリエルは崩壊しました」
リンナ「国王も何もいない状態になったって事?」
門番「そうです 国王が亡くなった今、私達の町は王国から普通の町になりました しかも魔法も全て奪われた状態のただ本当に普通の町になってしまったんです」 
アルファ「門番、俺らを入れさせろ」
門番「確かに話を聞いてくれたんですし悪雰囲気もないですし入れてあげます」
碧翔「酷いな 山が半分削れてるしその下は荒れ地だし」
リンナ「立ち位置的に城っぽいけど片付けないの?」
案内人「片付けようとした者は死んださ だから誰も近づけねぇし片付けない」
アルファ「呪いなのか?」
碧翔「でも魔解屋マジュソルズがグルだと分かったなら情報をかなり持ってるはずじゃ?」
案内人「情報を書き溜めた書は城と一緒にドッカンだよ 城にあったならね」
リンナ「そうなんだ……」 
案内人「情報を知るものは俺以外みんな死んだ 軍隊だって滅ぼされた……」
アルファ「つまり過去を知る者はあなた以外居ないんですね」
???「……旅人か?こんな町になぜ?」
碧翔「緑閃彗星はここにいるかもと言うことで」
???「緑閃彗星は諸悪の根源さ……とっくに殺されて浄化された でも手に入れた国王は連れて行かれた」
案内人「ヘルディア、それはどういう」
ヘルディア「俺は執事だった者だ」
案内人「しかし執事は全員……」
ヘルディア「買い物に行ってて俺だけ運良く死ななかっただけ……そのうち死ぬよ……」
リンナ「諸悪の根源が彗星スター!?」
ヘルディア「先天性は知らないが後天性は諸悪の根源となったよ……」
アルファ「じゃあ俺達相当やばいんじゃ」
碧翔「いざとなったら俺が彗星を潰してやる」
ガラガラガラ
アルファ「今なんか音が」
ヘルディア「王の目覚めか?」
リンナ「王は死んだんじゃ!?」
ヘルディア「冷凍保存してるだけだ 平和になるまでな」
バキッ!
ラムダ「くっ……!!」
ヘルディア「ラムダ!?」
ラムダ「ふーファラオは地下にありか」
案内人「お前、死んだんじゃ!?」
ラムダ「あんな数の暴力如きで攻略できるほど俺は甘くねぇぞ カッパは死んだがな」
アルファ「何をする気だ?」
ラムダ「ファラオは死んでないんだったな?殺す そして本格的に王権を握ってやる アルファ、あんたも殺るか?」
アルファ「殺るわけない!」
ラムダ「そうか なら死ね」
ドォーン!
アルファ「うぐっ!?」
ラムダ「空間操作の威力を見せつけてやる」
バン!ドォーン!ドスーン!
アルファ「ぐあっ!?」
碧翔「黒魔術!死素砲!」
ポォン!
ラムダ「空間操作」
ピシュ!
碧翔の黒魔術の矛先はアルファに行った
アルファ「やめろ!」
リンナ「水に流してみんな消えちゃいな☆クリアウォーター!」
空間の矛先が向いてないリンナはそれをいいことに空間を元に戻した
ラムダ「お前!?そんな力を 女だからって舐めてた そうだったな 水魔彗星ウォスターなんだもんな 当然か」
碧翔「あ、あんたに明日はないから」
ドォーン!
碧翔の黒魔術は空間が戻ったことにより命中した
ラムダ「くそっ!せめてファラオだけでも!」
ラムダは空間を操り穴を掘る
アルファ「続くぞ!」
???「おりゃっ!!!」
グサッ!!
アルファ「なんで!?おまえは誰だよ!」
ファラオ「α……!!我が軍の敵…!消えよ スペース・キルリア!」
アルファ「うわぁぁぁぁー!!」
アルファは魂を異空間に飛ばされた
ファラオ「…………消えてしまえ…アロンやアヴェス、そしてこの国の民達を殺した者達め!ギャラティクカノン!」
ドォーン!!!
ラムダ「ぐっ!?」
ファラオ「全て……全て終わってしまえば……!」
ボロッ!ボロボロッ!
リエルが崩壊していく
ヘルディア「ふざけんなてめぇら!!広いとは言えどここは大島なだけ!隣国なんて山を越えて結界を通さないといけない なぜそうなったか分かるか!」
リンナ「隣国が危険だったから?」
ヘルディア「違う ここは幻想に存在する魔法で生成された国だからだ!つまりこの国は滅ぼされる!!」
碧翔「俺の黒魔術でもファラオを抑えることは無理なようだな」
ヘルディア「そりゃそうだ 家系が途切れたとき、あらゆる力や能力を封じる 死の魔法なんて効くわけない……」
イムダ「こんなの……聞いてねぇ……」
イムダは消滅した
ヘルディア「妖精の国エルクスに行くぞ!あそこに止める方法があるはず!」
リンナ「アルファは!?アルファはどうするの!?」
ヘルディア「……ギリシャ文字名は魔王軍のコードネーム……アルファという時点で疑われて当然だ…どんなに悪意がなくても…どんなに魔王軍を倒したい正義の心を持っていても……な」
リンナ「そんなっ……!」
リンナは涙をこぼす
碧翔は泣くのをこらえてこう言った
碧翔「……行こうエルクスへ この国のためにも それがアルファを救う一歩かも知れないし」
ヘルディア「……ああ」

END
次回6話「妖精?」
しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結済】明らかな冤罪です。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:39

神無月ハロウィン

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:1

処理中です...