あの一等星

AGE・小説家となるもの

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六章 五色のきらめく彗星達

2人目の仲間

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アルファ「行くとしたら次はリンナの町か」
リンナ「レックスの所もだよね」
アルファ「いやレックスは自分で倒すって」
リンナ「それなら先に私の町プロスパタウンが先かな」
碧翔「嫌な予感がする……」
アルファ「碧翔どうした?」
碧翔「先にレックスの町クレイタスタウンを見た方が良いと思う…邪悪な予感がする」
リンナ「えっ!?」
アルファ「そういや碧翔、気には敏感だったな よしクレイタスタウンを目指そう」
リンナ「分かった!」
碧翔「何が起こってるんだろう?」
三人はクレイタスタウンをめざし歩を進めた
クレイタスタウン
アルファ「なんだこの状況……!?」
クレイタスタウンは完全に廃れていた
消し炭のような黒い物や倒壊した建物の数々、そして所々血塗られた床
リンナ「酷いっ……誰がこんなことを」
碧翔「気はこっちから出てる……戦った後みたい」 
ある家
リンナ「!?」
リンナは驚き腰を抜かす
アルファ「どうした?」
リンナ「レックスが!レックスが!!」
碧翔は生命反応を確かめる
碧翔「……ダメです 生命反応はありません 黒星は息絶えました……」
アルファ「なん……だって……」
リンナ「そんなっ……」
アルファ「お前っ……地方魔王を倒して仲間になるって約束したじゃねぇか!!」
アルファは号泣する
碧翔「……」
碧翔は静かに泣いた
リンナ「レックス……」
碧翔「あれ……レックスの手に何か」
碧翔はレックスが何か握ってることを発見した
リンナ「……遺言?」
アルファ「読んでみる」
遺言
地方魔王……それは俺だったみたいだ 
俺の闘乱破滅ディストファイトの精霊カーリー・シヴァメクト それが地方魔王の正体だった 
俺の家系が滅びるまでこの精霊は尽きなかった
他の人間はもうカーリー・シヴァメクトの暴走により全員……
つまり俺が死なない限りこれは終わらなかった 悲しむな……俺がお前らの魔王討伐の布石になってくれるなら!本望だ……
俺が生き返ったら地方魔王も生き返ってしまう つまり俺は放っておけ これを遺言とす
      ダイナソー・シヴァ・レックス
アルファ「…………」
リンナ「レックスは自分を犠牲にしてまで……それってすっごい事じゃん……」
碧翔「最期まで自分の役目を果たしてくれたなんて」
アルファ「でも仲間になるって約束はどうなったんだよ!」
リンナ「アルファ、もう……」
アルファ「うん……」
碧翔「レックスのためにも魔王倒さなきゃですね」
アルファ「ああ!」
リンナ「ええ!」
三人の仲間としての絆が更に深まった
そしてまた三人で歩み出した
魔王を倒し平和を作るまで

三人は亡くなった人を埋めてあげた 
リンナ「これで良さそうね」
アルファ「幸い暴走団と思われる人達はレックスんちに名簿あったからそれに基づき墓石立てたが名も分からぬ人はどうするんだ?」
碧翔「大丈夫 黒魔術個人表示ステータスで分かるから 」
リンナ「分かった」
墓石を沢山立てていく
アルファ「よーし終わったぁ」
リンナ「みんな天国に行けるように祈ろう」
碧翔「うん」
三人は沢山の墓の前で手を合わした
アルファ「じゃあそろそろ行くか」
碧翔「そうですね」
リンナ「あっ、そういえばレックスのブラスターってどうなるんだろ?」
アルファ「分からないけど魔王軍に従われたリンナなら分かるんじゃないのか?」
リンナ「彗星スターを抜き出すには殺すってだけ分かるけどそれ以外なんも」
碧翔「って事はブラスターを探した方が良いんじゃ?」
リンナ「だね」
その時遠くで誰かがブラスターを手に入れる
?「……ふっ……これがブラスターっ!漆黒に輝いている……持ち帰らなければ」
アルファ「ん?封囲の矢」
グサッ
地面に何本もの矢が刺さり矢のみで包囲網のような物が周りを覆った
?「火炎フレア!」
矢は焼き払われた
碧翔「転移アー!」
リンナ「プンドロドイパ!」
?「くっ!てめぇらいきなり何を」
アルファ「大事な仲間の星とってんじゃねぇぞ?」
?「早い者勝ちだ 後、お前らはレックスを心配したらいけないんだ 」
リンナ「なんで?」
?「俺みたいな上位階級ににぶっ殺されるからなっ!!」
ドォーン!
?は素早く火球を投げた
碧翔「タウ・ラーベン……お前ら魔王軍の一人だったのか 」
リンナ「速さに追いつけない!」
アルファ「ここで魔王軍と出会うとはな」 
プルルルル!
ラーベン「ベータ、ブラスターを確保した」
ベータ「戦闘中?今すぐ応援を呼ぶ」
ガチャッ
アルファ(ベータ?聞き覚えがあるけど思い出せない……誰だっけ誰の名だっけ) 
ラーベン「ふっ……持久戦か得意だ 火球乱舞!!」
火球は舞いながら投げられてきている
リンナ「水盾アクアード!アクアスペース!」
ラーベン「受け流しの超炎火球!」
アルファ「超変化球みたいないうなっ うわっ!」
ドォーン
アルファ「あっぶねー!」
碧翔「死滅デスリード
ラーベン「えっ……!」
ラーベン(なんだこれっ……一瞬で致死量のダメージっ……耐えなければ死んでしま)
ラーベンは徐々に動かなくなってくる
ラーベン「くそっ……何をした……」
碧翔「黒魔術だよ」
ラーベン「えー……強過ぎん?阿爽蓏が一瞬でやられた奴これ?」
碧翔「そう」
ラーベン「いや……主人公より強いは流石n……」
アルファ「炎閃の一矢!」
グサッ
ラーベンの額に矢は命中する
ラーベン「グハッ……理不尽……」
リンナ「流石にメタい」
アルファ「ギャグ小説だっけこれ ライトノベルじゃねぇの?バトル小説じゃねぇの?」
碧翔「メタ過ぎですね この作品初のメタですけどメタ過ぎですね」
ラーベン「メタ警察か……」
ラーベンは倒れた
アルファ「じゃあメタ狩り行きましょう」
碧翔「コンセプト!!自分の役割を見失うな!」
リンナ「なんで今回のここだけギャグ小説路線なの?」
アルファ「分からん あいつのせい多分」
リンナ「口が軽くなる程度の能力なのか」
碧翔「関係なさそうですけどね!火炎系攻撃してきたし」 
アルファ「なんで墓地回でこんなにギャグ小説路線行くのが俺にも分からん」
リンナ「ボケた人が何言ってんだ」
碧翔「とりあえず次の町行きましょうか」
アルファ「そうだな」

END
次回四話プロスパタウン

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