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氷の王子、クラウス。ジョルジュの正体。
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爽やかな、朝。
爽やかに挨拶をする、アンジェリカの父アルベルト。
「お父様? 」
「はい。」
「お父様、どうしたの? 」
「はい。僕は、強い子 良い子 元気な子です。」
椅子の上に正座をして、背筋を伸ばしている。呼ばれたら、直ぐさま返事を返す。
「お父様。」
アンジェリカは、哀しくなった。廃人の父も嫌だが、この真面目な父も嫌だった。
「はい。喧嘩もしません、意地悪もしません、皆と仲良く過ごしていきます。」
「お父様!! 」
「はい。僕は、良い子になります。」
アンジェリカは、子供の様に良い子の父に縋り付いて泣いた。
「・・・・・・。」
リアは、執事長を冷たい目で見る。そのメイド達の視線から、セバスチャンは、目を反らした。
「やりすぎ、ました。」
既にアルベルトの面影は無くなっていた、其処にいるのは真面目な良い子。顔もなんだか、子供の様に幼い。
「これは、総括様に報告しなくては。団長。」
「やめて、お願い。」
つい、本音が出るセバスチャンであった。
「しかし、このままでは。」
リア達メイドは、良い子のアルベルトに、寄り添うように泣くアンジェリカを見る。
「仕方が有りませんね。」
執事長は、アルベルトの襟首を掴み持ち上げた。
「セバスチャン? 」
「お嬢様。暫し、お待ち下さい。」
奇麗な礼を取り、そう言うとアルベルトを肩に担ぎ出て行った。
「リア、後は頼みますよ。」
「了解、致しました。」
リア達メイドは、手を振って見を繰った。
「さあ。お嬢様は、お食事を。」
「でも、お父様が。」
「旦那様は、執事長にお任せ下さい。」
しかし、昨日任せて父が『良い子』に成ってしまった事でアンジェリカは心配で成らなかった。
セバスチャンは、白老の紳士だ。だか、その力は大の大人を担ぎ上げることが出来ている。白老の紳士とは、借りの姿。本当は、アルベルトの年とそう代わらない。
見た目を偽っているのは、敵を油断させる為だ。セバスチャン(リア達メイド)は、アンジェリカを護る為に王家から贈られた者である。王太子妃になる者を護る者、簡単に言うと暗部である。
そして、総括と呼ばれる者は。
「人格を変える更生は、許されませんよ。セバスチャン。」
「申し訳ございません。総括。」
「セバスチャン。師匠と、呼びなさい。」
本物の白老の紳士 ジョルジュがセバスチャンを叱咤する。
先王の時代から、王家に仕える暗部の長。今の王カイゼル達は、其れを知らない。表は優秀な執事として、裏は暗部の長として。三候に付いている『影』『密偵』『スパイ』と言われる者も、総ては暗部でありジョルジュの手の者である。王家を護る為に、いざという時に寝首を掻く為に三候の密偵として動いている。その事を三候も、知らない。
「アルベルト様は、預かりましょう。カイゼル様共々、お話をしましょう。」
ジョルジュは、溜息を付いた。
「老体に何処まで、やらすのです。私は既に、(暗部を)引退しているのですよ。」
「しかし、総括は 長ですし。」
「セバスチャン。師匠と、呼びなさい。」
「申し訳ございません。師匠。」
セバスチャンは、頭を下げる。
「私は、もう年です。クラウス様を追い掛ける事は、適わなかった。」
「クラウス様が、どうなさいました? 」
「失踪しました。」
気まずそうに、言う。
セバスチャンは、驚愕した。
「また、ですか。」
(大丈夫なのか? この国は。)
セバスチャンは、心の中で思った。
「それで、暗部の者は? 」
ジョルジュは、首を振った。
「暗部を捲くとは・・・。」
(大丈夫か、この国。)
セバスチャンは、安心した。暗部を捲くほどの力量を持つ者は、それ程いない。聴けば、前の失踪の時 襲い来る他国の密偵達を抹殺し尽くしている。
(うん、大丈夫だ。)
「今は、アルバート様が追っているはずです。」
「ダイクン候の子息ですね。」
(暗部を捲くほどの者に、食らい付くとは。)
「この国は、安泰ですね。」
セバスチャンは、微笑んだ。
「だと、いいのですが。」
ジョルジュは、遠い空を見てクラウスを思う。そして、溜息を付いた。
「貴方は、アンジェリカ様を護りなさい。」
「はい。お任せ下さい。」
セバスチャンは、頭を下げる。
「アルベルト様は、明日には元に戻っているでしょう。」
「宜しくお願い致します、師匠。」
セバスチャンは、馬と戯れるアルベルトを見る。
「二度と、この様な事は無いように。」
「はい、師匠。」
ジョルジュの冷たい言い方に、冷や汗を流しながら頭を下げる。
「旦那様。」
「はい。セバスチャンさん、なんですか。」
馬と戯れていたアルベルトは、大きな返事をして近寄ってくる。
「今日は、ジョルジュ師匠と共にお行き下さい。」
アルベルトは、ジョルジュに向き直り。
「ジョルジュさん、宜しくお願いします。」
大きな声で、挨拶をする。
ジョルジュは ふっと、笑った。その笑顔は、二人の背筋に冷や汗をかかす。
「僕、怖いです。この方、怖いです。セバスチャンさん。」
セバスチャンの後に隠れようとするアルベルトの襟首をジョルジュは、掴む。
「セバス如きの更生に、人格を変えられるとは。ジョルジュは、哀しく御座いますよ。アルベルト様。」
ジタバタと暴れるアルベルトを掴み、引きずる。
「彼方で、カイゼル様もお待ちです。行きましょう。」
「嫌です、助けて下さい。セバスチャンさん、僕 この方怖いです。」
泣きながら訴えるアルベルトを、セバスチャンは頭を下げて見送った。
「申し訳ございません、旦那様。私も、師匠は怖いのです。」
次の日、元に戻って青ざめたアルベルトが屋敷に帰って来た。
だが、大人しく何かに怯えていた。セバスチャンは、優しく主を迎えるのであった。
爽やかに挨拶をする、アンジェリカの父アルベルト。
「お父様? 」
「はい。」
「お父様、どうしたの? 」
「はい。僕は、強い子 良い子 元気な子です。」
椅子の上に正座をして、背筋を伸ばしている。呼ばれたら、直ぐさま返事を返す。
「お父様。」
アンジェリカは、哀しくなった。廃人の父も嫌だが、この真面目な父も嫌だった。
「はい。喧嘩もしません、意地悪もしません、皆と仲良く過ごしていきます。」
「お父様!! 」
「はい。僕は、良い子になります。」
アンジェリカは、子供の様に良い子の父に縋り付いて泣いた。
「・・・・・・。」
リアは、執事長を冷たい目で見る。そのメイド達の視線から、セバスチャンは、目を反らした。
「やりすぎ、ました。」
既にアルベルトの面影は無くなっていた、其処にいるのは真面目な良い子。顔もなんだか、子供の様に幼い。
「これは、総括様に報告しなくては。団長。」
「やめて、お願い。」
つい、本音が出るセバスチャンであった。
「しかし、このままでは。」
リア達メイドは、良い子のアルベルトに、寄り添うように泣くアンジェリカを見る。
「仕方が有りませんね。」
執事長は、アルベルトの襟首を掴み持ち上げた。
「セバスチャン? 」
「お嬢様。暫し、お待ち下さい。」
奇麗な礼を取り、そう言うとアルベルトを肩に担ぎ出て行った。
「リア、後は頼みますよ。」
「了解、致しました。」
リア達メイドは、手を振って見を繰った。
「さあ。お嬢様は、お食事を。」
「でも、お父様が。」
「旦那様は、執事長にお任せ下さい。」
しかし、昨日任せて父が『良い子』に成ってしまった事でアンジェリカは心配で成らなかった。
セバスチャンは、白老の紳士だ。だか、その力は大の大人を担ぎ上げることが出来ている。白老の紳士とは、借りの姿。本当は、アルベルトの年とそう代わらない。
見た目を偽っているのは、敵を油断させる為だ。セバスチャン(リア達メイド)は、アンジェリカを護る為に王家から贈られた者である。王太子妃になる者を護る者、簡単に言うと暗部である。
そして、総括と呼ばれる者は。
「人格を変える更生は、許されませんよ。セバスチャン。」
「申し訳ございません。総括。」
「セバスチャン。師匠と、呼びなさい。」
本物の白老の紳士 ジョルジュがセバスチャンを叱咤する。
先王の時代から、王家に仕える暗部の長。今の王カイゼル達は、其れを知らない。表は優秀な執事として、裏は暗部の長として。三候に付いている『影』『密偵』『スパイ』と言われる者も、総ては暗部でありジョルジュの手の者である。王家を護る為に、いざという時に寝首を掻く為に三候の密偵として動いている。その事を三候も、知らない。
「アルベルト様は、預かりましょう。カイゼル様共々、お話をしましょう。」
ジョルジュは、溜息を付いた。
「老体に何処まで、やらすのです。私は既に、(暗部を)引退しているのですよ。」
「しかし、総括は 長ですし。」
「セバスチャン。師匠と、呼びなさい。」
「申し訳ございません。師匠。」
セバスチャンは、頭を下げる。
「私は、もう年です。クラウス様を追い掛ける事は、適わなかった。」
「クラウス様が、どうなさいました? 」
「失踪しました。」
気まずそうに、言う。
セバスチャンは、驚愕した。
「また、ですか。」
(大丈夫なのか? この国は。)
セバスチャンは、心の中で思った。
「それで、暗部の者は? 」
ジョルジュは、首を振った。
「暗部を捲くとは・・・。」
(大丈夫か、この国。)
セバスチャンは、安心した。暗部を捲くほどの力量を持つ者は、それ程いない。聴けば、前の失踪の時 襲い来る他国の密偵達を抹殺し尽くしている。
(うん、大丈夫だ。)
「今は、アルバート様が追っているはずです。」
「ダイクン候の子息ですね。」
(暗部を捲くほどの者に、食らい付くとは。)
「この国は、安泰ですね。」
セバスチャンは、微笑んだ。
「だと、いいのですが。」
ジョルジュは、遠い空を見てクラウスを思う。そして、溜息を付いた。
「貴方は、アンジェリカ様を護りなさい。」
「はい。お任せ下さい。」
セバスチャンは、頭を下げる。
「アルベルト様は、明日には元に戻っているでしょう。」
「宜しくお願い致します、師匠。」
セバスチャンは、馬と戯れるアルベルトを見る。
「二度と、この様な事は無いように。」
「はい、師匠。」
ジョルジュの冷たい言い方に、冷や汗を流しながら頭を下げる。
「旦那様。」
「はい。セバスチャンさん、なんですか。」
馬と戯れていたアルベルトは、大きな返事をして近寄ってくる。
「今日は、ジョルジュ師匠と共にお行き下さい。」
アルベルトは、ジョルジュに向き直り。
「ジョルジュさん、宜しくお願いします。」
大きな声で、挨拶をする。
ジョルジュは ふっと、笑った。その笑顔は、二人の背筋に冷や汗をかかす。
「僕、怖いです。この方、怖いです。セバスチャンさん。」
セバスチャンの後に隠れようとするアルベルトの襟首をジョルジュは、掴む。
「セバス如きの更生に、人格を変えられるとは。ジョルジュは、哀しく御座いますよ。アルベルト様。」
ジタバタと暴れるアルベルトを掴み、引きずる。
「彼方で、カイゼル様もお待ちです。行きましょう。」
「嫌です、助けて下さい。セバスチャンさん、僕 この方怖いです。」
泣きながら訴えるアルベルトを、セバスチャンは頭を下げて見送った。
「申し訳ございません、旦那様。私も、師匠は怖いのです。」
次の日、元に戻って青ざめたアルベルトが屋敷に帰って来た。
だが、大人しく何かに怯えていた。セバスチャンは、優しく主を迎えるのであった。
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