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右条晴人とクライム・ディオールの伝説

第51話「冒険者の日常」

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キリングウサギ⋯⋯
駆け出しの冒険者がレベル上げをこなすのにはうってつけの初級モンスターだ。
牧場や田園の農作物を荒らすことから繁殖期になるとファームからの討伐依頼が殺到する。
だけど俺は、このキリングウサギを1匹仕留めるのに苦戦中である。
さっきから隣で見ているルーリオの苦笑いが止まらない。
アームズ族の少女イリス。
出会ってすぐに俺はこの子の持ち主になった。
しかし、イリスが変身した“メイス”は一撃の攻撃力は高いが、重すぎて一振りするのがやっとだ。
攻撃が続かずに連続攻撃にならない。
だから、ピョンピョンと飛び回るキリングウサギに攻撃を躱されたら途端に頭を囓られてしまう。
「痛ぇーーッ」
「大丈夫ハルト?」
俺が仰向けに倒れると、シルカが顔を覗き込んでくる。
シルカは、俺とルーリオと一緒にパーティーを組む女の子冒険者だ。
歳も俺たちと同じ。
金色の髪をポニーテールで縛って白と赤のカラーリングが入った服を着ているのが特徴だ。
とても活発でどんなモンスターでも果敢に飛び込んでいく。
そのときに無防備になった赤いミニスカートの中から、お目見えする純白のパンツが目の保養⋯⋯おっと、目のやり場に困ってしまう。
「少し休んだら?」
「まだだ⋯⋯」
イリスが言っていた。
“アームズ族の武器は、扱う者が優れた人物であったならばやがて聖剣級の宝具になる“と。
それなのに俺はまだイリスを扱いきれていない。
せっかく序盤からチートアイテムを手に入れたのに使いこなせないなんて悔しいじゃないか。
さすがに集中力が切れてきたのか、イリスも少女の姿に戻ってしまった。
「ねぇ、ハルト。もっと小さいサイズにできないの?」
そう言ってシルカが首を傾げる。
「ダメだ。どうしても最初に変身した武器にしかならない」
「ハルト、私が未熟なせい。ごめんなさい」
イリスは本来、打撃系の武器なら俺がイメージすれば、ハンマーや金棒それこそバールのような物にも変身できる筈だ。
「違うよ。俺のレベルが追いついていないせいだ」
「盗賊たちから回収してきたこの武器たちも、私たちが使おうとしたらまったく持ち上がらなくてびっくり」
シルカは包んでいた風呂敷を広げて、弓矢と盾と剣を並べる。
ルーリオも歯を食いしばりながら剣を鞘から引き抜こうとしているがビクともしない。
「この剣なんか本当に引き抜けないよ」
ルーリオはシルカと対照的に控えめな性格をしているが、鞘から剣を引き抜けないようなナヨナヨしたやつじゃない。
むしろ脱いだらすごい。
「この3人の武器は弓矢(ライル)、盾(オッド)、剣(セレス)。すごく強い武器で、3人とも村を守る騎士様の武器として一緒に村を守ってくれていた。
アームズ族の人たちは3人をとても尊敬していた」
「どうして人間の姿に戻らないの?」
「主人と認めない人間が無理矢理使おうとしたから抵抗している」
フェンリファルト帝国は希少種(生きるレアアイテム)であるアームズ族を盗賊たちや他国から守るため腕の立つ騎士たちを常駐させていたようだ。
「それでその持ち主たちはどうなったんだ?」
「殺された。だから盗賊たちは村の中へ入ってくることができた」
帝国もいくらアームズ族が僻地の森に住んでいるとは言え、レアアイテムを守るために半端な騎士を置くとは考えずらい。
ルーリオとシルカが言ってたように相当な手練れだったのは間違いないが。何者だったんだあの盗賊たちは?
だけど、この武器たちをこのままにしておくわけにはいかないな。
それにイリスの寂しそうな顔をこれ以上見ているのはつらいし。
「イリス、俺がこいつらの持ち主と認めてもらえるようにがんばるよ」
そう言ってイリスの頭を撫でてやった。
こうするとイリスは安心した顔でニッコリとするのだ。

***
まずは効率よくレベルを上げてイリスを使いこなせるようになるのが肝心だ。
俺たちはギルドに戻ってダンジョンクエストを探すことにした。
俺たちを担当する受付嬢のロザリーさんは相談すれば笑顔でクエストを紹介してくれる。
「ハハッ⋯⋯ダンジョンクエストですか⋯⋯」
ロザリーさんの顔が笑顔のはずなのに多少引きつって見えるのは気のせいだ。
うん、絶対そうだ。
「ギルドマスターは、お三方がダンジョンに挑むのはまだ早いと仰っていましたよ」
「だったらネルフェネスさんに心配するのはまだ早いって伝えておいてよ」
「もうッ! なんでいつもいつも無茶な要求ばかりするんですかハルト君は! 私のことも
考えてください。あとでギルドマスターに謝るのは私なんですよ」
「そこをなんとか!」と、手を合わせて粘るのがいつものやりとりだ。
「ダメ?」
「今日という今日はダメですからね。第一、ハルト君なんかまだ駆け出しのクセに高難易度の
クエストばかり要求しすぎなんですよ。少しは私のアドバイスを聞いてください」
だったら奥の手を使おう。
「ロザリーさん、これを見て下さい」
俺はスマホを差し出して画面を見せた。
「うッ⁉︎」
表示されている写真は、領主様であるラガンさんが、ネルフェネスさんとネウラさんのために
差し入れで持ってきたケーキをロザリーさんがこっそりつまみ食いしている場面だ。
「いつのまにまたこんなこんなものを撮ったんですか!」
「この写真をネウラさんに見せてもいいんですよ」
「わあああ! やめてください!それだけは困ります。あの人怖いんですから」
「だったらダンジョンクエストを⋯⋯」

ーー

「知りません」
「は?」
ロザリーさんはソッポを向いて反抗した。
「それは私ではありません」
ほう、シラを切るつもりか。
「それはハルト君が魔法を使って作り出したものですよね。そうやって私を脅かそうとしたって無駄ですよ。屈しないですから」
ほほう。しかも捏造と言いたいわけだな。
「大方、シルカさんが食べているところを私の顔に変えたものなんじゃないですか?」
「え⁉︎ 私?」
「本当、写真てのは厄介な魔法ですね」
しかも開き直ったか。
彼女は甘いものには目がない。だからこういった揺すりネタには困っていないのだ。
「そういえば最近、甘いものを食べ過ぎたせいか鏡の前で何やらぼやいてましたよね? 」
「⁉︎」
「スカートのチャックがどうとか⋯⋯お見せしましょうか?」
「ああああ! わぁあああ! 紹介するから紹介するからダンジョンクエスト。だから乙女のそれだけはやめてぇ!」
チョロいぜ。

***
「お気をつけて行ってらっしゃいませ~」
ロザリーさんは笑っているような怒っているような笑顔で俺たちを送り出してくれた。
それから2時間、ラガン領の山林を歩いてようやく目的のダンジョンに到着した。
ダンジョンは古代遺跡めいていて、いかにもな見た目をしている。
さっそく松明に火をつけて中へ進むと、アトラクションのごとくさまざまなモンスターが出てきて、
俺たちを取り囲んでくる。
中型モンスターを2匹以上の数相手に戦ったことがなかったが、3人の連携を崩さず
冷静に対処すればなんてことはない。
「ハルト! 動きを封じたからトドメをさしてちょうだい」
「僕の方も頼むよ。ハルト!」
「まかせておけ! うおおおお!」
メイスをおもいっきし振り下ろしてモンスターの頭部を粉砕してやった。
さすがはダンジョンのモンスター。
1匹倒して得られる経験値が大きい。
はじめてのダンジョン攻略は初っ端から順調だ。
イリスが変身したメイスもだいぶ軽く感じて来るようになった。
攻撃も3連撃までなら出せるようになった。
やはりアームズ族の力をいかに引き出せるかは持ち主のレベルが肝心なようだ。
しかしステータスプレートがどこかに表示されてくれれば、どこを強化すれば一目でわかって
効率よくレベルアップができるのに残念だ。
こればかりはゲームではなくてこの異世界は現実だということを実感させてくれる。
「ハルト見て、扉があるよ」
「おお!」
いかにもボスが待っていそうな部屋の入口だ。
「ハルト、本当に行くのかい?」
「なんだ怖じけずいたのかルーリオ?」
「こっから先は師匠の言いつけを守った方がいいと直感が騒ぐんだ」
「ここまで来たんだ。はじめてのダンジョンクエストを攻略してネルフェネスさんを驚かそうぜ」
明らかに自分が死亡フラグを立てていることには勘づいていたが、どうしても好奇心が抑えられなかった。

***
扉を開けて待っていたのは巨大な蛇型モンスター。
いや、蛇なんて生易しい生き物なんかじゃない。
いかにも硬いものを噛み砕きそうな強靭な顎。
トゲトゲとした鱗に鋭い眼光ーー
“地龍”だ
全身が危険信号をあげる。
この異世界はゲームじゃない死と隣り合わせのリアルだという現実が
胸に突き刺さってくる。
「ハルト、扉が閉まった!」
「何⁉︎ トラップまで仕込んであるのか!」
「うぁ⋯⋯これヤバイかも⋯⋯」
「とにかく戦うしかない! 残された選択肢も手段もそれしかないんだ」
「やれる限りやってみる。だけどこんなところで死にたくない。バカハルト!」
「やっぱり師匠の言うことは守るべきだったね。ハルトはもう少し真面目になった方がいいと思うよ。生きて帰れたらだけど」
ハハ⋯⋯強敵目の前にしての仲間割れとディスり⋯⋯こういうところはゲームと同じじゃないか。
だけど勝算はある。
とにかく強力なイリスのメイスで一撃与えればあの硬そうな鱗を砕いてダメージを与えることできるはずだ。
そして地龍が怯んでいる隙に脱出の方法を探るしかない。
地龍が地面を這いながら大きな口を開けて俺に迫ってくる。
「今だ!」
ジャンプして、地龍の眉間にメイスを振り下ろした。
これで脳しんとうを起こしておとなしくしてくれればいい。
「何⁉︎」
イリスのメイスをもってしてもヒビひとつ入っていない。
なんて硬さだ。
“蚊でも刺したか?”って言っているように見えるくらい地龍のダメージは皆無だ。
地龍は完全に俺にロックオンして襲いかかってくる。
こいつは本当にマズイ⋯⋯
「「ハルト」」
走馬灯が俺の頭の中を駆け巡ろうとした瞬間、巨大な地龍よりさらに大きい光の剣が
地龍を真っ二つにした。
光の剣の先を辿ると、片手でその剣を握る人物がいる。
その人物は銀色の長髪をなびかせて、澄ました笑顔を常に絶やさない。
ルーリオとシルカの師匠で、稲葉たちに崖から落とされ川を流されていた俺を拾い上げてくれた命の恩人ーー
ネルフェネスさんだ。
「やれやれ、ロザリーにはここのダンジョンはこの3人にはまだ早すぎる言ってあったはずなのに⋯⋯
ハルトは相変わらず無茶をするね。紋章の力を過信してはいけないとあれほど言っておいたのに」
ネルフェネスさんはいつも優しい口調で俺たちに語りかけくれる。そして今も。
なのになぜ背筋が凍るのだろうか? それは後ろの2人も同じようだ。
「この難しいダンジョンをよく3人だけでここまで進んで来れたね。これは素直に褒めないといけない。
本来ならばギルドマスターとして君たちに報酬を渡さなければいけないところだが、君たちにとっては私のお説教の方が
金貨10枚よりも価値がありそうだね」
「「「ごめんなさい」」」
ネルフェネスさんの後ろから魔術師のネウラさんもやってきた。
ネウラさんが反省する俺たちを見てクスクスと笑う。
ネウラさんから溢れ出る母性は俺たちに安心感を与えてくれる。
ネルフェネスさんはギルドマスターでありながら、たまにこうして高難易度クエストに挑む冒険者でもある。
ネウラさんは、そんなネルフェネスさんをクエストでサポートする大事な相棒(パートナー)だ。

***
ギルドに戻ってから3時間、正座でのキツイお説教が待っていた。
ようやく解放された頃には俺たちのテンションはダダ下がりだった。
しかし落ち込んでばかりはいられない。
冒険者1番の楽しみはこれからはじまるクエスト終わりの打ち上げ。
いろんなパーティーのメンバーと入り乱れて盛り上がる。
ネルフェネスさんもお酒を片手に上機嫌だ。
「今日はダンジョンに眠る地龍を倒すことができました。たくさんの報酬を頂いたのでせっかくだから皆さんを奢らせていただきたい。
今夜は、遠慮なくたくさん食べて楽しんでって下さい」
ネウラさんもロザリーさんも困った顔で笑う。
「ネウラ。僕もギルドマスターにお説教されないといけないかな?」
「何を仰いますか」
「今日は酒が進むね。弟子たちの成長が嬉しいのかな」

***
次の日の朝。
俺たち3人と新たに加わったイリスは、ネルフェネスさん、ネウラさん、ロザリーさんと7人で食卓を囲むのが日課だ。
ロザリーさんが作ってくれた朝食をおいしく頂いていると、早朝からめずらしく甲冑を着た騎士がギルドにやってきた。
「ネルフェネス様、皇帝陛下がお呼びです」

つづく

























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