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魔王降臨
第65話「クライム・ディオール」
しおりを挟むこれはとある教会で起きた出来事だ。
大理石の床に描かれた魔法陣の真ん中でひとりの少女がうずくまっていた。
少女の身体から吹き出す緑色の風が激しく渦を巻き、儀式を行っていた信徒たちに激しく吹き付ける。
その威力に大人が身を屈めずにはいられなかった。
「なんという魔力だ」
「しまった⋯⋯この孤児(みなしご)には亜人の血が流れている」
「騙された。純血種じゃないのか⁉︎」
「産み落としたのは娼婦だな! 金を渡せばどんなモノとでも交わう」
信徒たちは、商人から手に入れたこの少女に後悔の念を抱いた。
***
これがロザリーさんの過去、その一部だ。
“リグレーヌ平原の戦い”終結後に再会したクレイス・ラガンからその過去を聞かされた。
クレイスと顔を合わせたのは旧ダルウェイル国のハクドアル領にあるカフェだ。
俺たちは街路に面したカフェのテーブル席で語らった。
帝国が滅んだことにより新国家からラガン領は安堵され、ロザリーさんの亡骸はクレイスの手によって、
ネルフェネスさんとネウラさんが眠るギルドの跡地に葬られたとのことだ。
それを聞いてひとまずは安心した。
「⋯⋯」
クレイスはときおり視線を俺の頭の方に移しては何かを気にしている様子だ。
まぁ、無理もない。 戦場で生き別れてから一週間も経っていないのに再会した相手の風貌が変わってしまったのだから。
「あの⋯⋯ハルト殿、いったい何があったのですか?」
「そう。俺は神様になったんだ」
***
「何この絵?」
アームズ族のライルがカウンターの上に置いた俺の絵を指して尋ねてくる。
「武将だ」
俺は久しぶりに顔なじみの武器屋を訪れた。
目的は新しい防具を作ってもらうためだ。
せっかくなら甲冑にしようと自分でデザインしたものだ。
「これは俺がいた世界にかつていた戦士の格好なんだ」
「これ人の絵なのか?」
武器屋のオヤジがめずらしく困惑している。
イリスもさっきから黙ったままずっと険しい表情をしている。
分かった正直に言おう。神様だから。
絵心には自信がない。
「とりあえず、あんちゃんの頼みだ。なんとか形にしてみるぜ」
無理するなオヤジ。
「そういえばあんちゃん、最後に来たときに買った剣はどうしたんだ?」
「あれか。失くした」
「失くした⁉︎」
「川に落ちたときにどっかに流されていった」
「おいおい。あれは名工が打った一級品なんだぞ!」
オヤジが頭を抱えているんだから本当に高価な物だったんだな。すまない。
「まったくだ。あれほどの剣は長年武器屋をやっている俺でもそうは巡り会えねぇ。まぁ所有者が立て続けに死んでいるいわくつきだったがな」
「おいッ! おもいっきり事故物件じゃねぇか」
「剣ならもう私がいるから必要ないじゃないの。主人様」
「そうだったな」
「さっきから気になっていたんだが、誰なんだ? この身長の高い美人のお姉さんは。それにこのお嬢ちゃんたちも」
「セレスだ。それにこのちびっ子たちはイリスとライル。このガタイのいい男はオッドだ。一緒にいるこいつらは俺のパーティーメンバーだ。覚えておいてくれ」
「おうよ。ほんの少し見ねぇあいだにずいぶんと印象が変わっちまったが、あんちゃんたちはずっと俺の大事な馴染み客だ。
これからもっともっと顔つきが様になっていくんだろうな」
「ああ」
「なぁハルト、外の方に人が集まっているぞ。アレはなんだ?」
ライルが店の外の方を向いて指をさした。
「ライル、主人様に失礼でしょ!」
「かまわないさ。それにしてもなんだろうな?」
窓ガラスから店の外を覗くと、噴水がある広場に人集りができていた。
「布教活動だよ」
オヤジがうっとおしいそうな顔で答える。
「布教?」
「気づけばダルウェイルはフェンリファルト帝国の一部になって、今度はフェンリファルト皇国って新しい国になった。
戦争ってのはこわいね。目まぐるしくてついてかれやしない。なんにせよ即位された女王陛下様の御側近があいつらに
この地域での布教活動を認めたんだ。なんでも帝国の皇帝も信仰していたらしいじゃないか」
「あのローブはよく知っている」
そういえばあいつらの教義ってなんなんだ?
どうしてプリミティスプライムを求める?
***
神父と思われる白ひげの爺さんが聖書を手に両腕を大きく広げて演説をはじめる。
その脇には、シスターに膝枕された男の子が意識もなくぐったりとしている。
顔を覆って涙を流している男女は男の子の両親だろうか?
武器屋のオヤジの話だとこの街では最近、謎の疫病が流行っているそうだ。
つくづく神に縋りたくなる状況が揃っているな。
シスターはまぶたを閉じながらゆっくりと右手を高く上げた。
その動作はいかにも神秘的だ。
すると中指と薬指の間からツーっと伝ってきた雫がポタリと粒になって落下する。
雫が男の子の唇に当たると、男の子の全身が瞬間的に発光して、すぐに意識を取り戻した。
人集りから歓声と拍手が沸き起こる。
あ⋯⋯タダの詐欺だ。
***
真夜中、人影もなくなった時間帯に俺たちは街の人たちが飲み水に使っているという井戸の中を覗き込んだ。
「本当にこの井戸になにかあるのか?」
ライルが怪訝そうな顔で尋ねてくる。
「汲み上げればわかる」
俺は滑車を回して水を汲み上げる。
そして人差し指を水につけてペロリと舐めると答えはすぐにわかった。
「やはりな。この井戸には微量の毒が含まれている。あのときシスターがこぼした雫は神の恵みなんかじゃない。
ただの解毒剤だ」
***
太陽が空高く昇ったころ、街の噴水広場には長蛇の列ができた。
俺たちは毒に侵された人たち、ひとりづつに解毒剤を飲ませてあげた。
この解毒剤の調合はネルフェネスさんに教わったものだ。
森の中やダンジョンの中を探検すれば毒のある草木の葉で皮膚を切ったり、病原菌を持った動物に噛まれたりなんて
冒険者にとってはよくあること。
なんの根っこや木の実を使えば薬になるのか基礎知識として覚えておくといいと叩き込まれた。
「お前たち何をしているんだ!」
さっそく神父様のお出ましだ。
いや、ペテン師か。
ぞろぞろとローブの集団が現れたぜ」
「治療だ」
「は? この街に蔓延る呪いをそのような粉でなんとかできると思っているのか! この街に必要なのは神の力だ」
「こんなの神様じゃなくても冒険者の力で十分治せるぜ」
「神を愚弄するか。冒険者風情が」
「神様の目の前で神の使いを気取るなんてずいぶんと滑稽だな」
「なんだと?」
「俺がエルムの森からやってきたって言って察しがつかないあんたらじゃないだろ」
「何を知っている? そなた⋯⋯」
「少なくともこの街の井戸に毒を撒いたの誰か? くらいは知っている」
「なッ⁉︎」
俺のひと言に街の人たちはざわつきはじめた。
「ところであんたらこの女性に見覚えないか?」
スマホを取り出して黄門様の印籠のごとくロザリーさんの写真を見せつけた。
するとひとりのシスターがハッとした表情をした。
「知らんぞ! 我らとは関わりのない女だ」
「だけど後ろのシスターちゃんは“知っている”って顔をしているぜ」
「何ィ⁉︎」
神父がシスターの方に振り向くと同時に、俺はシスターを抱きかかえて噴水のてっぺんに立った。
「い、いつのまに⁉︎」
「悪いな。このシスターに話があるんだ。ちょっと借りるぜ」
シスターを抱えたままジャンプして建物の屋根に飛び移った。
「イリス、ライル、セレス、オッドついて来い」
俺は4人に呼びかけて、屋根という屋根に飛び移りながらその場をあとにした。
***
人気のない森に入って連れてきたシスターを降ろした。
「ロザリーさんのことを知っているんだな?」
コクリと頷くシスター。
イリスたちもようやく追いついた。
「教えてくれ。俺は彼女の過去を集めているんだ」
このシスターを運んでいる最中、スカートのスリットからのぞいた太ももに
痣ができているのを見つけた。
教会は親を失った孤児を拾って育ててはそのまま信徒にすることがあると、
クレイスが話していた。
あの教会では日常的に子供達に暴力が行われていたかもしれない。
それならロザリーさんも⋯⋯
痣だらけで食事も十分に与えられない心を閉ざした子供たちの姿ーー
悲観的な想像が頭をよぎる。
「10年くらいになりますけど⋯⋯ロザリーちゃんとは1ヶ月くらい一緒に過ごしました。
いつも元気いっぱいで修道院の中でも中心的な存在でした。あとは⋯⋯そうだ手にいっつも食べ物を握っていて
ずっとお口がモグモグしていました」
「え?」
「ロザリーちゃんのお知り合いなんですか?」
「まぁ⋯⋯」
「あの後、ロザリーちゃんがどうなったか心配してたんですよねぇーー」
***
「やだ!やだ!やだ!」
それはもうロザリーちゃんは必死に抵抗していましたよ。
あるとき教会を訪ねてきた冒険者の夫婦がロザリーちゃんの里親になるって引き取りに来たんですけど
ものすごく暴れて。
「いやです! このおばさんとても顔が恐いです」
「誰がおばさんですか!」
男の人は優しそうだったんですけど、魔法使いの女の人のことをすごく恐れていて⋯⋯
***
「え⋯⋯」
目が丸くなった。
「教会は食べる物にも困らないし、待遇良かったですからねぇ」
「ええ⋯⋯」
なんか想像していたのと違う⋯⋯
「待ってくれ。教会は子供たちに虐待とかしていないのか?」
「していませんよ! それより冒険者ですよ。冒険者なんて不安定な職業ですからねぇ。
ロザリーちゃんがちゃんとごはん食べれているのか心配でしたよ。
ここだけの話、里親に来て欲しくない職業No. 1ですから」
冒険者って、世間からそんな風に見られているのか⋯⋯
「だったらその太ももの痣はなんだ? あの神父にやられたんじゃないのか?」
「きゃッ! どこ見ているんですか」
シスターは顔を紅くしてスカートの裾を押さえた。
「ハルトーー」
背中にイリスの鋭い視線が突き刺さった。
「すまない。運んでいる最中にちょこっと見えた」
「これは今朝、テーブルの角にぶつけたんです!」
「あー⋯⋯」
まあいいや。ロザリーさんは昔も今もロザリーさんはロザリーさんだった。
「見つけたぞ!」
ようやく神父様たちのお出ましか。
「無礼があってはならぬ。はじめに聞いておこう。そなたは誠に神なのか?」
「ああそうだ。俺は、俺は⋯⋯ハルト⋯⋯ディオー⋯⋯うん? いや、右条⋯ディオー⋯⋯ディオール。とにかくディオールだ!」
「亜人の神だと⁉︎ よもや異端の神の名を口にするとは。かまわん。ここで討ち捨てる」
「結局そうなるわけね」
信徒のひとりが神父に剣を手渡した。
「見よ。この聖剣はエルムの森で地面に突き刺さっていたものを引き抜いたものだ。
異端の神を騙るそなたの首を跳ねるにはちょうどいいだろう」
あー⋯⋯
剣がそんなシュチュエーションで落ちていたら聖剣にも見えなくはないか。
「知っているか? その剣、所有者はみんな死ぬんだとよ」
“パァン”
乾いた音が森の中に響き渡り、驚いた鳥たちが羽ばたく。
そして神父は肩から血を流してその場にうずくまった。
俺の握っている拳銃の銃口からは煙が立ち昇る。
「何をした⋯⋯」
「これが神の攻撃だ」
今度は信徒たちに電撃が襲う。
「「「あああああああッ!」」」
オッドが変身したシールドから射出したウィップを木々の間を這わせて忍ばせておいたのだ。
「神父様ッ!」
シスターが涙目で仲間を心配する。
「ニョルニル!」
健気なシスターだが、そんなことはおかまいなしにイリスを大きなハンマーに変身させた。
この体になって以来、イリスをメイス以外の武器に変身させることができるようになった。
俺は高く持ち上げたニョルニルを神父の頭上に向かって振り下ろす。
「うああああッ」
神父が悲鳴をあげる。
ーー
寸止めだ。
ニョルニルは神父の一歩手前に叩きつけた。
「聖剣の呪いと一緒に打ち砕いてやった」
ニョルニルをどけると剣は粉々。
「これが最初で最期の神様らしいことかもな」
涙目だったシスターにも声をかけてやる。
「これで神父は死ぬことはない」
「あ、ありがとうございます」
「さっさと教会に戻るんだな。この街にお前たちの神は広めさせない」
***
シスターの話だと、この世界の神は消滅して150年間不在。
そのためか人々の信仰心が薄れてしまっていた。
神の存在をもう一度信じてもらうために教会は仕掛けが必要だったそうだ。
そして俺たちは教会の礼拝堂を訪れた。
中に入るとちょうどあの神父が祭壇の前でこの異世界の歴史を語りはじめているところだった。
「この世界は空を支配する龍によって創られた。そして我らは地を這う蛇だった。
獣が蔓延るこの世界を憂いた我が神プリミティスプライムは人類に知恵の実を授けたーー」
なるほど。精霊の言っていたことを合わせればこの世界の深淵が見えてきた。
「行くぞ」
「まだ途中だけどいいのかよ」
話の途中で切り上げる俺にライルは驚いた。
「ああ。この世界のことはわかってきた。
これから後藤たちが戦争やっているウェルス王国のエルドルド伯爵領まで行く。
調べたいこともあるしな」
「後藤? 誰だよ!」
「それより名前をどうしようか。せっかくディオールを受け継いだのに右条晴人・ディオールだと語呂悪いって、名乗るときに気づいたわ。
うーん。ディオールは苗字だから、ディオール・晴人⋯⋯うーんハルト・ディオールか。よし、これだな」
「ダサい」
セレスが一刀両断する。
「クライム⋯⋯クライムがいい。クライムはアームズ族に伝わる英雄の名前」
ああ⋯⋯そういえば、そんな伝承をイリスは俺たちに話してくれたっけな。
ルーリオ、シルカの4人でキリングウサギの討伐をしたときのことがよみがえってきた。
そうだな。イリスは英雄クライムの武器になることに憧れているんだったよな。
「クライム⋯⋯クライム・ディオー⋯⋯そうだな! クライム・ディオール。これで行こう」
つづく
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